マガジン9

憲法と社会問題を考えるオピニオンウェブマガジン。

「マガジン9」トップページへ「みんなのこえ」バックナンバーへ

みんなのこえ

vol.339

120704up

6月27日から7月3日に届いたご意見から

■佐藤潤一のカエルの公式 について

himeさん(15才・女性・長野県)

初めまして

初めてこのページヘお邪魔致しました。
佐藤潤一さんのカエルの公式第4回「原発再稼働、ガンジーだったらどう止める?」を拝読し、とても感銘を受けました。
原発問題に関しては、自分達の命が掛かっている問題なので、つい客観的に物事を見ることを忘れ、どうすれば「得」なのか、何かを訴える相手(政府など)や第三者の心にどうすれば入り込んでいけるのかを見失いがちな気がします。
マハトマ・ガンジーがなぜ偉大だったのか、非暴力とはどういうことなのか、「見え方」の重要性など…。とてもわかりやすく、でも大事なことがすべて書かれていて、とても勉強になりました。本当に有難うございました。

■この人に聞きたい 鎌田慧さん について

米粉パンさん(51才・女性・大阪府)

原発なくしたい

鎌田慧さんは「カネ」の側面から原発に警鐘を鳴らしてこられたそうですが、結局今再稼働に固執する輩も「カネ」目当てですよね。こんな人たちには、いくら「経済性より命でしょ!」と言っても通じないので、市民発電所とかいっぱい作って、大手電力会社に頼らない(決別する)ことができればなあ、などと夢見ています。もちろん、電力会社社員のみなさんの雇用もバッチリ引き受けられる、仕事づくりが大切です。

■鈴木邦男の「愛国問答」 について

トビーマムさん(女性・東京都)

原発デモ

鈴木さんのおっしゃる「反原発で一致なら、あとは全て違ってもいいや。と割り切ってデモをした」というのは、とても納得です。私は、どちらかと言えば、センターレフトの方ですが、鈴木さんとどこかでご一緒できるのを楽しみにしております。美しい日本を未来の世代に残したいという願いには、右も左もないと思います。

■雨宮処凛がゆく! について

えどさん(33才・男性・東京都)

消費税増税と社会保障改悪の法案、衆議院を通過した現在

民主党から小沢G中心に57名もの反対票を出した今回の消費税増税、社会保障改悪法の衆議院通過は、既得権益官僚と財界、大国の勝利に違いない。庶民はもう財政再建のために生活再建をガマンしちゃおうみたいな感覚なのだろうか? 
例の生活保護バッシングのAKB的狂騒は、本質的にこの国のシステムの神経伝達機能を顕している。和田秀樹でさえ、生活保護給付はGDPベースでヨーロッパの1/4程度であり「本当に必要な人」の3割弱程度しか補足されていないと驚く程である。 
雇用の瓦解は21世紀に入って定式化され、細切れ派遣やらアルバイト採用は、最早若い層になればなる程常識的となり、煩わしくカネが掛かる結婚、出産育児は益々選択肢から離れつつある。一方で高齢化は留まるところを知らない。介護現場や福祉の現場では不本意に就労している低賃金労働者による虐待が問題化されているが…。

■雨宮処凛がゆく! について

松宮光興さん(72才・男性・神奈川県)

示威行動の新しいスタイル

22日に続いて29日も官邸前に行きました。この行動が「あじさい革命」と名付けられたそうで、私もかつて経験したことのないほどの、高揚感を感じました。
昨年9月19日の大集会は、人数は多かったものの、遠くの方で何かしゃべっているのを、一生懸命聞いていたり、それが終わった後は行進が始まるまで何時間もかかり、ようやく歩き出しても信号ごとに分断されて、最終的には数10人の、寂しい集会になっていました。交通規制の強い日本では、デモ「行進」というやり方は向いていないと思います。
みんなが「再稼働ハンタイ」と叫ぶことで、周囲の人と会話がなくても、同じ思いの一体感が生まれ、時間になったところで高揚感を持ったまま散会するから、次の週も来たくなるのだと思います。この国に適した、示威行動の新しいやり方ではないでしょうか。

■時々お散歩日記 について

アリの一穴主義さん(42才・男性・大分県)

