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みんなのこえ
vol.296
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8月10日から23日に届いたご意見から■雨宮処凛がゆく! について
Mitsueさん(41才・女性・岐阜県)
私も声を上げ続けたいです。
雨宮処凛様、はじめまして。8.6デモに参加させていただいたものです。記事拝読いたしました。ありがとうございます。
警察の警備(介入?)が、主催された皆さまの予想以上に酷かったことを知り、心の中のもやもやが解消しました。これまでのデモでは、ブロックごとに自由に行き来できたのですね。黄色いテープで囲まれ、黙々と歩きながら、動画で見た様子と違うね、と友人と話していました。自由を奪われても、効果があるかどうかわからなくても…声を上げ続けることの大切さに共感します。
これだけの事故があっても変わろうとしない人たちを見るにつけ、長期戦になる予感がしています。出来ることを、出来るところから…。息切れしないよう、生活の一部になるように生きていきたいと思います。声を上げる場を与えて下さり、感謝しています。皆様の活動に、良い風がたくさん吹きますように。
■雨宮処凛がゆく! について
時の河さん(48才・男性・愛知県)
8・6原発やめろデモ
「8・6原発やめろデモ」、雨宮さんの記事を読むまで開催されたことも知りませんでした。「主催者発表で8000人」のデモがテレビ、新聞、そしてネットにおいても全く報道されないのは、怒りを通り越して呆れるばかりです。
一方の「フジテレビ抗議デモ」。主催者発表で2500人。報告では500人程度と小さなデモで、しかも警察の許可が下りていないし、抗議内容も単なる「いいがかり」にしか感じない。にもかかわらず、ネットを含めマスコミ各社が報道するのは、なぜなのでしょう。
「原発反対」がこれほど報道されていない現状は、マスコミ各社が「報道の責任」を放棄しているとしか思えない!
■雨宮処凛がゆく! について
ホタルさん(女性・熊本県)
デモすることに意味があるのか?
デモはどんどんしなければいけません! 私たちは今の状態で良いとは思っていない! と表明するのが第一歩です。「どうせ変わらないから」と言っていたら変わる可能性は確実にゼロ。変わろうが変わるまいが変えるために努力することが大事なのだ。
パレスチナ弾圧に抗議するイスラエル市民のデモを私はいくつも見てきた。日本では報道されないが毎週のようにあり、事態は変わらなくても不屈の精神で粘り強く続けている。それに引き換え日本人はなんて腰抜けの臆病なんだと思っていた。そこに雨宮レポートで「みんな声を上げてるんだ、上げていいんだと安心した」という声の紹介を見て、涙がわいた。こんなに日本国民の意識は抑圧されていたのかと。今この人はデモに参加することで心が開けたのだと。
ここで既に一つデモの意味があった。心を開き「どうせ」という意識を変えること。そして「私たちが国を変える」という方向に突き進むのだ!
■雨宮処凛がゆく! について
メラニーさん(38才・女性・千葉県)
希望ではないけど・・・
原発の話からそれてしまうけど、私はロンドンやその近郊で起きた暴動に関心を持っている。警察官が黒人の青年を射殺したことからはじまった暴動にも、何かプレカリアートたちの怒りが感じられるような気がする。現在イギリスの経済はかなり悪いようで
日本と同じように若い失業者の問題が深刻なイギリスでは、主に移民を排斥する動きがその根底にあるようだが、デモでも暴動でも、彼らは自分たちの怒りを暴動という形で具体化して見せた。これは格差社会、同じように企業から排除される日本の若者たちにもある種考えてほしい問題だ。原発反対にしろプレカリアート問題にしろ当事者たちはデモをやるにしても大人しすぎるのではないかと思う。今回のイギリスの暴動、ヨーロッパの失業問題の深刻さを考えればこれは他人事ではない。ぜひ日本の若者たちに自分たちがとるべき行動について考えてほしいものだ。
■雨宮処凛がゆく! について
ざっぷさん(45才・男性・東京都)
原発デモ−2回参加してみて
前回の新宿と今回の日比谷のデモに参加したものです。2回参加しましたが正直、音を鳴らしたり、仮装したりするデモには非常に違和感を感じます。一般人から見た印象も考えると逆効果だと思います。仮装したり太鼓を打ちならしている人自身は「気持ちのいい事」のようですが、本気で反原発、脱原発を考えるならあのような子どもじみた仮装、音楽はまったく意味が無い。むしろデモへの嫌悪感を一般の人に植えるけるだけだと思います。どうかここらで冷静に、効果のあるデモの仕方を考えるべき。一部報道にも「仮装デモ」などと書かれていました。あれでは右翼の街宣車一台のほうがよっぽどメッセージを的確に伝えてると感じます。
次回はあえて、鳴り物禁止、仮装禁止で、もっと真剣さをアッピールして頂きたい。一般から見て奇異な集団として映るのは全く逆効果です!「ただ騒げればいい」という参加者は排除してください。
■雨宮処凛がゆく! について
usuiさん(47才・男性・千葉県)
8・6デモ
