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憲法と社会問題を考えるオピニオンウェブマガジン。

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みんなのこえ

vol.262

101124up

11月17日から22日に届いたご意見から

■やまねこムラだより について

ぽん吉さん(45才・女性・神奈川県)

一連のTPP 参加の是非についての記事をいくつか読んだけれど、「やまねこムラ村長さん」の意見が私には一番腑に落ちた。
日本から田畑が消えてしまうなんて、想像しただけでもぞっとする。だから日本の農業は、どんなことをしても国や消費者が守っていくべきだろう。
そもそも農業は「市場経済の競争原理」の中に入れるべきものではないと思うのだけど、「(農家の)努力や工夫が足りない」とか言っている人は、そういうことをいう、御用学者の意見を鵜呑みにしているだけではないのかな。

■やまねこムラだより について

yaizudamashiiさん(28才・男性・海外)

私も赤とんぼが飛ぶ日本の原風景は価値があると思います。
しかし日本の消費者はそれに対して高いお米を買うということを強制されてきたわけです。TPPが始まれば消費者は選ぶことができます。安い米を買う人もいれば週末に農村へ行って赤とんぼの風景を楽しみながら高い米に価値を見出し買う人も出てくるでしょう。
今の制度では一年中ずっと都会から出ないという人でも赤とんぼのある風景に対してお金を出しています。TPPはさまざまな消費者が何に対して価値を認めるかというのをもっとわかりやすくさせるのでいいと思います。
筆者も赤とんぼが大事だと思うのであれば啓蒙活動をして消費者に岩手まで来てもらえばいいのです。ファンが増えたらこういう風景のためにはこういう農家の物産を買う必要があると価値を見出してお金を出す人が増えるでしょう。

■この人に聞きたい について

わらびの杜 豊里誠美さん(57才・男性・沖縄県)

伊藤千尋さんの講演を聞いた

昨日(2010年11月20日)伊藤千尋さんの講演会が那覇のジュンク堂でありましたが、フランスの詩人ルイ・アラゴンの「教育とは共に希望を語ることである」を連想していました。
希望とは、先の大戦での多くの犠牲のうえに、「元来、憲法とは、国家権力をコントロ−ルし人権を守るために「発明」された道具である」(高作正博 関西大学法学部教授)最高法規である日本国憲法です。
道具の使い方を分らない「日本の古い頭で考え、行動する」人たちが憲法改悪を叫んでいます。

ところで私は、沖縄市や沖縄県外4名を相手に弁護士に頼らない本人訴訟による民事訴訟を1月4日に提訴しました。「三権癒着」のしがらみにある頼りにならない弁護士を立てず、自らの力で訴訟を起こすほうが、日本国憲法の素晴らしさを実感できるまたとない機会であることを、今回の本人訴訟の貴重な体験のなかで学ばせてもらいました。

■雨宮処凛がゆく! について

スローロリスさん(43才・女性・東京都)

「助けてと言えない」実感

「助けて」といっても、近い人ほど、本人が弱いせい、生活保護なんて税金泥棒とかいって、妨害するもの。きっと「死んでくれて助かった」くらいに思っている。
人は、自分が窮地に立たされないと真実を知ることはない。窮地に立たされている人を非難さえする人が多いのは、マスコミにも洗脳されていると思う。
40代ですが、精神疾患を患って10年。もう限界。父母は他界。頼れる親類なし。友人の保護申請は湯浅さんのマニュアルをプレゼントしたら成功した(友人も精神疾患)。
死んでしまおうかと日々思うが、ここにくると、自分だってもう少しだけ生きてもいいかな…と思える。ありがとう。

■雨宮処凛がゆく! について

ドグラ☆マグラさん(27才・女性・東京都)

助けてと言えない・・・

そういえば自分の一人暮らし時代を思い返すと、精神的にはすごいキツかったけど、彼氏にも「助けて」とは言えなかったなあ…。遠距離だったせいもあるけれど、何がどう苦しいのかうまく説明できず、いきなり結婚したいとか言い出して冗談に取られたりしました。「一人暮らしが怖いから」なんて理由で結婚してもうまくいかなかっただろうから、終わってよかったとも思うけど。

