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みんなのこえ
vol.253
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9月15日から21日に届いたご意見から■B級記者どん・わんたろう について
松宮光興さん(70才・男性・神奈川県)
「護憲派」ってなんだろう
世界中の人は、みんな違う顔をしています。だから、顔を見ただけで、どこの誰だか判るのです。
同じように、物事に対する考えも、千差万別で、自分と全く同じ考えの人がいたら、それこそ気持ちが悪いと思います。自分と少しでも考え方が違うといって、相手を攻撃するような好戦的な人こそ、護憲派とは言えないでしょう。
護憲派とは、軍事力などの暴力を否定し、対話による解決を目指す平和主義者ではありませんか。トラブルを話し合いで解決するには、まず、相手の考え方を認めなくてはならないはずです。
「あいつは嫌いだ」というだけで小沢派を排除する総理が、護憲派でないのは当然です。
■B級記者どん・わんたろう について
足柄山の金太郎さん(42才・男性・東京都)
民主党代表選についての雑感
護憲派を名乗る方々からの護憲派とは思えない厳しい意見の数々は私も驚きました。ちょっと意見が違うだけでヒステリックになることはないですよね。
ところで、民主党代表選の結果については、私は菅直人勝利でやむなしだと思っています。もちろん、菅直人を応援していたわけではありません。そもそも、私は菅直人も小沢一郎も全く信用していませんが、少なくとも菅直人なら悪いのは予測可能です。ところが、小沢一郎が勝利してさんざん期待を持たせた挙句裏切ったらどうでしょう(ご存知のように前例はたくさんあります)。特に沖縄県民の絶望感は想像に難くないと思います。
実際、私は強い指導者などというのは百害あって一理なしと思っています。それよりも、政治については国民一人一人が自覚を持って賢明になるべきです。日本国憲法前文にある「われら」は政治家でも官僚でもなく、私たち国民一人一人なのです。
■B級記者どん・わんたろう について
たろうさん(22才・男性・千葉県)
どんさんへ
私も今夏の参院選挙戦におけるメディアの「消費増税支持報道」「辺野古移設容認報道」にひどく落胆しましたが、どんさんの主張に対して全面的には賛同できません。
まず基本的に「社説」とは言論を展開するものであるはずです。私は、社説が手放しに菅直人を支持することには否定的ですが、支持する根拠をきちんと示すということを前提とするならば(現状では不十分)、社説はむしろ支持・不支持を明確にするべきだと思います。55年体制を引きずったままのメディア人たちは、批判することに新聞の存在意義を集中させますが、近年は正にその批判一辺倒の報道こそが日本の「批判と冷笑の政治環境」を助長させてしまっているように思えます。
それに、小沢一郎が本気で普天間問題を解決したいと思い続けていたら、移設問題で四苦八苦していた鳩山内閣とあんなにも距離を置くでしょうか。どんさんは新聞に批判の意識が足りないと主張しますが、どんさんこそ無批判に小沢一郎の主張を信じ過ぎではないですか?
