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憲法と社会問題を考えるオピニオンウェブマガジン。
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みんなのこえ
vol.246
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7月21日から27日に届いたご意見から■雨宮処凛がゆく! について
sakusakuさん(41才・男性・北海道)
新卒の実態
新卒採用は、社会の様々な問題が絡み合い、現代社会の縮図になっています。それは、『新卒』という時点が、学校教育社会と一般企業社会の接点になっているからです。つまり、教育界の問題と企業社会の問題が噴出しているのです。
教育界の問題としては、社会の中で生きていける人材を育てようとせず、自らの保身の為に、学力というものさしで、学生・生徒を区別し、ただ単にやり過ごすように年を重ねています。また、企業側は、不況を理由に、人を育てようとせず、会社に合った人だけを入社させようとしています。
その結果、上位5〜15%くらいの学生だけが複数の会社から内定をもらい、次の20〜30%くらいの学生が数十社受けてなんとか内定をもらい、それ以下の学生は、お金があれば進学や就活浪人、良くてアルバイト生活、さらにはニート、ひきこもり、街を徘徊し居場所を見つけられない人も。この問題は、この国の根本を覆すほど大きな影響を与えると感じています。
■雨宮処凛がゆく! について
mshino5128さん(35才・男性・愛知県)
内定率が低いのに中小企業には人材が行き渡らない「雇用のミスマッチ」
>「新卒」至上主義って変じゃない?
今春の採用予定人数 中小6割、確保できず
http://www.ksj-k.co.jp/jinji/w_2010030101.html
「法人税や最低賃金を上げると企業が海外へ逃げる」論だが、海外へ出て勝負できるような中小企業はほとんどないのが現実。それから中小企業は新卒がどうしても欲しいという立場であって、ヘタに脅しをかければ新卒には逃げられてしまう。
■雨宮処凛がゆく! について
みねさん(21才・女性・京都府)
就活って何だ
大学4年、いわゆる「無い内定」の一人です。
おじぎの角度、入室のノックは3回…そういったものに馴染めず、今は就活と名のつくものに拒否反応が出ています。仕事はしないといけないと思う、でもあんな馬鹿げた茶番のような就活はもう嫌だ。今、とても悩んでいます。
「ゆとり世代だから甘えている」、「就活からそんなでは仕事はやっていけないよ」、これまで幾度となく聞かされてきた台詞。社会に出ていない学生は反論のしようがありません。果たしてそうなのでしょうか。
雨宮さんの連載を楽しみに待っています。
■雨宮処凛がゆく! について
ドグラ☆マグラさん(27才・女性・東京都)
就活ねえ・・・
子供の頃からOLやサラリーマンの妻には絶対になりたくないと思っていた私には、就職できないことよりも「就職しなきゃ」と洗脳されてしまっている事のほうがなんか哀れに思えます。
五木寛之さんが、自分は戦争の時代に育って苦労はしたが、将来は軍隊に取られるものとわかっていたので進路について悩む必要がなかった、今の若い人達の方が苦境に立たされているのではないか、みたいな事を書いていました。
「自由」っていう言葉がクセモノですね。「努力すれば願いが叶う」というのは人間の思い上がりで、人は生まれてくる時代を選ぶことは出来ません。人類はその歴史のほとんどを狩猟採集で過ごしてきた訳だし、私の曾じいちゃん位の世代までは畑を耕したり親の家業を継げばいいだけの話だったのに、急に過酷な世の中になったもんだなあ…と思います。
■パンにハムをはさむニダ について
アスカさん(34才・女性・東京都)
TOEIC受験テクよりも...
日本はアジアのほかの国に比べても街中の英語表示が少ないし、公共サービスなどの説明等も外国人にとって不便なことが多いと思います。もう少し日常生活の中に英語や(観光客を含む)外国人との共生を取り入れていくことも必要じゃないでしょうか。
あと、個人的な感想ですが日本ではアメリカに対して良すぎる先入観があるのかなと思います。「アメリカ」という単語を聞いただけで「超大国」「自由」「セレブ」「クール」「成功者」「よくわかんないけどなんかすごい」とか思うのはどうかな、と。
案外一般市民のこの漫然とした「なんかすごい」感が外交とか基地問題とか、ひいては英会話力が伸びないことにも影響しているんじゃないでしょうか。アメリカ人でもアホな人とか、英語が流暢じゃない人もいるわけだし。
とりあえず「金髪は特にすごいことではない」ってとこから始めたらどうでしょう。
■時々お散歩日記 について
十文字(衆愚代表)さん(35才・男性・沖縄県)
辺野古(移設)案に断固反対の革新派(社民党県連、共産党県委、社大党)連合は沖縄県知事選に勝てるのか?