8.6のデモへ行きました。デモがあること自体、知らなかったのですが、たまたま雨宮さんのツイッターを数日前にフォローしたので知りました。
仕事の帰りだったので東電前からデモに合流。しばらく歩いていると着物着たきれいな女性がいるなと思ったら雨宮さんでした。赤い花の飾りも良かったです(小心者で声は掛けられませんでした)。デモの意味については雨宮さんと同じ思いをしました。
以前、パレスティナ人の住むガザ地区が攻撃された時の反対デモで、その様子をユーチューブで流したところ現地の人から感謝のコメントがたくさん来ていると知り、意外とつながっているのだと思いました。
今回の震災でも遠い国の子どもたちが例え日本円で1円とか10円くらいだったとしても募金してくれる、その気持ち、行動がうれしいと思います。
■雨宮処凛がゆく! について
小金 菜穗子(小松寅子)さん(37才・女性・東京都)
雨宮処凛さんのデモに関する思いに
私も「デモ意味あるの?」にちゃんと返してあげられないうちの一人です。処凛さんがイラクで体験した事は説得力あって素敵なエピソードでした。デモは種まきなんだなと改めて思いました。
しかし速効性とか見える結果にしか動かされない世の中に種まきの大切さを伝えるには、こわばったところを柔らかくしなきゃですね。堅い土地にまいた種が芽を出して枝葉を広げ根を張って、花咲いて実がなって熟して落ちて葉も落ち土になって…という延々続く環の一部になることのしっくりくる感じの心地良さを体感できたらよいでしょうか。アスファルトの感触しか知らない私たちには難しそうですが、内も外も無くガチンガチン耕しながら種をまいていきたいです。
■雨宮処凛がゆく! について
toraさん(52才・女性)
8月6日、「原発やめろデモ」で
8月6日、「原発やめろデモ」に初めて参加しました。デモが終了し、新橋SL広場での集会も終わった後、どこかでお茶でもと周囲をうろうろしていたところ、ステージとなった街宣車が留まった道路の対岸で、制服の警察官一人と私服警察官らしき数人が立ち話をしていました。大声だったので、隣で車が切れるのを待っていた私の耳にも聞こえてきたその内容は、「9月10日は(次のデモ?)、地元の自治会長に根回して、デモへの苦情を言わせますよ」というもの。警察はそんな工作までするのかと驚きました。やらせは九電だけじゃないのですね。
■おしどりマコ・ケンの「脱ってみる?」 について
そらまめさん(37才・女性・岡山県)
いつも拝見しています。
おしどり様、いつもありがとうございます。
私も震災前まで、情報はTVと新聞で、その情報を信じていました。震災が起こってから数週間、あまりにどこのメディアも同じことしか言わなかったので「はて、そもそも正しいのか?」と疑問に思い、ネット(主にツイッター)で情報を得始めました。いろんな情報が錯綜してました。それからは、インターネットで、東電および統合、他各団体による会見を毎日拝見することが日課となりました。東電や統合会見は拝見するたびストレスも溜まるのですが、自分の目で見続け、判断しないといけないのだと思っています。
今まで、無知で無関心すぎました。自ら情報を得て、自分で判断していく事の大事さを、この震災を機に、そしてお二人に教えられた気がします。これからも、画面の向こうから、応援しています。
■おしどりマコ・ケンの「脱ってみる?」 について
嵯峨 龍介(kuro)さん(51才・男性・茨城県)
切り口がとても新鮮
読んでいて、とても解り易く大変参考になりました。一口に解り易くと言っても、書いてる方には大変な労力だと思います。またメディアの在り方については目から鱗でした。
実は今日初めてこのサイトをツイッターで知った次第です。これからはツイッターも含めて追いかけたいと思います。すぐにフォローさせて頂きます。
現在無職、生活困窮の為、すぐにカンパは出来ないですが、近い内にカンパをしたいと思います。
■おしどりマコ・ケンの「脱ってみる?」 について
石堀健次さん(64才・男性・東京都)
お見事
いつもながら今回もお見事! 些少ですが御祝儀送金させて頂きます。
■おしどりマコ・ケンの「脱ってみる?」 について
西山美なコさん(兵庫県)
第15回 誰かが安全と言うのを求めて自己判断せず受け入れる「安全神話」を脱るために、この世のリスクを受け入れアドベンチャーとして闘う覚悟をする件。
「私達は信じたい情報を信じようとするし、だれかに安全と言ってほしい」。母と話していて、同じことを感じました。母はだれかに安全といってほしいんです。
3.11以前の私もまったくその通りで、今でも過渡期にありますが、マコさんの言われるとおり、私達自身が疑問に思うことを調べ、納得して判断していかなければならない。誰かに直接質問してみる、抗議文を送ってみることなど、出来ることが沢山あることに段々気付きました。おしどりの活動を知って、とても共感し勇気づけられています。
■おしどりマコ・ケンの「脱ってみる?」 について
Yoko Haradaさん(52才・女性・海外)
マスコミについて
大きな事故、例えば火災などが起こった時、パニックが起こらないようにするには、あふれるほどの情報を伝えること、というのを日本の政府は知らないのか?
