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憲法と社会問題を考えるオピニオンウェブマガジン。

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みんなのこえ

vol.267

110112up

12月22日から1月11日に届いたご意見から

■マガ9対談 中島岳志さん×辻元清美さん について

市村志郎さん(81才・男性・東京都)

清美さんが元気でなにより

辻元さんは、離党後どうしてるかと思っていたので、元気で嬉しくなりました。
2011年は、従来の中央集権的的構造の各党が溶け始める予感がしています。いわゆる政界再編ではないなにかが生まれる年。地域から民主党を先頭に溶けていく。遊園地のシーソーではないので、片方が下がれば片方が上がるといったのではないなにか。世の中は組み合わせですから、ひとつの党が溶解すれば他の党におよぶ(気がついてないのは党の中心だけ)。
まず、その萌芽は地域から。中央集権政党は足元から崩れる。そのあとは、WEB型の水平のつながりでは。この傾向に、地方選挙の前後から、気がつく人が増えていくと思う。

■マガ9対談 中島岳志さん×辻元清美さん について

クレヨン伯爵さん(男性・東京都)

中島さん×辻元さん対談をよんで

お二人とも共感するところの多い方で面白く読んでます。「アンチ」論なんてかなり的を射ているなと。
昨年の連立離脱自体は残念でも一つの選択だったでしょうが、直後の社民党の方々からの罵言が私にはがっかりでしたねえ。そんな相手と組んでたあなた方も何なんだと思うし。
鳩さんの後継が福島首相になっていたら、と思うのですよ。批判する相手の立場に立ってみてどこまで行けたか、案外ツッパリ通して米国が折れればもちろん快挙ですが、ツッパリ通せなかった時は時で彼女たちの上に意味があったろうと。沖縄の人には悪いですが。
9条精神自体が、“諸国民の信義に信頼して”、不信より相互理解、対立より和解、人間の善を前提にしているわけで、同じ国内の人間同士でも相互理解を深め、対立は最小限に、少しでも歩み寄る場面を増やすことも9条的ではないかと思ったりもします、「ナアナア」とは別にね。そんな私ですので、お二人の方向性に期待してます。

■やまねこムラだより について

MadameEarlGrayさん(52才・女性・東京都)

とても面白く、そしてためになる便りを有り難うございます。
私は東京で暮らしておりますが、平和な社会は「食」から、というお言葉には非常に納得です。長年マスコミで仕事をして参りましたが、そういう世界にいると、ついつい忘れてしまう「食」のこと。辻村さんの便りでハッとさせられることが多々あります。これからもずっと読ませて頂きたいです。月に1回で構いませんから、末永いご寄稿をお願い致します。

■伊藤真の「けんぽう手習い塾」リターンズ について

鞍田 東さん(75才・男性・福島県)

「非暴力防衛」について

この言葉をキーワードにして検索しても、殆ど見当たらず、やむを得ず自分でたどたどしいブログ「非暴力防衛<実行のための>研究ネット(http://ameblo.jp/nvd/entry-10438405671.html)」を開き、折に触れてあれこれと書いてみていました。今、この高名な方の記事に出会い、感激しています。

■柴田鉄治のメディア時評 について

Tassaさん(海外)

ウィキリークスについて

思った通りというか、公電リークについて、日本の大手メディアは米国国防省の言い分を復唱するような報道が多かった(最近、若干その傾向は変わってきたが)。これもメディアの批判精神の形骸化(叩きやすい人・組織は叩きまくる)の表れ。
ちなみにウィキリークス(WL)から事前に公電を受け取っていたのは、米ニューヨーク・タイムズ、英ガーディアン、仏ルモンド、スペイン・エルパイス、独シュピーゲルの5紙。アサンジ氏やウィキリークス関係者と個人的な付き合いや協力関係が以前からあったことが主な理由。WLに続けと、いろんな告発サイトが各国語で立ち上がっているが、日本のメディアも告発を歓迎するような体質になって、そういった告発サイトからいち早く情報がもらえるくらいになってほしい。
ちなみにWLは2009年、もんじゅの隠蔽ビデオも公開している。今回の公電リークでそのこともついでに話題になるかもという期待は叶わなかった。

■雨宮処凛がゆく! について

学生さん(女性)

169回のシューカツデモについて

シューカツデモのときに、飛び入り参加で演説をしたものです。演説の内容を取り上げてくださって、ありがとうございました。
正確なとりまとめをしていただいて、とても感激しました。あのときは、思ったことをそのまま言ったので、私も何を言ったのか覚えていない部分もありました。雨宮さんの記事を読んで、わたしが言ったことはこういう風に受け取ってもらえたんだ、と思い、とてもうれしかったです。ありがとうございました。
女性の就労問題は取り上げる人が少ないので、わたしにとって当たり前のことでも知らない人が多いという現実を目の当たりにし、普通に漂っていて、慣れてしまうような問題を、細かく声をあげていくことが大切だな、と思いました。
ありがとうございました。

■雨宮処凛がゆく! について

ドグラ☆マグラさん(27才・女性・東京都)

社会からの評価が全てではない

日本での生きづらさの原因のひとつには、宗教の不在ということも挙げられると思います。
ひろさちやさんがよく「世間のものさし・仏のものさし」という言い方をされていますが、「出世して金をたくさん稼ぐ人が偉い」というのはあくまで人間社会が作り出した価値観であって、真理ではありません。「人間はこうであるべきだ」とかいうモデルケースに自分をはめ込もうと努力するから不幸が生じるのであって、逆に、自分の「ありのまま」を認めることさえ出来れば、貧乏でも病気でも、そのまま幸せになる事が出来ます。
頭の中に現世価値観を超える世界を持っているかどうかで、人の心のありようは大きく変わってくると思います。

