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みんなのこえ

vol.320

120215up

2月8日から14日に届いたご意見から

■2012年 憲法どうなる? どうする? 半田滋さん について

TY生さん(72才・男性・三重県)

憲法9条は国際貢献の妨げになっていない

半田滋さんは《現場で活動する自衛官たちの声は、一部の政治家の主張とは非常に温度差があります。彼らは、「駆けつけ警護ができなくて恥ずかしい」とか「自分たちの身が守れない」とか、そんなことはさらさら思っていません。憲法の規定やPKO五原則などについても本当によく勉強していて、「こんな事態が起こったらどうするか」というケーススタディを繰り返している。その上で、武器使用基準は今のままでも、求められる活動は十分できる、と言っているんです。もちろん、自衛隊という組織の維持拡大のために政治家の言うことに迎合する指揮官・将官クラスの自衛官もいるけれど、それはごく一部に過ぎません》と述べています。
半田滋さんは自衛隊のことを良く研究されている方で、その方がこのように述べていることは、憲法9条が国際協力の妨げになっていないことの証左だと思います。そして憲法9条が自衛隊員の生命を守っていると言えます。

■鈴木邦男の「愛国問答」 について

しもけんさん(62才・男性・大阪府)

連合赤軍化する日本

鈴木さんのこの表題「連合赤軍化する」という言葉には、ドキッとするものを感じました。
私も、まさに永田洋子らと同時代を生き、70年学園闘争やベトナム、沖縄などの反戦基地撤去の闘いなどの青春時代を過ごしました。そこにあったのは、共に戦う仲間の存在と世界観や人生観などについての論争、共感など様々な格闘でした。一方では、この闘いへのアンチとしての「ノンポリ」という今や死語となった層もいました。「過激派」という言葉もありました。連合赤軍は、私にとってはまさに「過激派−極左」でした。いま、この「連合赤軍」事件がつきつけるものは、表層的なものでなく、組織や社会の中の人間について、もっと深く問いかけるものと感じます。
大阪ではいま、ハシズムが吹き荒れています。怖いものを感じます。民主主義とは、まったく相容れず、少数意見を「民意」の名の下にどんどん切り捨てていく、その行き着く先が何であるかはもはや自明でしょう。

■鈴木邦男の「愛国問答」 について

河野憲司さん(38才・男性・千葉県)

連合赤軍化する日本

であるならば、その末路は、悲観的であると言わざるを得ないように思います。
私は現代の日本の状況を、維新などと言って変えようとしている人達を見て、行きつく先は無条件降伏なのではないかと思っています。なぜ悪い歴史はこうも繰り返されようとしたがるのでしょうか? 時代が必要としているのは、強力なリーダーやカリスマではなく、一人ひとりが、しっかりと考えることではないかと思うのですが・・・。

■鈴木邦男の「愛国問答」 について

宮坂亨さん(43才・男性・長野県)

食事

ホントかどうか知らないけど、連合赤軍の暴走の理由の1つに、食事の栄養のバランスが崩れていたからだと言う説を聞いたことがある。インスタントラーメンばかり食べてたから、冷静な判断が出来ない「キレル」行動に走ったという説。
ジャンクフードばかり食べてる昨今の青少年がキレやすくなっている現状を見ると当たっている説かも知れないね。ジャンクフードは当時より増えているし、切れる人は当たり前にいる。
その意味で連合赤軍化する日本は当たっているかもしれない。

■雨宮処凛がゆく! について

瀧本往人さん(48才・男性・神奈川県)

詳しい情報が欲しいです

雨宮さんは「アメリカでは、建設したものの一度も稼働していない原発があるのだという。理由は、「これから動かしますよ」という時に実施された避難訓練で、「ペットを連れて逃げられない」ということがわかったから。当然、住民の大反対にあい、巨額を投じて建設された原発は動かせなくなった」と書いています。犬や猫と一緒に暮らしている人間にとって、原発問題のなかでも、この件がかなり深刻です。具体的に、どこの原発のことなのか教えてくだされば、大変ありがたいです。

■雨宮処凛がゆく! について

sakusakuさん(男性・北海道)

