マガジン9
憲法と社会問題を考えるオピニオンウェブマガジン。
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みんなのこえ
vol.340
120711up
7月4日から10日に届いたご意見から■おしどりマコ・ケンの「脱ってみる?」 について
rulauiさん(38才・女性・兵庫県)
ラブレター?
『DAYS JAPAN』ですごい芸人さんや! と思い、それからファンになりました。多くのジャーナリストが恥ずかしく思ってるんじゃないかなぁ。あ〜嬉しいです。
先日Twitterでマコさんを無責任と言っている方いたでしょ? そうゆう攻撃はどのくらいあるのかなぁ。応援の声がほとんどだといいのになぁ。と思ってます。私の脳は勇気と根性と優しいと検索したら、おしどりマコケンってでてきます(^-^) お体大事にして下さい。
■おしどりマコ・ケンの「脱ってみる?」 について
カナダさん
市民運動
カナダに住んでいます。
原発、放射能について、そんなことは忘れていたい国民の注意を喚起しようとすると、ともすれば揶揄、嘲り、批判、無視、という反応をうける中でがんばっているケンさんマコさんの地道な活動ぶりをみていると、これは感情的に当事者を批判するだけでなく、実際に政治を動かす市民運動の胎動かな、と思います。「これだから政治家はだめだ、東電はだめだ」、とつぶやく代わりに、こういう活動とかデモに3時間でも参加する人の数が増えていけば、ある時点で波が起きると思う。
これまでは「普通の人」は、「どうせ何をやっても無駄だ」とか、「活動すると人から批判されるから」という抵抗感が高かったようだけど、最近はツイッターとかでの横でのつながりが世代を超えて広がっているかんじで嬉しいです。
■原発のある地域から について
くちゃい!さん
なるほど
ためになりました
■時々お散歩日記 について
松宮光興さん(72才・男性・神奈川県)
「大きな音」発言
官邸前での「国民の叫び」を「大きな音」と評した野田首相の認識の低さにも呆れましたが、4日の朝日新聞の論説も次元の低さに驚きました。
表題こそ「音ではなく、声を聞け」となっていましたが、原発を止めたら電気料金が上がることを覚悟しろとか、節電の成果を上げて、政府や電力会社に異論の声を届けろという。「そうしてこそ、声は、政策への影響力を高められる。」だそうです。
そんなことは、多くの人たちがとっくにやっていることです。その上での要求さえ無視し続け、目の前まで「お願い」に行っても、「音」としか聞いてもらえないのです。その現実を知らないのは、大新聞社の「エリート社員」だけではないでしょうか。
[追伸] 6日(金)の朝日新聞「声」欄に、私の29日デモの感想文が掲載されます。
■時々お散歩日記 について
志舫☆さん(40才・女性・大阪府)
「非国民の生活が第一」ととられても仕方ないですね。
ドジョウさんが、「国民の生活が第一」ならきちんと声を「聞く」でしょうから。もしご自分を首相にしてくれた勢力(おそらくは国民ではない?)に弱みを握られて脅されてるなら、辞任、あるいは解散総選挙するかしたらいい。
首相という肩書、いまやステイタスではないです。庶民からむしりとるだけの消費税増税に「政治生命を賭け」なくてもいいです。ホントに命がけで福島原発の収束に携わっている方々の声を、健康被害のために避難せざるをえなかった方々の声を、避難したくてもできない方々の声を、心を傾けて聴いてほしいです。
そのときになってはじめて、福島原発4号機の危機を回避している作業員の方々に、ご自分自身が支えられて命救われていることに、気づかれるんじゃないか、と思います。
■伊勢崎賢治さんの記事 について
チョコバーさん(57才・女性・京都府)
現場を知る伊勢崎さんの話は大切な道標
紛争地での武装解除の監視などを自衛隊が国連に雇用されてやるとか、外交官の警備は自衛隊ではなく民間の警備会社でやるとか、なるほどと思いました。9条を持つ日本の独自の外交や警備のやり方を具体的に政治家たちにもっと提案していってほしいと思いました。多くの人は憲法9条を守るといっても、現場における警備のありかたについてほとんど知らないので、もっと伊勢崎さんが改憲派の方にも護憲の方にも政治家達にも発言していってほしいです。
■森永卓郎の戦争と平和講座 について
松根康人さん(43才・男性・東京都)
森永さんの「自民党憲法改正案の本質」について
僕も自民党が憲法改正草案を発表した初日から同じ事を周りの人に言ってます。
とんでもない内容の改正案です。
■雨宮処凛がゆく! について
茶屋 三郎さん(72才・男性・神奈川県)
紫陽花革命の行方
7月6日の首相官邸前抗議では、多くの人達同様、官邸に近づくことさえ許されず、いささか欲求不満の状態でした。失望感からくる運動の衰退、分裂が心配です(それが警視庁の狙い?)。
