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みんなのこえ

vol.271

110216up

2月9日から15日に届いたご意見から

■雨宮処凛がゆく! について

あかみねさん(22才・女性・京都府)

「生きづらさ」は自己責任ではない

「あぁ!」 思わず声をあげてしまいそうだった。
そうか、そうだったのか。私達の生きづらさって。物質的には豊かなくせに何の文句があると言われ、苦しんでいるとそれは甘えだと言われ、私自身そう信じてきた。それでも納得できないこの息の詰まった感じ。
雨宮さんの言葉で、目の前の霧が少し晴れたような気がする。

■雨宮処凛がゆく! について

anagonさん(58才・男性・神奈川県)

彼らも人間のうち

連赤と左翼運動。サリン事件と宗教。9.11とイスラム思想…。極端な事件が起きると、そのきっかけとなった運動や思想は、ほとんどが全否定される傾向にある不思議な国。その始まりをたどるなら、百年前の大逆事件に行き着くだろうか。天皇を頂点において近代国家への道を突き進んでいた明治政府の“演出”によって、24人に死刑判決が下された大事件。うち12人はあっという間に吊るされてしまった。この事件も、時の権力の横暴についてきちんと検証され、総括されたとは思えない。
永田洋子たちを擁護するつもりはないが、大逆事件にしても、連赤やオウムの事件も、語るべき当事者である当時の運動家や宗教界はまともに発言してこなかった。所詮、狂人の仕業であるとしてひたすら事件の風化を待っただけ。また、おぞましさだけを煽り立てたメディアの責任も軽くないと思う。
歴史の教訓から学ばない思考停止の社会は、結局同じことを繰り返すのではないか。

■雨宮処凛がゆく! について

衆愚代表さん(35才・男性・沖縄県)

極めて鋭い、雨宮さんが指摘される「連合赤軍事件」の総括の必要性について

「エジプトのデモと永田洋子の死。の巻」は大変素晴らしかったです。
「平和と民主主義を守れ」という思いが力となった戦後学生運動、その「鬼子」であり「仲間」であり「後輩」でもあるのが永田洋子をはじめとした連合赤軍だといえなくもないでしょう。しかし、歴史や過去に拘泥して日本の体制や米国への断罪と謝罪を求める人ほど、「鬼子」を生み出した自らのありようを総括してきませんでした。
結果として一般的な日本人の学生運動に対する恐怖感は温存し、左派・リベラル派のダブルスタンダードに対する不信感を醸成し、逆説的に体制の安泰に貢献したといっても言い過ぎではないかもしれません。
結局は過去から断絶された30代以下の雨宮さんでしか冷静に検証できないのかもしれませんが、兎も角、過去を総括して「運動アレルギーの空気」を克服しなければ「若者の政治参加への道」を開けないでしょうから、雨宮さんの活躍に期待するしかないかもしれません。

■雨宮処凛がゆく! について

celiwenglerさん(男性)

「過剰なる正義」

連合赤軍は、「過剰なる正義」の為せる業という気がします。右左は関係ありません。
話はズレますが、大相撲の八百長問題、小沢民主党元代表の「政治とカネ」問題にも、似た側面があるとも思います。
「過剰なる正義」は、破壊と混乱しかもたらしません。

■雨宮処凛がゆく! について

あるくこまちゃんさん(29才・男性・岐阜県)

加藤被告

彼についての記事が心に残りました。彼を責める人のうち、自分の行動が犯罪の再生産を促進する結果になっていることを自覚している人が何人いるのでしょうか…。責めるなというのも間違っていると思いますが、ではあなたたちは犯罪を増やしたいのか???
そう思うと、絶望を通り越してあきらめが来てしまうくらいです。

■鈴木邦男の「愛国問答」 について

宮坂亨さん(42才・男性・長野県)

南極みたいに

領土問題で揉めてる所は尖閣でも竹島でも北方領土でもカシミールでもバスクでもパレスチナでも皆、国連のものにしちゃえ。
南極は南極条約でどこの国のものでもないことになってる。揉めてる所は国連管理地帯として、ひとつの国家のものでなく、人類みんなのものにしちゃえばいいんだ。
国連管理地帯からの持続可能な開発による収益は国際連帯税として使おう。世界連邦への足がかりだ。
カネも情報も国民国家国境を飛び超えて行きかっている。宇宙船地球号の乗組員として領土問題を解決し、流血を止めるのは人類の進歩の必然だ。
「最も古い問題」である領土問題は世界連邦へいたる道のりで解決できうると思う。

■伊勢崎賢治さんの記事 について

Lucy's Momさん(41才・女性・東京都)

平和のために

15年位前に仕事で沖縄の米軍基地の中に1年住んでいました。初めての沖縄で、沖縄の方、米軍の方どちらとも接し、休日には本島中を巡りました。
私は戦争絶対反対と心の奥で思いつつ、現実受け入れ派で、当時あまり深く考えていなかったのですが、沖縄の方々の思いは伝わってきましたし、アメリカ人の友人にも、原爆が落とされたことをどう思ってるのか(どうして私がもっと怒らないのか)、アメリカ軍がいることで日本が守られている部分もあるのに、どうして基地に反対するのか、と聞かれてうまく答えられませんでした。
今もうまく答えられはしないのですが、事実を知ること、相手を理解することがまずは大事と思い、子どもにも伝えたいと思っています。そして外交による抑止力(公的にも民間レベルでも)をもっと期待したいし、自分でもできることを行いたいと考えています。伊勢崎さんの記事はとても勉強になります。今後もご活躍を期待しています。

