マガジン9
憲法と社会問題を考えるオピニオンウェブマガジン。
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みんなのこえ
vol.314
111228up
12月21日から27日に届いたご意見から■雨宮処凛がゆく! について
TokiNoKawaさん(48才・男性・愛知県)
明日のために
「デモなんかやって意味あんの?」と聞かれたら、「未来のために、子供たちのために」と答える!
■雨宮処凛がゆく! について
赤と青さん(男性・兵庫県)
「怒涛の2011年」でした。
デモに参加するなど思いもよらなかった人たちが、「参加してみよう」と考えるようになった。原子力って何のことか知らなかったママが、ガイガーカウンターで線量測定するようになった。TPPって言葉が解説なしでも多少は通じるようになった…。
わずか数カ月の間に、こんなに「怒涛の」変化が起きた。それにとどまらずに、今まで顔も名前も知らなかった者どうしが、つながりはじめていることに、大きな変革への可能性を感じます。
一方で、大阪の選挙結果。現状打開へのエネルギーが、つながり、集まりはじめていることは、もはや止められない今この時に、それを集める「方向」を決める“綱引き”が行なわれているのだと思います。
■雨宮処凛がゆく! について
宮坂亨さん(43才・男性・長野県)
デモで友達の輪
今年は信州の諏訪と松本、浜岡原発で計5回デモに参加しました。
一緒に歩く中で、見知らぬ人と同じ思いを共有している実感を得るのはいいものです。
その場で解散でもいいですが、連絡先を交換し合って、人間関係が深まり友情と連帯が深まればなおいいですね。
「一人じゃない」と確認できる場がデモです。全世界同時多発デモもインターネーットを使えば可能となりました。日本でも政権を変えるほどの力のあるデモが出来ればいいなぁ。
■B級記者どん・わんたろう について
目黒駅は品川区さん(51才・男性・東京都)
鈴木さんじゃないけど左右が連帯すれば
後先考えずに、左右連帯すれば、日本も民主党政権ぐらい倒せたのでは。でも後先考えない結果がエジプトの今の混乱。
■時々お散歩日記 について
しもけんさん(62才・男性・大阪府)
「事故収束」と「晩発性障害」
鈴木さんのご意見にまったく同感です。本当にはらわたが煮えくり返るほど、政府・官僚の国民無視の態度には怒り沸騰です。
野田首相、細野原発事故担当相、どちらも悪賢い官僚どもの入れ智恵に違いありません。この国を牛耳っている人達が、こんなにも酷いとは…。
福島原発事故は収束見込み不可能というのが、現実を直視した見方ではないでしょうか。果てしなく続く放射能汚染との戦い、マグマのような不気味な溶融した核燃料の塊を、この日本は背負い続けていかなければなりません。子どもや孫、そのさらに子孫のことを考えると絶望という言葉が、どうしても浮かんでしまうのですが、それでは、戦う前から敗北宣言するに等しいことになってしまいます。
「明けない夜は無い」と信じ、来年も原発廃絶へ闘いを続けようと思います。
■みんなのこえ について
TY生さん(71才・男性・三重県)
多摩散人さんの私への再反論に答える
多摩散人さんは私への再反論として《国連が自衛隊が自分で自分の警護をするのを禁じているなら仕方がないが、そうではなく、むしろそれを自衛隊がすれば、今よりもっと日本の協力を評価するだろう。それを9条が禁止しているなら、9条は悪法であると私は言っているのです》と述べていますが、PKO派遣の自衛隊は万が一の時の自分自身を守ることは出来ます。今回もそれに必要な装備も持っていきます。
私の最初の投稿で訴えたかったのは、自衛隊の海外派遣時の武器使用基準を変更し、他国部隊への駆けつけ援護などを主張する改憲派の主張が念頭にあったから、非軍事的な自衛隊の活動が国際社会から評価されることを紹介したかったからでした。繰り返し主張しますが、PKOは文民警察活動や、選挙、復興・開発、組織・制度構築を含む行政的支援活動やインフラ整備が重要な仕事となっているのです。国際協力は9条を守りながら十分出来る活動です。
■その他、感想、ご意見、ご要望 について
服部正廣さん(59才・男性・鹿児島県)
大阪府教育条例について
