マガジン9
憲法と社会問題を考えるオピニオンウェブマガジン。
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みんなのこえ
vol.332
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5月9日から15日に届いたご意見から■中島岳志の希望は商店街 について
葉ヶ木美恵子さん(67才・女性・東京都)
橋下知事の討論技術を知る
橋下知事の詭弁・錯覚のテクニックが面白かった。
素人は騙されてしまうでしょうから、この記事は参考になった。感謝しています。一言お礼を言いたかったので、投稿しました。
■おしどりマコ・ケンの「脱ってみる?」 について
めいママ131さん(42才・女性・海外)
マコさんへ
いつもお疲れ様です。応援してます。頑張ってください!
■柴田鉄治のメディア時評 について
TY生さん(72才・男性・三重県)
憲法9条を守る世論は健在
柴田鉄治さんは、日本の憲法論議の「核心」は、憲法9条であり、9条と非戦の誓いをどう守っていくかということが最大の問題と述べ、政府の政策が《憲法で禁じられている集団的自衛権の行使まで踏み越えそうな状況である》と指摘し、憲法9条と非戦の誓いが揺らいでもいることに懸念を示している。
世論調査は憲法9条を守るということについては揺らいでいると思えない結果が出ている。朝日新聞社が5月3日に掲載した世論調査は、憲法9条を「変えるほうがよい」は30%、「変えない方がよい」は55%であった。憲法全体を改正の「必要がある」と答えた人でも、9条については「変えるほうがよい」44%、「変えないほうがよい」43%と約半々であった。いまの憲法9条は、これからの日本の平和や東アジアの安定にどの程度役立つかという質問に「大いに役立つ」14%、「ある程度役立つ」52%で半数を超えた。世論調査でのこの優位さを堅持していきたい。
■雨宮処凛がゆく! について
TokiNoKawaさん(48才・男性・愛知県)
反原発も貧困問題も、人権問題に行きつく
マガジン9でインタビュー記事が掲載された肥田医師の人生を、その著書『ヒロシマを生きのびて』で読んだ。
医療面から貧困問題に取り組み、自身の被曝経験から非核、反原発問題に取り組む。雨宮さんらがこれまで取り組んできたことを、肥田医師らは戦後すぐに始めていた。
そして、これらの問題に共通するのは、どちらも人権に対する侵害だということ。これらの問題を悪化させる人間ほど、人権を軽視し、人の安全や健康を犠牲にしても自分の利益を追求し、さらには自分の職務に対しては無責任だ!
こういう輩が改憲を主張するのだから、改憲を隠れ蓑にして何を狙っているか、明らかであろうに。
3.11を契機に、日本人の意識も少しずつ変わり始めているのではないだろうか。一人ひとりの意識改革なくして、社会の変化はあり得ない。デモがその変化のきっかけになれば、と思う。
■松本哉ののびのび大作戦 について
ドグラ☆マグラさん(29才・女性・東京都)
遊びをせんとや
今日、放送大学で絵画療法の勉強してたら、山中康裕先生が「遊ぶことが治療」だと言っていて、目からウロコでした。セラピストとグルグル描きをしたりマンガを描いたりしているうちに、患者さんもだんだんとリラックスしてくるそうです。心がほぐれて動き出し、自由に自己表現できるようになったらもう大丈夫、と。遊べるって健康の証なんだな、と気付いたと同時に、自分が『貧乏人の逆襲!』を読んでから急に明るくなった訳もわかる気がしました。
平清盛のテーマに「遊びをせんとや生まれけむ 戯れせんとや生まれけん 遊ぶ子供の声聞けば わが身さへこそ動がるれ」という今様があって、人は遊ぶために生まれてきた、重苦しい時代も遊ぶ子供のように夢中に軽やかに生きろ、という意味で使われてます。なかなかいい歌だなと思いました。
■B級記者どん・わんたろう について
アリの一穴主義さん(42才・男性・大分県)
憲法改正
じつはよくわからないので自分の持っているイメージで書かせてもらいますが、改憲派の人達って推進派ですよね。原発にしても、ダムにしても、道路にしても、箱物にしても、反対派はいつも不利のような気がします。それは反対派が勝っても、お金が入ってきたりなにか得するようなことがないからだと思いますが。その点推進派は勝てばお金が入ってくるし、役人だったら天下りもできますし、なにかとメリットがあるから活動にも行動にも気合がはいりますよね。
それを考えると、憲法改正推進派にはどんなメリットがあるのでしょう。やはり軍備拡張による兵器メーカーの利潤とかでしょうか。別に国防や軍隊を持つ権利に対して異論はありませんが、憲法改正によって軍備がエスカレートするようでしたら、戦前の状態と変わらない気がします。もしこのまま憲法改正が成立すれば、また反対派は煮え湯を飲まされるのかと思うとやりきれません。
■Kanataのコスタリカ通信 について
CoRoさん(23才・女性)
コスタリカ通信を読んで
ナマケモノの保護ボランティアに興味があり、調べていたところ、この通信に出会いました。
私もKanataさんと同じように去年1年間大学を休学し、アメリカに留学していたのですが、Kanataさんがコスタリカという国を選び、さらに色々なことを経験しているのを見て、私もまだまだだなと思いました。
ボランティアはどうしたら出来るのかなどすごく知りたいと思いました。卒業までの残り1年、もっともっと成長しなきゃいけないな、とやる気がわきました!
