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みんなのこえ
vol.319
120208up
2月1日から7日に届いたご意見から■2012年 憲法どうする? どうなる? 半田滋さん について
宮坂亨さん(43才・男性・長野県)
武器をなくそう
国是でもあったはずの武器輸出3原則が国民的論議もないままに消えようとしている。
自民党と対決していたはずの民主党政権によって。民主党もスポンサーは大企業なのだから武器を売って儲けようとする財界の意を汲んだ政策をして当然か。その意味、企業・団体献金は禁止するべきだ。
先の大戦後、もう戦争はしない・戦力は持たないと誓った日本人はいなくなってしまったか。誓いの継承は出来なかったのか。
国連の場では2012年の国連会議での条約作成を目指して「武器貿易条約(ATT)」の構想が論議されている。非暴力と創造的対話により争いごとが解決できる社会が到来する21世紀でありたい。
■2012年 憲法どうする? どうなる? 伊勢崎賢治さん について
とある平和希求者さん
「恐怖感に支えられた『脱原発』運動」により「9条は、もう、もたないでしょう」とご指摘される伊勢崎賢治氏に、我々はどう応えていくべきか?
前回の「みんなのこえ」に「国民の命の心配より9条の命の心配ですか」と伊勢崎氏を批判する投稿が掲載されていたが、私は伊勢崎氏は「有象無象の憲法9条教徒」とは異なり、冷徹に世界の現実を直視しつつ、日本国民の安全保障と世界益の両立を、憲法9条の活用により達成しようと希求する稀有な人物の一人であると考えている。
さて、伊勢崎氏は「恐怖感に支えられた『脱原発』運動」により「9条がもたなくなる」シナリオを例示された。
しかし、別に「恐怖を誰かが政治利用」しなくても、仮に今年以降、北朝鮮が核実験を行えば、放射能への恐怖は一瞬にして「反原発」を「反北朝鮮」に変え、確実に9条は死ぬだろう。
「反原発」の中核を成しているのは護憲論者であるのは周知であるが、もしも自身が「冷徹な9条護憲平和主義者」であると自認するのならば、他ならぬ護憲論者達が9条を死地に追いやっている現状を直視し、「脱原発」の運動方針を転換すべきであろう。
■おしどりマコ・ケンの「脱ってみる?」 について
ガーネットさん(女性・東京都)
TV観ました
今日「5時に夢中」でお二人を初めて見ました!
とっても勢いがあり、かつ率直な意見に「スカッ!」としました。被曝に関してはTwitterやネットで情報を集めていたのでそこそこ理解しているつもりでしたが、まだまだ報道されていない事があるのですね。さっそくブログを開きましたが、内容が濃そうなので夕食後またゆっくり読みます。
元気を沢山貰いました!ありがとうございます。昨年は落ち込んでましたが、今年は「断つ」年。心機一転頑張ります。
ちなみに、旦那さんのケンちゃんタイプです(#'v`)/
■おしどりマコ・ケンの「脱ってみる?」 について
zainichiasiajinさん(62才・男性・神奈川県)
2月3日、MXテレビでの飯舘村仮設住宅報告の件
お二人のご活動に何時も感嘆しています。上記の報告、興味深く見ました。
入居者の一人が、仮設住宅の町会費二千円の使途を質した所(以前の町会費に比して格段に高いし、領収証も出ないし)共有部分の電気代他とのこと。それは東電に請求すべきではないかと、支払いを保留していたら4カ月分の滞納? となった時点で、村の嘱託弁護士名で「1月末に退去せよ」との内容証明が送られてきた。
こういう内容だったと思いますが、正しいでしょうか。そうだとしたら村が村民の当然の疑問に回答せず、退去勧告をするということに衝撃を受けました。またおしどりさんたちが報告しなければ、全く知られずに推移してしまうことが更に恐ろしいと思いました。今後の益々のご活躍を期待しております。
■おしどりマコ・ケンの「脱ってみる?」 について
信用出来る国に住みたいさん(53才・女性・東京都)
おしどりさんの活動を心から応援します。
5時に夢中、観ました! マコさんの説得力半端ない話しっぷりに口を押さえて、見入ってしまいました。
私も、チェルノブイリの事故の時から、原発が大嫌いです。色々と拝見させていただきました。これからの活動に更なる期待をしてます。過剰な無理を抑えて、前進してください!