参加者の急増の結果、官邸前の1分間スピーチ+「再稼働ハンタイ」コールというスタイルが情勢に合わなくなってきたのは明らかです。「非暴力」と「シングルイシュー」(=所属団体・組織及びその有無を超えて、反原発の一点で力を合わせる+何党の政権であれ、原発維持政策は許さない)の基本コンセプトを維持しながら、スタイルを更新する必要があると思います。
以下は私のアイディアです。いかがでしょうか。
1.名称を「大飯原発3号機を停止せよ! 野田内閣は退陣せよ! 国会周辺抗議」とする。
6月8日の例の記者会見以降、市民は野田政権が確信犯的に原発を維持しようとしていること、野田政権の退陣なしには再稼働の中止もないことを理解しています(これが官邸前抗議の参加者が急増した理由でしょう)。退陣要求の意思表示は重要であり、それによって民主党内の動揺を誘うこともできます。
対象範囲を官邸前を含む国会周辺一帯に広げることは絶対に必要です(官邸前に10〜20万人は無理)。
2.上記に合わせ、抗議形態を多様化させる。
・官邸前以外にスピーチの会場をいくつか作る。
・シュプレヒコール以外に、ドラム・太鼓・空き缶・鍋(モントリオールの鍋たたきデモのパクリ)などの鳴り物、ペンライトなどの光り物の多用も呼びかける。
■みんなのこえ について
森正樹さん(49才・男性・東京都)
自主防衛のコスト−TY生さんへ
護憲派は安保解消を簡単に口にしますが、自主防衛がどれだけ大変か分かっているのでしょうか?
『週刊オブイェクト』に「自主防衛予算見積もり、あまりに両極端な田母神案と小川和久案」というエントリーがあり、安保を破棄した場合自衛隊の予算を約3倍、人員を約2倍にする必要があり、核もあるほうがよいが必須とは言い切れないという議論がされています。
現在護憲派最強の論客である孫崎享氏は、軍事力でいずれ日本は中国に敵わなくなるから尖閣は棚上げが最善と述べていますが、僕は軍事力の過小評価は過大評価同様よくないと考えます。スイス・スウェーデンがナチスドイツに攻められなかったように、将来的に中国と同等ではなくても、国力に見合った軍備は抑止力になります。
何事も過ぎたるは及ばざるがごとしで、今後日本は超大国として復活した中国と半永久的に渡り合っていかねばならないのに、安保解消後も九条を守っていたらさすがに平和ボケです。
■みんなのこえ について
多摩散人さん(65才・男性・神奈川県)
アメリカの不正義の戦争をどう断るか(その3)
私は2004年の内閣法制局の9条に関する見解は嘘であり、護憲派の人たちは9条を改正させないために、嘘と知りながら騙されたふりをしてきただけだと思う。TY生さんも、「この解釈を尊重する」と言いながら「但し…」と付け加えたり、世論調査の結果に責任をなすりつけて、その違憲性を見逃すかのような口ぶりである。
専守防衛なら9条は戦争を放棄していないと言うなら、内閣の見解や世論調査を都合よく利用するのではなく、自分の言葉で説明すべきだ。もし私が嘘発見器の前で「今の専守防衛の軍事体制は9条を守って戦争を放棄しており、自衛隊は戦力ではない」と言ったら、針はプラスの方向に大きく振れるだろう。TY生さんなら、どうですか。
また、米国との安保は破棄して平和条約を結ぶというのは、平和な時は仲良くするが戦争の時はお互いに助け合わないということであり、本当の友好ではない。イソップの『二人の旅人と熊』の話を紹介するまでもない。
■みんなのこえ について
Bystander.さん
米国と平和条約は結べない
TY生さんと多摩散人さんとの対論を読んで、感想を呟きます。
TY生さんは、「安保は破棄して米国と平和条約を結べば良いと思う」と述べましたが、100%不可能でしょう。なぜなら、TY生さんや日米安保破棄を切望する人々、つまり日本の左翼は、米国の軍事力を背景とした帝国主義的外交政策を軽蔑しているからです。たとえ日米安保を破棄したとしても、米国の対外政策は転換される事はないでしょうし、日米安保破棄を達成した左翼体制は、そのような米国の帝国主義に寛容になるはずもなく、軽蔑し続けるでしょう。
ゆえにキューバやベネズエラという実例を挙げることなく、帰納的に考えても日米は敵対関係に突入するというのが自然でしょう。しかし日米が敵対した結果、最後に米国は打倒され、世界が平和になる可能性が0%であるという確証は無いのですが。
■その他、感想、ご意見、ご要望 について
三里さん(62才・女性・大阪府)
飯舘村ツアーで考えたこと
ふくしま再生の会の活動に参加した。長泥地区は飯舘村で一番高い定点観測値が出る地区だそうだ。そこでは、防護服をきた人たちや重機で大規模な除染工事が行われていた。通行禁止地区看板があった。村民には何も相談されないまま、飯舘村を汚染度で三分割にするお知らせが村長さんから配られたそうだ。北部は帰宅できる地域、南部は7月中旬から人の出入り禁止と三つの区域で制限されるとか。行政は、基礎データを公表し、住民に話し合いをして説明すべき。住民はふるさとである集落、家や田畑や牛など財産、働く場所、生きがい…すべてを失った。
