マガジン9
憲法と社会問題を考えるオピニオンウェブマガジン。
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みんなのこえ
vol.363
121226up
12月19日から25日に届いたご意見から■おしどりマコ・ケンの「脱ってみる?」 について
MIAさん(女性・東京都)
おしどりマコさま・ケンさま
はじめまして。
田中優さんのFBで「脱ってみる?」を知り、恥ずかしながら、今回の記事から初めて読みました。
すごくきちんと取材や勉強をされているだけでなく、書き方にも人柄が表れていて読みやすく、濃い内容に驚きました。全部読まなくてはと、1回目の記事から今日やっと全部を読み終えたところです。去年のあのとき、この記事を読んでおけばよかったなと悔やまれる内容もありました。自分の無関心さにも気づきました。
これまで受動的だった社会との関わり方を、もっと意識的に変えていかなくてはと思います。おしどりさんのご活動は本当に励みになります(でも、身体はどうぞどうぞ大切にされてくださいね)。
これからも、ご活動を応援しています!
■おしどりマコ・ケンの「脱ってみる?」 について
pemaさん(24才・女性・海外)
マコさん がんばってください
マコさん、いつも個性的な切り口で原発の真実をあばく報道をしてくださって、ありがとうございます。
私は福島の事故後からずっと海外避難生活です。地元は長野北部で、今月19日にやっと、人づてに「柏崎刈羽5号機がレベル1の異常に認定された」ことを知りました。10月16日には分かっていたのに、12月12日になるまで報道されてませんよね? すぐに、長野や新潟の友人に知らせましたが、皆知らなかったといっています。この重苦しい静けさはなんなんでしょうか? 地元住民が知らされないのか? どうして誰も報道しない?選挙が終わるのを待ってたのか?
レベル1の異常はもんじゅレベルということですよね。もんじゅは最悪北半球を壊滅させられると聞きました。福一4号機のプール下には1553本の使用済み燃料があり、福一全部の使用済み燃料は14225本だとか? こちらも最悪世界を壊滅させる危険度というのは本当ですか?
■B級記者どん・わんたろう について
くるみさん(60才・女性・東京都)
秋葉に来た若者
私の友人の子供たちも、私の子供たちも、多分秋葉にいた若者と同じ意見かもしれない。格差が大きくなる中で、自尊心すらもズタズタにされる就活、いとも簡単に切り捨てられる雇用、阻害される個、壊れてしまいつつある家庭、地域社会。いじめられる学校。そんな中、唯一自分の帰属場所が国家かもしれないと、思っても不思議ではない。
みんな帰属場所が欲しいのに、阻害される条件が多すぎて、今の20〜30代の若い人たちは、ひりひりするような孤独と向き合ってきたのではないでしょうか。AKB現象も、孤独ではないことを確かめる場であると考えると、そして安倍総理は、その孤独を埋める場所をうまく作り出したのではないかと思うと、無力な自分が悲しい。
■B級記者どん・わんたろう について
クレヨン伯爵さん
マガ9を愛する理由(わけ)
マガ9を私が愛する理由の一つがその懐の広さ。邦男氏・中島氏・伊勢崎氏からマヌケ(なふり)の伝道師松本さんまでの多様な顔ぶれに象徴される多様性、スマートさです。
どん・わんたろうさんがいつも自らのサイドを顧みて投げかける疑問符も貴重でこの疑問符なくしてマガ9ではない。今週も貴重。秋葉原の人たちには心の闇を感じるけど、そこに踏み込むにも雨宮さんの生きざまが活きるのではないかな。すごいぞマガ9。
ダイヤモンド・オンライン12/20号で山田厚史さんが「リベラル退潮の理由」を「旧左翼と市民運動の溝を越える覚悟のなさ、組織防衛、妥協を拒む、負け癖つき敗北に危機感なし」(私にて要約)と指摘されていたのがわんたろうさんの問いと重なって見え、傾聴すべきかなと思いました。
■立憲政治の道しるべ について
平和を愛するゲーム・アニメおたくさん
南部義典氏は頓知ではなく実利に従って憲法改正論を批判すべきである
南部氏の「論理」は、アキレスと亀というか一休さんのアニメを見るような感があった。
南部氏の憲法原理原則的な頓知には頓知で返す。
例えば私が自らの生命と安全を自力で確保する為、「戦車道」と称して戦車を所持したいと主張したら、権力者を拘束する憲法では、一般市民である私の希望を阻むのは不可能であるということになろう。
そして一部の人間から公共の福祉に反すると批判されても、憲法に拘束された国家権力は対話でのみしか問題解決を図れず、「私の行為は公共の福祉に反しない」と主張し続ければ、私は好きなだけ「戦車道」ができるということになるだろう。
このような頓知に、「ふざけるな! 常識で考えろ!」と批判はあるだろう。しかし憲法を原理原則的に論じれば、論理学的に間違いではない。このように反体制的な論理学で憲法に興じることは、無意味ではないのか?
