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憲法と社会問題を考えるオピニオンウェブマガジン。

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みんなのこえ

vol.367

130130up

1月23日から29日に届いたご意見から

■立憲政治の道しるべ について

FM横須賀さん

−集団的自衛権行使をめぐって−

為政者が変る度に国の憲法解釈が恣意的に変ってはいけない。故に内閣法制局が存在し、歴代内閣は内閣法制局の解釈を是としてきたのです。その解釈を一総理が覆すのは、内閣法制局の否定に留まらず、歴代内閣をも否定する暴挙としか考えようがありません。

■B級記者どん・わんたろう について

前田さん(女性・東京都)

参院選で最優先させるべきは「原発」か「憲法」か

くじけそうになっていたところでこの記事に出会い、新たにがんばろうと思えそうです。ありがとうございます。
宇都宮健児さんの考えに賛同し応援するが惨敗、脱原発抗議デモに毎週通うが反応鈍し、ツイッターでは熱狂自民派にしつこくいじめられ、まったく踏んだり蹴ったりの状態です(笑)。なぜ今この日本で、弱きを挫き強きを助ける政党が大手を振って憲法改正までしようとしているのか、理解に苦しみます。
本気で戦争状態になってもよいと思っている人が多いことにも驚きました。選挙結果を見ても日本が右翼化していることは確かでしょう。一個人としてどのように行動できるのか考えたいと思います。これから読者として読ませていただきますのでよろしくお願いします。

■B級記者どん・わんたろう について

坊主頭さん(44才・男性・東京都)

マガ9の迷走ぶりを象徴するようだ

護憲と脱原発の二者択一に強烈な違和感があるのもそうだが、今回の内容は最近のマガ9の迷走ぶりを象徴しているように思える。次の参院選に危機感を持っているのは理解できるが、焦りのあまり言動が支離滅裂になってはいないか。酷な言い方だが、今の状況では半年後の選挙に救世主が現れることはない。
だから、短期的な選挙のことで右往左往するよりも「どのような社会を実現したいのか」という根本的な視点に立ち返り、政治、経済、法律、税制などの分野で地道に提言を行っていくことのほうが重要だと思う(何も堅苦しいものでなくてもよく、現在でもよい記事はたくさんある)。また、その過程で政治に影響力を及ぼそうとすることも必要でしょう。そこからは、護憲か脱原発かという発想は出てこない。護憲も脱原発も貧困・労働・その他の問題も根っこは一つなのだから。
長期的にはマガ9の影響力は決して小さくないので、ぜひ基本に返ってほしいと思う。

■B級記者どん・わんたろう について

るるさん

B級記者どん・わんたろう

今度の参院選について反原発より護憲をという内容。まさにそのとおりだと思います。
なにしろ自民党、何しろ安倍ですよ!! ほんとにヤバイ。このままあいつらがのさばったらまた万歳言って戦争に行くことになっちまう。政権批判したら逆賊扱いで処刑されちゃう!! まじで。
だから!! 何よりも優先すべきことは、軍事国家にしないこと、国民を権力者の道具にしないこと、自由に発言しデモをできる国であり続けること。
共産も社民もみどりも未来も、もう何でもいいから、四の五の言ってないで自民ストップさせるべく協力すべきですよ。反原発も必要だけど、命が大事なら反戦争反自民につなげていかなきゃね。
わたしもできるかぎりがんばるっちゃ!!

■時々お散歩日記 について

鳴井勝敏さん(72才・男性・青森県)

アベノミクス、国防軍、兵士徴募、除染のからくり

「戦争はゲームではない。戦場に音楽は流れない。映画やテレビとは違うのだ」と、カメラを武器に平和を訴えてきた「友人カメラマン」の言葉を紹介していた。「血がほとばしり、脳漿が飛び散り、手足がちぎられ、火薬と血の刺激臭が漂い、断末魔の悲鳴が聞こえるのが戦場だ。“88888”の君たちよ、死者達と向き合ったカメラマンの悲痛な報告を聞くがいい。それでも国防軍を肯定し、安倍首相を支持するか。」
考える教育の後退、労働環境の悪化が、従順な若者達を激増させることは考えられることだ。そして、その様な若者が増えることは為政者、財界にとって好都合なことだろう。しかし、人権保障を目的にする民主主義の実現は遠のくばかりだ。民主主義は一人一人の考え方が違う、ということが前提だからだ。
自由は自己中とは違う。自由のコインの裏側は責任である。若人よ、早く自由のありがたさを噛みしめて欲しい。

