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みんなのこえ

vol.192

090624up

6月17日から23日に届いたご意見から

■雨宮処凛がゆく! について

風の音さん(49才・男性・神奈川県)

運動する側にも責任が無い訳ではない

雨宮さんが、貧困問題がマスメディアの消費材になっている現状を憂うのは当然だと思います。
が、そうなってしまった一因は、問題提起をする側がセンセーショナリズムを時々利用する点にもあると思います。本来多様な背景のある出来事を、背景の多様性を抹殺し、特定の主張をアピールする手段として利用する。

雨宮さんも含め、秋葉原無差別殺傷事件をあたかも、ワーキングプア問題の象徴であるかのようにアピールした(ワーキングプアが犯罪の主因であるかのように印象付けようとした)一連の動きは、センセーショナリズムそのものだったと思います。

今の雨宮さんは、良くも悪くも立派な政治屋だと思います。議席こそないものの政治家と同じ穴の狢。貧困問題が消費されてしまうのは政治屋の能力不足です。頑張ってください。

■雨宮処凛がゆく! について

メラニーさん(36才・女性・千葉県)

消費問題

貧困、を伝える問題に「もう飽きた」などと言われてしまう状況事態に愕然とした、と同時に呆れてしまった。
マスコミは時に非常に身勝手で、ある意味自分たちに都合のいい問題しか取り上げようとはしない。私としては派遣村の人たちがその後どうなったのか、気になるのだけれど最近あまりそのニュースを聞かない。いい加減なマスコミも多いが、その情報、事態が世の中を動かしていく端緒にもなりうる場合もあるのだから、貧困が雨宮さんのいうように消費されては困るのだ。
貧困以外にも、現在ほど人間の存在がないがしろにされ、働く人々の、インフレ、が起きているようにも見える。このインフレについてもメディアは気付いているのだろうか、私にはそう思えない。正規も非正規労働者も、まるでモノのように使い捨てられているのが現状ではないか、私はそう思う。

■雨宮処凛がゆく! について

パンさん(39才・男性・東京都)

子猫ちゃんたちが元気になるといいね。

黒白ちゃんは雨宮さんをすごく頼りにしているんだね。雨宮さんも大忙しだ。猫ちゃんたちと温かい交流。素敵だね。でも、大変そうだ。

「消費」される「貧困」、ホントにそうだね。「派遣村」で「貧困」ブームは頂点に達し、いま、マスコミはあまり採り上げていない感じがする。現実は厳しいままなのに。

小説。雨宮さんにしかできない仕事がある。きっと、それは、門外漢の自分には想像できない難しいものなのだろうと思う。応援しています。ただ、あまりがんばりすぎないように、と心配します。
思う存分、自由に、楽しく生きる。ダメでもいいじゃない、って自分も思っています。貧者の抵抗として。

子猫ちゃんたちが元気になるといいね。
ぱぴちゃんもかわいいね。

■雨宮処凛がゆく! について

原田勝利さん(男性・埼玉県)

「消費」される「貧困」の巻

今回の記事を読んでいて、水島 宏明さんが本『ネットカフェ難民と貧困ニッポン』で、「崖っぷち犬症候群」と批判した現象を思い出します。
日本では数十万頭の犬猫が殺処分されているにも関わらず、マスコミが大騒ぎした「崖っぷち犬」だけに保護を申し出る人が殺到しました。

保険料が払えないために健康保険証が発行されず治療を受けられない日本人が少なからずいると言うのに、マスコミが取り上げた難病の少女に寄付が殺到し治療を受けられたことが美談としてマスコミ報道されています。

「崖っぷち症候群」の偽善性。日本のマスコミと日本社会の病巣を浮き彫りにしているように思えてなりません。

■雨宮処凛がゆく! について

双海浩人さん(男性・長野県)

ブームではなく

言葉に回収されないこと。貧困は生きている僕たちの問題です。貧困をブームとして捉えるのではなく、もっと長い目でこの問題と向き合っていかなければならないなと思いました。

