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みんなのこえ
vol.311
111207up
11月30日から12月6日に届いたご意見から■雨宮処凛がゆく! について
Pub-12さん(38才・男性・埼玉県)
30代40代男性への無援無策をあらためて問う
現在とは、経済低迷期であり金融財政システムが大きく揺らぎ、円高傾向に歯止めが掛からずまた、長時間過密労働(30代40代男性が中心!!)と、完全失業率+潜在失業率(就業断念、困難者)が7−8%台の荒んだ状態である。
正規雇用の削減と抑制、非正規雇用の増大は、とりわけ「はたらきざかり」の男性にとってみれば、毎晩のようなサービス残業、サービス休日出勤あるいは短期間の格安非正規労働を突き付けられ、結果少子化も歯止めが掛からないという負のスパイラル構造になっている。相対的少人数で多くの業務量を30代40代男性に投げ、まさに失業→非正規→生活保護? の構図のなかで、壊れかけている(満員電車の車内、頻繁に電車が停まるのを見れば判るだろう)。
公務員、特殊法人役職員だけでなく、民間も既得権ズブズブが存在するなか、世帯年功制賃金から自律的職務給への転換と新規恒常的雇用の創造と累進課税の強化は、避けられない問題となっている。
■雨宮処凛がゆく! について
こうすけさん(36才・男性・愛知県)
生活保護受給者が8月末現在で205万9871人
名古屋の人口が約226万…。
日本の一大都市分の人たちが苦しんでる。震災の影響も大きいだろう。何とかしないと…。
■岡留安則の「癒しの島・沖縄の深層」 について
TY生さん(71才・男性・三重県)
軽いものであった在日米海兵隊の抑止力
岡留さんは「癒しの島・沖縄の深層」112回で《ナイ元国防次官補がニューヨーク・タイムスのネットサイトに、米国海兵隊のオーストラリア配備について「市街地にある普天間飛行場は米国のより大きな戦略にひびを入れている」と書き、沖縄県民が受け入れがたい現行の辺野古への移設ではなく、制約の多い沖縄よりも訓練や演習が自由にできるオーストラリアが賢明な判断である》と紹介した。
思い起こすのは、鳩山前首相が2月に琉球新報等とのインタビューで、米軍普天間飛行場の移設について「県外」断念の理由とした在沖米海兵隊の「抑止力」については「辺野古しか残らなくなった時に理屈付けしなければならず、『抑止力』という言葉を使った。方便といわれれば方便だった」と述べたこと。日本通のナイ元国防次官補の述べたことも在日米海兵隊の抑止力という重要性はとても軽いものであったことを意味する。在日米軍は米戦略に基づく発進・兵站基地の性格が強い。
■岡留安則の「癒しの島・沖縄の深層」 について
デミアンさん(56才・女性・京都府)
私も怒っている
沖縄蔑視と偏った歴史観 それが防衛官僚の本音、官僚組織の体質として構造化している。
「今まで以上に誠心誠意、日米合意に基づき、沖縄の負担を軽減しながら普天間移設を進めていく」など、何が何でも辺野古移設を強行しようとするが、断固反対していかねばならない。私も飛んでいってデモに参加したい。
■みんなのこえ について
多摩散人さん(65才・男性・神奈川県)
先週のTY生さんの投稿に反論。
自衛隊のインフラ整備などの非軍事面の活動が国連や世界から評価されていることはTY生さんが言うとおり事実だが、これは「軍事活動をしない」点が評価されているわけではない。
自衛隊の警護を引き受ける外国軍も本音を言わせれば「日本軍が自分自身の警護が出来ないというなら、仕方がないから我々が担当しよう。本当は軍隊は自分の警護は自分でするべきなのだが」と思っているだろう。自衛隊が自身の警護をやればもっと平和の建設に貢献できる。なぜなら、外国軍も、日本軍の警護という筋違いな余計な仕事の代わりに、もっと多くの大切な仕事が出来るからだ。
現地に受けの良い安全な仕事だけは日本が担当し、それを支えるために必要な危険な仕事はサボって外国に押し付けるというのは、日本だけの勝手な平和主義であり、実は利己主義である。その背後にあるのが9条という悪法である。外国で自衛隊が自衛する活動は9条の解釈を変えて実行するべきである。
■その他、感想、ご意見、ご要望 について
井上悦子さん(58才・女性・東京都)
お知らせ欄への掲載、ありがとうございました。
12月2日葛飾区での映画会の記事を掲載いただき、感謝いたします。
葛飾区では23区中では、放射線量が高く、今後も対区交渉をしていく予定です。本日も少し参加してきましたが、測定器が60万円もして、手にいれるのに半年もかかるそうで、まだ、3台だと聞いてこれからだと感想を持ちました。
■その他、感想、ご意見、ご要望 について
エイハブ船長さん(64才・男性・千葉県)
毒をもって毒を制することはできない。
大阪ダブル選挙で、橋下徹が大阪市長に、同じ「大阪維新の会」の松井一郎が大阪府知事に当選した。圧勝である。有権者の既成政党への不満と失望が圧勝の原因であろうが、大阪の有権者はその先を全く考慮していない。橋本流の強権主義的手法と市場原理主義が政治の世界を席巻すれば、大阪人にとって、既成政党よりもっと困難な事態を招来するだろう。「毒をもって毒を制す」ることなど不可能なのだ。
「無知とは知識がないのではなく、疑問を発せられない状態をいう」とはアルジェリア独立闘争の指導者フランツ・ファノンの言葉だが、橋下流の強権政治を選択した大阪の有権者は橋下の危険性に何の疑問も抱かず、思考停止に陥っていたらしい。ヒトラーも選挙を通じて権力の座に就いたことを忘れてはいけない。
■その他、感想、ご意見、ご要望 について
向かい火さん(42才・男性・東京都)
TPPについて(その3)
私はTPP参加には反対ですが、その一つの大きな理由はTPP推進派のロジックの杜撰さにあります。その杜撰さを以下に幾つか列記します。
1、「この機会を逃せば、わが国は世界の成長と繁栄から取り残されかねない」といったような「バスに乗り遅れるな」的な客観的根拠の乏しい情緒論が多い。
2、TPP反対派が指摘するTPP参加のデメリットやリスクに対して、推進派は「TPPおばけ」「大げさに言いすぎ」「被害妄想」といった印象論的・非論理的な反論が多く、論理的に反論する事が出来ない。
3、日本は既に開国しているのにも拘らず「TPPで平成の開国を」と主張するなど、詭弁・強弁の類が多い。
4、「内向きではダメだ」といったような精神論がやたらに多い。
日本は戦前、ろくな戦略もなく抽象論や精神論やバスに乗り遅れるな的な空気で日中戦争や太平洋戦争に突入していきましたが、今の日本はその時の状況によく似ていると思います。
「明治」の粉ミルクから放射性セシウム検出、の報道。
その同じ日に、ベトナム、ヨルダンなどへの「原発輸出」を可能にする
「原子力協定承認案」が衆院で可決されました。
すでに起こった事故被害の収束も見えない今の状況で、
なぜ、と思わずにいられません。
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