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みんなのこえ

vol.175

090218up

2月12日から17日に届いたご意見から

■マガ9対談 について

たんぽぽさん

堤さん、森永さんの声をたくさんの人にきいてほしい 政策検証

また小泉劇場が始まった。
評判の悪い定額給付金と麻生さんを結びつけ悪とし、自分は正義の味方とする構図か。
しかし今、弱い立場の人たちの生活がますます苦しくなっているのはマガ9対談にあるように小泉政権が推し進めた構造改革、与党多数で成立させたさまざまな悪法のためだ。
マスコミは悪法のために弱い立場の人たちが、どういう状況に置かれているのか、選挙前の今こそ、もっと検証すべきだ。
政治は弱い立場の人たちを助けるため、弱い立場の人たちを増やさないようにあるべきだ。しかし、悪法のため、障害者や母子家庭の人たちは生き辛くなっているのが現在の状況の一例だ。

■鈴木邦男の「愛国問答」 について

黒田一郎さん(男性・熊本県)

第9回「潔癖症と愛国」の主旨に賛同します

かつて大日本帝国という国で、天皇機関説という学説が「緩慢なる反逆」「悲愛国的」「皇室に対する不敬」と非難されました。
潔癖で愛国的だった当時の国民にとっては、学説の存在自体が許せないものであったので、政府に圧力をかけて学説の教授を禁止し、著書を発禁に追い込むなどして学説を社会的に抹殺しました。
しかし、昭和帝はその騒ぎを知ると、学問の自由が侵害されることを非常に憂慮されたそうです。
私はリバタリアンですが、こういう歴史を知ると、むしろ進んで天皇陛下万歳を唱えたくなります。
まさに大御心というものでしょう。

■雨宮処凛がゆく! について

sakusakuさん(40才・男性・北海道)

教育のあり方

私は、今回の記事を読み、子供への教育がいかに難しいか考えさせられました。親が野宿者を「異物」扱いするのは生田さんが指摘をするように好ましいものではありません。しかし、そのように言わざるを得ない親の考えも分かるような気がするのです。というのも、どんな親も子供に野宿者になって欲しいとは望んでいません。ですから、そうならないように親は「あの人達は怠け者」というレッテルを貼るんだと思います。逆に、野宿者を肯定してしまうと、子供がそのような道に自ら進んでいくことを心配すると思います。
このように考えると、子供へどのように伝えるかがいかに大事で、難しいことなのか分かります。世の中、単純に分かりやすくはできていません。人それぞれに色々な事情を抱え、生きています。そのような、自分たちと違う環境で精一杯生きている人達を同情ではなく、理解することが大切なのかなと考えさせられました。

■雨宮処凛がゆく! について

うたこさんさん(73才・女性・長野県)

内なる差別心

よく書いてくださいました。
人間の最も醜いところです。
相手の状況もわきまえず、取捨選択をほしいままにして判断する、自分の気分から判断する。
多くの人たちはそうしているかもしれません。
でもそれが社会をにごらせる原因だと思います。

■雨宮処凛がゆく! について

マングースさん(男性・東京都)

起て!飢えたる者よ

先日の朝日新聞2月15日(日曜)の読書欄に雨宮処凛さんから、山本三春著「フランス ジェネスの反乱」の紹介が載っていた。
フランスでは、若者を2年間試用してその間はいつでも解雇していい、みたいな法律(かの悪名高い「CPE」)が決められようとしてたが、当の若者の大反対行動によって撤回させた、という。それだけ彼らの行動に老若男女を問わず周囲の理解、支持(=連帯感)があったというのだ。ひるがえって日本はどうか、今度の不景気で大規模な派遣切り、正社員リストラなど企業はやりたい放題だし、それで失業する人が大勢いるのに、反対行動を起こせば自分は関係ないと迷惑がり、訴えに対しては冷笑し、弱いものはさらに弱いものをバッシングするなどでストもデモも行われず、異常に冷たい社会ではないか。これは巧妙に仕組まれた「分断」策動に乗せられているのではないか。いまこそ団結・連帯して闘うときである。

■雨宮処凛がゆく! について

たっつんさん(34才・男性・富山県)

