マガジン9
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みんなのこえ
vol.391
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7月17日から23日に届いたご意見から■雨宮処凛がゆく! について
虹んさん(兵庫県)
良識の府の行く末は?
参議院選が終わりましたね、蓋を開けてみれば歴代のビリから数えて3番目と言うお粗末な低投票率と予定調和な与党の勝利と言う寒々しい結果でしたが、それでも脱原発派の山本太郎さんの当選や共産党が東京選挙区で12年ぶりに自力で1議席獲得した(お恥ずかしながらそのことをニュースで見るまで今まで知らなかった)など「小さな異変の芽」は確実に起きていると感じました。無党派層にあたる自分自身も、本当に頑張ってくれそうな人や政党に一票投じられたことに関して悔いはありません。
もっと、もっと皆が自分自身の「一票」に誇りを持てれば、今より良いずっとバージョンアップした政治の場が誕生するように思えてなりません。今回、当選した皆がひとりひとり「良心」を持って取り組んでくれることを望みます。
雨宮さんも山本太郎さんの応援お疲れ様でした!
■小石勝朗「法浪記」 について
RIOさん(50才・男性・千葉県)
第10回「ブラック企業」若者を使い潰していけば、弊害は社会全体に及ぶ
現代は年寄りがいつまでも社会に関与しすぎると思います。もっと若者に機会を与えて良いし、年長者は若者のミスの責任を取るのが役割だと思います。幸いなことに私の若い時代は世の中にもっと余裕がありました。若者は育てるもの、という意識が社会全体にありました。年寄りの都合で動く社会に未来はない、と常々思っています。極端ではありますが、65歳定年なんてやめて、55歳定年にして、年金を大幅にカットするくらいのことをやらないと、少数派の若者は世界の中で生き抜く力を身に付けることが出来ないのではないかと思います。
■時々お散歩日記 について
鳴井勝敏さん(72才・男性・青森県)
安倍「言論表現弾圧事件」
自民党憲法改正草案第21条(表現の自由)「公益及び公の秩序を害することを目的とした活動〜認められない」を実演したような光景、憤りを取り越し権力の怖さを知る。人権保障に序列はない。首相と主権者との表現の自由は対等。制限されるのは相手方の表現の自由を侵害した場合のみである。一体どのような法律に基づいて掲げようとしたボードを没収したのか。さらには、没収されたボードが教えていないはずの勤務先宛に返却されたはなぜか。分からないことだらけだ。これでは国民はたまったものではない。
そして、見逃せないのは現場にいた報道陣だ。マスメディアは権力者の補完機関ではあるまい。報道の自由が侵害された時は声を張り上げ、国民の人権が目の前で侵害されてるにもかかわらず声をあげない。これでは余りにもバランスを欠く。今回の件は暗黒政治の前兆と見た。
■マガ9対談 鈴木邦男さん×想田和弘さん について
平和を愛するゲーム・アニメおたくさん
「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」という姿勢が、「進撃の自民」を阻止できなかった
「護憲」を言う人たちの言葉に説得力が無かったのは、「放射能に汚染される」「言論表現が弾圧される」「戦争に巻き込まれる」「徴兵される」「経済的弱者は野垂れ死ぬ」というネガティブ発言ばかりで、「私が正しい」と疑いもせず、挙句に自民党に投票する日本人を衆愚と侮蔑する。今のサブカルの言葉でいえば、「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」状態だからでしょう。
しかし「モテない」のは、モテない本人の自己責任なのです。
ところで安積咲さんという福島県民のコラム、「たえず泣き暮らしていたわけではない 候補たちは福島の2年半を見ているか」(http://news.goo.ne.jp/article/gooeditor/politics/gooeditor-20130719-02.html)を紹介しますが、これを読んでガツンと頭を殴られた気持ちにならないですか? 何も感じないのでしたら、「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」状態は一生そのままで、「進撃の自民」は止まらないでしょう。
■その他、感想、ご意見、ご要望 について
しんさん(神奈川県)
本当に96条改正反対でいいのか
皆さんが本当に守りたいのは憲法9条ですよね。96条に反対というのは単に改憲という実績を作られたくないというだけのことではないでしょうか。
今回参院選自民圧勝の予測がされています。維新など野党の改憲勢力も結集すれば両院で2/3の賛成が得られる可能性も大いにあります。相変わらず中韓との領土問題もギクシャクしており、9条を改正するには千載一遇のチャンスです。
一気に本丸の9条改正がなされた場合、その後の選挙で自民が大敗することがあっても、日本では左側に2/3偏ることは考えにくく(民主政権時も与党に改憲賛成派は相当数いた)、9条を元に戻すことは不可能になります。そう考えると、96条を改正するのはあながち悪いことではないと思いませんか?