重要なのは、現行憲法が国民一般に与えるメリットを合理的に論じることだろう。
■時々お散歩日記 について
東山老人さん(71才・男性・愛知県)
抜本的選挙制度改革案を拝見して
こういう選挙制度は如何でしょうか。
(1)選挙区は全国区のみ。定員500人。年俸2000万円。諸手当・政党交付金なし。秘書はプール制。
(2)投票は5名か10名の連記制。
(3)供託金は0〜5万円。
(4)選挙運動は公営(パンフはコンビニその他で配布。インターネット公報の自由活用。ポスター貼りも公営。テレビ・ラジオでの政見放送等々種々の公営施策)。
(5)運動期間は基本的に自由。現職・落選者は翌日からでも活動できる。一般人でも選管に立候補希望者として届け出すれば活動できる。
(6)政党禁止(憲法に触れるので、国会法、公職選挙法上の規定とし、議員個人単位の活動を前提とする)。
(7)選挙で選ばれた衆議院議員のほかに国政参与員の制度を作る。
(8)一定数の署名簿(3万〜5万人)を選管に提出し選管の認定があれば参与員になれる。無給。
(9)参与員は個人また集団で議員に意見具申・質問などが出来る。
■時々お散歩日記 について
鳴井勝敏さん(71才・男性・青森県)
憲法改定と国防軍、キナくさい選挙が始まった。
戦後最大の課題を争点とした総選挙。だが、投票率は戦後最低。民主主義に対する主権者の「観客」が一段と増えている。
「ただ大声をあげ、勇ましいことをぶちあげ、拳を振り上げ、口汚く罵る右派政党へすり寄る」。言論に命をかける、と言うには程遠い「犬の遠吠え」にも似たような光景。寒い中、そんな演説を熱心に聞いている若者の姿に注目したい。
価値観の多様化、しかも不確かな時代。寄らば「大樹の陰」も分からないでもない。しかし、これはとても危険な事だ。人権を支える民主主義は音を立てて劣化するからだ。そもそも民主主義は国民が権力を監視し、批判し、改善を要求することが出来るから進歩するのであろう。高学歴で育った若者達。だが、自己肯定感の持てない若者達の姿を如実に映し出しているような気がしてならない。
私には、結果のみに目を奪われ、自立心を重視してこなかった学校教育、家庭教育のツケが廻ってきたと映る。
■時々お散歩日記 について
山根 泉さん(51才・男性・山口県)
抜本的選挙制度改革案
私も(たぶん多くの有権者も)、選挙制度の抜本改正を望んでいると思います。その中身を、多くの有権者(有識者ではない)が意見を出し合い、有権者の声を集約したような改革が必要だと思っています。
個人的には、国会議員は、有権者50万人に1名程度とし、都道府県単位で選挙区を設け、150万人で定数3名。150万人を超える都道府県では、150万人以内で選挙区を設定する中選挙区がいいと思っています。一人当たり年間1億円もの税金を負担してまで、大勢の政治家は必要ないと思います。
もうひとつ、有効投票のうち過半数が白票だったら、その選挙区の当選者は「無し(次回の選挙まで欠員)」との選択がほしいのです。役に立たない政治家なら、有権者が不信任に出来ないと、国のための政治家ではなく、利権のための政治家しか育ちません。
蛇足ですが、政党助成金も不要です。歳費以外は透明会計にすべきです。
■森永卓郎の戦争と平和講座 について
レタスさん(45才・女性・愛知県)
2012年自民党憲法改正案
民主党の政治に気をとられていて、自民党がこんな改憲をしようとしているとは知りませんでした。竹島や尖閣、北方の自衛のために第9条の改正をしようとしている程度の認識しかありませんでした。テレビでも見たことはありませんでしたし、知らない人も多いのではないでしょうか? 自民党では現状に合わせて大変合理的になっているという説明をしているようで、実際そう思って支持している人もいるようですが、こんな憲法になってしまっては恐ろしいです。
ファシズムについて最近の人たちはどの程度認識しているのでしょうか?あまり知識のないまま、自民改憲草案のいいところばかり宣伝されて、短期間で国民投票をすることになってしまうのではないかと危惧しています。日本の憲法が、今どう変わろうとしているのか、その危険性などもっとメディアで詳しく取り上げてもらえないのでしょうか?
