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憲法と社会問題を考えるオピニオンウェブマガジン。
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みんなのこえ
vol.345
120822up
8月8日から21日に届いたご意見から■この人に聞きたい 肥田舜太郎さん について
笠原メイさん(28才・女性・東京都)
肥田先生のお話を読んで。
今の日本にいたら被ばくは避けられない、そのことを理解して、いかに生きるかを考えないといけない、自分の価値に気付いて大事にしないといけない…。
肥田先生の言葉は、東京で暮らす私にとっても重く響く。目の前の現実に茫然としていたら、だめですね。しっかり生きようと改めて思いました。ありがとうございます。
■この人に聞きたい 青井未帆さん について
森正樹さん(49才・男性・東京都)
憲法改正について
世論調査では、憲法改正には賛成だが、九条だけは守りたいという国民が多いようです。
しかし僕の意見ではむしろ、米軍がアジアから撤収するか、一度でも他国(たぶん中国)との武力紛争があれば九条は変えざるを得なくなるが、憲法全般の改正には大いに問題があるように思われます。青井氏の指摘する通り、天皇の元首化だとか、改正要件の緩和だとか、立憲主義の何たるかを心得ていない程度の低い政治家主導の改憲には賛成しかねるからです。
■この人に聞きたい 青井未帆さん について
鳴井勝敏さん(71才・男性・青森県)
青井未帆さんに聞いた(その1)
憲法改正に伴う国民投票。国民にこれを受け止める土壌があるか。と聞かれればありません。「立憲主義」とは何か、大学法学部を卒業していても分からない人が大多数。そして、国会が、司法が、官僚が間違ったことをするわけが無い、という神話を信じる国民性。そして、憲法改正は自分たちには関係ないと捉える風潮。そのことに所得格差が拍車をかける。つまり憲法改正を議論する土壌は全くないと言って良いでしょう。
問題は義務教育で憲法をしっかり教えようとしない教育行政にあると考える。羅針盤が壊れた日本丸が浮遊しているかのようだ。しかし、これは国民ばかりではない。憲法改正を発議する国会の構成員がそもそも憲法を理解しているとは思えない。憲法改正云々はまだまだ時期尚早である。フランス料理を研究するのに和食の研究をしているようなものだ。
■この人に聞きたい 青井未帆さん について
宮坂亨さん(44才・男性・長野県)
憲法第99条の衝撃
僕が諏訪清陵高校2年生の時の話だ。世界史の授業で高木昭彦先生が問いかけた。
「憲法99条、○○はこの憲法を尊重し擁護する義務を負う。○○には何が入る?」
僕は「国民?」と思ったのだが、答えを聞いて自分の考えと反対の原理で世の中は動いていたんだとびっくり。このことから政治や社会に関心が向くようになった。
憲法とは権力者を縛るものである。主権者たる国民は選挙やデモ・裁判・請願などで民主主義を鍛え続けなければならない。それが人類の獲得した真理だ。
■原発のある地域から 青森県・大間町 について
西村 徳寿さん(50才・男性・大阪府)
原発のある地域から
熊谷あさ子さんのような強い意志が、日本を戦争と滅亡への国に進む流れを少しでも食い止めていくことをこの記事を読んであらためて感じることができました。全国で取り組まれている、原発の金曜日デモの運動も一人一人のつぶやきが結集され、大きな川の流れを形成しつつあると思います。歴史を動かすのは国民一人一人である。教科書に書かれてあることをどのように実践するのか、私たち一人一人に問われているのだと考えました。
■原発のある地域から 青森県・大間町 について
たんぽぽさん
原発なくなってほしい
漁師の子どもが原発関連の仕事に就き人質にとられてしまっている状態とありましたが、私たちのまわりも少し似た状態だと思いました。知り合いや親戚に原発関連企業にかかわっている人たちがいますが、この夏、原発とは関係ない企業のエアコンを買いました。