「…だと報告が来ていますが、今はまだそこまでしかわかっていません。XXXが調べてます」なんてはっきりしない情報でも、パニックを抑えることができる。マコさんが書いている通り、ちゃんと賛否両方の記事を「これにはこういう反対意見を述べる科学者も居る」と調べて伝えるのがマスコミの仕事だと思う。そうすれば、個人それぞれが判断し、パニックは起こらない。
■おしどりマコ・ケンの「脱ってみる?」 について
あべちゃんさん(33才・女性・千葉県)
ありがとうございます!
一回目から読ませていただきました。東電の総会がそんな状態で、否決だったのも驚きなのと、山下アドバイザーは、まだ健在だったのもびっくりです。会見のやり取りなど、本当に書き起こし作業が大変だと思いますが、とてもありがたく思いました。
会見のやり取りや、福島県とのやり取り、落胆なことばかりで、あきらめそうですが、そこを何とかしようという風にしているマコさんの姿。勇気をもらいます。ケンさんの針金作品も素敵です。
脱・自分、自分がメディアに…トライしてみます!!!
■おしどりマコ・ケンの「脱ってみる?」 について
スナフキンさん(44才・女性・神奈川県)
スゴイ物を読ませていただいた!!
「ソウル・ヨガ」というイダヒロユキさんのブログに紹介されていて知った、おしどりマコ・ケンさんのコラム、初めて読みました。自分がいかに無知だったか…。できることを考えてやってはいますが、知らないことが多すぎました。
質疑応答に頑張ってくれてありがとう!! 疲れたら、休みながらでも、頑張ってください!!!!
■おしどりマコ・ケンの「脱ってみる?」 について
間々さっちんさん(40才・女性・福島県)
いわきの子どもから…。の記事を読ませて頂きました。いわき在住3児の母です
いわき在住の3児の母です。記事読ませていただきました。情報不足なのでしょうね、書かれているような内容のニュースを目にすることができませんでした。目にしたとしたら、私は強い怒りを感じたと思います。
そして、心配してくださる方の気持ちは伝わってきます。でも、心配してくださるならば、なぜに投げかけのような内容の記事を載せるのですか? 現地に住む親としては、興味半分、不安を煽るような内容と、その子の親は知らされていないなどという事を載せるのですか? 検査を受けさせた親が知らない? そんな訳がないでしょう。心配で仕方がないのに。知らないとしたら、この記事は、国は親を騙しています的な、子どもはモルモットですよといいたいだけですか?