分断されている非経営者

正社員、派遣、パート、バイト、日雇い、失業者。

経営者(自営含む)以外は、
「与えられた仕事をこなすこと」
という共通点を持っているにもかかわらず、
分断されて、力も分散してしまっています。

なお、失業者の方は、休んだり、
仕事を探すのが「与えられた仕事」です。

分断を統一し、分散された力をひとつにする
ためにも、欧州で普及している
ワークシェアリングの導入を真剣に検討する
べきだと思います。

経営者、正社員といった、比較的、安定した
地位にある人たちは、社会のために、
少しは犠牲を払う義務があると思います。

自分と自分の親族のためだけに働くことが、
誇り高い人間のすることでしょうか。

分け与えることこそ、安定した地位にある
人たちが、為しうる栄誉であり、義務です。

■オバマ演説から勝手に考える、「日本へのエール」 について

TY生さん(69才・男性・三重県)

古山葉子さんは、オバマ演説の一節を

《国防において、我々は「安全保障のためには理想を捨てなくてはならない時もある」という二者択一の考えを拒否する。(中略)理想は今も世界を照らしており、我々が一時の便宜のために手放してはならないものである》と訳している。
理想を一時の便宜のために手放してならないとする言葉は今日の日本に当て嵌まる。自民党はソマリア海域の海賊対策と称して、自衛隊の武器使用基準の拡大を図り、これを自衛隊海外派遣の恒久法にも連動させようと考えている。
2000年当時のマラッカ海峡での海賊発生件数は80件で、2008年には2件に激減した。これに寄与したのは情報共有センターの設置、巡視艇の供与、共同訓練・哨戒など海上保安庁などの活動であった。マラッカ海峡における海賊の多発の背景にはアジアの通貨危機があった。ソマリア海域の海賊は元は漁民であり、ソマリアの民生復興に日本が寄与することが平和憲法の理想を掲げる日本の政策でなければならない。

■週間つぶやき日記 について

五輪の話さん(36才・女性・東京都)

五輪のお金

先日TVをみてたら、2010年の冬季オリンピック開催地のバンクーバーで、資金難に陥っているとの報道がされていました。
五輪後は住宅として供給される予定だった、選手村の施設など、買い手がつかないような話でした。
金融危機もあって広告もなかなかとれないとのことで、なかなか苦しい台所事情のようです。
東京五輪の話もそういったリスクがあるということを見こんだ予算で話さないといけないと感じました。

■週間つぶやき日記 について

平和を愛するキリスト者さん(49才・男性・東京都)

侵略戦争も自衛の名目で

護憲派にも、改憲派にも自衛の戦争は否定すべきではない、そのためには自衛隊は必要だと考える人が多数派です。
しかし、日本の自衛隊は、いつの間にやら活動範囲が専守防衛ではなく、イラクで米軍の後方支援、インド洋で米艦船への給油活動等、アメリカの侵略戦争を支援するまでになってしまいました。
そして海賊対策に名をかりてソマリア沖への派遣を強行されようとしております。憲法9条は踏みにじられ続けるばかりです。
そしてもはや自衛隊ではなく、実質的には侵略援助隊です。
イラク戦争やアフガン戦争は、自衛の名で行われております。
イスラエルのパレスチナへの侵略、虐殺も自衛の名で行われております。
侵略戦争であっても、自衛の名で行われているのが世界の現実です。
もし、日本に自衛隊がなかったら、日本を植民地にしようとどこかの国が攻めてきたでしょうか。
攻めてこなかったと思います。
自衛隊は縮小、そして廃止するのが理想だと思います。

■週間つぶやき日記 について

十文字(衆愚代表)さん(33才・男性・沖縄県)

伊勢崎さんの6分類、私の回答。

現在の所、(1)自衛隊肯定護憲+(3)現実的護憲 ÷2=私のスタンスです。
日本の平和主義を考察する上で、不可避の前提として、

A.日本は平和主義を捨て、世界を軍事力で脅迫してはならない。
B.日本は憲法9条に準則的固執をする余り、世界から非常識だと批判や軽蔑を浴びてはならない。
C.AとBについて熟慮した上で、日本人の平和と安全を保ちつつ、国際平和に貢献すべきである。