そして、有権者だって十人十色です。護憲派の人の中にも、普天間問題のことで悩みつつも、「裸の王様」小沢一郎の政治からの脱却に期待した人もいるでしょう。どんさんがたまたま普天間問題を最大の争点と自ら設定していただけで、そのロジックで護憲派を一様に批判するのは少し無理がある気がします。
決定的なのは、どんさんが「メディア批判」と「政治批判」を混同して論を立ててしまっている点だと思います。
■B級記者どん・わんたろう について
小池隆夫さん(61才・男性・埼玉県)
菅政権の心配
どん・わんたろうさんの言うように、朝日新聞の反小沢キャンペーンには、長年朝日新聞を読んできた者として怒りを感じる。
国の行く先について深く考えるなら、アメリカとの対等な関係を構築することなく、アジアの中で中国と向き合うこともできないはずだ。沖縄の基地撤去をアメリカに主張せず、受け入れだけの菅内閣の方針に未来はないように思える。日本の主体性を主張せずして9条を世界に広めることはできないと思う。
ダーティーなイメージを作って排除するのではなく、小沢さんの主張にももっと耳を傾ける必要があるのではないか。アメリカの抑止力と9条の「蜜月」から離脱する意思が必要だと思う。
■雨宮処凛がゆく! について
シハツさん(20才・女性・大阪府)
こらえているもの
大学3年生です。7月から、就職試験の対策講座を受けています。
処凛さんに「就活サイトを見るだけで疲れる」「自己分析や、エントリーシートは辛そう」とイメージしてもらえて凄く嬉しい。就活サイト見るだけでも嫌だなんて私だけかと。
しかし、おそらく私達(2012年卒業予定)は、今の新卒システムのまま就活する。悔しいが、せめて自分を責めすぎないように、嫌な思いをしたら必ず自分の糧にしたい。
■その他、感想、ご意見、ご要望 について
保守派というほどでもなくさん(52才・男性)
護憲派の小沢支持の不思議
大方の予想通り菅首相続投になりましたが、1年持つかどうかは不明です。
それは兎も角、ここの皆さんにお聞きしたいのは、いわゆる進歩派護憲派といわれる方々の多くはなぜ小沢氏をかなり熱心に支持されるのでしょうか。江川氏森永氏から市井の方にいたるまで。
皆さんからすると最も嫌いなタイプの政治家じゃないんですか? 今まで自民党の政治家で汚いお金の噂があるだけでかなり厳しく叩いてきたのに小沢氏相手だと急に推定無罪などと言い出すのはなぜ?
彼は日本武装否定派では決してありませんよ。親中国だから? あるいは反米の香りがするからかな?
得体の知れないカリスマにすがる人々を見ていると色々考えさせられます。
■その他、感想、ご意見、ご要望 について
TY生さん(70才・男性・三重県)
民主党代表選挙は国民の良識の反映
民主党代表選挙の結果は、菅直人氏は党員・サポーター票249、地方議員票60、国会議員票412の計721ポイント。小沢一郎氏は党員・サポーター票51、地方議員票40、国会議員票400の計491ポイントで、菅直人氏が再選され、党員・サポーター票の票差が顕著だった。この結果は、民主党代表選に関する全国世論調査結果を反映していたと言える。
共同通信社が8月27、28両日実施した民主党代表選に関する全国緊急電話世論調査でも、代表になってほしい候補者に菅直人首相を挙げたのは69.96%で、15.61%の小沢一郎前幹事長を大きく上回った。私は小沢一郎氏が敗れたのは、政治と金の問題で疑惑が払拭出来ないからだと思う。仮に小沢一郎氏が代表になれば検察審査会の結果如何で訴追される可能性のある。かような人物が首相になる。私はこれは日本人として恥ずかしいと思う。
民主党には余り期待しないが、この選挙結果に上記の意味でほっとしている。
■その他、感想、ご意見、ご要望 について
にむさん
起業という処方箋
日本企業が生産拠点や本社機能を日本国外に移転する動きが加速しているようです。日本人採用枠を減らして、外国人採用枠を増やす動きも一層顕著になっていくと思われます。これから日本の雇用は根本的に空洞化するかもしれません。
一方で国内の需要と供給のズレについて目を向けると、公的部門は財政的・能力的な制約によって、民間部門は従来のビジネスモデルの制約等によって、人々の多様なニーズに応えることができていないと思います。潜在的な需要はたくさんあるのに、供給側がうまく対応できていない為に雇用が増えないという側面もあるのではないでしょうか。
この溝を埋める為に有用なことは、起業だと思います。社会の問題を解決することを目標とする社会的起業や、労働者が資金を出し合い、経営も行うワーカーズ・コレクティブといった事業形態を活用することで、社会や地域の潜在的な需要に対応しつつ、雇用を増やすことができるかもしれません。
菅改造内閣の顔ぶれが固まりました。
ここから日本は、私たちの暮らしはどうなるのか?
森永卓郎さんに聞く「マガ9学校」第3回も、
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