090610up
6月3日から9日に届いたご意見からks-meltさん(68才・男性・福岡県)
「自衛」だといって他国を侵略した、だから、自衛のためであっても軍隊は持てない・・・こう言って今の憲法を提案したのは、時の総理大臣、吉田茂です。そのような提案を受け入れたのはまちがいだったんでしょうか? まちがいではないでしょう。そうだとしたら、自衛だと思った戦争がなぜ侵略だったのかという反省が出来ていなければなりません。そうでなければ、対外的な「丸腰」をやめて軍事力を持つ国にはなれないでしょう。
安倍元総理や多くの閣僚経験者は先の戦争を「自衛」の戦争だったと言い、学校の教科書にもそのように書き込ませたりしてます。又、安倍元総理など議論になると、歴史認識は政治には関係ないと言って議論を避けようとしました。
対外的な丸腰をやめ、堂々と軍事力を持ちたいと思っても、九条を変えられないのは当たりまえじゃないでしょうか。
反論があれば聞きたいものです。
十文字(衆愚代表)さん(34才・男性・沖縄県)
私個人は9条改正が歴史修正主義と結びつくとは考えませんが、”「9条を守る」ということは今、何の保障にもなっていない”というマヤさんのご指摘は、私は理解しているつもりですし、日本人の多くも感づいていると思います。
さて、マヤさんが感銘された『人間の安全保障』ですが、その性質が「国家安全保障と対立する概念」である以上、国家というシステムが関与できる範囲には限界があると思います。
超国家的な『人間の安全保障』の成功例として、マザー・テレサの『神の愛の宣教者会』が挙げられると考えられますが、彼女の活動はある一定の国家や民族性から起されたものではありません。
隣人愛という人類普遍の理念がその中核であり、その理念を共有している人々が、彼女の没後も『神の愛の宣教者会』を支えているのです。
“人”のレベルを志向するならば、”国”ではなく”世界中の理念ある人々”こそが、国家や民族を超え、それを達成できるのだと私は考えます。
パンさん(39才・男性・東京都)
雨宮さん、かなり忙しそうで、大丈夫?って心配していました。いま仕事を減らしているそうで、安心しました。
「ダメな人間でも生きられるようにしろ」って。ホントにいいね。
「もっとダメな感じで生きていくことを。もっと沢山寝て、もっと沢山の酒を消費し、仕事はあまりせず、社会にも適応せず、あまり人や社会の役に立たないような、そんな生き方を模索したいと今、切に願っている。」
ホントそうだよね。それって大事だよね。自分も知らず知らずうちにがんばっちやっている。いつのまにかにそのようにさせられてしまうんだよね。社会からさ。貧乏人は特にそうで、ダメでも生きさせろよーっていってもなかなか無理。でも、それに抵抗して、自分のダメダメをますます推進していこうと思っている。貧者の抵抗さ。
ところで、猫ちゃんのご機嫌がよくなったようで、何より。近所ののら猫ちゃんが触らせてくれるようになるといいね。
四畳半主義者さん(26才・男性・神奈川県)
「場」が効率化してしまう危険性についての御指摘におおいに共感しました。
関係無いんですけど、私の父が所属する趣味のサークルの話で、その男性だけの集まりは高度に組織化されていて、幹事会とかもあり、まるで会社のようなのです。男性が集まると「会社」になってしまうのかなと思いました。終身雇用でハッピーリタイアの状況だと会社共同体に愛着(と言うより依存?)を持てるのかもしれませんが。
こういう有能で生産的で画一的な価値観の人々によって構成されている集団は、そこにそぐわない人を弾き出してしまうのかもしれません。日本社会全体が男性原理・会社原理(?)に基づいて構成されているように感じます。
メラニーさん(36才・女性・千葉県)
私は雨宮さんの小説を何冊か読んだが、その中で一番好きなのは「EXIT」と「ともだち刑」です。
「EXIT」は特に何度も読み返しました。まるで二十代前半のころの私のような少女たちが大勢出てくる、彼女たちの気持ちがわかりすぎるほど伝わってきて、何だか痛々しかったです。
あと「バンギャルアゴーゴー」高いから買わずにいたのですけど、今度文庫化されると聞いて嬉しいです。楽しみにしてます。
エイハブ船長さん(61才・男性・千葉県)
私は元々民主党支持者ではないが政権交代だけは望んでいた。しかし、浅尾慶一郎のような超タカ派が民主党にいるとなると民主党が政権を取ってもあまり意味がないのではないかと思ってしまう。
私は比例区ではいつも社民党に投票してきたが、民主党がだめとなると小選挙区には投票できる候補がいなくなってしまう。もちろん、民主党の議員の全てが浅尾のような超タカ派だとは思っていない。ハト派勢力も沢山いるはずである。同じことは自民党についても言えることである。