■雨宮処凛がゆく! について

ひろさん(51才・男性・東京都)

貧困の消費

あってはならないですね。ブームではないんですよね… 私は先月末に派遣を切られたものです。しょうがないといえばそうなんですが、社員は強力な労組をバックに悠々としていますが、派遣はそういったバックもなく3ヶ月の契約をどう乗り切るかにヘトヘトしてます。
去年末に派遣村が話題になりましたが、だれにとっても他人ごとではありません。弱肉強食とか自己責任とかいう言葉が跋扈していますが、落ちこぼれた人でも最低の生活を守れるような世の中が来ることを願ってやみません。

■みんなのこえ について

TY生さん(69才・男性・三重県)

日本が攻撃される理由はなんだろう?

「みんなのこえ」欄の「九条は、世界に平和ではなく、戦争をもたらす」の中に「敵が日本にミサイルを撃った時、日本が敵の基地を攻撃することは勿論九条違反だが、攻撃されても反撃してはいけないなどという九条の理念」という意見があった。
私が思うことは室町時代の蒙古軍の侵略以外は、島国で資源のない日本は侵略を受けていない。戦争を仕掛けるには戦争を仕掛ける国が戦争に勝利して自国に大きな利益がもたらすことが出来なければ意味はない。第二次世界大戦後、戦争当事国の国民が利益を得たことがあっただろうか。
現在、国連や国際社会は武力で紛争を解決するな。紛争当事者に停戦を呼びかけるのが普遍的な行動となっている。日本には外交を含めて自衛権はある。箕輪登元防衛政務次官は、憲法はわが国が武力攻撃を受けたときだけ日本を守るために武力行使を許していると述べた。日米同盟における集団的自衛権行使は世界の平和に寄与しない。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

四畳半主義者さん(26才・男性・神奈川県)

困窮者の「自立」  自立の定義

早急に生活保護の母子・父子加算を復活させるか、有効な代替措置を施行するべきです。現在の日本の制度・経済状況の中で一人親世帯が「自立」して生きていくことは大変に困難です。困窮者を軽視する政策を行っていては「国家による殺人」「自殺立国ニッポン」との謗りを受けても仕方がありません。困難な状況にある人ほど、完璧な「自立」を求められるというのは理不尽です。
人は何かの支えがないと生きていけず、100%の「自立」は不可能であり、それは孤立=「死」だと思います。自立とは、自分では選べなかった愛着・甘えの対象から自分で選んだそれらへと移行していくことではないでしょうか。私達は自己の支え=溜めを自覚する必要があるのです。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

大瀧由紀子さん(64才・女性・福井県)

辻井伸行さんのピアノに感動!

「ピアノが好きだから弾くだけ。人に喜んでもらえればそれでいい」という邪心のないその清らかな音色は、私たちの心に深く響きました。目が見えないとわかったときからの家族の配慮も、彼の生まれながらの感性をより豊かにしたでしょう。
そこで思いました。もし彼の目が見えていたらどうだったろうと。2代にわたる産婦人科の跡継ぎとして、期待されたかもしれないと思うのです。「ピアニストにとって、目が見えないと言うことは、ハンディにならないんですね」とさらりと言ったお母さんの言葉も忘れられません。目が見えないからこそ、わかることもあり、目が見えるためにわからないこともあるのだと、気づかされました。ただ「全盲の」という枕詞は、彼には不必要だと言うことだけははっきり言えると思います。勿論、すぐCDを注文したのは言うまでもありません。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

エイハブ船長さん(61才・男性・千葉県)

