マガジン9
憲法と社会問題を考えるオピニオンウェブマガジン。
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みんなのこえ
vol.360
121205up
11月28日から12月4日に届いたご意見から■この人に聞きたい 伊藤真さん について
鳴井勝敏さん(71才・男性・青森県)
伊藤真さんに聞いた(その2)
<独裁国家よりも、民主国家における情報統制の方がよほど危険です。独裁国家だと、独裁者に対して、たとえ心の中であったとしても「あいつはひどい」と国民は批判できます。ところが、民主国家において情報統制がなされると、主権者たる国民は知らず知らずの内に権力者にコントロールされて、情報統制されているという意識を持たないまま、選挙などを通じて、その権力に民主的な正当性を与えてしまうのです。つまり、民主主義の名の下で、人権侵害や平和を破壊するという国家運営に対して、主権国民が正当性を与えてしまいかねないのです。日本の国民性にはとても当てはまる指摘だ。そして、「だまされた」を繰り返す羽目になる。
思い浮かんだのはナチス・ヒトラー。選挙を戦い政権の座就いた彼は単独過半数を武器に600万人とも言われるユダヤ人を虐殺。そして、戦争に敗れドイツは崩壊。民主主義を民主主義で破壊したのだ。
■おしどりマコ・ケンの「脱ってみる?」 について
悦さん(64才・男性・千葉県)
「人様は変えられないから自分が変わる」
水俣と原発は本質は同じ。同感です。私は水俣の近くで育ち、脱原発の運動を行っています。労働組合の集まりで、脱原発の運動についてお話しする機会がありましたので「水俣での闘いを紹介し、本質も経過も同じだ」「水俣の闘いは100年近く続いている。福島の被害者を守る闘いも200年、300年・・つづける覚悟で活動しないと…」と訴えました。チッソの労働者は立ち上がりましたが、東電の労働者を変える必要も感じています。
■時々お散歩日記 について
森正樹さん(49才・男性・東京都)
日本未来の党に期待します
民主党政権が期待外れに終わり、自民党の劣化版になったことに失望し、日本の政治の未来に希望を持てないでいたリベラル派にとって、日本未来の党の結成は宇都宮けんじ氏の都知事選出馬と合わせて久しぶりによいニュースで、一筋の光明を見出した思いです。ネーミングのセンスも最高で、この党が政権を担いうる政党に成長することを期待して、総選挙で投票したいと思います。
ただし安全保障については以前と大分考えが変わってきて、日本人は平和ボケという指摘の正しさを実感するようになりました。石原氏等の右翼的改憲派は支持しませんが、自分の国は自分で守るのが当たり前なのに、自主防衛を唱えると異端扱いされる風潮はある意味異常です。改憲すると軍国主義が復活してまた戦争を始めるという強迫観念が日本の自立を阻んできたのではないでしょうか? いずれ改憲は必要になると思うし、戦争不放棄だから平和が守れるという多摩さんの主張は正しいのです。
■森永卓郎の戦争と平和講座 について
nemuにゃんさん(53才・女性・山梨県)
森永さんの危惧に同感です。
森永さんの「このままでは日本はファシズムが台頭する国になってしまう」という危惧に同感です。とても危機感を感じています。何とかしなければ…。
私たちにできることは周りに話していくことだけなのでしょうか。自民・民主・日本維新の会を大々的に取り上げるマスコミには太刀打ちできないと無力感を感じてしまいます。
■森永卓郎の戦争と平和講座 について
駄菓子さん(79才・男性・神奈川県)
国家とは何か、知らずに国家主義に心酔するな。
国家とは領土と住民を支配する権力構造のことであり、決して永遠に続くものでもなければ住民の生命と財産を守ってくれるものでもない。中国やヨーロッパの歴史を見ればすぐ解ることだ。
たまたま日本は海に囲まれていて、他からの侵略を免れて長続きしているが、第二次世界大戦で国家権力がどれだけ国民をひどい目に合わせてきたか、若い人は体験してないから国家という単なる権力構造を信用し有難がるのだと思う。権力は拡大したがるし、しだいに我が侭をはたらくようになる。だから憲法で枠をはめているのだ。
権力者の恣意に規制を加えている憲法を改変して国家主義を高揚しようとする自民党の改悪案などに騙されてはならない。
■雨宮処凛がゆく! について
TokiNoKawaさん(49才・男性・愛知県)
他人に任せていたから、ダメになった
今回の湯浅誠さんの書籍紹介の記事を読みながら、「他人に任せていたから、ダメになった」と思う。
