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みんなのこえ
vol.239
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6月2日から8日に届いたご意見から■畠山理仁の「永田町記者会見日記」 について
けめもも2010さん(48才・女性・東京都)
記者クラブ問題について
今回の鳩山首相の辞任劇といい、口蹄疫問題といい普天間基地問題といい「報道の仕方」に問題があるのではないか? 記者クラブ問題は考えているよりずっと根が深く、これを解決しないとまともな政治は出来ないのではないか? と思っていた時に、今朝ラジオで江川紹子さんがまさしく「ぶらさがり会見の矛盾」を指摘されていました。
日米協定に「辺野古」の文字を記載したということは、日本政府は市民の声を聞きいれない独裁政治だという事です。民主主義国家とは思えない。
でもこの事で怒りの声を上げたのは沖縄の方達だけ。沖縄だけの話ではない筈です。
この事に大手の報道機関は触れていましたか? 私の耳と目に入ってないだけでしょうか?
■鈴木邦男の「愛国問答」 について
どれみさん(東京都)
表現の自由といえば若い女性のヌード?
正直、「表現の自由と若い女性のヌード」論争にはうんざりです。朝日新聞の記事に「湾岸地区や青山霊園を背景に、無機的な表情のモデルが全裸でポーズをとっている。夜の都市とヌードという異物の組み合わせが、近未来の世界を目撃したような効果をもたらしている」と掲載されていましたが、街には水着姿や半裸の若い女性のポスターがあふれています。都市と若い女性のヌードの組み合わせは、最早ありふれた光景です。
都市と異物の組み合わせを表現したいのなら、たとえば篠山紀信さんのセルフヌードを青山霊園で撮影した方が、よほど前衛的だと思うのですが・・・。芸術家を自認するなら、もっと独創性が必要ではないでしょうか。
■雨宮処凛がゆく! について
パンさん(40才・男性・東京都)
のんびりがいちばんだね!
猫ちゃんたちがいっぱいだ!もう日本の都会では見られなくなってから久しい。昔は野良犬もよくいた。昔の東京はのんびりしていた。時間がゆっくり流れていた。仕事中でも人としゃべって、二、三時間過ごすのも普通だった。パチンコ行って半日いない。そんな人がいっぱいいたし、それが変なことではなかった。子どもたちは野放し。悪さをすればどっかの大人がこらっと怒ってくれる。みんなが子どもを見ている感じだった。
政府の辺野古回帰には唖然とした。あの鳩山さんがそういうとは。沖縄のこと大事に思っていた総理。そんな総理はいなかった。支持率下がっても、最後の最後まで粘ってくれた。だから、自分は恨んでいない。とても悲しくて、悔しい。
今日、鳩山さんは辞任した。
喜納昌吉「少女の涙に虹がかかるまで」を聴いた。沖縄の少女暴行事件を歌った曲。
http://www.youtube.com/watch?v=b5GeGqFzssc
■雨宮処凛がゆく! について
荒野の狼さん(男性)
トイレ聖潔教
むかし企業研修とかで、「トイレを清潔にすることで店が繁盛する」と言うような話をよく聞かされた。そして「私はトイレをひたすらきれいにすることで、社会的な成功を勝ち取りました」と言うようなストーリーもよく聞かされた。
最近、その手の話を真に受けたらしい中国の経営者が、トイレ掃除を熱心にして、そのあとでトイレの水をコップにくんで飲むよう従業員に指導しているというような話をネットで読んだ。
たしかに客の立場からすると、トイレがきれいなほうが気持ちがよいけれども、そこまで行くとカルトじゃないかという気がしました。
■B級記者どん・わんたろう について
足柄山の金太郎さん(42才・男性・東京都)
沖縄に基地はいらない
普天間基地問題の顛末については非常に残念でなりません。そして、「沖縄を裏切らないために〜今後へ向けて」を読んで、やはり本土の人々のほとんどに「日米安保」イコール「沖縄に基地」という固定観念が出来上がっているため、「日米安保に賛成する(消極的な容認も含め)」イコール「沖縄に基地が必要」という思考停止に陥っているのだと再認識させられました。だから本土の人々にとって基地は他人事であり、無関心なのです。