原発を輸出するといっている企業はどういう考えでそんなことをしているのでしょうか。苦労して大企業になり、それを受け継いだ二世三世には弱者への視点が欠けているのでしょうか。技術に徹している人でも原発輸出はやめて自然エネルギーの開発が経営の要となると意見してほしいです。だってウランだって数十年で枯渇するといわれているのだし、何万年も管理しなければいけない核のごみを外国でまでうみだしていいわけがありません。
■原発のある地域から について
佐野 鷹男さん(46才・男性・愛媛県)
商売上がったりの人々
愛媛には言うまでもなく伊方原発がある。この原発を見れば分かるが、崖からの一本しか道はなく、ここがやられれば、急を要する場合の対応が心許ない。有名な中央構造線もすぐそば(6kmの距離)を通り、大地震の影響も懸念される。四国の人は不安を抱えているのは言うまでもない。
だが、ここが止まってから、計装関係などの出入の業者の方の悲鳴が聞こえてくる。早く再開してくれないと、生活が立ち行かなくなる、と。その切実さには返す言葉がない。
よく、生命が大事と反原発界隈では聞く。その通りだ。だが、人間の生命=生活を支えるのは経済である。経済における権利は、全ての人間にある。石炭が斜陽産業になったとき、国家や企業は不十分ながらも手当てをした。それが重化学工業化への保障となった。原発界隈の商売上がったりの人々への手当てを考えないと、反原発の声は原発に従事する人たちに届かないであろう。
■原発のある地域から について
あさださん(54才・男性・宮城県)
原発と技術
1970年代私達が中学性の頃原子力エネルギーに大きな希望と夢を見ました。広島・長崎の原爆を知りながら、技術で克服出来ると過信をしていたのです。
技術開発は大きな矛盾を孕んでいます。便利・富を求めるためにその技術開発を行います。
未知の技術には想定外のリスクも常に存在します。安全・安心を追いかければ挑戦が出来なく技術は衰退します。でも今の早急な原発再稼働は反省が有りませんね。何故先ずは止めて対応しないのでしょうかね?
経済性を考えれば稼働するほうがベターなのはあたり前です。当然停止する事で問題も出てきます。でも、神様も3度目は許してくれないのです。
お金は必要ですがお金が第一の社会に生きたいとは思えませんね。
■おしどりマコ・ケンの「脱ってみる?」 について
もたさん(37才・女性・神奈川県)
読みやすく、わかりやすかったです
初めて読みました。「脱ってみる?」のタイトルデザインがすてきで、文章をよんでみたい気持ちになりました。とてもわかりやすく、読みやすい文章でした。わたしたちの個々の行動が、先の見えていない国の方向性も作れるんだろうなと思いました。
私は、神奈川で生活クラブ生協の組合員をしています。子どもも小さいので、事故前から、食べるものには気を使い続けていましたが、事故が起こってから、生活クラブの組合員で本当に良かったと思っています。大切なのは、きちんと向き合い、きちんと関わることだと思います。目の前の問題にきづき、学習し、解決を目指すための行動を起こす。何にもしなければ何事も始まりませんものね。
■鈴木邦男の「愛国問答」 について
sakaさん
右翼と原発肯定の謎について
これまで反原発の集まりなどがあると、必ず大声や凶暴な態度で騒ぎまわる右翼らしき人を見ました。
なぜ「愛国」を標榜する右翼が、その愛する国、天皇の国を猛毒で汚し、その愛する国を構成する国民の命を奪い、健康を脅かす原発を肯定するのか、たいそう不思議でした。ちゃんと知性のある人たちもいることがわかり、良かったです。
■雨宮処凛がゆく! について
小坂康雄さん(74才・男性・長野県)
首相との会見
キャンセルされてよかったと思う。どうせ真剣に意見を聞く気はない。他の議員も五十歩百歩。でもここまで追い詰めたことに敬服します。私も毎週末微力ながら参加してます。
私の年齢になると先日参加した議員連中の心が画面で読めます。議員はえらいなんて絶対に思ってはいけない。彼らの関心は選挙だけ。投票行動こそ力です。ご健闘祈ります。
■雨宮処凛がゆく! について
多賀恭一さん(44才・男性・新潟県)
野田佳彦という人物がいた。
彼は千葉県の小さな駅の前で20年間、政治信条を訴え続けた。雨の日も、風の日も、灼熱の日も、雪の舞う日も。しかし国民は彼に目もくれず足早に通りすぎていった。