■雨宮処凛がゆく! について
ヒロユキさん(42才・男性・熊本県)
感想です
今回の衆院選結果自民圧勝は思ったとおりとは言え愕然暗澹たる最悪の結果だと思いました。でもこうなった以上同じ日本人なのだから党派を越え本当に国民の為に働いてくれる人に出てきて欲しい、と同時に一般人の自分達も自分達に出来ることからしたいと思います。
九州に住んでいるので東京都知事選の結果は衆院選と重なり、情報不足、街の空気感覚的なものは分からない、など九州ではあまり話題にもならなかったので誰が最もふさわしいのかは正直よく分かりませんでした。すいません。
■雨宮処凛がゆく! について
うまれつきおうなさん(41才・女性・兵庫県)
選挙結果を前に「さらにいうこときかない」宣言!
闘志に水を差して申し訳ないんですが、歴女として感じるのは、人間を使い捨てる発想はアメリカから来たのでもなく、戦前、突然変異でできたのでもない、むしろ敗戦から70年代までのアメリカ式人権と自由が尊重された時代と、江戸時代のほぼ全国民が包摂(管理という形であっても)されていた方が特殊なのではと。
つまり今の自民党や第3極の<弱いことは悪>(武士文化)<結果がすべて>(現世利益宗教)<コミュ能力=人気取りが大事>(宮廷文化)こそが日本の本来の文化であり、変えることは難しいのではと。それよりも、これら現世の暴力的価値観が入れない中世の「無縁の聖地」をNPOでつくる方がうまくいきそうに思うんですが。
■雨宮処凛がゆく! について
矢吹則之さん(53才・男性・兵庫県)
そのとおり!
過日の選挙結果は本当に悲しいものでした。3年前のあの希望が全くのマイナスとなって返ってくるとは。
でも、そうなんです、私は学びました、「任せては駄目だ」ということを。これが本当に日本が民主主義になるための画期であったと将来の歴史家が記述するように、がんばりましょう。デモ、行ったことがないけれど、行きまっせ!
但し、日本の民主主義に対して大きな犯罪を犯し続けている「渡邉恒雄」と「池田大作」には、彼らが死ぬる前に責任をとってもらわねばと強く思っています。そうしないと、戦争責任と同じことになってしまいます。このことは、マガジン9でも誰も言わないので特に強く主張したいです。
今後も楽しみにしています。がんばってください。
■雨宮処凛がゆく! について
ねばー・ぎぶあっぷさん(男性・東京都)
ありがとう
私も雨宮さんの著書を読み、賛同し、数年前からプレカリアート運動に微力ながら関わり、そして去年から脱原発デモにも参加してきました。
選挙結果には凹みました。力が脱けて、立ち上がれないくらいでした。けど、雨宮さんたちの明るくて力強い言葉で、なんとか復活出来そうです。ありがとう。
■松本哉ののびのび大作戦 について
秋太郎さん(49才・神奈川県)
少し元気になりました。
嫌な暗黒時代を間抜けに生き延びる方法を教えてもらい、少し元気になりました。私は一人ではない。仲間はきっといると確信しました。松本さん連載休まないでください。
■その他、感想、ご意見、ご要望 について
森正樹さん(49才・男性・東京都)
右であれ左であれわが祖国
従来日本外交があまりに弱腰で、1992年に中国が領海法を制定して尖閣を自国領だと規定し、事実上棚上げを破った時、日本政府が抗議しなかったこと等が現在の尖閣危機を招来しています。従って中国に間違ったシグナルを送らないためにも、南西諸島に自衛隊を配備し、日米同盟を強化して強い姿勢で対中外交に臨むべきです。中国は領土問題で強気で押してきていて、日本が遠慮して一歩下がれば更に押してくるから、今は日本が強い姿勢で押し返す時です。
勿論戦争になっては困るから何らかの落とし所は考えておくべきですが、安倍氏は政治家らしい現実感覚は持ち合わせていると思います。昔ジョージ・オーウェルが自分は平和主義者だが、ナチスドイツとは断固戦うと「右であれ左であれわが祖国」で述べたように、今は改憲派に軍国主義のレッテルを張って国内で揉めている時ではないと思います(中国も軍国主義ではないが、その膨張体質は明らかです)。
