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(基調講演)「日本国憲法9条と韓国徴兵制」伊藤真「キム・ソンハさんに聞きました」

2010-07-07up

「マガ9学校 第1回」やりました。

6/26(土)15:00〜18:00
@カタログハウス本社地下2階セミナーホール

テーマ「憲法と軍隊〜日本と韓国から考える〜」

伊藤真/雨宮処凛/キム・ソンハ(韓国留学生)/イ・ギルジュン/安悪喜(アン・アキ)/大分KCIA

第1部は、「日本国憲法9条と韓国徴兵制」と題した伊藤真さんによる基調講演。
第2部は、伊藤真さん、作家の雨宮処凛さん、韓国留学生のキム・ソンハさんによるトークセッション。2008年100万人規模のキャンドルデモの映像を紹介した後は、韓国からの飛び入りゲスト3人も入ってもらってのトーク。当事者ならではの生々しい話を伝えてくれました。
「第1回マガ9学校」の様子はこんな感じ。(※実際のDVDの画像は、こちら のテスト画像より解像度が高いものになっています)
「マガ9学校のDVD」の申し込みはこちらから。

 

参加者の声

(アンケートに書いてくださった感想の一部を掲載いたします)

「軍事力によらない平和」が、ともすれば「非現実的」とされやすいこの社会の中で、それを堂々と主張される伊藤真さんの姿勢に感動しました。「日本の憲法9条が維持されているのは、東アジアの反共ラインが韓国に設定されているから」というキムさんの言葉は、私にとって衝撃的だったのですが、今日少しお話にもでた沖縄の基地の問題と同じように、韓国の徴兵制も自分の暮らす社会と深い関係があるんだということを改めて考えました。

伊藤さんの講演、初めて聴きました。韓国やドイツの軍隊の状況と比較しての9条論、法学レベルではなく「生きた9条論(憲法論)」でとてもよくわかりました。韓国に徴兵拒否が「運動」としてあること、初めて知りました。

韓国の歴史と現在に旧日本統治時代の影響が色濃く残っていることを実感しました。冷静で的確な分析をする韓国のゲストには、大変感銘を受け大きな可能性を感じました。旧来の憲法に対する論議や運動、対立があまりにも内向きすぎたという反省をしなければいけないと思いました。韓国の生の声を聞かないとダメですね。大変有意義でした。

こういったイベントには初めて参加したのですが、思った以上にいろいろと新たなことを知ることができ、またもっと勉強しようという意欲向上にもつながりました。

大変有意義でした。まだまだ私の知らない世界があることに、衝撃を受けました。

韓国の徴兵制、そして軍事文化については知らない事ばかり。キムさんたちの活動はすごい。

日常で生活しているだけでは知り得ないお話が聞けました。自分が今できることは何なのかなと考えます。

韓国の青年たちの生の声が聞けてホントに興味深かった。韓国の軍隊が日本の軍隊のやり方を受け継いでるってのが驚き。また、9条で守られた日本の平和の裏に韓国の徴兵制があるって気づかなかった。連帯したいですね、東北アジアで。国を越えて。

国単位でなく、世界レベルで平和を考える必要性を感じました。東北アジアで情報交換、というのが今日のキーワードだと思います。キム・ソンハさんはユーモアがあって楽しかったです。

とてもおもしろかったです!! 学んだこともたくさんあったし、考えさせられた。出演者全員が素晴らしく貴重なお話を聞かせてくださり感動しました。感謝です。

韓国からの飛び入りゲストの方々の生の話が聞けて興味深かった。問題意識を持っていることは日韓共通でも、それを表現して発信していこうとする姿勢がちがっているなと感じた。個と個の共感、つながりをつくっていけるようにできることをしたいと思う。

伊藤真 いとう まこと伊藤塾塾長・法学館憲法研究所所長。1958年生まれ。81年東京大学在学中に司法試験合格。95年「伊藤真の司法試験塾」を開設。著書に『高校生からわかる日本国憲法の論点』(トランスビュー)、『憲法の力』(集英社新書)、など多数。「マガジン9」では、小林節教授との対談ほか、コラム「けんぽう手習い塾」、「教えて塾長!憲法Q&A」が好評連載中。韓国へは、毎年スタディツアーを企画し、塾生と共に訪問。未来の法律家への歴史教育の一端を担うと共に、現地の法律家との交流も積極的に行なっている。近著に『憲法の知恵ぶくろ』(新日本出版社)。

雨宮処凛 あまみや かりん作家/プレカリアート運動家 著書に『生きさせろ! 〜難民化する若者たち〜』(太田出版)、『プレカリアートの憂鬱』、小説に『バンギャル ア ゴーゴー』(ともに講談社)など。「マガジン9」での連載コラム「雨宮処凛がゆく!』が、好評連載中。韓国の運動家や読者との交流も深く、韓国でのルポ『怒りのソウル』(金曜日)がある。

キム・ソンハ 韓国留学生  1984年、釜山生まれ。韓国で家出と登校拒否を経て十代にイギリスに2年間留学後、現在は日本の大学に在学。韓国徴兵制の不条理を訴え、日本で韓国徴兵を考える会「PANDA」 の結成に参加。現在高円寺に滞在しながら、ローカルの「貧乏人」と交流している。「マガジン9」では、「パンにハムをはさむニダ」が好評連載中。

イ・ギルジュン  徴兵制で機動隊に志願し配属となる。キャンドルデモの際、市民をぶん殴る鎮圧の道具になるわけにはいかないと主張。途中で徴兵拒否し刑務所で1年4ヶ月間過ごす。

安悪喜(アン・アキ)  徴兵済みだが、韓国に蔓延してる軍事文化に反対し、PANDAにも加わっている。現在ソウル在住の、大学院生。

大分KCIA  PANDA会員。08年キャンドルデモに参加。機動隊に殴られるのが怖いから終電を言い訳に速やかに帰った経験を持つ。マガジン9条『雨宮処凛がゆく!』「“韓国産徴兵奴隷”大分KCIAの叫び」にて取り上げられている。

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