マガジン9

憲法と社会問題を考えるオピニオンウェブマガジン。

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みんなのこえ

vol.272

110223up

2月16日から22日に届いたご意見から

■マガ9学校 について

衆愚代表さん(35才・男性・沖縄県)

是非とも参加したかったが涙を呑んだ、第6回目のマガ9学校

さて、まず最初の、「中国は脅威ですか? 脅威じゃないですか? その理由は?」との質問に、「『脅威ではない』とする人からも『脅威と考える要素はいくつもある』との指摘が多数。その上で『だからといってすぐさま脅威と考えたくはないし、考えるべきではない』という声が多く聞かれました。」と参加者が答えたのは、矛盾していますがとても正直な回答だと思います。
言うまでも無く、日本だけが排他主義や体制への加担を抑制しても、アジアが平和になるという訳ではありません。
中国を『脅威と考える要素』とは、大別するとハード面では核兵器と軍拡、そしてソフト面では情報統制と作為的な「プロパガンダ」の常用であるでしょう。
いずれにせよ、「いかに危険なものになり得るか」というものは日本だけではなく中国にとってもまた同様ですので、平和の構築の為には、ソフト面において、日中双方で情報の自由化を達成・維持しなくてはならないでしょう。

■伊藤真のけんぽう手習い塾リターンズ について

kai-kaku11さん(31才・男性・千葉県)

恒常的雇用の人工的拡大で、経済活性化と社会の安定を!

パート、アルバイトや派遣労働が事実上押し付けられ、格安労働力を売って生活に苦しみ、あげくそういう男は異性に小ばかにされるといった由々しき事態になっているのが、21世紀最初の10年の日本の有様の一面でもある。
やはりここは、大規模な公共投資、しかも労働市場と消費拡大に作用する公共分野への公的資金の投下しかないであろう。
これにより、恒常的雇用を新規産業を中心に拡大させ、多くのパート、アルバイト、派遣などに従事する者を、とりわけ社会的責務を負わされている男性を恒常的雇用に復帰させ、日本経済の活性化と安心して異性を獲得できる給与を保障し、少子化をストップさせることが急務ではあるまいか。

■B級記者どん・わんたろう について

K OKATAさん(61才・男性・埼玉県)

通信の秘密は守られるのか?

どん・わんたろうさんが危惧されているように、権力がメールや信書まで簡単に捕捉できるような状況は怖いと思う。肝心のメディアがあまりに鈍感なのか、こういった問題を取り上げていない現状も恐ろしい。
大相撲の「八百長」問題でも、本来の捜査とは関係ない携帯電話のメールが、本人の了解なしに公表されてしまうことは、憲法違反なのではないか。相撲協会が個人の携帯の提出を繰り返し要求していることも、そして、要求に応じない相撲取りが悪者のように批判されていることもおかしい気がする。携帯の履歴には、絶対に他人には知られたくない内容があるはずだ。まして若い相撲取りにとっては。
個人のプライバシーがかくもたやすく、暴かれてしまう社会は「八百長」問題や「政治と金」の問題以上に危険だということについて、もっと多くの人が声を上げなくてはならないと思う。

■時々お散歩日記 について

mikaさん(41才・女性・北海道)

大人がみんなバカで若者が学べない世の中

こんにちは。いつも拝見しております。
日本人は「みんなで渡れば怖くない」の人種なので、大人がみんな勉強して知的な大人が増えれば、若者も大人よりずっとやわらかい脳で考えるので、新しい時代が始まるのだと思います。でも、大人は子供の遊びがいまだに大好きで、今以上学ぼうとする人があまり居ません。大学生くらいからそういう傾向になっています。
昨年サンデル教授の「ハーバード白熱教室」がヒットしましたが、「難しすぎる」という大人がたくさん居て、それほど広まりませんでした。難しいからこそ彼に学ぶ為の講座なのに…。

■みんなのこえ について

Tassa Leaksさん

本名でないことについて

「みんなのこえ」にあった疑問(投稿者はなぜ本名を使わないのか)について、私なりに答えてみたいと思います。
私は、全員が本名を使うことが即、言論空間を良くすることだとは思いません。
理由のひとつは筆名によってモノを言うことに対する敷居が低くなるからです。ネット上での匿名性がなかったら、こんなに多くの人が「何か言ってみよう」とはならなかったと思います(私もその一人)。気軽にモノが言えるということはすごく大事です。また、本名でないと自分の発言に責任感が持てないという意見がありますが、本名でも責任を持てない人もいます。
もうひとつは確率は低いかもしれませんが、政治的な思想の違い(もしくは勘違い)で、物理的に攻撃されたり、プライバシーが侵害されるということもありえます。もっと重大なことは、憲法21条で保障されている「通信の秘密」がインターネット上で既になし崩しになろうとしている事実です。そうした状況の中で、自分の情報が政府主導で勝手にどこかへ流れていくことこそ不気味です。あと、単純に癪にさわります!(笑)

■みんなのこえ について

TY生さん(71才・男性・三重県)

