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みんなのこえ
vol.274
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3月2日から8日に届いたご意見から■雨宮処凛がゆく! について
サトコさん(33才・女性・北海道)
シューカツ「支援」の立場から
『高速バス横転事件と「シューカツ」院内集会。の巻』を読んで。
私は大学で、就職活動の相談員をしています。週に1回の相談日には、ビッシリと予約がはいります。
主な「支援」は、履歴書の添削や、模擬面接、そして悩み相談です。その中で、学生が必ず居心地悪そうにモジモジするのが、「北海道を出たくない」「つき合ってる人とは離れたくない」と教えてくれるときです。
好きな土地で、好きな人と暮らしたい。こんな人生において当たり前の大事な欲求が、シューカツという舞台では”甘え”に転換されてしまう。だから、シューカツを「支援」する私に、否定的な評価をされると思い、言いにくいのでしょう。
悲しい事実として、シューカツ「支援」そのものが、そして相談員という私自身が、学生の感じる息苦しさの一因になっているのかもしれないと思うのです。
今後もシューカツのおかしさについて、考えていこうと思いました。
■雨宮処凛がゆく! について
河野憲司さん(37才・男性・千葉県)
シューカツなんてリクルートの商売じゃねーの!? とか思う
「就活が抱える問題に関する院内集会」には、自民党など「保守」のセンセイ方は参加されてなかったのでしょうか。
私は、就職氷河期に新卒で就職できなかったクチなので、そして当時は卒業後3年以内は新卒扱いという「執行猶予」も当然なかったのでフリーターやってます。確か、ついこの前まで、政権与党は自由民主党とか何とかいう保守政党だったと思ったのですが…。大学生の就職活動の話題を耳にするとなんかムカつきます。
■雨宮処凛がゆく! について
lunaさん(40才・男性・大阪府)
職業差別意識強すぎ
就活、超氷河期、…と言われても。ある種の産業界ではいくらでも人手がいる場所はまだまだある。なぜ都会? なぜ一流企業? 選ばなければ仕事はあるじゃないか? 大学出た奴は、俺たちと同じ仕事は出来ないのか? 給料安くとも都会でなければ家賃や物価も抑えられている。社会的ステイタスがないからか? 家族から嫌がられるからか? それでも仕事は仕事である。税金も払っている。いい加減にしろ! と言いたい。
■雨宮処凛がゆく! について
社畜奴隷さん(33才・男性・山形県)
既卒は人生終了?
超氷河期で就職出来なかったわたくしは派遣や契約で使いまわしされてましたが、いざなみ景気の際に念願の正社員になれました。
実は、正社員のほうが地獄ですよ。朝6時出勤深夜2時退社とか。土日出勤とか当たり前ですよ。お金いらないから寝たい、休みたい!
自宅帰って寝る気力もなく会社で睡眠薬で無理やり睡眠をとり、その翌日も上司からのパワハラ、先輩社員からの苛め、同僚から足引っ張られ…の毎日。初任給実績とか残業込みの額だし、次々と新入社員は潰れるか辞めてく。
採用されないほうが幸せだろうと思ってしまう。
■雨宮処凛がゆく! について
hidenao2265さん(46才・男性・東京都)
就職活動について
そもそも就職活動を就活なんて縮めて言うこと自体終わり。いまの大学生は、大学に入って4年で卒業が確定されており、どうにかなると思っているから目標も持たず勉強もせずぶらぶらしている。
自分は大学は、見栄とプライドと自己責任での自由な時間をお金で買うところだと思ってます。ですから大学での4年間の個人の活動は、卒業時活動成果がそのまま自分に帰ってきます。ふつうに卒業したらふつうにしかなれません。
合格証書に価値ありな大学からアメリカみたいに卒業証書に価値ある大学に日本の大学も徐々に変わって行くべきだと思います。でないといまの日本では間違いなく、期間中箱詰めで勉強し経験積んでる専門学校卒の方が大学卒より質は格上です。
■雨宮処凛がゆく! について
悠さん(26才・男性・長崎県)
感想、観想
首藤氏の発言の所は、爆笑とともにこう思いました。まるで全共闘の総括のようだな、と。「ここは資本主義の国なんですよ!」「キャピタリズムなんですよ!」「株式で回ってるんですよ!」「お父さんから株貰って株主総会出て下さいよ!」
こんな事を耳元で囁かれて(イヤだな)ご覧なさい、その吐息さえ、けがらわしい。今の世の中では、こんな人が、巷の通りを堂々と歩いているんでしょうね。マ、ひきこもりには関係無いけどね!!