■伊勢崎賢治さんの記事 について

ピースメーカーさん

「9条と国益」を問い直せ

「改憲することで得られる国益をしっかり見据えながら、改憲することで失われる国益、これを具体的に提示して、国民投票に問う。もう、逃げてはなりません」。このようにツイートした伊勢崎氏を強く支持する。
さて、マガジン9ではようやく9条護憲に本腰になったが、執筆陣の論調は「手続き論」に終始し、それでは9条を如何とも思っていない日本国民には衒学的で無価値な論議に過ぎない。
故に、9条がもたらす国益を提示して信頼を勝ち取る事が唯一無二なのだが、現状は厳しい。「丸腰ではダメなのか」と辺見庸氏は主張するが、丸腰の日本人が爆弾を括り付けられた挙句に虐殺されるという未来は、「名誉ある地位」を希求した日本国憲法発布当時には想定外であっただろう。
さらに放射能の恐怖に怯える日本人の鼻先で北朝鮮が3度目の核実験をしたとき、泰然とする護憲平和主義者を差し置いて、9条改正を求める国民は続出するだろう。
伊勢崎氏の起死回生策はいかに?

■雨宮処凛がゆく! について

ヒロユキさん(42才・男性・熊本県)

感想です

自民党の圧勝には暗澹たる気分になります。やる気を奪われ何を考えていいのか分からなくなりました。

■雨宮処凛がゆく! について

虹んさん(40才・兵庫県)

次世代まで貧富の呪いが降りかからないように。

はじまってしまいましたね、わたしもニュースで生活保護の切り下げの記事を目にした時、あの人たちはやっぱり何も変わっていなかったんだと実感しました。このまま、次世代の子供たちもろとも、たかだか現状で貧乏になったという理由で時流に圧殺されるつもりはないです。
何かできることから阻止していきたいと思います。貧乏人を蔑む目、その「正体」が何から端を発しているのか先ずは見極めてやろうと思います。生きのびましょう。

■雨宮処凛がゆく! について

うまれつきおうなさん(41才・女性・兵庫県)

「子どもの貧困」が深刻化する予感

生活保護費を引き下げながら孫への教育費は非課税というのを聞いて心底腹が立った。家族責任といえば聞こえはいいが「他人の命はどうでもいい、家族だけ大事に」というのはヤクザの考え方ではないか。
そのうえ雨乞いのような景気対策で物価を上げようなんて暴政も甚だしい。そもそもトリクルダウンなんて尾張の殿様からこのあいだの<いざなぎ越え>までほとんど失敗しているではないか。世襲の政治家にとって過去の歴史とは明治維新から昭和までの、「おじいさまの栄光」でしかないんだろうか。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

三里さん(62才・女性・大阪府)

改憲でいいのでしょうか

かつて治安維持法によって、特高警察は民間の宗教まで監視し、国の体制側になびいた者以外は弾圧されたことを知りました。普通選挙は一部の男子だけだし、実際は枢密院の審議で決まっていたとのこと。治安維持法の弾圧によって、国民の権利は剥ぎ取られてしまったのですね。
今度の国会で、名前は変わっても「秘密保持法」が成立したら、インターネットにおいても弾圧がはじまるでしょう。スマートフォンでは個人情報のすべてが民間企業の手に入っていることを知って皆さん使っているのでしょうか。
毎日新聞の資料から。自民党の衆議院議員295名のうち、改憲賛成:287、集団自衛権の行使容認賛成:270、原発再稼働賛成:246、TPP加盟賛成:193、核武装賛成:170、女性宮家創設賛成:48。そして、改憲についての意見は、衆議院議員全体のうち賛成432、反対32、無回答18です。足音高く治安維持法の世の中が近づいているのが不安です。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