■松本哉ののびのび大作戦 について
ドグラ☆マグラさん(28才・女性・東京都)
感想
デモやパンクスと東電のケンカ(?)を描いても、きな臭くならずにユル〜い感じでまとまっている所が、さすが松本さんだなあと思いました。善悪とか左翼右翼とかいう対立概念で世の中を見てしまうと、肝心な所からどんどん離れていってしまうし、争いごともなくならない気がします。やっぱり同じ人間同士、マヌケな感じで仲良くすることも大事ですね。
■伊藤真のけんぽう手習い塾リターンズ について
石川直太さん(50才・男性・茨城県)
外国人の権利
私はいわゆる「護憲派」ですが、日本国憲法に在日外国人の権利と義務を追加すべきだと考えています。また、家庭の事情などで国籍を持てない人に対しても、人権の保障を明文化してほしいです。
■鈴木邦男の「愛国問答」 について
たんぽぽさん
右からの脱原発の主張は大切だとおもいました
手塚治虫さんの「ぼくも原発に反対です」という帯に惹かれて「89年復刻!! 我々はすでに警告していた!」という本『図説 危険な話』を読んだ。そこに“国策に反対すると「極左」と言われるようだが”というフレーズがあった。
チェルノブイリ事故の頃は私もまわりの「日本の原子力発電はソ連とは炉型が違うから大丈夫なんだって」という言葉をうのみにしていた。原発はおかしいと気づいた人も原発に反対すると左翼だとか変わった人とかいわれるといけないと思って、おかしいと思うことを声にできず、全く無知だった私は原発のおかしさに気づきもしなかったのではないだろうか。右からの脱原発の主張はとても大切だと思った。
■下北半島プロジェクト について
ちょさん(女性・北海道)
下北だけでなく大間でも
「大間原発訴訟の会」の原告で、運営委員をしています。7月31日には私の主催する「原発カフェ‘はこだて」の共催で、「ミツバチのささやきと地球の回転」を上映しました。下北でこの映画上映に賛同します。
函館在住ですが、年に何度も大間町に行きます。大間の人達は情報が少なく、福島について、原発の是非についてもTVなどの情報がすべてのようです。日本各地で起きている反原発へのうねりのようなものを少しで感じてくれれば、大間の人達が変わるかもしれない、という希望を持っています。
■反原発日記 について
沼尾 久実さん(41才・女性・栃木県)
この本はアルバムのようだ。鈴木耕という人のアルバムに何故だか私が写っている。
原発事故から時系列で起こった様々な事、バラバラに散らばった私の記憶が文字を追うごとに整列し整理されてゆく。忘れていた遠い記憶までが鮮やかに甦る。
数年前の夏のある日、関西に住む友人が帰省したので会いに行った。友人はもうだいぶ前から日本で原発事故の起こる可能性について語り、幼い子供を連れて引っ越そうかとも思うが…日本には原発が多すぎる。どこへ行ったらいいのかと言っていた。聞いている私はその家で飼われている老犬が繋がれていて苦しそうに息をしているのが見えて「夏の暑さがキツイんだな」と考えていた。友人の話の最後に私はこう言った。「ここだって福島の原発が爆発したら終わりだよ」
友人は笑わなかった気がする。彼女が今年も帰省する。今年は1人で来るようだ。『反原発日記』をプレゼントしようと思う。
■その他、感想、ご意見、ご要望 について
エイハブ船長さん(63才・男性・千葉県)
あまりにも低次元な騒動
ある俳優がtwitterにフジテレビには韓流ドラマが多いと書いたことに呼応する騒ぎが拡大している。騒いでいるネットウヨと呼ばれる連中の背景に排外的ナショナリズムと韓国・朝鮮人に対する差別感情があるのは間違いない
しかし、私はフジテレビを擁護しない。フジテレビが属するフジ・産経グループは、その月刊誌『正論』が排外的ナショナリズム・日本の過去を美化する歴史修正主義・改憲・原発安全神話等を喧伝してきたことに見られるように、日本のマス・メディアの最悪の部分を象徴する存在である。
今回の騒動は右翼の内輪もめであり、だからこそ次元が低いのだ。日本人の偏見の底流にある韓国・朝鮮人に対する差別感情は、日本の植民地支配を正当化するために当時の権力から意図的に植え付けられたものであり、日本の植民地支配がなければ朝鮮半島が二つの国家に分断されることもなかったことをネットウヨもフジテレビも知っておいた方がいいだろう。
■その他、感想、ご意見、ご要望 について
はるさん(49才・女性)
新藤兼人監督の作品から、言葉から思ったこと
新藤兼人監督の「裸の島」をテレビでみました。
その後、監督のインタビュー番組を見て、お話を伺い、一歩一歩だというお言葉が印象に残りました。戦争や災害に、人生を狂わされてしまう現実。どうしたら、あたりまえの人生を生き切ることができるのか、私にできることは何なのか、考え続けています。
新藤監督が軍隊経験を通じて感じたのであろう戦争の愚かさ、醜さを、監督の作品や言葉から自分の心にきざみつけたいです。また、乾いたところに天秤棒で水をまく、ずっとそれを続ける懸命さが人生なのだ、と感動をもって思いました。
■その他、感想、ご意見、ご要望 について
にむさん
雇用改善のための議論