■雨宮処凛がゆく! について
小島剛さん(34才・男性・埼玉県)
首藤議員と「資本主義の資本主義化の必要性」
ファンの者です。首藤議員の発言には非常に違和感を覚えました。その威圧的な態度は措くとして、資本主義と経済的自由という点からこの発言を考えます。
そもそも就活の困難とはすなわち「職業選択自由のなさ」や「就活産業による情報独占」などの、経済的自由が保証されていない状態にあるように思うのです。もともと、資本主義の特徴は経済的自由の保障にあるわけですから、就活の状況は資本主義に内在する問題であるというよりも、資本主義がうまく機能していない状態、つまり労働力という商品の独占状態、自由競争の無さにあるように思います。
ネオリベの特徴は実はまったく「リベラルではない」という状態にあるわけですが、就活とはそのネオリベのリベラルでは無さ、のひとつの表れではないかという気が致しました。現行資本主義がもっと資本主義本来の特徴である経済的自由を徹底し、それが労働力市場に反映されたほうが問題は解決すると感じました。
■岡留安則の「癒しの島・沖縄の深層」 について
衆愚代表さん(35才・男性・沖縄県)
ケビン・メア氏の「愉快な暴言」に、日本国民はナショナリズムに燃えるのではなく、冷静かつ知的に対応すべきである
浦添市の喫茶店でコーヒーをぶっ掛けられた恨みもあるのかは定かではないが、憲法9条を盾に米軍の駐留を正当化する等、メア氏の発言が沖縄の新聞の一面を飾っている。
激高する人もいるが、私としては米国の本音の一端を垣間見ることが出来、中々愉快であった。
普天埋県外移設派にとっては、メア氏に「『駐日米国大使や担当者は真実を言うことによって批判され続けている』と仰られたが、海兵隊がなぜ地域の安全保障に役立つのか、『本音』で説明する責任がある」という要求も可能であろう。
とはいえこの「暴言」から「なめられてたまるか!」とナショナリズムを煽り、終に軍靴の足音を響かせては、平和主義国家として本末転倒であろう。
米国のみならず、中国・ロシアも領土問題等で日本を“ナメた”態度を取るが、それら近隣諸国と戦争をするという選択肢は日本には無い。
「真の平和主義者」ならば冷静かつ論理的に対応し、日本国民に模範を示すと私は信じる。
■その他、感想、ご意見、ご要望 について
さいきさん(38才・男性・東京都)
無条件的恒常雇用か、基礎的生活給付金か!?
憲法的原理からすれば、労働の権利と義務ならびに、強制労働の禁止があります。
これから出発すると、今日まで続く日本経済全体の低迷と恒常的な雇用のニーズの激減と「男女均等雇用」の行き渡りにより、多くの不安定労働者と失業者ならびに無業者が社会に産出されています。社会的不安定要因にもなっているこれらの状態を解消するひとつの方策として、無条件的かつ恒常的な雇用を希望する者にそれを保証する(!)か、基礎的な生活水準と消費活動を保証する給付金を、一定度恒常的に支給することが考えられますが、どうでしょうか!?