核武装

もし原子力村の連中が核武装を画策しているなら、茶番としか言いようがありません。なぜなら、本人達も日本が核武装できないことぐらいわかっているはずだからです(なかには本気で核武装できると考えているアブナイ人もいるかもしれませんが)。
少なくとも日米安保がある限りは不可能で、聞くところによると日本の原発に軽水炉しかないのも、純度の高いプルトニウムをつくらせないアメリカの思惑らしいのです。純度の高いプルトニウムを産み出すとされている「もんじゅ」も、事実上破綻している現状から(アメリカが日本に高速増殖炉を許しているのは、これが不可能であることを見越してのこと?)、核武装は原子力村の既得権益を守るための茶番であると思われてもしかたがないでしょう。なんにせよアブナイ茶番であることに変わりはありませんが。

■原発のある地域から について

一の字さん(54才・男性・鹿児島県)

原発に殺されるのはごめんだ

野田氏にも民主党にもあきれた。命を何とも思っていない、死んだら経済も何もない、目の前で見てきているのに信じられない国会議員どもだ。
おっしゃる通り、地方から変えるしかない! が、しかし、脱原発の動きをけん制するがごとく、地元マスコミの報道ほとんどなし。これは一つ、外部からも大きな応援をお願いしたい。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

エイハブ船長さん(64才・男性・千葉県)

民主主義に内在するファシズム

最近の弱い者いじめとしか思われない生活保護バッシング。単なる鬱憤晴らしとしか思われない公務員バッシングや刺青バッシング。戦後一貫して犯罪発生率は下がっているのに、高まる一方の体感治安の悪化とそれに伴う厳罰化欲求。「つくる会」の歴史修正主義や「在特会」に代表される排外的ナショナリズムの高まり。慄然とするような自民党の改憲草案。
現在のように不況が長引き、格差が拡大し、閉塞感が強まると、人々は思考停止に陥り、政治家に強いリーダーシップを求め、不満のはけ口を外に向かっては排外的ナショナリズムに、内に向かっては各種のバッシングに求める。ヒトラー、ブッシュ、小泉純一郎、石原慎太郎、橋下徹、これらの人物は大衆から歓呼の声をもって選出されたのである。
民主主義はその胎内に常にファシズムの芽を宿しており、日本では、今やその芽が枝葉を広げ、大樹に育とうとしている。

■みんなのこえ について

TY生さん(72才・男性・三重県)

多摩散人さんへの答え

《九条を守れというならなぜ自衛隊という戦力を即刻廃絶し日米安保を破棄して非武装になることを主張しないのか》の質問について考えを述べる。
2004年10月、朝日新聞で内閣法制局長官は憲法9条の見解を述べる。我が国が武力攻撃を受けて、国民の生命、財産が危機にある時に、黙ってみていることは国家としてはありえない。国家の最低限の義務として自衛権は行使できる。ただ、集団的自衛権はそれを超えている。国民の生命、財産が危険にさらされている場合と違う。
法制局はこの解釈に立って専守防衛の自衛隊の存在は認める。私はこの解釈を尊重する。但し軍事力によらず平和外交に徹する。
朝日新聞社の本年の世論調査は、憲法9条を「変える」30%、「変えない」55%であった。この結果には内閣法制局の解釈を踏襲した人達があったと思う。
安保条約が機能した局面は米国が戦争をした時だったというのが実態だ。私は安保は破棄して米国と平和条約を結べば良いと思う。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

向かい火さん(43才・男性・東京都)

知覚・評価カテゴリー(思考の枠組み)の刷り込みについて

ただ単に一次情報がどうこうという事だけでメディアを批判的に読み解く事が出来るわけではありません。例えば巨大メディアで「既得権益は悪である」といった情報【知覚・評価カテゴリー(ものの見方・考え方)】が何度も繰り返し流されれば、多くの人々は既得権益に対してマイナスのイメージを持つようになります。或は「既得権益は悪である」といった刷り込みに洗脳されていない方も別の刷り込みに洗脳されているのかもしれません。
メディアに全く洗脳されていない人間など、無人島に住んでいる方でもない限り存在しないと思います。テレビや新聞を全くご覧にならない方でも、その方の周りにいる方々がテレビや新聞をご覧になっていれば間接的にその方もテレビや新聞の影響を受ける事になります。
メディアリテラシーで重要な事の一つは、自分はネットも含めたメディアに洗脳されていないと思うのではなく、洗脳されている事に気づく事だと思います。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

