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みんなのこえ

vol.166

081210up

12月3日から9日に届いたご意見から

■マガ9対談「伊勢崎さん×土井さん」 について

風の音さん(49才・男性・神奈川県)

大切な視点だと思います

伊勢崎さん、土井さんのお話は、確かに分かり易くはないですが、自衛隊派遣以前に論議されなければならない問題だと思います。

国際貢献の具体策を考える上で、自衛隊派遣以前に、そして以上に大事なことは、土井さんもアフガニスタン問題に絡めておっしゃっていましたが、アメリカの軍事・外交政策を如何に改めさせるかだと思います。

何でもかんでも派兵反対では説得力がありませんが、自衛隊海外派遣を議論する前にアメリカにモノを言うのが先決、という主張なら、支持者も集め易いのではないかと思います。

■マガ9対談「伊勢崎さん×土井さん」 について

TY生さん(68才・男性・三重県)

PKO協力法を守って国際貢献を

伊勢崎氏は、現憲法下で恒久法を作りそれでアメリカの集団的自衛権の枠組みで自衛隊が行けるようにするという目的が見え透いていると述べた。自民党は恒久法の検討の中で、警護活動の「四類型」として「随伴」「配置」「巡回」「駆けつけ」を挙げている。「随伴」とは、移動・移送中の物や人への付き添い、「配置」とは指定される建物や施設など対象物への張り付き、「駆けつけ」とは他国の部隊の危機に際して応援に駆けつける活動を言う。この「駆けつけ」が一番見え透いていると言える。
アフガニスタンNGO調整事務所の代表代行は日本に対して、必要なのは軍隊ではない。人道支援促進を国際社会に働きかけてと語った。国連PKO活動参加のためのPKO協力法は「国際平和協力業務の実施等は、武力による威嚇又は武力の行使に当たるものであってはならない」と憲法規定に沿って規範を定めた。国連の平和維持活動は自国に合う活動を自らが選べる原則となっている。

■マガ9対談「伊勢崎さん×土井さん」 について

十文字(衆愚代表)さん(33才・男性・千葉県)

今の日本に「外交力」など無い

「みんなのこえ(vol.164)」にNGOの「覚悟」についての投稿をした私にとって、今回の伊勢崎さんのNGOという概念と国家権力との距離間についての説明は、(ナイーブと云われましたが)簡潔でとても分かり易かったです。

さて、一方の土井さんですが…。
「復興支援を行うことのできる経済力にバックアップされた政治力は、国際社会から最も求められている」「そこが日本の強みではないでしょうか? 」と仰られておきながら、文末で日本では米軍協力の観点ばかりの議論なのは不遜だと憤慨されていることに些かの論的矛盾が感じられました。

「日本は経済は一流だが、政治・外交は三流どころか四流。これでは、世界における日本の影響力と地位は薄まる一方だ。日本が世界からどう思われているか、あなたもわかっているはずだ」
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/200293/
以上はある中国政府高官の発言ですが、これが論理矛盾なき本質なのではないでしょうか。

■マガ9対談「森永卓郎X雨宮処凛」 について

秋太郎さん(45才・男性・東京都)

森永卓郎X雨宮処凛その1の感想

森永先生は新自由主義を悪く言いすぎます。80年代以降に起きた世界や日本の悪いことをすべて新自由主義の所為にはできません。新自由主義は少なくとも官僚の肥大化を抑え財政赤字を解消するという貢献をしたと思います。
森永先生の見方は「古い社会主義」と同じです。それではダメです。新自由主義も取り込んだ弁証法的見方が必要だと思います。かつて新自由主義に理解を示した平和主義者もいました。ジョージ・オーウエルなどがそうです。再考を願います。

■岡留安則の「癒しの島・沖縄の深層」 について

kazumiさん(32才・女性・大阪府)

沖縄県

先日、はじめて沖縄県に行って来ました。

最初に基地のあるあたりを観て、思っていた以上に米軍の基地が堂々と存在し、中城のあたりになると、1時間も歩いていないのに爆音とともに飛ぶ米軍の飛行機が何度も離発着を繰り返す。このような事は序の口なのでしょうが、それだけでいかに沖縄の人々が虐げられて生活をしておられるかが垣間見えました。
なぜ、沖縄だけが大事なご先祖様の土地を奪われたまま放置されなくてはならないのでしょうか。もっと私たちは知らなくてはならないし、マスコミもくだらない番組で視聴率ばかり気にする前に本来のマスコミの姿に戻って、この問題に向き合って報道するべきだと思いました。

沖縄は古い歴史のある、やさしい人々が住む素敵な島でした。もっとも辛い戦争の思い出を容易く連想させる米軍の基地をこんなに長い間放置している日本政府の無神経さに涙が出ました。

■雨宮処凛がゆく! について

たっつんさん(34才・男性・富山県)

麻生太郎君、今日で、総理、もう辞めていいよ!