■その他、感想、ご意見、ご要望 について
TY生さん(72才・男性・三重県)
自民党は政策が支持されて大勝したのか
今回の衆院選挙で自民党は議員数を大きく伸ばしましたが、比較的得票数と議席数を正確に反映している比例区での議席獲得数は前回の52議席から4議席増えただけの56議席でした。
朝日新聞社が12月17・18日に実施した全国世論調査で、自民大勝の大きな理由は、有権者が「自民の政策を支持したのか、「民主政権に失望した」のか、どちらだと思うかという質問に、「自民の政策を支持した」はわずか7%で「民主政権に失望した」が81%を占めています。自民党支持層でも13%対79%、公明党支持層では「自民の政策を支持」はほとんどなしとなっています。
朝日新聞社の世論調査で言えば、自民党の政策が大きく支持されて選挙で大勝したのではありません。従って歴代政府が維持してきた集団的自衛権不行使を、憲法解釈を変えてまで集団的自衛権を行使出来るようにする権限(かような権限が法律的に保障されているのか疑問)まで安倍政権に付託したとは言えません。
■その他、感想、ご意見、ご要望 について
THEATER BROOKのファンさん(54才・女性・東京都)
ソーラー武道館
20日、佐藤タイジ主催のすべての電気を太陽エネルギーでまかなう「ソーラー武道館」コンサートにいってきました。選挙後、脱原発から遠のきそうな政治の流れの中、彼の心意気と、それに応えたゲストの面々、武道館をいっぱいにした観客たちと心をひとつにしてきました。心配した電源も落ちませんでした。落胆していた気持ちに明るく太陽エネルギーがあふれました。こんど、佐藤タイジさんを「この人に聞きたい」に呼んでください。
■その他、感想、ご意見、ご要望 について
向かい火さん(43才・男性・東京都)
民主制の社会で自分達が理想とする社会を実現するには
民主主義=多数決ではありませんが、民主的な社会で自分達が信じている政治的理念を実現するには、基本的に多数派を形成する必要があります。多数派の形成とは自分達の味方やシンパを増やす事です。自分達の敵を増やしてばかりいたら、民主的な社会では永遠に自分達が信じている政治的理念を実現する事はできません。
当たりまえの事ですが、全ての人間が自分(達)と同じ考え方になる事など100%絶対に有り得ません。従って、味方を増やすには自分達と他者との違いに注目するのではなく、共通点に注目し、場合によっては自分達とは価値観がかなり異なる人々とも共闘する必要があります。民主的な社会では、自分(達)と考え方が異なる部分を持つ方々とも連携し、少しずつ物事を良い方向に進めて行く必要があります。
100%自分(達)の意志や主張を通したいのであれば、革命やクーデターを起して独裁国家を樹立し、自分(達)が独裁者にでもなるしかないのです。
■その他、感想、ご意見、ご要望 について
宮坂亨さん(44才・男性・長野県)
憲法「改正」反対という表現
自民党の衆議院選挙での大勝により憲法「改正」が実現するかもしれない。憲法「改正」に反対しよう。などという。
自民党の改憲試案は僕にとっては憲法改悪案だ。だから反対する。軍需産業などでは改正案で賛成する人がいるだろう。「階級」と言わなくとも、いろいろな立場の人がいる。
それぞれが自分にとっての憲法改定に対して改正賛成なのか改悪反対なのかの立場を明らかにして、行動を闘いをする時が来たのだと思う。
東日本大震災があった昨年の暮れは、
「来年こそは穏やかな年でありますように」と強く祈ったことを覚えています。
その「穏やかな年」であったとはとてもいえませんが、
ともかくは2012年も暮れようとしています。
来年の「マガ9」は1月9日に最初の更新予定。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
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