■その他、感想、ご意見、ご要望 について
TY生さん(71才・男性・三重県)
沖縄県民の安保条約に対する態度
前回に沖縄の琉球王国時代には、周辺国と調和しながら貿易立国を目指していたことを紹介した。しかし、この平和な状況とは対照的な環境に現在の沖縄は置かれる。米国が戦争を起こす度に米軍の発進・兵站基地となり、県民の生活環境は米軍基地の騒音、米兵の犯罪、飛行機の墜落の危険性などで脅かされている。そして辺野古に新たに米軍基地が作られるのに大多数の沖縄県民は反対、抵抗している。
憲法前文には「恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」と平和的生存権が謳われているが、この権利を沖縄県民は著しく侵害されている。
在日米軍基地は安保条約に基づく。この条約を沖縄県民はどう思っているか。2010年5月に、毎日新聞と琉球新報が、沖縄県民を対象に行ったアンケート調査では、安保条約について、「平和友好条約に改めるべきだ」が、55%。「破棄すべきだ」が、14%。「維持すべきだ」はたった7%であった。
■その他、感想、ご意見、ご要望 について
向かい火さん(41才・男性・東京都)
抵抗(resistance)について
鶏はストレスが溜ると、自分よりも弱い鶏をつつき(攻撃し)、つつかれた弱い鶏は自分よりもさらに弱い鶏をつつくそうです。
こういった現象は人間界でもよく見かけられます。しかし、自分よりも弱い者を攻撃・抑圧しても、巡り巡って自分が自分よりも強い者から攻撃・抑圧されることになり、自分で自分の首を絞めているだけだと思います。
自分(達)よりも弱い(立場の)者(達)を攻撃・抑圧するよりも、そういった方々と連帯し、自分(達)よりも強い(立場の)者(達)や巨大(強大)な力による不当、不正、不公正であると思われる抑圧、暴力に対して抵抗した方が賢明だと思います。そしてそういった抵抗が近代以降、人々が様々な自由や権利を勝ち取っていった最大の秘訣だと思います。
◆本文と直接的な関連性は無いのですが御参考までに:「自由とは、危機にさいして、力の要求に敢然と抵抗する勇気である」(H.J.ラスキ、『近代国家における自由』より)
■その他、感想、ご意見、ご要望 について
にむさん
派遣規制の強化は失業を増やす?
派遣規制を強化した場合、現在、派遣で働いている人達はどうなるでしょうか?次の可能性が考えられます。
(1)正社員になる (2)派遣のままでいる (3)派遣以外の非正社員になる (4)失業する
(1)の正社員になる、が増えればよいのですが、おそらく難しいと思います。そもそも企業には従来の待遇で正社員を雇う余裕がないので、非正規雇用が拡大してきたのではないでしょうか。高度成長時代の雇用システムが、低成長時代では企業の負担になって雇用機会を減少させているのではないでしょうか。派遣規制の強化で正社員の採用枠が増えるかというと難しいと思います。
就労の選択肢が多様化されず、受け皿が用意されないまま、派遣規制を強化すると、(2)の派遣のままでいる、という選択肢だけが狭められてしまいます。結果、(3)と(4)の可能性、つまり、より不安定な就労形態や失業に追い込まれてしまう可能性が強くなるのではないでしょうか。
■その他、感想、ご意見、ご要望 について
真人さん(34才・男性・栃木県)
ソマリアについて
商船の護衛に対する批難は書いてあるが、代替案が書いてない。
特に、護衛艦の規模については、火力の大きい小さいではなく自衛隊員の安全について考えれば、大きい方が隊員の損耗リスクが少ない。
結局の所、日本の国益を守る為に、他人の命のリスクを金で買うか、自国の国民のリスクを掛けるのか、そして他人の命のリスクを金で買っている日本への評価、その点について触れていない。問題は、日本という国が戦争を可能とするかどうか、ではなくその点だろう。
また、戦争を可能とする状況への推移を、好戦的と捉えている点も論を急ぎすぎているように見える。
前原外相が辞任を表明しました。
次なる野党の「ターゲット」は細川厚労相だとも。
野党の仕事って与党の「アラ探し」だっけ? とも言いたくなります。
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