という事になり、故に、(1)+(3)÷2=(長谷部恭男的憲法論タイプ)という回答が最も妥当だと考えます。
ただし、9条を巡る論争が余りにも不毛続きで、それ故、世界から白眼視されるならば、(6)護憲的改憲を行い、国連憲章に則った軍隊の保有を明記し、侵略戦争をしないと謳うように改憲する事を支持します。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

稲城稲造さん(33才・男性・東京都)

10年後の日本

10年後 今より良くなると思ってる人はまったく状況の深刻さを解っていない。 
1世界最悪の高齢化社会(莫大な医療費の増加)
2少子化の増進(消費の低迷、国益低下)
3国内の飽和状態(中小企業の倒産)
4外国低迷(中国頼み、インド、ロシアは危険) 
5住宅価格の暴落 
6生活保護申請者続出 
7自殺多発 
8国の借金増大 
20年後さらに悪化、30年後日本崩壊、これは本当に起こりえると思っています。 日本は貿易立国です。内需拡大と簡単に言っても 介護、農業等が利益がでるとは思えない。むしろ赤字産業。残念だが、日本はもう片道の燃料分を入れた特攻隊員と思えばいい。そして今年出発する時期を迎えたのだ。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

エイハブ船長さん(61才・男性・千葉県)

領土問題を考える

亡父から聞いた話だが、日本が真珠湾を攻撃し、南方各地で「赫赫たる戦果」をあげていた頃、職場でこんな話声が聞こえてきたそうである。「これでアメリカに勝ったらハワイくらいは貰えるんでしょうかね」「ハワイなんて小さい小さい、カリフォルニアくらいは貰わなくちゃ」これを聞いた父は「本気でアメリカに勝てると思っているのか、バカな!」と思ったそうである。
日本は日清戦争に勝って台湾を、日露戦争に勝って樺太の南半分を獲得し、中国侵略の背景に領土的野心があったのも間違いない。要するに、敗戦まで日本人の大部分は戦争して勝てば領土は増えて当然と考えていたのである。勝って増えるものは負ければ減って当然ではないだろうか。
ポツダム宣言には「カイロ宣言の条項は履行せらるべく、又日本国の主権は、本州、北海道、九州、四国並に吾等の決定する諸小島に局限せらるべし」とあったことを今一度想起すべきである。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

裁判員制度を考えるさん(36才・女性・東京都)

裁判員制度は違憲?

裁判員制度は思想信条の自由や、奴隷的拘束もあるから憲法違反だという話を聞きました。殺人とか結構重い判決の心理なんですよね。実は死刑判決などをさせることで、この制度は市民にも石をなげさせることで、共犯にさせるためじゃないかというようなことをいっていて、なんか怖いかもと思いました。悲惨な映像で鬱になったりするんじゃないかとか、その場合診察を受けた時に病状をしゃべったら守秘義務に反するのかとか。意外に知らないことが多くてびっくりしました。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

ナインマンさん(男性)

最近思うこと

世界各国が保護主義へ走ろうとしたのも、銀行がお金を貸したがらないのも、国民が消費を控えて貯金するのも、すべて信用できないからだ。やっぱり社会は信用で成り立っている。
耐震偽装問題、偽装請負、イラク派兵、中途半端な郵政と道路公団改革、一連の年金問題、後期高齢者医療制度、格差社会、大量リストラ、サブプライムローン、官僚天下り・・・
ほとんどが政治の絡んだ問題だ。だから与党自民党はもう政権を担う資格はない。
次期政権党の民主党はどうか。国民は信用していないだろう。他の野党にしても同じだろう。
政治家や官僚を信じられない国民は不幸だ。本来なら信じ支えて、ともに幸せを追い求めるものだ。
企業は雇用と給料を国民に提供し、国民は労働と消費によって企業を支える。
本来敵同士でないものがなぜいがみ合わなければな
らないのか。
お互いが信じ合える努力をすることからすべてが始まるのではないか。

更新前日に飛び込んできた「中川大臣辞任」のニュース。
皆さんは、どうごらんになりましたか?

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ご意見募集

・この人に聞きたい ・伊藤真のけんぽう手習い塾 ・森永卓郎の戦争と平和講座

・伊勢崎賢治の平和構築ゼミ ・伊勢崎賢治の15歳からの国際平和学

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