もちろん基地が沖縄になければならない必然性はありません。今、本土の人々に必要なのは固定観念から抜け出し、基地が必要なのか? もし必要であれば自分たちで負担しなければならないのだと現実的に考えることではないでしょうか。その意味では基地の必要性の賛否を投票で決め、賛成票の多いところに基地を負担してもらうというのは極めて合理的です。
ところで、私個人は沖縄の全ての基地が無条件返還されることを希望します。
■B級記者どん・わんたろう について
めぐぱぱさん(43才・男性・三重県)
当たり前のことをできない大人の事情
沖縄基地問題について、社民党の福島代表が罷免され、社民党が連立政権から離脱しました。選挙時のマニュフェスト実現を目指し、譲れない決断だったと思います。ブレることが当たり前の昨今の政治の中で、ブレずに初志貫徹を行ったこと、村山首相時代の轍を踏まず、大きな力に取り込まれなかったこと、きっと後世の歴史家は評価してくれるものと思います。
公約を守る。ごく当たり前のことですが、民主党はどうしちゃったんですかね。あれもこれも迷走とパフォーマンス。基地問題も、首相が勝手に言ったこと・・・。見苦しいです。美しくないです。
約束を守らない、言ったことを実現するために努力をしない大人を見て、子供はどう思って育つんでしょうか?
気の早い世論調査から、菅新内閣の支持率はどうやら60%前後となりそうですが、国民の目がこれまで以上にシビアであることをしっかり認識した上で、ブレない政治をお願います。
■みんなのこえ について
おっさんさん(60才・男性・静岡県)
大企業・富裕層・アメリカ
これらの為に、日本の政治はおこなわれている。金持ちによる、金持ちのための、金持ちの政治?
自民党も「再生こそ私の使命」なら「自民党をぶっ壊す」と言った人のジュニアとその周囲の市場主義者たちには離党してもらえば、国民も納得すると思う。税制調査会が「累進課税が75%から40%に下がったままなのは一考を要する」と言ってるのに、メディアは全く取り上げない。この事実を知らない人も多すぎる。
日本を良くするために、金持ちが頑張るようにするのも政治だと思う。
■その他、感想、ご意見、ご要望 について
さとうひろしさん(埼玉県)
初めから県外移転させる気はなかった鳩山政権
5/28の普天間問題に関する鳩山元首相の発言内容を再確認した所、鳩山政権ははじめから、普天間の県外移転を実現させる気がなかったことが分かりました。
鳩山元首相は、
>代替施設を決めない限り、普天間飛行場が返還されることはないからでございます。海兵隊8千人等のグアム移転や、嘉手納以南の米軍基地の返還も、代替施設が決まらないと動きません。
と述べましたが、それは政権交代前の日米合意に拘束されればの話です。2006年のロードマップ、2009年初頭の日米合意共に、普天間の代替基地を沖縄県内に作ることが明記されているのですから、これらの合意を一から見直すと米政府に宣告しない限り、普天間基地県外移転に向けての交渉は一切始められないのは自明のことです。が、鳩山政権は初めから2009日米合意から外れる気などなかった。
鳩山元首相が、公約実現に不可欠な第一歩を踏み出す意図がはじめからなかったことを平然と語ったのには驚きました。
■その他、感想、ご意見、ご要望 について
ヒロユキさん(39才・男性・熊本県)
感想です
はじめまして。熊本でひきこもり訪問をしていますが、基本的には無職です。20年以上パニック、強迫性神経を患っています。
最近田舎町でもどんどん居心地が悪くなっています。外出して駅や公園などのベンチで休もうとしてもベンチの真ん中が鉄の棒で仕切られ横になれないようになっています。ここ十年位でそんな椅子が増えた気がします。見た目はきれいでも殺伐とした冷たい雰囲気を感じます。
障害のある人は社会の隅っこに追いやられている。しかし自分自身、長年苦しんでおきながら他の知的障害のある人達を排除しようとする気持ちがある。それが子供の頃に刷り込まれたモノなのかどうかはわかりません。