7月24日の時点で、革新派連合の人選作業は宜野湾市長の伊波洋一氏を軸に検討が進んでおります。
そして普天間飛行場の移設問題で、「県内移設反対」を訴えるのは必然といえます。
とはいえ、「カジノ導入反対を明記することで一致」して、果たして革新派が勝利できるのか疑問に思います。
憲法9条を守り、県政と県民の暮らしの中に憲法を生かす姿勢や、教科書問題で強制集団死の記述回復を求め、琉球諸島の世界遺産登録を目指すなど、革新派の人々にとっては心躍る基本姿勢を示しておりますが、現状に対する反対論以外は、観念的な提言ばかりで具体的な発言に乏しく、雇用対策や経済振興を強く求める沖縄県民のニーズに応えているのか、疑問の余地があるといえます。
特にカジノ導入に関しては県民の賛成が多い可能性(http://ovs.jp/news/228.html)があり、ニーズに逆行している危険があります。
これでは、前回の糸数慶子氏の二の舞にはならないでしょうか?
■その他、感想、ご意見、ご要望 について
TY生さん(70才・男性・三重県)
戦争に訴える愚かさ
7月20日、アフガニスタンの和平と復興に道筋をつける国際会議(70カ国を超す国の外相と国際機関が参加)が行なわれた。2014年までに治安権限を国際治安支援部隊(NATO軍など)からアフガン政府に移譲するとの方針を承認して閉幕した。
しかし、この道筋通りに事が進むか不透明だ。米軍は3万人の兵力を増強してタリバン勢力の掃討作戦を行なっているが、住民の支持は得られていない。国連の報告では昨年1年間だけで民間人死者は2412人と最悪を記録している。これらの事情が背景にある。民間人だけでなく今年7月にはNATO軍のヘリ攻撃で5人のアフガン兵が死亡している。
この戦争は9・11テロを引き起こしたアルカイダをかくまうタリバンに攻撃を仕掛けたのが始まり。そのアルカイダは最大で50人から100人だったとCIA長官はのべている。これが9年に及ぶ戦争となってしまった。米兵の死者だけでも1150人。戦争の愚かさを如実に示している。
■その他、感想、ご意見、ご要望 について
怒りの貧乏人さん
小さな政府はチンケな政府
みんなの党は懲りてないですね。アメリカみたいになりたいんでしょうか?
かつて竹中平蔵は「ニューヨーク5番街が好き。頑張ればあっちのストリートに住めるという」なんとかかんとかいってたそうですが、貧乏人は銃と麻薬と殺人のストリートに住まなくちゃいけなくて、病気になっても病院に行けない国の真似をしたいんでしょうか?全財産失ってからニューヨークで生活して、それでもいいと思えるならそういう発言をして下さい。オレはいやですが。
日本は貧しい地域にいても夜街を安全に歩けるし、そういう地元の安全とか仲間の大切さがある。アメリカの真似して貧困が深刻化して自分の大事な人たちが危険にさらされる社会って嫌でしょ?
たのむから今の日本をこれ以上破壊しないでくれ。
■その他、感想、ご意見、ご要望 について
にむさん
インフレ目標は無理だと思います
「まずデフレから脱却しよう」という議論には無理があると思います。経済や金融の構造を転換しないと景況は良くならないと思います。物価は経済の派生的な要素。物価だけを取り出して対症療法的にコントロールすることは無理だと思います。短期的な物価の動きにばかり気を取られることは危険ではないでしょうか。
強引な金融政策には大きな副作用があります。過剰に供給された通貨が国外に流出して他国でバブルを促進する可能性があります。グローバル化した世界では一国の金融政策が世界中に影響を及ぼします。
日本が長期にわたって金融緩和策をとっていた為に、米国の住宅市場に資金が流入して住宅バブルが過熱していたのでは。その後サブプライムローン問題を発端に資金の流れが逆回転して円高で日本経済が大打撃を受けているのではないでしょうか。
現在必要なのは段階的な出口戦略であり、さらなる金融緩和策ではないと思います。
■その他、感想、ご意見、ご要望 について
ミモザさん
米国の議会に、沖縄の米海兵隊の撤退を求める議員がいるそうです
米民主党のベテラン下院議員バーニー・フランク氏が、沖縄に米海兵隊は必要ない、沖縄の米軍基地は第二次世界大戦の遺物で無駄の象徴と仰っています。
http://blogs.wsj.com/japanrealtime/2010/07/12/okinawa-marines-out-says-barney-frank/
フランク氏は、共和党のロン・ポール下院議員とともに、米国の防衛費の削減、特に米軍の海外駐留支出の大幅削減を主張しています。米メディアは、二人の主張を大々的に取り上げているそうです。
口を開けば「暑い!」と言いそうになるこのごろ。
皆さんも夏バテ・熱中症など、健康管理には気をつけて。
そして「マガ9」じっくり読んで、
ご意見・ご感想をお寄せください。
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