ある日、幸運にも財務省の支援を得て彼は内閣総理大臣に就任した。彼は財務省に感謝し、国民を憎んだ。今、首相官邸前でデモが行われているが、彼が耳を傾けるだろうか。20年間、国民は彼を無視してきた。今度は彼が国民を無視する番ではないか。増税はいい気味だ。原発再稼働はいい気味だ。国民が困るのはいい気味だ。
私が主張したいのは、野田総理に同情しろということではない。国民に憎しみを抱く人物が首相になる。このような日本の社会制度こそ解決すべき問題なのである。
野田佳彦も初めは志を持った若者であった。
■みんなのこえ について
志舫☆さん(女性)
がれき受入れ反対は科学的根拠があり、いじめや差別ではない
前回の「みんなのこえ」にがれき受入れ反対は差別であり科学的根拠を、という意見がありました。
チェルノブイリ事故後の内部被曝の検証を行ったバンダジェフスキー博士の3月の来日講演の記事や、「放射能プロジェクト」の記事を(いずれも)ネットで検索してもらえれば科学的根拠は一目瞭然です。
さらに、徳島県の意見や新潟知事の意見を検索してください。反対意見のすじの通ってること。
広域処理は移送費用に莫大な金額を使います。一説によれば1千億円とか。無駄です。その費用で被災地の焼却の安全対策をしてほしい。
マスコミが報道しない人々、たとえば放射能による深刻な健康被害のために移住したのに、その地でのがれき焼却に苦しむ方々は、追い込まれています。むしろそのほうが、いじめなんじゃないの?
■みんなのこえ について
TY生さん(72才・男性・三重県)
多摩散人さんの引用したルソーの言葉は、個人と個人の関係の一つの側面について述べたもので、国家間の関係とは次元が違う。
私の考えは、北朝鮮を除いた東アジアや米中は国家を経営することに不可欠な要素、国家間の経済関係が深い相互依存関係になっていて、国家間の対立問題を戦争という手段で解決しようとすれば双方に大きな損害を蒙る事態になるということで、戦争という手段に訴えてもそれを上回る利益を生み出さないと思う。
北朝鮮は戦争して勝利を勝ち取る国力を持ち合わせない国だ。外国の援助無しには国の経営が出来ない国です。
7月11日、尖閣諸島問題で話し合った時、日本の外相は「この問題が日中関係の大局に影響を与えないようにする」、中国の外務省幹部は「この問題が両国関係の大局に与える衝撃をどう防ぐかが重要」と述べた。大局の要素として日中経済の相互依存関係を認識している。
■その他、感想、ご意見、ご要望 について
エイハブ船長さん(64才・男性・千葉県)
オリンピックをナショナリズムの祭典にするな
私はオリンピックには興味はないのだが、たまにテレビをつけると、アナウンサーの絶叫とメダルに届いたの届かなかったとか、日の丸が揚がったかどうかとかそんな話ばかりで、日本選手を応援しない者は「非国民」と言われ出しかねない雰囲気が日本中を覆っている。これは日本に限ったことではないだろうが、かつてオリンピックで高まったナショナリズムを政治利用して戦争につなげたのがナチスである。ナチスが考案した聖火リレーを未だに続けていることが私には理解できない。
古代オリンピックではオリンピック期間中は戦争は禁止されていた。オリンピックを真の平和の祭典にするためには戦争をしている国や戦争に荷担している国の出場を禁止すべきであるし、とかくナショナリズムの道具になりやすい国旗・国歌・メダルの三つをオリンピック会場から一掃すべきである。
■その他、感想、ご意見、ご要望 について
匿名希望さん
オリンピックなんか嫌いだ!
私は31歳障碍者。病気のために外に出れず、就職もしてません。
オリンピックのメダリストが、帰国後みんなに祝福されてました。私は、学校でも職場でも、「うざい、キモイ、早く死ね」とずっと言われてきました。私もオリンピックのメダリストみたいに、みんなに祝福されたいです。でもそれもかなわないんだろうな…。
オリンピックなんか嫌いです。オリンピックは勝ち続けた人だけが祝福されます。負け続けた私はだれからも祝福されません。とりあえず祝福されなくていいから悪口言われないようになりたいです。
2週間ぶりの更新です。
インタビュー「この人に聞きたい」が2本UP。
ぜひご感想をお寄せください。
そして今週末は、佐藤潤一さん&山本太郎さんによる「マガ9学校」。
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