この国に足りないもの

私も、今の日本に足りないものは「互助」の精神だと感じています。お互いにお互いを知り、助け合う。そういう土壌が、現代社会においては希薄になってきています。
国や地域だけでなく、個々人の資質からそういったものが減ってきています。感覚的には、この国の中での総量が減っているようです。
その為に、「国がやってくれない、自治体がやらない」などの言葉が出てきます。まずは、お互いがお互いにできることをやっていく。相手ができないことは補完する。そういう関係を身近なところから少しずつ実行していけば、少しは良い方向に進むのではないでしょうか。これは私自身に言い聞かせていることでもあります。

■雨宮処凛がゆく! について

かいかく2012さん(36才・男性・東京都)

「左翼」「革新」なるもののレゾンデートル

埼玉の民主的な経営の病院での話で、ある職員が内部抗争に巻き込まれ、揚げ句に有印私文書偽造及びその行使(署名捺印含め退職届を勝手にデッチ上げられた!)で追い出された。その人が、その後理事会を支配する革新政党に、ありもしないデマをその人の地域などで流され、物理的精神的な苦痛と人格破壊を受けた、という信じがたい暴挙を知った。
今、大学や職場、地域社会などで政党組織は、高齢化で瓦解しているとの事だが、経営権を握っている企業・団体では、実におぞましい支配体制を敷いているのだとあらためて痛感した。団体の労働組合や個人加盟ユニオンも、結局は「経営(組織)の論理」に埋没し、労働者側に厳しい態度で迫り、まさに「別動隊」としての存在意義を発揮していらっしゃる様子だ。大新聞やテレビ、娯楽に埋没する大衆も大衆根性様々だが、「左翼」だの「革新」だの標榜する連中の支離滅裂さも、本当に酷い有様だ!!

■雨宮処凛がゆく! について

yaqmadaさん(59才・男性・茨城県)

なりたくてなったわけじゃないですよ。

いつから派遣法ができたのか知らないですが。それって企業側に都合のいい法律でしょ。まずは企業が悪化すると首切りやすいもんね。企業側の経営戦略の落ち度を派遣社員やパートの人たちに転化してるだけですよね。

■松本哉ののびのび大作戦 について

ドグラ☆マグラさん(28才・女性・東京都)

ママさんパワー

最近、労組系ともサウンドデモとも違った、おだやかデモとかいうのが流行ってるらしいですね。子連れのママさんとかがたくさん参加しているとか。
日野原重明さんの講演会に行った時、7歳の頃に起こった米騒動の話をされてました。米の価格高騰と商人たちの買占めで子供達に食べさせるお米がなくなって、富山の女性達が立ち上がったそうです。日野原さんが住んでいた神戸にも竹槍持った人達が窓ガラス割ったりしながら押し寄せてものすごかったそうで。よく日本は暴動の起こらない国だと言われるけど、そんなことはない、と。被災地に訪問した時は、男性陣がしょんぼりしている中でおばちゃんたちの元気さが際立っていたとも言ってました。
これからの世の中を変えていくのは、子供達の未来を真剣に思うママさんたちの力かもしれません。

■おしどりマコ・ケンの「脱ってみる?」 について

きむらまことさん(40才・男性・愛知県)

やりたいことやるって姿勢

活動に敬意です。
一人一人が社会の構成員だから、一人一人の生き方に何かをあたえていけたら社会は動いて行くと信じて。
お互いに、できることをやっていきましょう。
同じ、鳥取大学生命科学の同門であったこと、形のことですが、うれしいです。

■中島岳志の希望は商店街 について

磯野カツオさん(男性・東京都)

橋下氏の交渉術の分析について

交渉術なんて、あって当たり前。何かを成し遂げるときに、そこに既得権や障害を乗り越えるのに、そういう手練手管のない人間に上に立って欲しくないというのが率直な実感です。
これだけ価値観が多様化しているなか、話し合いだけで何を決めることが出来るのでしょう。誰かの意見が100%正しいなんてことはあり得ないから、何かを決めるために交渉術があって何が悪いのですか。既存のキレイごとを言う人間が何も成し遂げてこなかったから現状があるのだし、彼が支持されているのだから。それに反対するのならば、他の方法で現状を抜本的に変えるシステムを対案として出さない限り、民意からは批判の為の批判としか受け取られませんよ。

