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1月14日から20日に届いたご意見からTY生さん(69才・男性・三重県)
鎌田慧さんは『いま、連帯をもとめて』の本を出したこと、今まで労働運動とは関係がなかった人たちが柔軟な発想で若者を捉えて運動を行なっていること、「年越し派遣村」は大胆果敢な運動の成果だということを述べた。
「年越し派遣村」は市民と労働組合や、私の若い頃からあって現在「ユニオン」という呼名で注目される個人加盟の労働組合などの共同運営であった。鎌田慧さんは、労働者派遣法の問題で、社民党、共産党と連携している。政党の枠を超え市民が結集する大きな共同組織が「九条の会」である。インターネット上の組織「マガジン9条」も緩やかに連帯する組織である。
「定額給付金は止めよ」の声が圧倒的に多い世論は政治をまともなものにせよという共同の声の反映で、利己心を抑えて、社会を良くすることに税金を使えと言う利他の心・共同・共生の心が読み取れる。見境のない税金のバラマキで支持票を得ようとした政党を共同して敗北させなければならない。
大瀧由紀子さん(63才・女性・福井県)
大不況の中で「ワークシェアリング」という言葉が出てきましたが、私は「男女共同参画」の学習会で数年前に知りました。男性の残業が「家事・育児」参加を阻むと言うことで、子どもが小さいときはこの制度を利用して、夫婦二人で子育てをするとよいと思っていました。オランダではワークシェアリング制度も活用されているようですが、日本のシステムでは難しいとのこと。まず、収入が落ちるという点から考えなければいけないのは「お金の使い方」です。まず「車」にかける支出。偶然にも今、この企業が一番問題になっていますが、福井県は特に全国でも車保有率がトップなので、公共交通を推進するよい機会だと思います。また「働き方」も見直さないと。「価値観」の問題ですね。
奥村一平さん(73才・男性・愛知県)
賛成です。
当たり前のことなのですがその当たり前のことが今とても大切なんだなと思いました。
平和で、安心して仲良く暮らせるように生きること、憲法9条、25条は素晴らしい人間の到達点だと思います。勇気をいただき感謝します。
十文字(衆愚代表)さん(33才・男性・沖縄県)
「9条から発して9条に帰ってくる」と鎌田慧氏は仰り、憲法25条や死刑廃止論を絡め、十把一絡げ的に論じられている。
この傾向は、最近の左派に顕著であるが、如何なものかと私は愚考する。
憲法9条とは、
1.日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2.前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
であり、「要は、日本は国際平和を求め、その手段として武力は使わない」としか、私には読み取れない。
そこで、たとえ鎌田氏が私の感性の無さを批判されたとしても、「『風が吹けば桶屋が儲かる』のが何故分からないのだ!」と批判されているようにしか思えない。
多くの日本人もまた同様であろう。
最後に一言。
国が人を殺すのではない。
人が人を殺すのである。
森正樹〔アジア人同士戦わず〕さん(45才・男性・東京都)
護憲派には鎌田氏のように死刑廃止派が多いが、社会正義・秩序を守るための国家による死刑執行と、一般の殺人・戦争を同一視するのは論理の飛躍ではないか(「死刑廃止と死刑存置の考察」参照)。
確かに殺人を最大の罪としながら、犯人を殺すわけだから、死刑は根本的矛盾を孕んだ制度ではある。
ただ死刑存置派も命が大事という思いは死刑廃止派と共通なのだが、後者が殺人犯の命も尊重するのに対し、前者は大事な命を奪った犯人を許せないと考えるし、僕などはむしろ栃木リンチ殺人等の非道な事件の犯人が死刑にならないことに憤りを覚えるのだ。
また死刑論議では遺族感情が重視されるが、小谷野敦の指摘通り、死人に口なしで被害者の視点が軽視されがちだ。仮に判決時点で被害者が危篤で一週間後に死ぬと分かっていたら、殆どの人が犯人を許さないのではないか?