■B級記者どん・わんたろう について

HiroKiさん(男性・神奈川県)

刑務所での暴行の「証拠」が開示された

私の兄弟も徳島刑務所に収監されています。懲罰を受けて倒れたりしてる事を手紙で知って心配で、いざ面会に訪れるとやせ細り、やつれた顔の本人の口からはどういう状態かどうしてそのような事になったのか詳しいことは聞けませんでした。刑務所の中の事は何が起こってるか口止めされているようでした。
この刑務所は過去にも色々問題を起こしいて、報道されてもその隠蔽体質全く改善されていないようです。陰湿な印象でした。変わってもらいたいです。

■やまねこムラだより について

TY生さん(71才・男性・三重県)

食料の安全保障をどうするのか

「やまねこムラだより」の「岩手の五反百姓」さんは、過疎化で限界集落が生まれている農村がいくつもあるのに政府はTPPに参加を検討していることを話す。
私の住む所は大きなスーパーが一つ、中規模の販売店が数店ある都会と田舎が入り混じった所。私の子供頃は田畑だった所は大半埋め立てられ住宅地か雑木林になる。この3年の間に、私が1時間ほど散歩する道沿いの山間の田んぼ4箇所が廃田になってしまった。耕している田んぼは広くない山間に存在している。耕作面積の減少は著しいものがある。
農水省は2007年の報告書で、狭い国土の条件にある日本は最大限生産性向上に努力しても、米国や豪州との価格差を解消することは不可能で、価格下落に見合う差額を補填しても食料自給率低下は避けられない。価格補填だけでも毎年約2兆5千億円が新たに必要と述べている。2050年の世界人口は91億人に増大すると推定される。食料不足が予想される。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

森正樹さん(47才・男性・東京都)

護憲派による九条の過大評価

一応護憲派の僕から見ても、護憲派には九条の過大評価や軍事についての誤った認識が目立ちます。
その最たるものは、周辺国がどれだけ軍拡・核開発しても脅威ではない、安保は不要だ(し、自衛隊もいらない)と強弁するのに、改憲した途端日本が危険な国になるかのような論調です。
勿論集団的自衛権の問題があるから当分九条は守るほうがよいし、自衛隊が一人も殺していないのは誇るべき実績です。しかし、こうした平和的な施策もアメリカの巨大な軍事力がバックにあるから可能になったものが多いのです。戦後日本の平和の理由を煎じ詰めれば、世界最強の米軍が睨みをきかせてきたからと考えるのが妥当で、八割の国民が安保を支持していることに表れています。
また九条から導かれる専守防衛という国防政策は、言葉に騙されやすい日本人にはいかにも平和的に響くが、専守防衛は本土決戦に等しく、沖縄戦のような地上戦を想定していることは知っておくべきです。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

にむさん

労働と所得を切り離して考えてみる

労働市場を柔軟にしないと日本経済は改善しないと思います。経済が改善しなければ雇用は改善しません。雇用は私達にとって最も重要なものですが、経済のメカニズムの中ではあくまで派生的な要素です。一度、労働と所得を切り離して考える必要があります。
例えば、スウェーデンの哲学は「雇用を守る」のではなく、「人間を守る」というものです。スウェーデンは社会保障については「大きな政府」と言えますが、経済政策については「小さな政府」です。労働市場・資本市場を整備して、産業構造の転換を行えなければ経済が停滞して社会保障を維持することも困難になります。
衰退産業で働いている人の転職の選択肢は成長産業だけではありません。実用的な教育や職業訓練を整備して、経済全体で労働力の配置転換を行うことが重要です。
ワークシェアというのは実質的には賃下げで、限られた賃金原資の再配分に他なりません。雇用保障のシェアも必要です。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

市村志郎さん(81才・男性・東京都)

名前のこと

「みんなのこえ」読んでいます。真面目な真剣なご意見ばかりです。
ただ私が以前から、気になっているのは、なぜ本名ではまずいのかということです。それぞれの方の事情で「本名」では差しさわりがある方もいらっしゃるとおもいますが、Vol 270の12名の中で、本名を出された方は1名。イニシャル1名。あとの方は「ハンドルネーム」。そんなに「本名」を出すと困る方がいるとは考えられません。
「ハンドルネーム」で意見を発表するのはやむをえない事情のある方だけになったら言論空間が明るくなるような気がします。現にもし「マガ9」の寄稿者が全員ハンドルネームを使ったら、不気味なマガジンになり、気味が悪くて読む人が減るのではないでしょうか。
せめてイニシャルまででとどめられないものでしょうか。「非合法活動」ではないのですから。

エジプトで、30年近く続いたムバラク政権が崩壊。
イエメン、バーレーンなど、
周辺諸国でも反政府デモの拡大が伝えられています。
激動する世界。日本は、どうなる?

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