マガジン9
憲法と社会問題を考えるオピニオンウェブマガジン。
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みんなのこえ
vol.268
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1月12日から25日に届いたご意見から■森永卓郎の戦争と平和講座 について
松宮光興さん(71才・男性・神奈川県)
菅内閣が日本を滅亡させる
勝間和代さんが言ったという「守旧」という論理には納得してしまいました。
菅首相が積極的なTPPへの参加は、日本の農業を壊滅させるだけでなく、米国産の遺伝子組み換え食品が、際限なく輸入されることになるのではないでしょうか。日本の農家が、どんなに頑張っても広大な農地での大量生産に太刀打ちするのは無理でしょう。
今どき、どこかの軍隊が攻めてくるとは考えられませんが、食料自給率を低下させることは、「食の安全」だけでなく、国家の安全保障にも重大な危機ではないでしょうか。
それと同様、北海道などで、外国人による水源地の買い占めも恐ろしいことだと思います。
昔から日本政府は、空軍重視の時代に「超ド級」の巨大戦艦を作るなど、戦争に関して、時代遅れの発想しかないようです。そして、国の力は軍事力から食料や水に変わってきたのに、軍事しか考えられないのです。日本国の滅亡も間近だと思います。
■森永卓郎の戦争と平和講座 について
奥設楽棲息人さん(61才・男性・愛知県)
壁にすり寄った菅政権
菅民主党政権は完全に国民の政権交代への願いを裏切る、反革命米国政府傀儡政権と成り果てた。再度、国民は「国民の暮らしが第一」の自主独立平和政権の樹立を勝ち取らねばならなくなった。
「ほんとうの改革を望む国民の投票先」の出現、既成政党を乗り越えた「平和独立九条新党」の樹立を願う。投票先に迷う護憲勢力の総結集可能な政党、政治家の出現が望まれる。
森永さん、その音頭とりをして下さい。人材は巷に数多居ると思います。
■雨宮処凛がゆく! について
sakusakuさん(42才・男性・北海道)
雨宮さんに涙。
心動かされ、涙が出てきました。「利益」「変態」「恩返し」これらの言葉に突き動かされた感じです。きっと、現代の経済至上主義の社会の中では、「利益」のあるものが有益で、「利益」を生み出さないものは無駄という価値観しかないのでしょうね。そういう価値観を持った人から見ると、雨宮さんたちは確かに「変態」ですよね。だって、全く利益を生み出さないことをしているのですから。そして、「変態」である雨宮さんがV系の人たちに「恩返し」するようなことが、これからの社会の有り様というか、この社会の空気感というか、そういう当たり前のことになっていったら「いいなぁ〜」と感じました。
■雨宮処凛がゆく! について
改革と変化さん(37才・男性・神奈川県)
基本的所得の導入と雇用改革
「税制と社会保障の一体改革」がいわれているが、基本的にはその通りである。問題は、どういうパースぺクティヴを持って、どういった税体系にするかだといえる。
先ず間接税は付加価値税方式にしたうえで、書籍や食料品については低率にしたものを導入し直し、直接税は所得税を累進的に強化して「より多く獲得した者は、社会的責務を負う」の精神を取り戻し、相続税も同じく強化し、証券課税もまた強化する。利得を得ようとする者は、常にリスクとリターンを考えるのだから、これだけで経済活動が鈍る事はない。それを段階的に改変しつつ成人年齢に達した者に無拠出かつ無条件の基本的所得を付与し、生活権と消費活動活性化の基礎的土台を保障する。雇用については、時間辺り均等的でフレキシブルな雇用に変えていき、個々人のアクティビティと創造性溢れる生活領域をまた保障する。
■パンにハムをはさむニダ について
Tassa Leaksさん
ちょい訂正とLittle brotherについて
詳細なレポートありがとう! 面白かったです。特にマリオのBGMと金正日の組み合わせは…(笑)。
ところで、ウィキリークス(WL)についてです。過去のリークにはハッキングして得た情報もありましたが、ここ最近の情報は内部告発者がWLに渡したケースがほとんどです(情報は暗号化される上に、いろんなサーバーを経由し、告発者が特定できないような仕組み)。
ちなみにCory Doctorow著の『Little brother』(2008)はご存知ですか? Copy rightの対向概念であるクリエイティブ・コモンズのライセンスの下、ダウン・ロードして読めますよ☆
■時々お散歩日記 について