この際タカ派とハト派で政界再編をした方が有権者には分かりやすくていいのではないだろうか。キーワードはもちろん護憲か改憲かである。
みっちゃんさん(69才・男性・神奈川県)
5月27日の朝日新聞「インタビュー・北朝鮮の核実験」、私も読んで驚きました。
記者との一問一答による記事なので、貨物検査や敵基地攻撃をしたらどうなるかを、なぜ聞かなかったのでしょう。
最近まで「リベラル」と言われていた朝日新聞がこの有様です。
チョムスキーの言う「メディアコントロール」が、ここまで進んできたことに恐れを感じています。
国防の目的は「国民の生命財産を守る」事のはずですが、こんな政策では、国民の命なんか眼中にないのだと思います。
第二次大戦の後で、各新聞社とNHKは、戦争に協力したことを反省し、それぞれ明文化して発表したはずです。あの反省は、もう忘れてしまったようです。
私は民主党と朝日新聞に抗議文を送りましたが、一人の力ではどうしようもありません。
多くの皆さんも、怒りの声を送ることで、姿勢を改めさせることが必要です。
みなさん協力してください。
イサヤクさん(51才・男性・埼玉県)
民主党議員のある部分の思想や政策には、私も疑問を感じ反対するものもあります。
現政権に反対だからといって、必ずしも民主に投票する必要はないと思いますが、だからといって、いきなり「政権交代の負の部分も考えないといけなくなってきたような気がする」には、疑問を感じざるをえませんでした。
私は、これ以上、万年与党の自民党(そして宗教団体が背後にいる公明党)が続くことの弊害の方がはるかに大きいと考えています。
完璧に賛成できる政策を掲げる政党にしか投票できない、したくないとの考えでは、多くの選挙権を放棄している投票に行かない人たちと、実際の政治行動においては、大同小異のような気がします。
憲法9条を守ることには、私も賛成しますが、それは最終的目的ではなく、日本と世界に恒久平和を実現するための手段だと思います。
四畳半主義者さん(26才・男性・神奈川県)
民主党の鳩山代表の理念「友愛」という言葉が、自民党議員を中心に「訳が分からない」とバカにされています。確かに現段階では抽象的な印象は否めません。
しかし、そう言うのであるなら、安倍元首相の「美しい国」「凛とした」といった言葉も相当にワケガワカラナイ。安倍氏の言葉を批判しなかった政治家に鳩山氏の「友愛」を批判する資格は無いと思います。
安倍氏はゆっくり静養した後に「再チャレンジ」に取り組んでいるようですが、これもフェアではありません。安倍氏から「再チャレ」と気軽に残酷に言葉を投げかけられた人達には、ゆっくり静養する余裕など無いのですから。
マングースさん(男性)
「希望は戦争」の赤木智弘氏には、「正社員の既得権を奪って、フリーターの就業機会とせよ」という主張ばかりが目だっているが、他にもこんなことを言っている。
(1)「左派は、性別、人種、国籍など固有性由来の差別には反対するが経済のような非固有性に由来する弱者には冷淡だ。右派のほうが経済格差があっても国籍のような別の評価軸で居場所を与えてくれる。」
(2)「すでに経済的に男より優位な女性が多いが彼女らは自分より下流の男を差別し結婚しない。自分の立場ではフェニミズムなど正義でなく有害なだけである」・・・etc。
あまりに正直かつ露骨な心情表現であるが、これまでの左派の議論は人間にある嫉妬や欲望といったものを醜いものとして避けてこなかったか。今自分が上品でいられるのは自分が満ち足りた境遇だからかも知れない。そんなことを自覚しながら問題を考えていく必要があるように思う。
森正樹〔アジア人同士戦わず〕さん(45才・男性・東京都)
ブログ「私にも話させて」が、「改憲は、『対テロ戦争』他の武力行使に日本が積極的に十全に参加することを通じて、グローバル企業の海外展開を円滑に進めることと、そのための国内改革、『国民』統合の洗練化・強化という観点から行われる。(中略)『改憲』に反対する勢力に必要なのは、現行憲法下での『下層』階級にとって魅力的な社会像の提示だろう」という問題提起をしている。
改憲がさも「国益」に適うように説かれるが、改憲後の日本はアメリカ・中国のような新自由主義的・軍国主義的な格差社会になるだけで、庶民に魅力的な国ではない。
護憲派は改憲が日本をどういう国にするかを示し、代りに、曲がりなりにも「一億総中流」を実現していた戦後日本や北欧のような、社会民主主義の社会像を示すべきだ。
北朝鮮の核実験は遺憾だが、先制攻撃で核ミサイルを確実に叩くのは不可能なうえ、全面戦争を覚悟しなければならないから、挑発に乗ってはいけない。
TY生さん(69才・男性・三重県)
NHKのシリーズ番組で日本の台湾統治を題材にした「アジアの“一等国”」を、偏向と捉え、安倍元首相ら自民党の議員が番組の内容や制作過程を検証する議員連盟を立ち上げた。この動きは番組制作者に対する圧力になりうる。