■みんなのこえ について

多摩散人さん(65才・男性・神奈川県)

TY生さんとの論争の中間まとめ(その1)

TY生さんと私の議論は、必然的に日米安保と9条の問題に入って行く。私もこれこそ問題の根本で、この先何回議論してもよいと思うが、逆に言うと急ぐ問題でもない。そこで、一旦今までの議論をまとめてみたい。
私の理解によれば、今回の自衛隊の南スーダンでの活動は、自衛隊が外国軍に警護してもらわなければ成り立たない活動であり、自衛隊が外国軍に守られている点が国連および世界から評価されているのではなく、沢山道路や橋を作るという点が評価されている、つまり9条があるから評価されているのではなく、9条があるにもかかわらず評価されているのだ。今回だけに限定して考えれば、自衛隊は自らの警護(私はこれも武力行使だと思うが)を自ら行い、外国軍への駆け付け援護(これはTY生さんも武力行使と定義している)も行う方が日本に対する評価は高まるだろう。つまり今回は、9条は守らない方がよいと思う。ここまで、TY生さんのご意見はどうですか。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

ブンブンさん(57才・男性・福島県)

原発事故

これだけの重大な事故で、誰も責任を取ったり、逮捕されないでいるのがおかしい。想定外ですむことなのでしょうか? 被害者がいる以上は、加害者もいるはずなのではないでしょうか?
東電は、被害者に対し口では誠意を見せるような事を言ってましたが、とても感じられません。全て、カネさえだせばいいとしか思ってないようです。悔しいです。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

エイハブ船長さん(64才・男性・千葉県)

橋下徹の政治と議論の方法

60年以上前、作家埴谷雄高はその著『幻視のなかの政治』で「政治の裸にされた原理は、敵を殺せ、の一語に尽きる」と書いた。大阪市長橋下徹の政治手法はまさにこれである。殺せといわないまでも、間違った前提に基づいて敵の姿をはっきりさせ、鬼退治に出掛ける桃太郎のような自分を演出するのである。この姿勢は「教育基本条例」や「職員基本条例」を押し進めようとする、彼の姿にはっきり現れている。要するに当面の敵は公務員や教員であるというわけである。
現状は既成政治に対する不満と閉塞感が充満しており、こうした状況では「敵は奴らだ。奴らをやっつけろ」との主張は、それが正しいかどうかはどうでもよく、大衆に受け入れられ易い。
こうした彼の政治手法を間違っていると批判すると、彼は水戸黄門の印籠のように「代案を出せ」と迫るのである。誤謬に代案などあろう筈もないのにである。
橋下徹はまさに悪しきポピュリズムの申し子である。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

向かい火さん(42才・男性・東京都)

TPPについて(その12)

TPPに参加し、TPPにISD条項などの毒素条項が盛り込まれていた場合、国家や社会の経済的主権・自律性がかなり制約されてしまいます。
例えば日本の自治体が不況対策として地場の中小企業に制度融資などを行った場合、国内企業への公的支援、優遇策は外資に対する差別であるとして条約違反と見做したり、地場産業育成のための公的支援を差別待遇だと外国人投資家が判断すれば、当該国政府を相手取って損害賠償を求める事が出来ます。
経済的主権の制約がいかに危険なものであるかは、今のEUが証明していると思います。EUは通貨(金融)統合、市場統合した事によって、それぞれの国がそれぞれの国独自の金融政策を行えなくなり、財政政策もかなり制限されてしまい、結果、政府が市場を調整する事が困難になり、EU諸国の国民経済はがたがたになりました。
市場に任せれば神の見えざる手によって何でもかんでもうまくいくという考えは幻想だと思います。

東日本大震災と原発事故から11カ月目だった先週土曜日には、
東京都内で「脱原発」集会とデモが行われ、
1万人以上が集いました。
今週末にも、札幌や東京・杉並などでデモが予定されています。
まもなく「3・11」から1年。
けれど何も、終わってなどいないのです。

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