TY生さん(73才・男性・三重県)

安倍首相の基本的人権や法の支配に対する態度について

安倍首相はジャカルタで中国を牽制する意図で、自由民主主義、基本的人権など普遍的価値の定着と拡大に努力する、法の支配する海洋と述べた。では安倍首相の内政での基本的人権や法の支配の態度は如何だろう。
自民党の改憲案は基本的人権を制限するものを「公共の福祉」から「公益及び公の秩序」に置き換えている。「公共の福祉」は人権と人権が衝突した場合の調整原理とされる。「公益及び公の秩序」は個人の権利の上に国家を置いた発想。安倍首相はこのような改憲案を推進する。
南部義典氏が紹介した大森内閣法制局長官の《「政府の憲法解釈は、それぞれ論理的な追求の結果として示されてきたものであり、自由に変更できる性質のものではない。(中略)憲法を頂点とする法秩序の維持という観点から見て問題がある」》という国会答弁がある。これに照らし合わせば9条の解釈を変更する態度は法の支配を重んずる態度とは言えない。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

平和を愛するゲーム・アニメおたくさん

「面子」が守られさえすれば、憲法なんてどうだっていいのか?

中国では言論統制により表現が厳しく管理されているが、それは自由な表現者が権力者たちの面子を潰すのを抑止する為であろう。
その中国に対し、日本の体制批判者という同志である日本の護憲・リベラル派は、中国の面子を守るように振る舞い、言論統制に関しては口をつぐむ。同じく、国内においても同志の面子を重視し、たとえ論理的に正しくても、同志の面子を「王様は裸だ!」的な図星を突く論理で潰されるようなことが無いように、そのような批判や指摘は積極的に排除する傾向があるように思える。
とはいえ、排除に排除を重ねた結果、いつ進歩できるというのだろうか? 旧態依然の論理を振りかざし、批判を排除し、無視されれば国民をモンスター扱いするのは論外である。
今日面子を潰され、明日自省し、明後日進歩し、来年憲法を護り抜く。
今日面子を守り、明日反省もせず、明後日進歩せず、来年憲法改正される。
どちらが望ましいか、答えるまでもないだろう。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

仏の提言さん(70才・男性)

憲法の解釈

私は不勉強ですが。憲法9条の条文の解釈について、コメントさせていただきます。
9条はこれ以上ないというくらい簡潔な文章です。「陸海空軍その他の戦力は、これを保持してはならない。国の交戦権は、これを認めない。」
この解釈ですが、この文字の通りです。これ以上でもないし、これ以下でも有りません。ほかの解釈はできません。考えるまでもないはずです。中学生にもわかる文章なのです。ですが…頭の良い人がむずかしい理論を振りまわしても、全部屁理屈になると思いますがどうでしょうか!

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

向かい火さん(43才・男性・東京都)

日本は民主制の社会です

世の中の多くの人々が左派を支持するようになれば、相対的に自民や維新などの保守勢力は多くの人々から支持されなくなります。逆に、世の中の多くの人々が左派に対して反感を持てば、相対的に保守勢力が多くの人々から支持されるようになります。
当りまえの事ですが、日本は左派の独裁国家ではありません。民主的な社会では自分達の政治的理念に共鳴する人々や、連携・共闘できる味方を増やしていかなければ、そういった努力をしなければ自分達の政治的目標を達成する事はできません。
独裁国家であっても、その体制が大勢の人々から支持されなければその体制を長期的に維持する事はできません。だからこそ、独裁国家は例外なく情報統制によって世論を体制に有利になるよう誘導しています。ましてや日本は民主制の国家です。自分達の理念が大勢の人々から支持されなければ、他者を批判しているだけでは、自分達が理想とする社会を実現する事は永遠にできません。

「原発」にも「TPP」にも、そして「改憲」にも触れることのなかった、
安倍首相の所信表明演説。
参院選を見すえ、反感を呼びそうな微妙な問題には触れたくない、
という思いが透けて見えるかのようです。
皆さんは、どう感じましたか?

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