マガジン9
憲法と社会問題を考えるオピニオンウェブマガジン。
2010-10-10up
政権交代から1年! 「記者会見フルオープン化はいつ?」座談会(大川豊さん×岩上安身さん×畠山理仁さん)
「記者クラブ」が、ない「普通の国」になる日はくるのか?
その4:宮内庁の記者会見は「オフレコ」
畠山 あと面白いといえば、宮内庁の記者会見。参加できるのは宮内記者会の常駐社15社だけなんですが、記者クラブにおいても基本的にオフレコなんです。
大川 ええ!?
畠山 ほんとほんと。誰も録音してないんですか? って言ったら、はいって。
岩上 それ会見っていうの? 単なる記者たちのオフレコ懇談会だよね、実質は。
畠山 長官会見が月二回、次長と東宮大夫の会見が週一回。僕は天皇陛下の記者会見に出席したいと思っていたんですけど、ここ二年ぐらい体調が芳しくないという理由から開かれていません。
大川 記者らはみんな聞いてるんですかね、愛子さんの問題とか。
畠山 それもわからない。宮内記者会の人とも話しましたけど、「何でお前みたいな下々の者と話さなきゃいけないんだ」みたいな、木で鼻をくくったような対応でした。質問状を送ってくれと言われたので、それを送って○日までに回答をくださいとお願いしたら「なぜあなたの都合に合わせなければいけないんですか?」って言われて。結局締め切りをのばして回答してもらうことにしたんですが、約束した日の一週間後に文章がファックスで届きました。そのファックスもすごかった。普通、ビジネス文書だったら、自分の名前を書くじゃないですか。それがどこにも書いてないんですよ。僕の宛名しか書いてなくて。連絡先、電話番号も書いてない。常識ないんじゃないの? っていう。
岩上 しかし畠山さんは、えらいな〜。僕なんかよりもずっと色んな所にコンタクトとってるし、粘り強いね。僕は、ひととおりやったら、くたびれちゃって。あんまりひどい対応をされると、記者クラブの記者と口論になるしさ。もういいや、こんなわからず屋を相手にしてても、とか思っちゃうし。ワンクールやると、どうしても前の状況が頭に残っているしね。
畠山 でもひとまわりして、文部科学省は変わりましたよ。それは、3月26日に官邸の会見がオープンになったことが大きかったですね。それまでは文部科学省には、実質、フリーは入れなかったんですよ。僕も何度か断られました。川端大臣はオープンにしろってことをクラブ側にちゃんと言ってきたんですが、クラブ側は「記者会見に参加できる人たちは、クラブ側が選別する」という回答を去年の年末ぐらいまでにしてたんですね。その後に申し込んでもやっぱり断られた。そうこうしてるうちに鳩山首相の会見がオープンになった。丁度その頃、「子ども手当」の事を聞きたいなと思って文科省に電話したら、「あ、どうぞどうぞ」って。もう開けなきゃしょうがないな、っていう感じになったんでしょうね。
*
宮内庁の記者会見は、「オフレコ」。
秘境中の秘境ここにあり、といった感じですが。
開かれた「皇室」になるのは、いつのことでしょうか?
【読者プレゼント】
大川興業第35回本公演「OTOなOTO おとなおと」(作・演出:大川豊)のチケットをプレゼントします!
東 京公演/10月16日(土)14:00・19:00
神 戸公演/10月23日(土)14:00・19:00
名古屋公演/11月20日(土)14:00・19:00
に2組4名ずつご招待。
希望者は希望の公演を書き、
「OTOなOTO」係まで、メールでご応募ください。
マガ9のメルマガ
↑メールアドレスを入力して、ぜひ『メルマガ9』にご登録ください。毎週、更新ニュースを送らせていただきます。/Powered by まぐまぐ
登録解除はこちらから↓
マガ9対談
「マガ9」コンテンツ
- 立憲政治の道しるべ/南部義典
- おしどりマコ・ケンの「脱ってみる?」
- 川口創弁護士の「憲法はこう使え!」
- 中島岳志の「希望は商店街!」
- 伊藤真の「けんぽう手習い塾」リターンズ
- B級記者、どん・わんたろう
- 伊勢崎賢治の平和構築ゼミ
- 雨宮処凛がゆく!
- 松本哉の「のびのび大作戦」
- 鈴木邦男の「愛国問答」
- 柴田鉄治のメディア時評
- 岡留安則の『癒しの島・沖縄の深層』
- 畠山理仁の「永田町記者会見日記」
- 時々お散歩日記
- キム・ソンハの「パンにハムをはさむニダ」
- kanataの「コスタリカ通信」
- 森永卓郎の戦争と平和講座
- 40歳からの機動戦士ガンダム
- 「沖縄」に訊く
- この人に聞きたい
- ぼくらのリアル★ピース
- マガ9対談
- 世界から見たニッポン
- マガ9スポーツコラム
- マガ9レビュー
- みんなのレポート
- みんなのこえ
- マガ9アーカイブス