デモ成功、おめでとうございます。
お金もないし、東京から遠いところに住んでいるのが残念です。
どうか、私の分もがんばってください。

最新号の週刊文春に、中曽根大勲位が麻生君の愛読書「ゴルゴ13」を読んで「(麻生君は)バカだね」とのたまったという記事がありました。
私も大勲位のご感想に賛同いたします。

デモには小泉君のパペットも登場したのですね。
小泉君は、いったい何万人の命と希望を奪ったんでしょうかね。
それらと引き換えに、小泉君、どれだけ預金残高増やしましたか?
自分の息子に地盤つがせて、議員辞めても政治活動は続けるのかよ。
小泉君、完全無欠な卑怯者になったな!

おれは、昔の君には悪くないところもあったことを認めざるを得ない。しかし、堕ちたな!
誰よりも、昔の君が、今の君を見て嘆き悲しむだろう。
小泉君、君に、一首、捧げよう。

老いぼれて恥も矜持も忘れ去り
 自分に酔いける餓鬼ぞ哀しき

■雨宮処凛がゆく! について

あらしどくまむしさん(39才・男性・滋賀県)

自己責任論を噛み砕いて…

そして私は自由になりました。
自己責任論は、他者に押し付けられる概念ではなく
自分自身のポリシーと自立した精神のもとに獲得されるべきものなのだ。
それは、契約書にサインをしてサービスを受ける時も、自分の趣味趣向によってハンコを押し遂行されるのだ。
「ご利用は計画的に」だと? 計画的じゃないやつらにメシ食わせてもらってるのは、誰なのさ。
我々は「もうだまされないぞ」そして「いうことをきくようなやつらじゃないぞ」。

■雨宮処凛がゆく! について

武蔵祥吉さん(33才・男性・東京都)

大手メーカー非正規社員、派遣社員一斉リストラ

雨宮さんが、昨年出版した「生きさせろ」をきっかけに非正規、派遣社員問題が話題となった。それが、今年下旬の金融危機で雨宮さんが発言したワーキングプア問題がついに現実味を帯びてきた。今週の報道では大手自動車メーカーの派遣労働者のリストラが報じられ、大手電機メーカーでも同じケースが見られた。政府与党はいまごろになって雇用対策を考えているが遅い。某大手電機メーカーの会長でもあり経済団体の会長は雇用を守ると発表しておきながら翌日、その会長自身が最高責任者でもある大手電機メーカーの子会社で派遣労働者、非正規社員のリストラが発表された。ワーキングプア問題を考えて思うことは、いくら政府、与党に要請しても経済界、財界、役人が待ったをかける。それを黙認する大マスコミ。彼らの罪は重い。雨宮さんたちの活動には同じ年代としてこれからも応援していきたいと思います。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

宮坂亨さん(40才・男性・長野県)

平和省や国連緊急平和サービス

きくちゆみさん経由で「平和省」の構想を知りました。非暴力の国際貢献や災害救助を行う政府組織が欲しいと思います。地雷処理や植林・農業指導・武装解除・井戸掘りなんかを日本の公務員ができるようにしたい。青年海外協力隊を大掛かりにしたイメージです。国連緊急平和サービス(UNEPS)の実現を急ぎ、日米安保条約破棄後の嘉手納基地をUNEPSの基地にすればいいと思います。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

たんぽぽさん

消費税と高額所得者の所得税

所得税の最高税率が1986年は70%だったが、今は37%だそうだ。
格差是正のためには消費税率を上げる前に、高額所得者の税率を上げるべきだと思う。
所得税の最高税率、累進税率を下げたままで、そのことについては触れずに、国にお金がないから消費税率を上げる必要があるという話は納得がいかない。
消費税率を上げるにしても、かつて、つぶやき日記でもあったように食料品等の日常生活に欠かせないものや医療等は税率を低くし、ぜいたく品は高率にするべきでは、と思う。
私達はお互い様で生きている。みんなが幸せに生活できる世の中が望ましい。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