■みんなのこえ について
多摩散人さん(65才・男性・神奈川県)
TY生さんとの論争の中間まとめ(その7)
>私はPKOが武力行使によって平和を作り、維持した例を知らない。このような実例を示して欲しい。
分かりやすい実例は、今回南スーダンで自衛隊の警護を担当するルワンダ軍の活動です。武力行使の権限と装備を持ち、必要があれば自衛隊員の活動や命を守るために戦う任務を帯びている。実際に戦ったことがないとしても、それは戦う準備をして破壊活動を抑止しているからであり、抑止しきれなくなれば、平和を作り、維持するために武力行使をするだろう。
今までほとんどすべてのPKOにおいて、武力行使を担当する実戦部隊は存在したはずだ。自衛隊は9条という悪法に縛られているからこそ、武力行使を外国軍に頼っているのだ。だから、今後もっと平和の建設に貢献するために、武器使用基準を変える必要がある。
4度同じことを尋ねるが、今回ルワンダ軍に頼んでいるような「警護」は9条の禁ずる能動的な武力行使だとTY生さんは考えるのか、考えないのか。
■その他、感想、ご意見、ご要望 について
エイハブ船長さん(64才・男性・千葉県)
ギュンター・グラスのイスラエル批判に思う
ドイツのノーベル文学賞受賞作家ギュンター・グラスがイスラエル批判の詩を発表したことが欧米で物議を醸している。
ドイツでは、ナチスのユダヤ人600万人虐殺の前科があるため、イスラエル批判はタブーであった。今回の詩の発表でも大手メディアは批判的であり、ネットでは賛成の意見が多いという。賛同しているのは勿論平和主義者である。
私もグラスに賛同する。建国以来イスラエルがパレスチナ人にしてきたこととナチスがユダヤ人にしてきたことに本質的違いがあるのか。グラスはドイツが核ミサイル搭載可能な潜水艦をイスラエルに無償供与することになって黙っていられなくなったらしい。
もし、ドイツがイスラエルをのみ一方的に支持し、兵器の無償供与まですることがホロコーストの罪滅ぼしになると考えているのなら大間違いである。それはイスラエルの犯罪に手を貸すことであり、罪滅ぼしどころか罪の上塗りにしかならないことをドイツは知るべきである。
■その他、感想、ご意見、ご要望 について
マングースさん(男性・東京都)
喉元過ぎれば熱さ忘れる
「喉元過ぎれば熱さ忘れる」というが、原発再稼動を言う人達は、昨年あの水素爆発が起きていた頃の恐怖感を忘れてしまったのか。菅内閣時の官房参与で原発事故対策に携わった田坂広志氏の『官邸から見た原発事故の真実』によれば、事故の展開によっては首都圏3000万人の避難もありえた状況であったという。
今も、もしまた大地震で4号機が崩れたら千本以上ある使用済核燃料がむき出しになり大量の放射性物質が大気中に放出されるのでその危険は去っていない。「今度は高い場所に自家発電機や電源車を配備した」などといっても、津波以外の、震度7級の直下型地震やそれで起きる地形変化、それにテロには対処できず、「絶対安全」とはならない。しかも一度事故を起こせば制御不能となり最悪の場合は国家が再生できないほど深刻な事態に至る。
原発稼動より前に、原発設計を、事故が起きても被害が原理的に限定された狭い範囲にとどまるべくしなおすべきだ。
■その他、感想、ご意見、ご要望 について
向かい火さん(42才・男性・東京都)
TPPについて(その24)
日本はバブル崩壊以降、有効需要が不足していて経済が収縮(低迷)していますが、潜在需要は結構あると思います。例えば、脱原発世論が大きいので脱原発関連産業で潜在需要があるだろうし、高齢化が進んでいるので福祉産業で潜在需要があるだろうし、雇用のミスマッチを解消するためには職業訓練を充実させる必要があるので教育産業で潜在需要があるだろうし、マスコミに不満を持っている人々は多いのでコンテンツ産業で潜在需要があると思われます。前述以外にも様々な潜在需要があると思います。
それゆえ、TPPなどの自由貿易によって経済帝国主義的に外需【よその国の有効需要(≒雇用)】を取りに行かなくても、内需拡大政策によって経済成長は可能だと思います。
内需拡大、つまり潜在需要を有効需要に変えるには規制の緩和、強化、維持のベストミックス、補助金、優遇税制、公共投資などの経済政策によって政府が市場を調整する必要があると思います。
■その他、感想、ご意見、ご要望 について
たんぽぽさん
PTAの講演会
中学生の子どもがいて、PTA委員になってしまいました。私の部は講演会を企画し拝聴できますが、どうせなったのならマガジン9のような内容の講演を企画したいと思っています。しかし、予算数万円で少人数相手の講演に誰を呼べるのか? おしどりマコ・ケンさんのような人が近所に住んでれば忙しくても、何とか さっと来てもらえるかもしれないけど。住みよい社会にするため何ができるのか考え中です。
5月15日は、沖縄の「本土復帰」から40年の日。
けれど、それは誰のための、どこからどこへの「復帰」だったのか。
変わらない「基地集中」の現実を見るにつけ、
その問いを突き付けられている気がしてなりません。
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