■B級記者どん・わんたろう について
松宮光興さん(72才・男性・神奈川県)
元校長への報復を認めた判決
「挙手や採決を禁止」ということは、民主主義を否定することではありませんか。今時、こんな通達が出されること自体、よその国では絶対にあり得ないでしょう。
裁判長は、「挙手を禁じたからといって、議論をしなくなるとか、活気が失われるとは考えがたい」と述べていますが、どう考えても理解不能の発言です。この裁判長には「教育委員会は絶対正義」で、元校長は「お上に楯突く不届き者」としか見えないのかもしれません。
こんな判決が出るようでは、まだ、「この国は民主主義国」なんて、恥ずかしくて言えませんね。
■柴田鉄治のメディア時評 について
神田勇一さん(23才・男性・大阪府)
教育基本条例について
根本的に誰一人「君が代を心から斉唱せよ」「国旗国歌に対して敬意を払え」などとは言っていません。例えば普通の会社で集会の時に起立しなさいと言われればそれは主義や思想に対する強制ではないでしょう?
学校行事の式典中に起立しろという指示に対して拒否するという行為が許されるべきだとは常識的に考えて誰一人思わないでしょう。まして子供達の事を考えるなら式典は子供達にとって人生でたった1回の行事です。そのために多少主義主張と違っても式典の作法に従ってあげるくらいの優しさがない人間が教師をしているという事実についてどう思われますか?
■松本哉ののびのび大作戦 について
茶屋 三郎さん(71才・男性・神奈川県)
2・19、杉並で前代未聞の有象無象デモが発生!
すごいですねぇ。杉並がまた日本のデモの新しい歴史を切り開くか。
海の向こうでは、米国のウォール街占拠運動がすごい。こちらは国を支配する大企業と富裕層に盾つくために、ただの市民、ビンボー人、リベラル派、ケインズ主義者、社会主義者、アナーキストから果ては右翼のリバタリアンまで、それこそ有象無象が相集い、重要なことは関心があれば誰でも参加できる集会を開いて決めるというマダルッコイことをやりながら、着々と勢力を拡大中。噂の2・19杉並デモはなんだかこれに似ていますね。
原発にとどめを刺す見込みがついたら、ぜひ同じ調子で「消費税率を上げるな!」「税金は大企業と富裕層から取れ!」というデモを! 杉並の有象無象デモ参加者には、税金は富裕層から取れ! と言われて顔がこわばるほどの金持ちは多分いない(失礼)のでは・・・。
■中島岳志の希望は、商店街! について
Ryokoさん(58才・女性)
ハシズム?
中島岳志先生のご意見、おもしろく読ませていただきました。大阪市内で働いており、橋下市制には無関心ではいられません。
現在、彼は、次々と色々な構想を述べていますが、結局のところ、旧態依然とした土建屋行政のままやないかというのが正直な感想です。西成区の特区構想にしたところで、こういう特典を与えることでマンション業界が西成区に次々に新マンションを建設してほしいということにつきるでしょう。御堂筋の高さ規制にしろ柴島の浄水場の廃止にしろ、大阪市内のマンション建設用地の確保でしょう。堺屋太一の提案も、いずれも土建屋さんを喜ばせる内容ばかりですね。
結局、色々奇をてらってはいますが、ハシズムというのは昔の箱物行政そのままではないかな、と思いました。
他方で、文化事業等の予算は大幅に削減される見込です。本当になんとかしないと、大阪の良さが失われてしまう、という危機感を抱いております。
■森永卓郎の戦争と平和講座 について
坂本竜馬さん(46才・大阪府)
橋下批判
あなたはファシズムをおそれているようだが、橋下市長が間違えば、本人が言うとおり選挙で落とすだけです。橋下市長が言う独裁とはリーダーシップのことです。これがあるから大阪市民は支持するのです。改革ができるのは彼しかいません。また反日左翼のあなたに大阪のことをあれこれ言われたくはありません。
■癒しの島 沖縄の深層 について
保守派ではないけれどさん
言論責任ということ
在住ならではの沖縄オピニオン、見えなかったことを突きつけられる思いになる事もしばしばです。
しかし「115 史上最低の野田内閣の本性が見えてきた」を読むと溜め息とともに知識人の言論責任とは、と考えてしまいます。氏も政権交代時にはこれで沖縄政策が変わると期待に満ちていました。バックナンバーの題名をたどっても、「063 政権交代は、選挙による合法的な革命だ!」と、興奮が隠せないものになっていますが、1年後には「082 民主党の沖縄への数々の裏切り行為は歴史的な犯罪だ」と怒り心頭に達しています。
しかし、結果的には氏の見通しが甘く読者をミスリードしてきたという反省はどこにも見受けられません。どうしてこの結果を予測できなかったかを氏なりに総括して欲しい。それこそが言論責任ではないでしょうか。
そうでなければ、首相になって「勉強して」コロリと政策を変えた鳩山元総理と同じで信頼を得ることは出来ないでしょう。