安倍元首相は「日本の統治時代について肯定的に話をする台湾人は李登輝元総統はじめ枚挙にいとまがない。しかしこの番組は『反日』で貫かれている」と述べている。日本の統治を肯定的に受け止める台湾人がいるとしても、台湾の人たちが霧社事件など植民地支配に抵抗した事実があり、他国の資源を奪う植民地政策の本質が変わるわけではない。自国の事柄に「反日」を用いることは、かつての非国民の脈略と同じである。
自民党の憲法草案前文は、国や社会に愛情と責任感を持ち支える責務の共有を謳い国民の価値観にタガをはめる。このような憲法に改定されれば、このタガから逸脱とみなされた場合は容易に「反日」のレッテルが貼られるだろう。
ナインマンさん(男性)
全ての人間が勤勉で思いやりがあれば、資本主義でも社会主義でも、人々は幸せになれるのだろう。
そうでないから、両方のいいところを時代や状況にあわせて取り入れなくてはならない。
政治とはその線引きを何処でするかだろう。
結局、今の政治の問題は、お金を何処から持ってきて、誰のため何に使うかだ。
今それを一番わかりやすく国民に訴えているのは共産党だろう。
いろんな立場の国民の意思を反映できる政治のシステムを作るためには、自公が負けて、政権交代と政界再編がなければならないと思う。
なのに期待の民主党はちゃんとした将来像も提示できず、官僚たたきで国民の気を引こうとしているのではないか。
官僚を悪者にするだけでは、我々の明るい未来は来ないばかりか、足元をすくわれるだけではないのか。
この国がこんなになったのは、官僚のせいだけではなく、政治家もメディアも国民も経済界もみんな間違っていたのだから。
先人の声に耳を傾けよう!
食わせろ生きさせろ!さん(男性)
生活保護の母子加算が無くなったそうですね。
国家予算が借金まみれなら仕方ないのかも知れません。でも、やれることあるでしょ!
米がこれだけ余ってるのなら、米の配給制度を復活させたらどうですか?ついでに味噌も!食費が助かれば、可処分所得が増えて消費に回りますよ!
結局それを国がやらないからフードバンクやセカンドハーベストみたいなNPOがやってるけどね。
米を国が買い取って配給すれば農家の人も助かるし、余って捨てることも無いですよね。野党のみなさんどうですか?
藤井 孝一さん(49才・男性・兵庫県)
私は、勤め人時代に、労働運動に取り組み、いくつかの挫折を体験し、退職し現在に至ります。
最近、若い方々の中に、従来の労組や運動体のスタイルにとらわれない、護憲や労働者・弱者を守る運動が出現して来ているのを、うれしく思ってます。
そのオピニオンリーダー的な存在とも言える、雨宮さんの最近の活躍ぶりを頼もしく思います。
いろいろ忙しくて大変かと存じますが、これからも健康に気をつけられ、どうか活動をお続けください。
老いてこそ市民さん(65才・男性・千葉県)
雨宮さんの発言・本を読んでいなかったら、パワハラに会い、休職し、解雇された息子に対し、見当違いの説教をしたり、頑張れと言ったりして追い詰めていたに違いありません。身近にも2年間フリーターで家に籠もっていた息子に業を煮やし、「出て行け」と家を追い出した父親の話を聞いたりします。今は、ゆっくりと焦らずに心の傷を治そうと家族で取り組んでいくことが出来ている。これも雨宮さんのお陰と感謝しています。
halnaさん(21才・女性・福岡県)
いつも雨宮さんのコラムは欠かさず見させて頂いています。
ビックイシューのコラムも読ませて頂いているのですが、雨宮さんの行動力、力強さにはとても憧れます。
私は来年から社会人になります。
この社会状況と「女性である」というハンデを負っていて不安ではありますが、強い意志を持って、くじけそうな時は雨宮さんの本を読んで頑張りたいと思います。
おかしいと思うことには「おかしい!」と声をあげることを大事にします。
これからも体調に気をつけて頑張ってください!
私も頑張ります。
与那嶺智哉さん(23才・男性)
沖縄の貧乏なフリーターです。
バイトをしながら反基地運動しています。
僕ら若者の苦しみを代弁してくれる雨宮さんは、とてもカッコよくて、憧れます。
ブログで偉い政治家や財界人に物申すのが痛快です。反基地運動している僕も見習いたいです。
これからも、がんばってください。
『雨宮処凛の「生存革命」日記』読者プレゼントに、
多数のご応募ありがとうございました!
いただいたメッセージの一部を掲載させていただきました。
なお、プレゼントは応募者多数のため抽選とさせていただきます。
当選された方には改めて編集部よりご連絡いたします。
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