■鈴木邦男の「愛国問答」 について

宮坂亨さん(42才・男性・長野県)

歌集『〇一〇年安保』

鈴木邦男さんのファンです。
鈴木さんのブログ『鈴木邦男をぶっとばせ』の11月22日更新号
11/22前衛実験劇とトークと短歌=これが、表現活動の最前線だ
http://kunyon.com/shucho/101122.html
で僕の第一歌集『〇一〇年安保(ぜろじゅうねんあんぽ)』(北溟社刊 帯文俵万智・解説福島泰樹)を大きく取り扱っていただきました。ファン冥利につきます。ありがとうございました。

■時々お散歩日記 について

十文字(衆愚代表)さん(35才・男性・沖縄県)

武器輸出三原則問題も尖閣問題と同様に外交問題であり、冷静に対処すべき問題である

「その日本製武器で“平和的に”人を殺す。バッド・ジョークでしょう。」と鈴木耕氏は述べられたが、日本と同じ敗戦国のドイツや平和主義国家の北欧諸国も、そのバッド・ジョークを戦後から継続している。
また“人を直接殺傷する能力の低い兵器”の定義とは、まずは欧州MDへのSM-3 block2の輸出、開発難航中のF35戦闘機への国際共同開発参加と次期戦闘機としての取得、救難飛行艇US-2の輸出辺りが妥当であろう。
武器輸出三原則問題を論じるならば、背景となる国際関係を俯瞰し、現行の三原則を継続させる事で得られるメリット・デメリットを冷静に議論する事が必要であろう。吐き気がする」といった感情的な語り方では、先に述べたドイツ人や北欧の人々に冷笑されるのがオチである。
将来の世界的な軍縮を望むならば、まずは日本国民に対し、世界の人々にも通用する論法で三原則継続により得られるメリットを論理的に提示し、世界に繋げるべきであろう。

■みんなのこえ について

TY生さん(70才・男性・三重県)

改憲と対米自立は矛盾する

「みんなのこえ」に《何百年先になるか分からない軍備廃絶を唱えるより、改憲・対米自立という別の理想を目指す人が増えても不思議ではないだろう》という意見があった。
改憲と対米自立とは矛盾する。自民党や民主党の中の議員が進めてきた改憲の狙いは、日米軍事同盟において集団的自衛権の行使を改憲又は解釈改憲して可能にするのが目的。米国の一貫した要求も日本の集団的自衛権の行使可能であった。一例としてイラク戦争の時「グランドに降りて来て戦え」と日本に要求した。
憲法を守り生かそうとする人の共通の願いは、自衛隊を認める人も認めない人も、日本は集団的自衛権行使をしない国であること、海外の軍事行動で人を殺さず、殺されないこと。人間の歴史は何百年もかけて、要求の高揚に応じて、奴隷制度を廃止し、封建制度を打破して自由と民主主義の制度を取り入れた。志向は持ち続けることが大切で、今の国際世論の到達点は「武力を使うな」である。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

向かい火さん(41才・男性・東京都)

連帯について

「連帯(隣人愛的連帯)」とは何か、について私見を述べさせて頂きます。

1「他者(自分や自分達ではない者達)の自由や尊厳を尊重することなしに、自分や自分達の自由や尊厳を守れるとは思うべからず。」

2「他者の自由や尊厳を抑圧・侵害したら、いずれは巡り巡って自分や自分達の自由や尊厳も、他者から抑圧・侵害されることになる、ということを知るべし。」

3「自分や自分達の自由を守るには、或いは獲得するには、他者の自由も守らなくてはならない、或いは尊重しなければならない、或いは他者の自由獲得に対して何らかの形で直接的ないしは間接的に協力しなければならない。」

(‥‥ここで言う自由とは、主に「貧困からの自由」「恐怖からの自由」「言論・表現の自由」です。)

この世に自明な自由などありません。皆が互いに互いの自由を守り合わなければ、或いは尊重し合わなければ自由を維持することはできないと思います。

22日、柳田法務大臣が辞任を表明。
「野党はさらに追及の手を緩めず…」って、
なんだかデジャヴ? な気分になります。
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