■みんなのこえ について
TY生さん(72才・男性・三重県)
多摩散人さんの反論に対する私の考え
多摩散人さんは私への反論として《(TY生)イラク戦争のような不正義の戦争に参加して、自衛隊が駆けつけ援護(武力行使)をしても良いと思っているのか。(散人)ぜんぜん思っていません》と述べている。この考えに沿った自衛隊の行動結果となったのは、憲法9条の規定を踏まえたイラク特措法「2条の2 対応措置の実施は、武力による威嚇又は武力の行使に当たるものであってはならない」と規制したからです。
また多摩散人さんは《どの場合に武力行使をするかは、その時の政策判断で決めるべき》と述べている。この考え方は、憲法9条の規定を外せば、今までの日本政府の対米従属の外交を見れば、米国の主導する有志型の戦争に参加して武力行使をすることになることを予見できる。自民党などは日米同盟において集団的自衛権行使を主目的にして改憲を考えています。米国は従来から繰り返し集団的自衛権行使を日本に要求してきています。
■その他、感想、ご意見、ご要望 について
エイハブ船長さん(64才・男性・千葉県)
橋下市長は議論に勝っていない。
2月1日付けの日経BPネットに評論家の田原総一朗氏が「なぜ有識者は橋下市長に議論で負けるのか」と題して論文を書き、有識者は橋下市長に代案を出せないから負けるのだと結論付けているが、これは違う。
香山リカ氏や山口二郎氏は主に橋本市長の手法を問題にしているのだ。ブッシュが「アメリカにつくのか、テロリストの側につくのか」の二者択一を世界に向かって迫ったように「敵か味方か」の二者択一を迫る橋下市長の手法を香山氏や山口氏は問題にしているのだ。これに対して「代案を出せ」といわれても答えようがないのは当然である。要するに議論が噛み合っていないだけなのだ。
公務員を敵視する橋下氏は、民間と違って安定した「身分」になっている公務員を民間と同じ不安定な「職業」にするのだという。それでは橋下氏にお尋ねしたい。公務員の立場を不安定にすれば大阪市民の生活は安定するのかと。
■その他、感想、ご意見、ご要望 について
まいまいさん
公害の不条理は終わっていない。
みてください。
森永ヒ素ミルク中毒事件資料館
http://ww3.tiki.ne.jp/~jcn-o/hiso.htm
こんな不条理があっていいのでしょうか? 現在の政治の不条理、そして、これから日本が直面するかも知れない不条理がすでに、散見されます。
少しずつでも国民・市民が考える題材にしていく必要があろうかと思い、紹介させていただきました。
■その他、感想、ご意見、ご要望 について
向かい火さん(42才・男性・東京都)
TPPについて(その11)
ISD条項の問題は投資家・大資本と一般国民の利害対立の問題であり、民主主義を弱めるかどうかの問題であり、社会の安定性、安全保障の問題です。国民の権利が制限され大資本の権限が拡大する事により、国民の安全や安心が脅かされます。
例えば『遺伝子組換え食品』と表示したために、ある農産大企業の売り上げが落ちたら、世界銀行傘下の国際投資紛争解決裁判所に提訴される可能性があります。この裁判所の判断基準は自由貿易のルールに則っているかどうかで、それが日本人のためになるかどうかという事は考慮されません。そして政府が負けたら賠償金を支払ったり制度を変えなければなりません。
国民を守るために作られた制度や規制がなし崩し的に壊されかねず、国民を守る制度や規制を作るのも困難になります。各国の法律以上に大資本の利益の方が優先されるという事です。また、ISD条項は投資リスクを減らすので日本の工場が海外に移転し易くなります。
■その他、感想、ご意見、ご要望 について
マングースさん(男性・東京都)
国民をミスリードするマスコミ
昔からマスコミは本質的な事から目をそらし国民をミスリードする。
その1.「税と社会保障の一体改革」で消費税を上げるなら国会議員の数を減らして自ら身を切れと迫りながら、「比例区80削減」が単に大政党の党利党略にすぎないことを報道しない。
その2.大阪新市長に選ばれた橋下氏が「民意」を根拠に、公務員や教員をクビにしやすくしたり思うがままに動かそうとしてるが、民意(多数派)といえども、基本的人権を剥奪したり行政や教育の中立性を損ねてよいものではなく、使い方が間違っていることを批判しない。
その3.原発事故は菅前総理の不適切な処置のため被害を大きくした、場合によっては菅も牢屋に入ってもらう(みんなの党の渡辺代表)という発言の紹介。原発事故の責任はこれまで何の疑いもなく原発を推進してきた歴代の政府、電力会社、そしてマスコミにある。公平に見て菅さんは一生懸命やっていた。渡辺氏など何も役に立っていなかった。
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