私は子供が小学6年生の時(平成5年)、PTAや子ども育成会の役員として、仕事の都合がつく限り学校行事やその他の教育現場に関わってきました。そこで見たのは、躾がまったくされていない子供たちの、自由というより、サルの集団生活にも劣る行動でした。教育条例云々以前の問題です。
日本人は、アメリカの自由主義に憧れて、偏った自由、個人主義だけを主張する民族になっていった気がします。それは教師にも当てはまると思います。今の教育委員会は、世間の風当たりばかり気にして、教育に心棒が抜けています。教育を根本から見直さなければ、日本の将来は危ういと思います。法曹界しかり、昨今の不祥事は、人間の根源から逸脱した事件ばかりのような気がします。もっと、大和ごころをもつ人間教育が切に望まれます。
よって、大阪府基本条例は、問題を提起する上で、結構なことだと考えます。
■その他、感想、ご意見、ご要望 について
向かい火さん(42才・男性・東京都)
TPPについて(その6)
日本が輸出で稼げると思われている耐久消費財の輸出はGDPの2.1%(2010年)、日本の純輸出(輸出−輸入)はGDPの1.1%(2010年)です。また、2010年の輸出依存度は米国が8.7%で日本が13.4%で英国が18.0%でドイツが38.1%で韓国が46.0%で、日本は内需立国です。従って、日本がTPPに参加しても国全体としてはあまりメリットがないと思います。しかも、ちょっと円高になれば、その僅かなメリットも一瞬にして吹っ飛んでしまいます。
前原誠司氏は「日本のGDPにおける第1次産業の割合は1.5%。1.5%を守るために98.5%を犠牲にして良いのか」と仰いましたが、「2.1%の輸出企業の金儲けのために、97.9%を犠牲にしてTPPに参加する」の言い間違いなのではないでしょうか。
また、例えば日米貿易によって米国の製造業は大打撃を受け、米国は国益を大きく損ねましたが、自由貿易が必ずしも国益にとってプラスになるとは限りません。
■その他、感想、ご意見、ご要望 について
とある平和希求者さん
九条護憲の第一人者の山内徳信氏と伊波洋一氏の言論から導き出される、護憲論者の「最大のあやまち」とは。
12月24日の琉球新報の社説は、政府の武器輸出三原則緩和方針を、「平和・軍縮外交も説得力がなくなる」と激しい論調で批判した。
しかし12月14日のマガジン9で紹介された山内氏・伊波氏の言論が示す通り、護憲論者は中国の軍拡問題には馬耳東風である。九条護憲の第一人者達の眼中に、軍縮外交が全く存在しないという有様ならば、政府が武器輸出緩和に舵を切っても、護憲論者達に文句を言う資格は無いだろう。
原発問題解決の要諦が原発の廃炉ならば、軍事的対立関係の解決の要諦は当事国の軍縮であろう。しかし、「軍縮無き平和と安全は神話である!」という趣旨のスローガンを明言する論者は、山内氏・伊波氏をはじめ、ほぼ皆無である。これが、九条護憲論者の論理の脆弱性の最大要因では無いだろうか?
■その他、感想、ご意見、ご要望 について
エイハブ船長さん(64才・男性・千葉県)
外勤警官の常時拳銃携帯は必要なのか?
外勤警官が常時拳銃を携帯しているのはなぜなのか? 警官が警邏中に拳銃を必要とするような局面に遭遇する確率は我々一般市民が外出中にそのような局面に遭遇する確率と確率論的には同じである。しかし、一般市民は催涙スプレーすら携帯していると軽犯罪法違反に問われるのである。警官が拳銃を必要する局面は通報を受けて出動するときにほぼ100%限られている。
日本と同じく銃器の取り締まりが厳しいイギリスの外勤警官は拳銃を携帯していない。イギリスでできることがなぜ日本ではできないのか。
外勤警官の拳銃携帯は戦後GHQの指示で始まったものである。現行憲法をアメリカに押しつけられたと反対する輩はなぜ外勤警官の拳銃携帯に反対しないのか。
私には外勤警官の拳銃は市民を守るためではなく、市民を威迫するために携帯しているとしか思えない。
本当に、語り尽くせないほど多くのことがあった2011年も、
まもなく暮れようとしています。
願わくば、新しい年がほんの少しでも、
明るい兆しの見えるものでありますように。
今週は合併号でお届けの「マガジン9」、
次回は1月11日(水)に更新いたします。
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