衆愚代表さん(35才・男性・沖縄県)
憲法9条の否定につながるような「急旋回」に歯止めをかけるには、日本国民の対中国観の改善は必須である。しかし、とはいえ日本が「中国にケンカを売って」いるとは片腹痛い。
日本は今までアジアの「脅威」と見られないためのアッピールとして、武器輸出3原則や憲法9条を保持し続けた筈である。対して中国は朝日新聞の記事にある通り、「核心的利益」の為に、「相手国本国の軍港を奇襲し、港湾施設と艦隊を爆撃する」という、日本の平和主義とは真逆の戦略を策定する。
http://www.asahi.com/special/senkaku/TKY201012290368.html
日本などアジア諸国にケンカを売っているのは、中国であろう。
さて、確かに憲法9条は日本政府を拘束する。
しかし憲法9条は日本国民に対して、「日本国民は他国の脅威となる事はしてはならない。しかし中国を脅威と見てはならない」などと頓珍漢な命令で拘束するモノではない。
憲法は権力を拘束するモノであり、国民に命令し拘束するモノではないからである。
日本国民の対中国観を変えるには、他ならぬ中国が変わらなければならないのである。
■みんなのこえ について
TY生さん(71才・男性・三重県)
「Vol.266のTY生さんへ」を考える
《最大多数を占める(2)護憲・安保維持(現状維持)から、次に多数を占める(3)改憲・安保維持(日米同盟重視)への流れが強まり》と述べられている。
しかし、このような流れは世論調査では起きていない。昨年の5月3日に掲載された憲法に関する朝日新聞世論調査を見てみる。憲法9条を「変えない方がよい」は67%で、「変える方がよい」の24%を大きく上回る。そして「これからの日本の平和や東アジアの安定」に9条は「役立つ」と考える人が70%に上っている。
調査を始めた2007年からの推移を見ると、改憲の「必要がある」は58→56→53→47%と減少傾向。逆に「必要はない」は27→31→33→39%で増大傾向である。2010年の安保に関する日米国民の調査結果は、日本は、日本の防衛42%、米国の世界戦略36%、日本の軍事大国化を防ぐ14%。米国は、日本の防衛9%、米国の世界戦略59%、日本の軍事大国化を防ぐ24%で、米国国民の方が安保の役割を客観的に見ている。
■みんなのこえ について
anagonさん(男性・神奈川県)
存続希望します
一般の新聞でも投書欄が好き。「マガジン9」でも、毎週更新のたびにまっさきに読みたいのが「みんなのこえ」。けれど、先週は極端に意見が少なかったとかで更新されなかった。残念…。ブログやツイッターなどのパーソナルメディアは百花繚乱だし、私も発信しているが、それほど手応えがあるわけでもない。「マガジン9」のように、幅広いオピニオンリーダーの発言に対し、直接感想が言えるこうしたスペースはとても貴重だと思う。不定期でもいいので続けてほしい。
いつも探すのは、三重県の「TY生」さんのコメント。年齢を感じさせない鋭い意見には毎回とても共感でき、敬服してもいる。今後は私もできるだけ投稿するようにしたい。
追伸 NHKで放送されたサヘル・ローズさんと伊勢崎賢治氏の番組はよかったのだけど、短すぎて物足りなかった。ぜひこちらでの対談を望みます。
■その他、感想、ご意見、ご要望 について
にむさん
雇用保障の再分配
日本には整理解雇に関する明確なルールが欠落しています。大企業の正社員の雇用が過去の判例によって手厚く守られている一方で、その恩恵を受けられない非正社員や零細企業の従業員の雇用保障は脆弱なものになっています。整理解雇に関する透明で明確なルールをつくって社会全体に普及させる必要があります。
そのルールは従来の判例より緩いものになります。大企業の正社員の雇用保障は高度成長の時代を前提としたものなので、低成長とグローバル化の時代において維持し続けることは不可能だからです。結果として、大企業の正社員の雇用保障が削減されて、非正社員や零細企業の従業員の雇用保障は強化されることになります。
中高年の正社員の雇用保障を手厚くするために、若年層に失業リスクが集中しています。大企業の中高年男性正社員の雇用保障を削減しないかぎり、若年層の負担は軽減されません。格差と貧困の削減のためには雇用保障の再分配が必要です。
先週は寄せられたご意見がとっても少なかったため、
「みんなのこえ」は1週お休みとさせていただきました。
ということで、今回は2週分の掲載です。
ご意見、ご感想、お待ちしております!
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