わたしたちの快適に暮らしている生活が、問題解決を難しくする。がれきのうち、自然のままの植栽なら2年ほどで土になる。しかし、建材などほとんどの生活用品は防腐剤や接着剤・添加剤など化学物質による汚染がある。また、限界集落とは、数十年間若者を都市に出してきた結果による。
■その他、感想、ご意見、ご要望 について
マングースさん(男性)
「国会事故調」の報告書の軽薄さ。
福島原発事故の国会事故調の報告にはがっかりした。
最大の原因は事故の前までにこの地区の過去の大津波の事実や全電源停止の危険を指摘する声があったのにそれらを無視してきたマスコミ、電力会社、そして(事故当時の政府よりも)歴代政府の怠慢にある。事故がおきてからの対応は、当時の客観報道から、菅前首相のいうとおり東電は放棄する構えでいたと思うし、これをストップさせて事故を収束にもっていったのはひとえに前首相のリーダーシップであったろう。
しかしマスコミにミスリードされた世論に迎合してあたかも前首相の益より害のほうが大きかった風に結論を出すのでは、この委員会も軽薄な連中の集まりだとしか思われぬ。そんなことで「政府の息のかからない中立性」をアピールしているのだとしたらまったくナンセンスである。
■その他、感想、ご意見、ご要望 について
TY生さん(72才・男性・三重県)
野田首相は真実性のある言葉を述べたか
野田首相は6月23日、沖縄全戦没者追悼式の挨拶で「基地負担の早期軽減に全力を尽くし、具体的に目に見える形で進展させることを改めてお誓いする」と述べた。野田首相はこの言葉を真実にするには、沖縄県民がこぞって普天間基地の辺野古移設に反対し、沖縄41町村の首長がオスプレイの米軍普天間飛行場への配備に反対していることを見れば、米国の政策を受け入れてはならない。
野田首相は同挨拶で、「我が国は不戦の誓いを堅持する」と述べた。本年5月1日の日米首脳会談で、野田首相はオバマ大統領と自衛隊と米軍の運用面の発展促進で一致した。21世紀に入りアフガンやイラクで戦争を起こした米国だ。自衛隊と米軍の一体化がより促進されれば米国が戦争を起こしたら日本は参戦を免れない。野田首相は2009年の著書で「集団的自衛権は認めるべきだ」との考えを示している。
本心とは裏腹な言葉を沖縄全戦没者追悼式の挨拶で述べた。国民を愚弄するものだ。
■その他、感想、ご意見、ご要望 について
nasuzeruさん(56才・男性・千葉県)
日本の報道
日本の報道を考えるのはとてもむずかしい。それは昨年からの東日本大震災を通じて、日本のマスメディアの報道を検証してみると実感できることです。これほどまでにいい加減だったのかと身に染みました。それによりとっていた新聞もかえましたし、TVの偏った内容もわかるようになりました。
そんな環境の中で、ニュース専用のマスコミは今後も日本で成立しないなと確信するほどです。本来なければならないニュース専用の伝達方法など残念ながらこの日本に明確な思想としてないので、露骨に情報をコントロールするのが精いっぱいなのでしょうか。それにより日本国民は洗脳されて問題意識を失ってしまっているようにも思えます。
■その他、感想、ご意見、ご要望 について
向かい火さん(43才・男性・東京都)
マスコミ報道で一番厄介なのは偏向報道です
深みのある報道をするには、或は権力批判をするには偏向せざるを得ない面もある、嘘の情報を流しているわけではない、などの理由から偏向報道批判は難しいです。
なぜ偏向報道が問題なのかというと、物事の本質を知るにはその物事を多様な観点から認識する必要があるのですが、偏向報道は物事を一つの観点からしか認識していないからです。例えば、ヒトラーはユダヤ人の悪い面のみをピックアップして、その事をもってしてユダヤ人は劣等民族だと結論づけ、ユダヤ人の差別や迫害を行いましたが、ヒトラーのユダヤ人認識はユダヤ人の実相を的確にとらえているのかというとそうではないでしょう。ユダヤ人の実相を知るにはユダヤ人の悪い面だけではなく、ユダヤ人を様々な角度から認識する必要があるでしょう。
偏向報道は人々の認識を歪めるので、社会的影響力が非常に大きく、かつ公共性の高い新聞やテレビに関しては可能な限り公正な報道を行うべきだと思います。
7月10日夜、かねてから米軍ヘリパッド建設計画が進められていた
沖縄本島・高江で、工事再開への動きが。
現地では、24時間体制の座り込みが続いています。
米軍輸送機・オスプレイ配備への反対の声が高まる中での暴挙。
こちらのブログ→http://takae.ti-da.net/でぜひ詳細を。
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