■その他、感想、ご意見、ご要望 について
TY生さん(73才・男性・三重県)
価値観外交を唱え実行する足元では
自民党改憲草案第12条で自由及び権利は、国民は濫用してはならず、公益及び公の秩序に反してはならないと規定。第13条で生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公益及び公の秩序に反しない限りと制約。第21条では集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、公益及び公の秩序を害することを目的にした活動を行い、それを目的として結社をすることは認めないと規定する。
安倍首相は公益及び公の秩序という制約を設けたことについて「他人に迷惑をかけてはいけないことを明示しただけ」と述べる。随分と国民の洞察力をみくびった話である。戦前も「公の秩序」の名目で言論弾圧や、基本的人権の制限が行なわれたことを国民は忘れてはいない。
安倍政権は「自由、民主主義、人権」を共有する国に重きをおいて「価値観外交」を展開するという。本家本元の日本が改憲してその理念を崩そうとしているのは大きな矛盾である。
■その他、感想、ご意見、ご要望 について
ピースメーカーさん
平和憲法を窮鼠にしたナショナリズムというバケモノについて
「隣のアジアの国々も日本について安全な気持ちを持っています」とベアテ・シロタ・ゴードン氏は13年前に参議院憲法調査会で論じたが、ピュー・リサーチ・センターがアジア太平洋地域で最近行った対日意識調査では、「日本を好意的に見ますか?」との質問では他の諸国が20%を下回るのに対し、韓国の77%、中国の90%が「好意的でない」と答えた。
言うまでもなく東アジアで増長するナショナリズムというバケモノがこの事態を引き起こしたのだが、そのバケモノの撒き餌となったのが「歴史認識」であり、撒いたのは他ならぬ日本の護憲平和主義者である。「歴史認識」は雨後の筍の様に増え続け、ナショナリズムはそれを喰らい続け肥え太り、東アジアの人間をいがみ合わせている現状をどう打開するのか?
最近、宮崎駿氏は「(歴史について)考えの足りない」と自民党を批判したが、近隣諸国と他のアジアとの落差も熟慮しなければバケモノ退治はできないだろう。
■その他、感想、ご意見、ご要望 について
春夏秋冬さん(男性)
参院選が終わって
参院選が終了した。当初の予想通り自公が圧勝し民主は惨敗した。低投票率を背景に共産が健闘、みんな、維新の第三極は伸び悩みとみるか、一定の支持を得たとみるか。与党の勝因は実態景気の回復とアベノミクスへの期待だろう。安定多数を背景に、懸案の消費税率上げやTPP、社会保障改革に取り組んでもらいたい。改憲については、まずは国民的議論の提起からだろう。
当サイトで話題は山本太郎氏の当選だろう。氏の勝因には民主の分裂や第三極陣営の一本化失敗などが大きいと思うが、氏の当選には吃驚した。ほぼ「反原発」のシングルイシューでは限界があると思っていたからである。氏の経済財政政策に関する見解は今一つわからないが、国会に議席を得た以上は反原発だけではなく、その他の諸課題についても現実的かつ建設的な活動を期待したい。
■その他、感想、ご意見、ご要望 について
向かい火さん(44才・男性・東京都)
参院選比例代表に自民党から立候補したあの方も当選してしまいました
<2008年6月にワタミの正社員だった森美菜さん(当時26歳)が、厚生労働省が定める過労死ライン(月80時間の残業)をはるかに上回る月141時間の残業を強いられ、わずか入社2カ月で精神疾患と過労自殺に追い込まれました。森美菜さんが残された手記です。
体が痛いです
体が辛いです
気持ちが沈みます
早く動けません
どうか助けて下さい
誰か助けて下さい
森美菜さんの過労自殺は、昨年2月に労災認定されました。しかし、ワタミは責任を認めることなく、創業者である渡辺美樹会長(当時)は遺族からの求めに応じず、面談も謝罪も拒否しました>
上記はhttp://ameblo.jp/kirayoshiko/entry-11568322213.htmlから引用
◆「どうしてワタミを候補者にするんだ?」過労死した社員の両親、自民党に抗議
http://tanakaryusaku.jp/2013/06/0007454
◆ワタミ過労自死ご遺族による自民党本部への要請
http://www.youtube.com/watch?v=MiyQC6SNo4U
「娘は寒い雨の中死んでいたんですよ。いつまでも雨の中濡れてたんですよ」(上記動画より)
経済は非常に重要です。しかし、人を使い捨ての物同然に扱うような経済がよいとは思えません。
参院選が終了。
私たちにとって、気落ちする結果だったのは確かですが、
だからってここで黙ってしまうわけにはいきません。
気合を入れ直して、前を向きます。
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