自分や家族を殺されても犯人の死刑を望まない覚悟のある人だけが、死刑廃止を唱えるべきだと思う。
三十郎さん(30才・男性・東京都)
大分昔のことになるが、学校を卒業するときにハンガリーの友人に会いに行くのを兼ねてヨーロッパを旅行しました。パリがその第一歩。
時差ぼけでフラフラになりながら街中を歩き回り、デモに遭遇。先頭は、至って真剣だが、それ以外はなんだか騒いで楽しそう。デモって本来楽しいものでもあるのかと感じ入ってしまいました。翻って日本のデモは、シュプレヒコール中心でなんかつまらなそうと思っていたら「松本さん」登場。期待しています。
りざさん(23才・男性・大阪府)
伊藤塾長の文章を読むと、いつも涙が出そうになります。人間、人類に対する並々ならぬ愛を感じるからです。
ちなみに私、「けんぽう手習い塾」のほかに伊藤塾のHPにある「塾長雑感」や法学館憲法研究所HPの「中高生のための憲法教室」「日本国憲法逐条解説」などのほとんどすべてを読破している伊藤さんファンです。
いつもとっても勉強になっています。
たっつんさん(34才・男性・富山県)
先日、アメリカのマイケル・ムーア監督の『シッコ」という、米国の医療制度が抱える闇を描いた映画を観ました。
そのなかで、イギリスの元国会議員という男性が登場し、「支配者は、健康で、教育されていて、自信がある民衆を恐れる」と語っており、たいへん印象に残りました。
また、この作品ではフランスに住む米国人が登場し、「フランスでは政府が民衆を恐れているが、アメリカはその逆だ」とも語っていました。
今の日本の悲惨な現状を打開する時に、外国から学ぶことは多いと思います。そうすれば、決して未来は暗くないと考えます。
なこまさん(34才・男性・東京都)
日本経団連と連合のトップ会談(春闘!?)があったそうだが、ここで旧来の錆び付いた「ベースアップ」「(既得権社員の)雇用の維持」が労使一体でいわれた。あれ程検討課題に挙げるるべきものだった「ワークシェアリング」は、またもや無視され、労使の予定調和さと無責任振りだけが浮き彫りになった格好だ。個人加盟労組でさえ、年功制の男性正社員を保守し、均等的待遇やワークシェアを否定する有様だ! だったらいっそ労組など解体した方がいい、「自由な」労働者が増えたらいいと思う。公務員も任期制にしてフレキシビリティを増した方がいい。
稲城稲造さん(33才・男性)
日本の教育は「教育ではなく管理」だと言ったという。 まさにその通りだと思います。社会にでると、年功序列絶対服従社会 個性の喪失。 それらの社会をつくってきたのは、5,60代の世代であり、自分の親世代でもある。
以前親と話し合いをしたことがあるが、世代ごとにさまざまな苦労があるということ。今の時代は裕福でモノがあるが、窮屈な社会であること。昔はモノも何もなかったが、夢や希望があったこと。お互い様なのだが、最終的には政治やメディアの影響が大きいということ。労働者の立場が弱い中で、組合程度で改革ができるわけはなく、行政、財界、メディア関係者が皆高給取りなわけで、改革など進むわけもない。何年もの間、TV番組等でいろんなお偉いさんたちがでて議論をしても、最後は「行政が動いて、規制強化しなくては何も始まらない」結論を言うが、戦争でも起きて全部ゼロになったほうがいい。それほど、改革は困難極まりない。
Thomasさん(38才・男性・愛知県)
他所がどうだか分かりませんけれど、愛知県は今回の派遣切り等で最も問題が発生している地方の筈です。しかし、あの講演でヘラヘラ笑っていた聴衆に、僕はただただ絶望しました。僕の目撃した現状を blog にまとめてありますので URL を書いておきます。http://didymus.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/post-98a5.html
平和を愛するキリスト者さん(49才・男性・東京都)
06年フランスでは、労働者解雇法、ホームレス製造法である悪名高いCPEの導入を国民の反対運動で撤回させました。
もし導入されていたら、日本のように多くの労働者がホームレス化していたことは間違いありません。
日本でも小泉竹中改悪により派遣労働がなし崩しに緩和されましたが、反対するどころか多くの国民がこれを支持。国民の生活を破壊しまくった小泉首相が最後まで高支持率を維持し続けました。
日本では、フランスのように強者の横暴に対して連帯して闘うどころか、圧倒的多数の弱者が、強者には寛容で従順。弱者同士がわずかでも自分より良い境遇の人には、妬んで、僻んで、「甘すぎる」「恵まれすぎている」とバッシングし、自分より劣悪な境遇の人には、誇らしげに「努力が足りない」「自己責任だ」といったバッシングを浴びせるといった悪循環に陥っています。
一日も早く目を覚まし、弱者同士がいがみ合う構造から脱皮しなければいけません。
マングースさん(男性・東京都)
インターネットのサンケイニュースに「派遣村にいたのは誰か」などという表題で、あのとき炊き出しをもらってたのは企業の派遣切りにあって路頭に迷った人たちばかりでなく、従来からのホームレスもいたとか、坂本政務官の発言に対し賛成する人も多いとか、あの活動は野党よりのイデオロギーに染められた政治色の強いものだとかという記事が載ったが、そのような記事こそ歪んだイデオロギーに満ちたものであろう。 派遣切りにあった人だろうと従来のホームレスだろうと困ってる人は救済されるべきだし、これはイデオロギーではなく人間としての当然の感性ではないか。このように、問題の解決に役立たず、ただ現場で苦労してる人たちの足を引っ張り中傷するような記事には良識も品性もない。
エイハブ船長さん(61才・男性・千葉県)
昨年末よりまたイスラエルがパレスチナ人の虐殺を始めた。1000人に迫らんとする犠牲者の半数近くは女性と子どもだという。イスラエルの言い分はハマスのロケット弾攻撃に対する報復ということらしいが、これはナチスのやり方よりもっと酷い。ナチス占領下のフランスではドイツ兵が1人レジスタンスに殺されると報復として一般フランス人を10人殺したというが、報復殺人の率から言えばイスラエルのやり方はナチスの遥か上をいく。今回のパレスチナ人虐殺にはイスラエルが「パレスチナ人問題の最終的解決策」として何を考えているかが如実に表れているのではないか。憲法9条を持つ我が国としては毅然としてイスラエルと断交すべきである。アメリカの顔色ばかりうかがっているのが能じゃない。
生茶さん(58才・男性・大阪府)
「この人に聞きたい」では、ぜひ北海道大学教授の山口二郎さんと元早稲田大学教授の植草一秀さんに登場していただきたいです。
どちらも弱者に対する人権感覚と、この世界を良くしたいという情熱、冷静な洞察力に富んだ人です。
ナインマンさん(男性)
給付金は公明党と付き合う交際費だと言った自民党議員。反対だと言いながら公明党の票欲しさに何もしない議員。
2兆円ドブに捨てるんですか?