1)整理解雇の容易化。一般に労組の力が強く、雇用規制が強固な国ほど、自然失業率が高くなる傾向がある。
2)労働者の雇用形態間、世代間における待遇の平準化。年功賃金や福利厚生の平準化。有利な側の待遇を削減することで行う。
3)大学数の削減と教育の複線化。大学の数が多すぎるために、大学生の就職が困難になっている。教育政策が原因で労働市場において慢性的に大卒労働力の余剰(失業)が生じている。
4)戦略的な教育と職業訓練。日本の教育や職業訓練は産業構造の転換に対応できていない。教育と職業訓練によって先端的な技能を持った人材を育成して、産業構造の転換を促して行く。
1に賛成できる人は少ないと思います。その場合は2、3、4に関する提言を行って下さい。2、3、4を実施して効果があれば、1を抑制できるかもしれません。何が正しいかは分からないので、試行錯誤しながら地道に制度設計していくしかないと思います。
■その他、感想、ご意見、ご要望 について
森正樹さん(48才・男性・東京都)
尖閣問題で中国に譲歩する必要はない
枝野官房長官の「我が国が有効に支配している尖閣諸島に対して他国が侵略してきたら、あらゆる犠牲を払ってでも自衛権を行使してこれを排除する」という発言は高く評価できます。寸土たりとも国土は譲らないという強い外交姿勢が紛争を防止します。日本が実効支配中の尖閣について中国と話し合えば心理戦に乗せられます。
また中国やロシアは自国より弱い国には高圧的になり、守りの弱いところに軍事力を向ける傾向があるから、軍事力より外交力をという護憲派の主張は中国に付け入る隙を与えかねません。護憲派は軍備が少ないのが平和だと考えがちですが、攻撃は最大の防御というように抑止の効かない護憲・安保撤廃という選択はあり得ません。
昭和13年に書かれた石川達三の『生きている兵隊』は、日本軍の南京戦を含む中国での行状を見事に描いていますが、過去の戦争責任と今後の日本の防衛は別問題で、中国という国をよく知った上で防衛戦略を練るべきです。
■その他、感想、ご意見、ご要望 について
向かい火さん(42才・男性・東京都)
報道の在り方や質について(その3)
私が報道の在り方や質に拘る一つの大きな理由はマスコミ報道の社会的影響力の大きさにあります。
戦前、日本の世論が関東軍を支持したのも、戦後、ベトナム戦争で反戦世論が高まったのもマスコミの影響が大きいと思われます。つまり、マスコミ報道は良くも悪くも世論に対してかなり大きな影響力を持っていると思われます。
マスコミがネット並みの社会的影響力しか持ってなかったら、私はマスコミ批判をほとんどしないと思います。私が特に大手メディアを批判するのは既得権益がどうこうというよりも、大手メディアの社会的影響力がとりわけ大きいからです。
ネットの場合、人気の高いブログでも一日の平均アクセス数はせいぜい数千といったところですが、テレビの場合は視聴率が1%のテレビ番組であっても約100万人もの人々がその番組を視聴しています。
持っている社会的な力【=権力(性)、権威】が大きくなればなる程、その益や害も大きくなります。
■その他、感想、ご意見、ご要望 について
けめもも2011さん(49才・女性・東京都)
8月15日の終戦記念日を迎えるにあたって
私は戦争を知らない世代です。しかし祖母や母や伯父の話、漫画やテレビ、映画、小説等々色々なマスメディアの情報によって「戦争は嫌だ」と感じてきました。
その中でふと「新聞を読んで戦争は嫌だと思った事無いな〜」と気が付きました。私の幼少の頃(地方だったのですが)実家でずっと取られていた新聞は「朝日」でした。
■その他、感想、ご意見、ご要望 について
TY生さん(71才・男性・三重県)
政府の公式見解と合わない教科書
8月15日「戦没者追悼式」で菅首相は「先の大戦では、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に多大な損害と苦痛を与えた」とアジア太平洋戦争の見解を述べた。
2001年4月、福田康夫内閣官房長官は、「我が国は、遠くない過去の一時期、植民地支配と侵略によって、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えた事実を謙虚に受け止めている」と述べた。これが日本の公式見解である。
ところが、アジア太平洋戦争を肯定する立場で書かれる2社の教科書が文部科学省の検定を通っている。2社の教科書は幾つかの採択区で採用され、来春には中学校などで使われる。
教師用の指導書の1例には「日本軍が進撃してきた時、東南アジアの現地の人々はどのような態度で日本軍を迎えたでしょうか」と教師が問いかけ、4つの選択肢を示し、生徒が選ぶべき「正解」は「歓迎し協力した」です。このような教科書は政府の公式見解との矛盾に満ちています。
猛暑が続いたかと思えば大雨が降り、
夏は終わったかのような肌寒い日もあったりと、
東京では落ち着かない天気が続きました。
1週間お休みをいただいて、
今週はボリューム大! でお届けです。
ぜひご感想・ご意見をお送りください。
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