裁判所は謝罪しなくてもいいのか

6月18日栃木県警本部長が足利事件の菅谷さんに直接謝罪し、菅谷さんはこれを受け入れた。検察も直接ではないが、検事総長が謝罪の意を表明している。しかし、裁判所からは謝罪の声が全く聞こえてこない。弁護側は過去何度もDNAの再鑑定を請求してきたのに裁判所はことごとく棄却してきたのである。今回も宇都宮地裁は請求を棄却し弁護側の抗告により東京高裁が再鑑定を認め、過去のDNA鑑定が覆されたのである。
DNA鑑定を有罪の決め手として証拠採用する以上、当時の裁判所は当時のDNA鑑定鑑定の精度がどの程度のものか精査する必要があったのである。それを怠り、精度の低いDNA鑑定を決め手として有罪を宣告し、その後も再鑑定の請求を棄却してきた裁判所の責任は重大である。もっと早く再鑑定を決めていれば菅谷さんの冤罪はとっくに晴れた筈である。最高裁長官が直接菅谷さんに会って謝罪すべきである。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

Hungrygostさん(21才・女性・長野県)

憲法9条は世界の宝

悪の枢軸は米国軍事政権。北朝鮮は、軍事大国米国に甘えているだけ。ここで日本も軍事政権に戻っては事態は悪化する。態度を改めるべきは米国の軍国主義の政治家だ。オバマ氏の当選に安心せず、なぜイスラエルと殺人を続けてるのか、なぜまだ撤退させないのか、なぜ世界中に基地をもっているのか問おう。
イランやスリ・ランカをみても軍事政権も終末。頂点が落ちれば競争相手がなくなり、存在自体が無意味に。医療・教育に強いキューバが一般米国人と協力すれば軍事政権は後退する。世界の一般市民にも、米国の民衆にも我慢の限界がある。9条は、暴力の怪物米国が、刀を持ってはいても抜かない日本人の心の宝に脱帽して残したのでは。
オバマ氏も政治家なので、声を上げないと動かないが、あげるのは声だけにしよう。軍事に軍事で対抗しても犠牲者は一般市民。日本もどんどん心を開こう。奴隷もなしに独裁者はなりたたない。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

佐野 鷹男さん(43才・男性・愛媛県)

北朝鮮は変わるのか?

1970年代、既に在日はひそひそ声で北朝鮮では自由も人権も著しく制限されていることを話していた。1990年代、苦難の行軍を経て、良くなったという話を聞かない。世襲に愛想を尽かして総連を離れた老人たちがいるように、むしろ権力の独善は増している。
さて、先日、この欄に冷戦後の緊張緩和の話題があったが、中国もソ連も、行き詰まりから西側との対話や改革開放に舵を切ったから可能なのであった。北朝鮮も、同じコースをたどらない限り、絶対に東アジアのデタントはないと思う。理想主義者のほうが戦争や殺戮に容易に舵を切る。ヒトラーしかり、レーニンしかり。アメリカが理想家肌の大統領を頂いた今、戦争の危機は増していると感じている。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

十文字(衆愚代表)さん(34才・男性・沖縄県)

沖縄の新聞を賑わす防衛計画大綱問題、しかし…

慰霊の日(6月23日)を前にして、琉球新報・沖縄タイムスの社説では、北朝鮮の核・ミサイル問題や中国の軍拡に対応した日本の軍拡を「国是に反する」として批判し、”軍縮こそが優先されるべきで、方向転換の機会にすべきだ”という様に結論づけられていました。
しかし、では本土の朝日・読売・毎日の各紙社説では、まったくそのようなことに触れられません。

とはいえこれを、「本土のジャーナリズムが墜落した」などと断じて結論付けてもよいのでしょうか?
そもそも、日本の平和主義運動自体に重大な欠陥を抱えており、その為に今の現実に対応できないのかもしれません。

一口に「軍縮」と唱えていても、では一体どのようにそれを達成すればよいのか、皆目検討がつきません。
そもそも真の意味での「軍縮」を、日本のリベラル層が研究していたのか、少々疑問に思います。

「日本さえ軍縮させれば、アジアは平和になる」という楽観主義は、最早時代錯誤なのでしょう。

「コラムリコラム」でも触れた、
麻生×鳩山の第2回党首討論。
皆さんは、どうごらんになりましたか?
ご意見をお待ちしています。

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・この人に聞きたい ・伊藤真のけんぽう手習い塾 ・森永卓郎の戦争と平和講座

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