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みんなのこえ
vol.259
101103up
10月27日から11月2日に届いたご意見から■雨宮処凛がゆく! について
向かい火さん(41才・男性・東京都)
「誰かが自分より得・楽してるっぽい」問題について
今の日本は、「あいつがズルをしている、こいつがズルをしている」といった感じで、皆が互いに互いの足を引っ張り合ったり、「あいつはクズ(バカ)だ、こいつはクズ(バカ)だ」といった感じで、皆が互いに互いの頭を押さえつけ合っている状況なのだと思います。
しかし、そういった足の引っ張り合いや、頭の押さえつけ合いで社会全体が幸福になることはありません。むしろ、日本の社会はどんどん閉塞スパイラル状態になっていきます。よく、今の日本は元気がないと言われますが、皆が互いに互いの足を引っ張り合ったり、頭を押さえつけ合っていれば元気がなくなっていくのは当然のことであると思います。
日本が、こういった閉塞スパイラルから抜け出すためには、人々がもっと、或いはもう少し度量を広くする必要があると思います。但し、権力(社会的に大きな力)を持つ者に対しては厳しい目で見る必要があるとは思いますが。
■雨宮処凛がゆく! について
坂井貴司さん(37才・男性・福岡県)
「誰かが自分より得・楽してるっぽい」問題。の巻
私は小泉構造改革の「本丸」だった郵便局で働いています。郵政民営化で、サービスも労働条件もすべて悪くなりました。
「誰かが自分より得・楽してるっぽい」は本当によく理解できます。自分より少し楽している「っぽい」人を許さない気分が蔓延していることは肌でわかります。本当の敵は誰だかわかっていないのです。
■柴田鉄治のメディア時評 について
元 技術少年さん(55才・男性・東京都)
41年前のアポロ月着陸の中継も10秒遅れでした。
「報道の原点を見失うな」を拝読いたしました。
その中で、41年前、1969年7月21日のアポロ宇宙船の月着陸を米国にて取材されたという記述を拝見しました。素晴らしいご体験をされたと思います。
私は当時、家で月面中継を見ました。技術少年でしたので手作りの天体望遠鏡で同時に月面を観測していました。「あそこ(月)に今人間がいる!」という感激をかみしめていました。
さて、先日、世界の注目を集めたチリ鉱山の救出ビデオ中継が不測の事態に備えて30秒遅れであったという報道が紹介されていました。実は、41年前の月着陸も、10秒遅れで生中継されていました。当時の米国政府やNASAは、何らかのアクシデントに備えて10秒の余裕を持たせていたようです。
この月面からの中継TVを興奮しながら見た私は、現在インターネット中継の仕事をしています。宇宙関係のインターネット中継を担当するときは、41年前のアポロ中継を見ていた技術少年の頃を思い出し感慨無料になります。
■B級記者どん・わんたろう について
たんぽぽさん
上から押し付けた枠の中での教育
上から押し付けた枠の中での教育という記述がありましたが、我が子の学校教育を見ても共感するところがあります。
電力館を見学後に、原発についての壁新聞をつくり、参観日に見る機会がありましたが、ほとんどの子のものが電力会社のPRになっていました(電力館で見た情報とは関係ない、原発の負の面を書いている珍しい子がいる、と思ったら我が子のものでした)。原発のことを電力会社の電力館を見た後だから、ある意味当然です。原発についてさまざまな見解を学習してから壁新聞をつくるべきだと思いました。
最近、原発のPRは子ども関係でよく目にします。負の面はほとんど伝えていません。恐ろしいです。
■その他、感想、ご意見、ご要望 について
リリーマルレーンさん(58才・男性・埼玉県)
憲法9条が大好きでした
高校時代から憲法前文と第9条が大好きでした。高邁な理想を掲げて、ひょっとして全世界が軍隊放棄を実現すれば恒久的な平和が来るのかと幻影を描いていました。中国が尖閣諸島の領有権を主張して無茶な行動に出るまでは…。
尖閣諸島を守るためには、アメリカの力は期待できず、国際世論も中国に対しての深慮遠謀から期待できない以上、日本自身が取り返さなければなりません。アルゼンチンの無謀な行動を軍事力で圧倒したイギリスの例にならって(フォークランド紛争)、日本も自力で守るしかないんでしょうか?
■その他、感想、ご意見、ご要望 について
石原好江さん(52才・女性・栃木県)
このごろ思うこと
今、日本では、中国脅威論が注目されています。日本が中国の属国になってしまうんじゃないだろうか、なんて実は私、本気で心配しています。もう自分の国は自分で守るしかないんじゃないだろうか、アメリカはあてにならないんじゃないだろうか? そのためには憲法9条は変えるべきではってこのごろ思ってました。
でも、それは間違いなのですね。武力では何も解決しない。恨みと憎しみと混迷が増すだけ。今まで深く考えなかったけど、知らないうちに私たち、お金でアメリカの戦争に協力していたことに、このごろやっと気づきました。思いやり予算とかいって、間接的にアフガンを攻撃していたに他ならない。気づくの遅すぎる気もするけど、とにかくアフガン戦争は間違い。戦争では解決しないことに気づかなければならない。
■その他、感想、ご意見、ご要望 について
TY生さん(70才・男性・三重県)
政府は何処を向いて政治をしているのか
北沢俊美防衛相は10月29日、在日米軍駐留経費の思いやり予算について、2011年度以降も現行水準を維持する考えを表明した。
2010年度の思いやり予算は総額1881億円で、防衛省は11年度予算の概算要求で1859億円を計上した。米軍に対する日本側負担は2010年度では思いやり予算総額の1881億円だけではない。このほかにSACO(日米特別行動委員会)関連経費と米軍再編経費を合わせて3370億円で過去最高の負担をしている。SACOの関連経費と米軍再編経費は2011年度にも負担する筈である。思いやり予算には1戸5、6千万円もする豪華な家族住宅、その光熱費の負担、米軍子供向けの学校や保育園、果ては娯楽施設まで建設している。
一方、国民を見ると、例えば神奈川県が5月に募集した新築県営住宅(1戸当たり1470万円1DK7戸)に449人が応募、倍率は64.1倍。今夏の猛暑にもかかわらずエアコンをつけられずに熱中症で亡くなった日本人もいた。
■その他、感想、ご意見、ご要望 について
森正樹さん(47才・男性・東京都)
曲がり角に来ている戦後日本の平和主義
現実と懸け離れた9条の条文にこだわるのも妙な話で、集団的自衛権についても憲法で自衛軍の運用範囲を定める方が筋が通っている。
「軍事力ではなく、人間の理性、知恵で平和を作り出していく」ノルウェーのような平和外交を実践し、護憲の精神を体現する政治家も見当たらない。中国に舐められるのは軍事力が弱いからではないのだ。
土井たか子氏の『護憲派の一分』が、国防について何も触れず、米軍機墜落事故を取り上げて安保は平和に役立っていないとだけ述べているように、戦後日本の平和主義にはアメリカに守られて戦争を忌避しているひ弱さ・歪みが付きまとう。
東アジアの地域安全保障が早く具体化されないと、(1)アメリカから自立し、(2)アメリカを敵に回さず、(3)シーレーン防衛と核抑止は引き続きアメリカに依存し、(4)中国にも屈せず、(5)現状の体制から移行が容易等の利点がある、自主防衛と安保の縮小を求める声が大きくなるだろう。
11月になり、寒い日が増えてきました。
寒くて出かける気がしない! なんて日は、
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