苦しいのは社会にも原因があるかもしれないけど人とのあいだに壁を作ろうとする自分。壁は自分を守るためで中には弱い自分がいる。どちらにしろ苦しい日々を送っているので、僕自身は、いつ死んでも後悔しないよう出来る事からやっている今日この頃です。
■その他、感想、ご意見、ご要望 について
TY生さん(70才・男性・三重県)
中国の温家宝首相の言葉
5月30日に来日した中国の温家宝首相は、自衛隊護衛艦への中国海軍ヘリの異常接近を考慮に入れて、偶発的軍事トラブルを避けるため、海上危機管理メカニズムの早期構築や緊急時に電話で意見交換できる首相間ホットラインの設置を日中で合意した。また、日中の戦略的互恵関係構築の一つでもある東シナ海のガス田共同開発についての条約締結に向けて早期に交渉入りすることが合意された。
NHKのインタビューで温家宝首相は「中国と日本の溝を埋めるためには歴史と現実をいかに正しく認識するかが大切だと思う。歴史を鑑として未来に目を向けよう」と強調した。恨みを持ち続けるからではない。
日本は憲法の定めに従って平和的な発展を遂げた。中国は平和的な発展、調和のとれた発展、持続可能な発展の目標を立てている。中国も日本もこれから平和的発展の道を歩んで行かなければならない。そのために相互理解と協力をしていかなければならないと述べていた。
■その他、感想、ご意見、ご要望 について
森正樹さん(46才・男性・東京都)
対米自立のための改憲なら賛成するべきではないか
『マガ9』で言いにくいことだが、非武装中立論は軍事、特に抑止力に関する無知に基づく間違いに近い主張だと思う。
普天間基地撤去を求める意見広告に、冷戦が終了したから軍隊の抑止力によらない平和をとあるが、軍事から抑止力の概念を無くすのは、物理学から重力の概念を無くすようなものだ(基地自体は撤去するべき)。
日本がアジア最大の軍備を有していた冷戦終了直後なら護憲・安保撤廃という選択もあり得たが、この選択だと中国の軍拡が進むと軍備に不均衡が生じ、東シナ海の権益等をめぐって却って紛争が起きやすくなる。
安保を撤廃するなら、他国に上陸・占領する戦力投射能力は不要でも、周辺国のミサイル・基地を叩く長距離攻撃力は保持するべきだろう(江畑謙介『日本に足りない軍事力』参照)。
余程のことがない限り九条は変えるべきではないと思うが、将来日本が対米自立を果たすためにどうしても改憲が必要な局面が生じるかもしれない。
■その他、感想、ご意見、ご要望 について
マングースさん(男性・東京都)
郵政民営化見直し法案が変だ
亀井さんのかかげる郵政民営化見直しは、過疎地から郵便局が消えてしまったり、郵便貯金が外資に乗っ取られリスクの高いところへ運用された結果消えてしまうことを防ぐ目的であると思っていた。
しかしながら今度の案は、政府の間接出資という「暗黙の政府保障」のもと新規事業への制約を大幅に緩和し、貯金と保険の限度額を2倍に引き上げ、かつ郵便貯金10兆円を海外インフラ事業などに投資できるようにするという。これは(見直しの目的とはずれた)、かつて資金を特殊法人経由で公共事業にあてた財政投融資の復活ではないのか。(5.28朝日社説)。どさくさにまぎれて変な方向へ改革を進めないでほしい。
あと、ネット広告の利便性を高めるためにとして個人の通信の秘密を侵す(盗聴)ことを可能にするような法改正もやめてほしい。
■その他、感想、ご意見、ご要望 について
佐野 鷹男さん(44才・男性・愛媛県)
母のぼやき
母は年金生活者である。つましい支給金の中から何とかやりくりしている。
さて、その母がぼやくのである。「何年も勤め上げていただいている年金よりも、自分の失敗で財産を失ってやむなく生活保護を受けている人のほうが、支給額が多い」と。計算してみれば、確かにそうである。大阪市では、生活保護者の平均受給額は17万円/人と、女性の年金よりも大きい。こういう不公平をなくするためにも、ベーシックインカムの早い導入を望む。
鳩山首相辞任と菅新首相誕生と、
なんだか怒涛の1週間。
新政権誕生で、何が変わり、何が変わらないのか?
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