政治家や官僚に任せていたから政治がダメになった。文科省や教育委員会に任せていたから教育がダメになった。安全神話を振りまく原子力ムラに任せていたから、原発推進した挙句に事故を起こした。
雨宮さんの言う通り、「民主主義は面倒」。でも、自分たちの生活を変えるためには、自分たち自身で調べ、考え、決めていく必要があるのでは。それは、たとえ面倒であっても、自分たちの責任であり、また義務ではないだろうか。
『あの水俣病とたたかった人びと』を読み、国や行政に見捨てられた公害の被害者が、
弁護士とともに立ち上がる過程こそ、まさに「市民運動」であり、「民主主義」なのではないかと思う。
■雨宮処凛がゆく! について
多賀恭一さん(44才・男性・新潟県)
小泉失政の教訓
「郵政選挙」の時、小泉総理大臣にヒーローを求めた派遣社員たちは、派遣法の改悪により格差は拡大し、リーマンショックのとき派遣切りされた。自殺した奴もいるだろう。日本国民はまた同じ失敗をするつもりなのか。
■みんなのこえ について
多摩散人さん(66才・男性・神奈川県)
戦争不放棄だから平和が守れる(その8)
TY生さんは前回の投稿で「内閣法制局の見解は今日の広範な国民が受け容れている考えです。」と述べている。それなら、その「広範な国民」は9条を破っている。なぜなら、内閣法制局見解は、自衛戦争の行使とそのための戦力保持を是認しているが、一方、9条には「自衛戦争は放棄しない。そのための戦力なら保持してもよい」などとは書かれていないからだ。しかし、私がTY生さんに質問しているのは「広範な国民」の考えなどではなく、TY生さん自身の考えだ。
専守防衛つまり国内での武力行使を肯定し、そのための戦力の保持を認める内閣法制局の見解は「戦争放棄・戦力不保持」を規定する9条を破っている。つまりこれは「解釈改憲」であり、露骨な9条無視である。
■その他、感想、ご意見、ご要望 について
TY生さん(72才・男性・三重県)
自民党の認識すべきこと
朝日新聞社は12月1・2日に衆院選挙に向けた世論調査を実施した。その中で自民党が選挙公約に掲げている憲法を改定して、自衛隊を国防軍にする賛否を問うた設問には、「賛成」が26%で「反対」が51%で倍近くあった。そして、国防軍に反対する人の投票先にも自民党へが16%あった。
公明党は日本記者クラブ主催の党首討論で、「自衛隊は名称を変える必要はない。集団的自衛権の行使を認めてこなかったことに賛同したい」と述べた。しかし、公明党は自民党の候補者を支援している。三重県選挙区の例で見ると1区、4区、5区の自民党候補者を推薦。また、2区、3区も公明党県本部は推薦を検討している。(11月29日現在)
朝日新聞社世論調査の結果や公明党の自民党候補者への支援から考えると、今度の選挙で仮に自民党が比較第一党になったとしても、自民党支持=国防軍への賛成とならないことを自民党は認識すべきである。
■その他、感想、ご意見、ご要望 について
ピースメーカーさん
「卒9条」という日本の未来
日本国憲法が施行されて65年間、とりわけ9条は「すでに誕生と同時に完成された」ともいえるが、それに関する議論は半世紀以上も大して進歩しなかったのだが、社会(社民)党、共産党、そしてマガジン9をはじめとする平和主義的知識人層が、自らのエネルギーの大半を費やして「9条護憲」を唱え続けたおかげで9条は存続できたといえよう。
しかし福島原発事故以降、そのエネルギーは「反原発」に費やされ、9条はおざなりである。実際、9条に立脚した(つまり違憲論)で日米安保や自衛隊を論じる護憲論者は皆無となり、中国の覇権主義や北朝鮮の核ミサイル、さらに東アジアに蔓延する相互不信といった、有史以来の9条の危機というべき状況にも護憲論者はまともな対応をしていないと論じても過言ではない。
このままでは、原発のついでに9条からも日本は「卒業」するだろう。第一、日本未来の党は「9条護憲とそれに立脚した外交政策」という公約を掲げて無いのだ。
■その他、感想、ご意見、ご要望 について
kahanaさん(女性・海外)
杉並区
山本太郎さんの話で杉並区が古くから反核と知りました。今度の選挙は頑張ってください。
福島から放出した大量の放射能は地球規模で汚染を拡散しまだ収束もしていないのに再稼働というのには驚きです。国際社会で品格のある国であるためにも日本がこれ以上オカシナ国にならないよう願っています。
いよいよ衆院総選挙が公示に。
あなたの選挙区の候補者は、どんな顔ぶれですか?
政治に絶望したくなるような状況だからこそ、
せめて少しでも信頼を託せる人に一票を投じたい、と思います。
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