ねちねち星人さん

こうなったら金持ちに嫌がらせでもするか。

金持ちの大企業の社長さんたちや、政治家や、芸能人とか、投資家とか、官僚とか、すごい金持ちの人たちは、税金払いたくないから海外に資産を移しちゃうみたいですね。
何かといえば「税金とるなら海外に行くぞ」っていうじゃないですか。それに対してうちら一般庶民って何もできない。だったらねちねち嫌がらせするしかないですね。ひそひそねちねち攻撃で、金持ちに嫌がらせして憂さ晴らしでもしますか。いっそどこの国からも追い出して行くとこなくしちゃうとか。
本当にいい加減にしろネオリベ野郎!

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

マングースさん(男性)

税と社会保障の一体改革について

野田内閣が進めるのは「税と社会保障の一体改革」というが、マスコミは「消費税増税法案」と、呼んでいる。まさに社会保障のほうは参院で多数を占める自民党や公明党の要求で骨抜きにされ、消費税の増税だけが突出してるのだからそう呼ばれてもやむをえまい。一方の小沢氏の勢力は「消費税の前にやるべきことがある」といって法案に反対し、離党の姿勢を見せている。
どっちもどっちだ。単なる消費税増税だけでは低所得者いじめにすぎないし、一方、消費税増税の前にやるべきことがあるといいながらそれが何なのか明示しないのでは国民の支持も得られまい。私に言わせればそれははっきりしている。社会保障・年金の充実と高額所得者への増税、それとひきかえに消費税増税だ。それで法案を出して自民党らの反対でつぶれれば、彼らのスタンスもはっきりするので次回選挙のときの争点にでき、戦い易くなる。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

佐野 鷹男さん(46才・男性・愛媛県)

紫陽花革命を政治的<力>に変えるには?

共感を持って眺めている紫陽花革命ですが、それだけでは政治に痛撃を与えることは出来ませんよね。それは、参加されている人がよく分かっていることでしょう。
原発を推進してきた政党である自民党、結党時の脱原発の旗を降ろし、「俺が原発推進のマトモな党にした」(by川端達夫氏:小生の研究室の先輩で、この発言は研究室のOB会で直に聞いた)とおっしゃる政治家を大臣にした民主党。民主党は、公約違反の増税もやりましたね。
実質、この二大政党を「選ぶ」制度である小選挙区制である限り、目くそ鼻くその選択しかないように思えます。ただ、自民党にも民主党にも、原発にも増税にも反対の方はおられます。マガジン9の調査能力をもって、次の選挙における原発と消費税増税に対する候補者の態度が一目で分かる一覧表を作って下されば幸いに存じます。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

宮坂亨さん(44才・男性・長野県)

武器貿易条約

国連の場で、通常兵器の輸出入に規制を設ける武器貿易条約(ATT)に関する交渉が始まろうとしています。鉄と血で作られてきた人類の歴史に刻まれる大きな一歩の条約となるでしょう。
パレスチナの問題がネックとなって交渉入りできないという報道もありますが、1990年代後半から始まったATTの構想です。日本国憲法第9条の世界化にもつながる交渉です。ぜひ、国連での交渉の行方を注視してください。

各地で頻発するデモ、
首相官邸前や原発ゲート前での抗議行動…
高まる抗議の声をまったく無視する形で進められた、
大飯原発の再稼働。
民主主義ってなに? 政治は誰のためのもの? と、
疑問が渦巻きます。

ご意見はこちらから

googleサイト内検索
カスタム検索
マガ9のメルマガ
メルマガ9

↑メールアドレスを入力して、ぜひ『メルマガ9』にご登録ください。毎週、更新ニュースを送らせていただきます。/Powered by まぐまぐ

登録解除はこちらから↓

マガ9のブログパーツ
マガ9ブログパーツ

「マガジン9」の更新項目がまるわかり!ぜひ、あなたのブログにも設置してください。