森正樹さんの発言について

森正樹さんは《戦後日本の平和の理由を煎じ詰めれば、世界最強の米軍が睨みをきかせてきたからと考えるのが妥当で、八割の国民が安保を支持していることに表れている》と述べる。
日米安保の地位協定により在日米軍基地がある。2010年12月の朝日新聞の、米軍は何のために日本にいるのかという日米での調査結果は、日本は日本の防衛と答えた人が42%、米国の世界戦略36%。米国では日本の防衛9%、米国の世界戦略59%。この調査結果を見れば、安保を日本国民の8割が支持している発言は客観的根拠がない。
米軍が睨みをきかせていた理由は、それは自国がその都度設定した目的のためだ。それゆえに、在日米軍基地がなかったら長期に戦えなかったと言われる1960年〜70年代のベトナム侵略戦争を行う。21世紀初頭からアフガニスタン報復戦争、次いでイラク侵略戦争を行う。これらの戦争は数多の無辜の民衆を殺戮した。日本がこれらに直接的に参戦しなかったのは憲法規定の歯止めがあったからだった。

■みんなのこえ について

向かい火さん(41才・男性・東京都)

自由について

「みんなのこえ」vol.270で奥設楽棲息人さんがマルティン・ニーメラーの『彼らが最初共産主義者を攻撃したとき』を引用されていましたが、このマルティン・ニーメラーの言葉には自由に関する普遍的な真理・法則性が表現されていると思います。
自由を獲得したり維持するのは困難ですが抑圧するのは簡単です。というのも、ある人々にとって重要な自由が別の人々にとっても重要であるとは限らず、かつ、自由の抑圧を正当化する根拠・論理を見つけ出すのは容易い事だからです。例えば自己責任論を使えば低所得層の貧困からの自由を簡単に抑圧する事が出来るでしょう。
自由の抑圧・侵害はドミノ倒しのように連鎖していくものです。他者の自由の抑圧・侵害に対して無関心だと、或いはそういった自由の抑圧・侵害に加担すると、いずれは自分(達)の自由も奪われる事になると思います。自分(達)の自由を守るには、可能な限り他者の自由も守る必要があると思います。

■みんなのこえ について

anagonさん(58才・男性・神奈川県)

投稿名について

前回のみんなのこえに、投稿は本名でというご意見がありました。趣旨はもっともと思います。私自身のことをいえば、現在の仕事との関係で、わたしの本名・住所・電話番号は、ある団体のサイトに登録され公開されています。したがって、名前で検索すればたちまちにそれらが明らかになります。いまは住所が知れると、グーグル・アースでのぞけばどんな家に住んでいるかまで判明してしまうような時代です。本名や素顔を公開している著名人も、電話や自宅の住所は非公開とするのがほとんどでしょう。
そういうわけでわたしは、仕事とは直接関係ないブログやツイッター、そしてネット投稿にはHNを使用しています。ちなみにイニシャルなら、T・U(名・姓)です。
こちらへの投稿は、最終的にスタッフの方が掲載の可否を判断されているので、それで十分ではないでしょうか。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

マングースさん(45才・男性・東京都)

古典的資本主義への回帰はごめんだ

19世紀当初の資本主義は、労働者の地位が低く資本家のきびしい搾取を受けており(日本でも『蟹工船』や『女工哀史』で描かれた)、それではいかんと革命思想が生まれたりもしたが、西側諸国では労働者の団結権を認め最低賃金制や労働時間規制、解雇規制等によって資本主義の弊害が除かれてきた。しかし冷戦後の米国一極支配により悪しき古典的資本主義への回帰が世界に押し付けられ日本でもそれが「改革」などとさも良いことのように喧伝されてきたのである。
そこで企業は、労働者を保護規制の外にある非正規で雇うという以前なら違反の手で、既成事実を増やしてきた。非正規雇用では労働者の立場は弱く労働ダンピングとなり働く貧困層が増える。これが経済成長のため必要だというのはまやかしだ。なぜならかようにして得られた利益はすべて株主や経営者に入り、格差が広がるだけだから。必要なのは非正規雇用などを利用した労働ダンピングをなくすことだ。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

にむさん

競争の仕分け

日本には生産的でない競争が多いと思います。「いい大学、いい企業に入れば人生安泰。そのためには受験や就職活動で競争しないと」というように競争を避けるための競争、他の人よりも安全な場所に行くための競争が多いように感じます。こういった競争は社会と経済にあまり利益をもたらさないかもしれません。
その一方で、日本はグローバルな競争に対応できていないために、成長力を失って社会全体が貧しくなっています。
私達は必要な競争をせずに不要な競争に明け暮れて来たので、市場経済による本来の利益を得られなかったのではないでしょうか。競争をしても得るものが少なかったので徒労感を抱え、競争に対して否定的になっているのではないでしょうか。
日本には「競争の仕分け」が必要です。不要な競争を止めて必要な競争にエネルギーを集約することで個人や社会が豊かになれる可能性が出て来ます。市場の力を使って貧困を削減することが大切になります。

山口県上関町の原発建設予定地で、
そして沖縄県東村高江のヘリパッド建設予定地で。
住民たちの反対を押し切っての工事強行に、
連日、悲鳴のような声が伝わってきます。
急速に動く事態に、ともすれば茫然としてしまうのですが、
一つでも二つでも「できること」を探したいと思います。

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