武蔵祥吉さん(33才・男性・東京都)

ブッシュ大統領のインタビュー

昨日の夕刊紙で米テレビ局でアメリカのブッシュ大統領の退任前のインタビューについて書かれていた。読んで唖然。今になってイラクの大量破壊兵器は誤りだった、イラク侵攻は自分のミス。など政策の誤りを認めた。それにしてもテロとの戦いはなんだったのか。インドムンバイのテロ事件のニュースを知り改めて思った。もし、イラク侵攻がなかったら自衛隊派遣もなかったし、日本人の死者も出なかっただろう。日本はもう一度アメリカとの関係を考える必要がある。小泉さん、あなたにとってテロとの戦いとは?全然、首相在任時の回顧をメデイアや出版物で述べてないよね?

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

エイハブ船長さん(61才・男性・千葉県)

追悼 加藤周一さん

加藤周一さんが亡くなった。40年以上にわたるファンの一人として加藤さんにはその著作を通してどれだけいろいろ教えられたことだろう。加藤さんといえば、まれに見る博識とそれに基づく明晰な論理であろうが、加藤さんは決して理詰め一辺倒の人ではなかった。「偉大なる思想は大知よりも大情から生まれる」ドストエフスキーがこんなことを言っていたと思うが、加藤さんも朝日新聞連載の『夕陽妄語』の中で「小さな子どもの笑顔以外にこの世には真実など他には何もないだろう」こんな意味のことを書いていたのを思い出す。また「権力の側に起つのか、小さな花の側に起つか、この世の中には選ばなければならないときがある。・・・私は私の選択が強大な権力の側にではなく、小さな花の側にあることを望む。」(『小さな花』より)とも書いていた加藤さん。国内でナショナリズムの圧力が高まりつつある今、生きていて欲しい人だった。合掌

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

ナインマンさん(男性)

最近思うこと

自民党が崩壊している。
先日、小学校のPTAの飲み会に民主党の新人候補が来て挨拶した。どうも呼んだのは地元の保守系の町議と土建屋さんと自民系の県議のようだ。
数年前では考えられない事実を目の前にして、小泉竹中改革で疲弊した地方の反乱が確実に起こっていると感じた。
労働者の首が切られている。
輸出がだめになって企業が大変なことも分かるが、こんな時だからこそ大企業が先頭に立って雇用を守って、この国の内需を引っ張っていって欲しかった。
こんな不況時に雇用を守ってくれたら、従業員はその恩を決して忘れないだろう。消費者だってその企業の製品を買うだろう。
企業がどんどん首を切ったり、消費者が不買運動をしたりせずに、この不況下でも共存できる方法をお互いが力をあわせて探せないのだろうか。
どっかの会長。あなたにはその力があるんですよ。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

森正樹〔アジア人同士戦わず〕さん(45才・男性・東京都)

強硬論の台頭を憂う

改憲論が台頭しているのは、拉致・領土等の問題で強い姿勢がとれず、国益が損なわれているという苛立ちがあるからだろう。しかし、これは専ら外交力の問題であって、軍事力を背景に強硬姿勢をとれば戦争になりかねないし、各国が軍拡しなければ損とばかりに軍拡に向かえば、世界は一層危険な場所になる。
いかに軍事的合理性に欠けようとも、国防は専守防衛に徹し、どんな問題も話合いで解決を図るという護憲の根本精神を日本人は再確認しないといけない。護憲派も「清水の舞台から飛び降りる」ような非武装中立にこだわるより、自衛隊の存在は認め、専守防衛の四文字が入るなら加憲までは譲歩するべきだ。
また国の規模や人口差を考えれば、中国がいずれ経済力は言うに及ばず、軍事力でも日本を上回るのは仕方ないことだが、環境・省エネ等の技術面での日本の協力は中国の今後の発展に不可欠だから、実利を重んじる中国が日本と戦争する可能性は低いと思う。

再び「総選挙近し?」の声も聞こえてきたこのごろ。
「わたしの一票の理由」、そして年末年始企画の
「2009年 わたしが予想する世界 わたしが希望する世界」も、
あわせてご応募お待ちしております!

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ご意見募集

・この人に聞きたい ・伊藤真のけんぽう手習い塾 ・森永卓郎の戦争と平和講座

・伊勢崎賢治の平和構築ゼミ ・伊勢崎賢治の15歳からの国際平和学

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