マガジン９

６月１７日（金）統合本部共同会見　

　この日は改訂版の工程表が出ました。それとね！　内部被曝していることが明らかにされていた作業員の方たちの被曝線量がはっきり出ましたよ！　わー！！

　ちょっと私が以前から調べているラディオガルダーゼについて書きます。
　ラディオガルダーゼというのは体内セシウム除去剤。ヨウ素剤と同じように、原発のシビアアクシデント後に使われています。
　しかしヨウ素剤と違い、ラディオガルダーゼは吸着剤で、大量の被爆を受けた際（３００ｍＳｖ以上）に、腸肝循環に入って体内を循環しているセシウムを、身体の外に排泄し易くする効果を持つ薬剤です。ラディオガルダーゼ飲むとうんちが青くなって、しかも放射線帯びるんだってさ！　つまりセシウムを放出してるわけですね☆
　そのラディオガルダーゼ、事故後の３月１５日に日本メジフィジックスが緊急輸入して、政府に無償提供しているのです！　（おお、いいじゃん、日本メジフィジックス！　と思って調べたら、日本メジフィジックスは住友化学とＧＥヘルスケアの折半出資の会社なんだよ～。ＧＥつーのはいわずとしれたゼネラルエレクトリック社☆　原発作ってる会社ですわよ～）

　で。
　その政府に無償提供したというラディオガルダーゼはどこいったの？　と思い以前、細野補佐官にお聞きしてみたことがあるのです。
　その模様はコチラ、ケンパルが書いています。
　何日間か連続でお聞きしてたら、細野補佐官が調べてくださったんだけど、提供されたラディオガルダーゼは７万２千カプセルあって、放医研と防衛省に半分ずつ備蓄してあるんだってさ。防衛省のどこかはわかんないけど、放医研は千葉だよ？　福島に備蓄しなくていいの？　ラディガルダーゼを活用してる国々は、原発プラントにヨウ素剤やラディオガルダーゼを備蓄してるよ？
　「使用する場合の緊急チャートを教えてください」としつこく何度も聞いたけど、出てこなかった、っていうか無いみたい。

　そして！　わー！！　とうとう高い線量の被曝をした作業員の方が出てしまったのですよ！
　「作業員Ａ、３０代、６７８．０８ｍＳｖ」
　「作業員Ｂ、４０代、６４３．０７ｍＳｖ」
　なんじゃこりゃ、高すぎるでしょう！！

　で、ヨウ素剤は福島原発で備蓄してあり、飲んだそうなのですが（予防的にも使用できますしね）…。ラディオガルダーゼは！！　飲んでないの？
　質問してみました。お答え。
　「安定ヨウ素剤を免震重要棟の防災用機材といたしまして、約３００００錠を準備させていただいてましたが、ラディオガルダーゼの備蓄はしていませんでした」

　なんだよー！　これから備蓄の予定はある？
　「今回の事故を踏まえまして、どのような放射線排出用の薬品を揃えたらいいかこれから検討いたします」
　なんだい！　前から私言ってるじゃんかよー！！　細野補佐官！！

マコ：「以前お聞きした時にラディオガルダーゼは７２０００カプセルを放医研と防衛省に半分ずつ備蓄が有るということでしたけど。やはりラディオガルダーゼも３００m㏜の被曝をした場合、出来るだけ早期に服用する処方の仕方ですが、その場合の使用のチャートを教えて下さい。今回ラディオガルダーゼが服用されてないとしたら、遅いのではないかと思いますが？　いかがでしょう？」

細野補佐官：「放医研に確かに半分は備蓄してます。この職員の２人は放医研に行っておりまして、そこで診療を受けております。最終的にどういう処方をしたかまでは確認はしてませんが、追加的な治療が必要な訳ではないという事でいたので、専門家の判断を尊重すべきではないかと思います」

マコ：「わかりました。放医研の判断と云う事でよろしいでしょうか？」

細野補佐官：「服用の事についてはすみません、情報がないものですから。放医研の方に行って指示を受けたと聞いております。」

　ちなみにラディオガルダーゼとはこういうふうに飲むらしいよ、販売元に書いてあったよ、だから、専門家の指示とか言わず、ちょっと調べてみてね？　とかわいくお願いしてみました☆　余計なお世話なんだけど、もし、身内のことだったらと思うとたまんないじゃんねぇ！？

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【今週の針金】
これ以上、作業員の方々が被曝しないでほしい！
ｎｏ　ｎｕｋｅｓ