選挙直前にお金ばら撒くなんて個人のお金なら選挙違反だ!とか、選挙管理委員会がお金を配るべきだ!とか地方ではバカにされている。
そんな給付金や天下り斡旋などに反対して、自民党を飛び出した渡辺議員の勇気をみんなで評価するべきだと思う。
官僚の作った予算に手をつけられる可能性は、今の自公にはまったくない。だから、勇気ある自民党の議員たちが選挙前にもっと飛び出して、超党派で今の危機に力を合わせて立ち向かってほしい。
国民は、勇気ある議員を必ず応援するだろう。
今の政府は間違っているのだから。
自民党を支えていた組織はもうなくなった。小泉さんが壊してくれた。
沈む船から一人でも多くの議員が助かることを願っている。
将来に希望を持たせてくれる政治家の結集を、私は信じている。
稲木稲造さん(33才・男性)
今の2、30代っていったいどうなっちゃうの?とにかくひどいの一言。仕事量は2割増え、給料は3割減っている。大企業の正社員募集なし。職安の求人全部年収200万円台。とくに女性は非正社員が50%を超えたと聞く。 事務と医療関係しか望みがない。未婚女性の人権無視としか言いようがない 男性も35歳を超えると、使い捨ての営業を除と、日給制の警備、土方、運転手しかない。そして唯一期間工が年収300万超えられる仕事ではあったのが、このあり様。 一度人生踏み外と、自殺しか道が残ってない国って、本当に先進国で裕福な国なのであろうか? この国は団塊世代で始まり、団塊世代で幕を閉じようとしている。毎回毎回景気が悪いって、良くったって言うのであう。 今の時代モノがあるだけで、戦後とたいして変わりはない。 弱者は戦え!若者は老害、権力者とも戦え! さもなけばこの国では自分が苦しみ続けるだけだ。未来は若者がつくれ!
TY生さん(69才・男性・三重県)
緊急策として雇用保険や職業訓練など安全網の拡充を要請するとともに、医療・介護、環境、農業、教育などの分野での雇用創出を求めている》と述べている。緊急策が必要な社会情勢になったのは経団連加盟の企業政策にある。政府に雇用創出を要請する前に、自らの解雇を止めるのが筋である。大企業製造業(資本金10億円以上)の剰余金は、1998年9月から2008年9月までの10年間で約32兆円増えたという指摘がある。これを少し取り崩して解雇をやめる考えはないのか。庶民は家族が大変な時には貯金を使う。これにつけこまれ振り込め詐欺にあう人さえ出ている。国は企業活動が効率的に出来るように国民の税金を使い道路や港湾など経済基盤の整備を図り、教育環境を整え企業が必要な人材養成も行なっている。この恩恵を考えれば大変な時には溜め込んだ金を使う社会的使命があると思う。
はなはなさん(36才・女性・東京都)
好きでその仕事についたという自己責任論を聞いていて、腑に落ちないのは、そもそもワーキングプアの人に職業の選択肢はあるのかという疑問があるからだ。自分の会社で住所不定の人を雇うかと言われたら、ない。そうみると一度ネットカフェとかホームレスになった人たちが正社員になろうとしたら、住み込みの仕事を見つけるしかないわけだけど、住み込み職ってとても限られると思う。一度なり損なって、途中から正社員になるのはかなり門戸が狭い。選ぶことができて、初めて自己責任の話が出てくるんであって、選びようがないものは、自己責任とは違うと思う。失業者が増えればそれだけ税金の負担もでるわけで、企業が数年ちょっと頑張って、雇用を維持するのは必要だと思う。財源はあるんだし。やはりワーキングシェアで、雇用の数を確保するのは大切だと思う。
アメリカでは、いよいよ「オバマ大統領」が誕生。
日本には、そして世界にはどんな影響がもたらされるのでしょうか。
ご意見をお寄せください。
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