■雨宮処凛がゆく! について

ボンボさん(23才・男性・東京都)

第161回に関して

女性のセクハラ問題について非常に興味深く読ませて頂きました。ただ、日本のセクハラ=女性に対する人権侵害という点は疑問を感じました。
私は学校や職場で「男のくせに力が弱いなんて欠陥品だ」「男のくせに背が低いなんて」と女性から非難されて育ちました。上の人たちに相談しても「女性がそんな悪いことをするはずがない」「男なんだから別にいいじゃない」と片付けられています。
男性がセクハラの被害者になりにくいあたりからも、女性への人権侵害でなく、各々が「自分の性が優等である」という意識が強い結果なんだと思いました。

■みんなのこえ について

森正樹さん(47才・男性・東京都)

Vol.266のTY生さんへ

九条と安保をめぐる立場は以下のように整理できます。
(1)護憲・安保撤廃(非武装中立・専守防衛)−左翼
(2)護憲・安保維持(現状維持)−リベラル派・保守ハト派の一部
(3)改憲・安保維持(日米同盟重視)−保守ハト派の一部・保守タカ派
(4)改憲・安保撤廃(自主防衛)−右翼
最大多数を占める(2)から、次に多数を占める(3)への流れが強まり、(1)への流れは弱まっています。(1)は軍事的に不合理なうえに(専守防衛は攻撃を担う米軍がいないと成り立たない)、日本を守る軍事的主体が法律上存在しない点でも無理があります。
日米同盟は短期的には強化されますが、2020年頃には米軍の主力はグアムまで撤退するし、より長期的には米軍はオセアニアにまで後退し、中国海軍が西太平洋に進出すると予想されます。
局地紛争(尖閣等)は今後も起こり得るし、九条を維持したいのなら護憲派は安保に代わる地域安全保障の実現を急ぐべきです。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

tomomiさん(29才・女性・岐阜県)

今の自分の考え

正社員になることがそんなにえらいのか? または結婚・子育てしない女性がだめ人間なのか? と、世間の常識に疑問を感じる時があります。また最近同性愛者や在日の人達を意識するようになり「普通」とはなんなのかと思うこともあります。
たぶんいままで見てこなかったあるいは見えてこなかったことが見えるようになったのだと思います。自分の人生についても自立しないと自分の言葉に重みは生まれないと思いますが、現実は実家ぐらしです。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

向かい火さん(41才・男性・東京都)

寛容について

民主主義の根幹である基本的人権の大きなベースの一つであるヒューマニズムの基礎基本は「寛容(toleration)」です。
寛容とは「優しさ」ではなく、徹底的に自己内省を行い、己の、神ではない人間としての自己の卑小さと可謬性とを自覚することです。
本当に自己の卑小さと可謬性とを自覚すれば、そう簡単に他者をバカ・クズ呼ばわりしたり、自分とは異なった価値観を持つ人間を否定する事はできなくなります。そしてそれが寛容の本質です。
但し、権力(社会的に大きな力)の悪や非に対しては原則的に不寛容になる必要があります。なぜならば権力が腐敗したり暴走すると、社会そのものがおかしくなり大勢の人々が不幸になってしまうからです。
例えば1931年9月18日に柳条湖事件が発生した当時も、日本の巨大メディア(情報権力)の虚偽報道や偏向報道によって世論がミスリーディングされ、日本は泥沼の15年戦争に突入して行ったのでしょう。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

Piichanさん(32才・男性・青森県)

地方自治制度についてどうおかんがえですか

阿久根市や名古屋市で市長と議会がはげしく対立し、地方自治制度の特徴である二元代表制がゆらぎつつあります。
二元代表制の根拠となっている日本国憲法第93条2項は首長を直接選挙でえらぶと規定していますが、これは第二次世界大戦まえの官選知事が中央集権をまねいたというかんがえからきているとわたしはおもいます。
民主的なプロセスがあれば議院内閣制や市支配人制を導入しても憲法違反にはならないとわたしはかんがえますが貴会はどうかんがえますか。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

マングースさん(男性・東京都)

中国系企業による山林の買収について

最近、テレビで北海道の山林のかなり広大な土地を中国系企業が買収したという話が報道された。 目的はリゾート開発ということだがどうもそうではなく、羊蹄山の麓から湧き出る清水の水利権らしいという。 
しかし、地主が私有地とはいえ、外国の企業に土地を売っていいのか。これぞ文字通り「国を売る」すなわち売国行為そのものでは。こんなことが法律上認められることがおかしい。早急に対策をとるべきだ。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

にむさん

経済の新陳代謝と労働力の移動

経済も私たちの身体と同様に新陳代謝を行っています。時代が移り変わるにつれて旧い産業が衰退して新しい産業が興隆していきます。旧い仕事が破壊されて新しい仕事が創出されます。
例えば自動車産業が誕生した時代には、馬車産業が衰退して雇用が失われたかもしれません。このような状況下で政府が公的資金を投入して馬車産業の雇用を守ろうとすることも可能ですが、それは良い政策ではないと思います。国民の税負担が増えてしまうだけではなく、産業構造を転換していれば将来得られただろう利益を逸してしまうことになります。
他国が新しい成長産業にシフトしている時期に、旧来の産業を温存することに注力していると、経済が継続的に停滞して失業率が高止まりする可能性があります。馬車産業の雇用を一時的に守ることはできても根本的な解決にはなりません。
特定の産業を守ることはせずに、積極的な安全網を整備して労働力の移動を促進することが重要です。

新年、あけましておめでとうございます!
年末年始はどんなふうに過ごされましたか。
今年はきっと、去年よりいい年に、と願いつつ、
気分も新たに面白いサイトをお届けしていきたいと思います。

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