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みんなのこえ

vol.153

080910up

9月3日から9日に届いたご意見から

■この人に聞きたい 寺脇研さん について

TY生さん(68才・男性・三重県)

現在の改憲の目的を考えれば
改憲潮流に乗るわけにはいかない

寺脇研氏の日本に集団的自衛権なんてものは要らないという見解はその通りです。寺脇氏の、時の政権の解釈だけでそれが実現されかねないなんておかしい。集団的自衛権は絶対に認めないという文言をしっかりと9条に書き込む。そういう改憲ならあっていいんじゃないですかというお考えは論理として妥当と思うが、実際に改憲潮流に乗ってこの考えを改憲案に盛り込もうとしても自民党は応じないだろう。
自民党は国際平和協力と言うが本音は日米同盟における集団的自衛権行使の可能である。民主党の中にも国連決議があれば海外での武力行使を認める議員が多くいる。これはアフガンの現実を見れば多くの住民を犠牲にしている見境のないテロとの戦い方を肯定することに繋がる。国連決議即正義とはならない事実がある。
今の改憲潮流に乗らず、海外での武力行使を認めないことで護憲勢力の結束を図ることが綻びてはいるが憲法理念を現在の日本で活かすことになると思う。

■伊藤真のけんぽう手習い塾 について

菜々氏さん(23才・男性・東京都)

「非暴力防衛」について

>このグルジアによる軍事攻撃で多くの南オセチア自治州の市民が犠牲になりましたが、これにロシア軍とともに反撃したことで被害は拡大しました。結局はフランスの仲裁によって両軍とも撤退しましたが、軍事的方法によっては問題を解決できなかったのです。

 伊藤氏は上記のように書いていますが、これは私には疑問です。そもそも南オセチア側の軍事力がもっと強ければ、今回の紛争は起こらなかったのではないでしょうか?
 また、ロシアの軍事介入によって事態は解決したのでは?
 
>軍事的、暴力的抵抗に比べて被害が少なく一定の効果をあげている事実に着目するべきです。

 チベット、ウイグル、東トルキスタンなどでどれだけ多くの血が流れたかということを、伊藤氏は知っているのか?

■伊藤真のけんぽう手習い塾 について

十文字(衆愚代表)さん(33才・男性・千葉県)

“敵意ある聴衆”として、市民的非暴力防衛論に敵対する…「コラムの62回に出てきた、ジーン・シャープ氏について」

私は9条を活用した国際貢献論や文民統制論に関しては首肯する事もある。しかし「9条があるから非武装論」には全力で敵対する。
「"武装国家"か"非武装中立国家"かの二者択一しかないというのは"子供"の論理である。物事が単純でないと気持ちが悪いというのは"子供"の生理である。」との内田樹氏の指摘通り、憲法論議を低レベルにし、さらに「理念の押し付け」である事に論憲派の私は我慢ならない。
故に厳しい批判となるが、「民主主義のもと“敵意ある聴衆”は排除してはならない」事を認めて頂きたい。

さて、伊藤塾長が御贔屓のジーン・シャープ氏なのだが、以下のサイトでシャープ氏の文章を閲覧できる。
http://www.aeinstein.org/organizationsb6e6.html

とはいえ、この情報のリンク元は『田中宇の国際ニュース解説』であり、その田中氏によれば、シャープ氏はCIAの協力者であるそうだ。
http://tanakanews.com/071023myanmar.htm

事実ならば、シリアスである。

■雨宮処凛がゆく! について

にこまつさん(29才・男性・愛知県)

また自己責任ですか

雨宮さんが出演している「たかじん」拝見しました。
ロスジェネの編集長が出演していた回と同じくさんざんな叩かれ方でしたね。
お決まりの「自己責任」論に反論するのは難しいでしょう。

むしろ許せないのが、別の回のコラム扱いの「若者が消費しない」話題。
非正規雇用を自己責任問題に摩り替えるなら、
消費低迷だって、企業の自己責任、努力不足と言うのが筋でしょう。

たかじんがバイトすればいいとか的外れなこと言ってたのが癪に障りました。
覇気がない、上昇志向がない、こじんまりしているとバッシングですか(苦笑)

雇用問題の「自己責任論」に対抗するには消費低迷を持ち出さないと駄目でしょうな。
給料が安いから「買えない」ではなく、維持費がかかる自動車は「買わない」ってくらい積極的な姿勢が必要だと思います。

■雨宮処凛がゆく! について

マングースさん

貧困解決の方法

 いま、日本では非正規雇用などを原因とする貧困が広がっています。そこで、最低賃金を例えば自給千円以上と決めようとすると、元から苦しい企業の経営をさらに圧迫するので反対という意見があります。
 そこで提案。本当に経営が苦しいのかを査定し、該当する企業には現レベルの賃金を認める一方、労働者には決めた最低賃金との差額を国から支給するのです(釧路市のように)。その財源は、現在貧困が問題の一方でケタの違う高額所得者層も出て格差が広がっているので、累進課税(税率強化)で、後者からの還元を増やします。
 それでは働く意欲を失う?いえ、働いても報われないからこそこうした施策が必要なのです。そもそも賃金や報酬は必ずしも働きの価値に比例して決まるのではなく、そこに市場原理による力関係や搾取が介在した結果ですから、現在は、そうした歪を国家による再分配機能で是正する必要が出てきていると考えます。

■週間つぶやき日記 について

クレヨン伯爵さん(男性・東京都)

蚊やりと「9条は守りたいのに、口ベタなあなたへ」

「お知らせ」を見て、昨年の記事にもあった永井愛さんの「9条は守りたいのに、口ベタなあなたへ」、観て来ましたよぉ。論者がよく分類されていてなかなか面白かったです。
そこでキュウ君の「蚊やり」。
劇中の「セコムやめますか?9条やめますか?」のおじさんの影響で、「蚊やりやめますか?9条やめますか?」なるツッコミを反射的に想像してしまいました(考えすぎだけど)。蚊帳は確実に専守防衛だが……蚊取り線香は……あ、でも蚊「遣り」(侵入防止)であって蚊「取り」(殺傷)ではないから、いいのか。なるほど。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

jsds001さん(65才・男性・東京都)

麻生太郎氏の危険性

三代で 日本国を 食いつぶし

以前作った川柳です。福田氏は二代だから別としても、小泉・安倍に麻生と続いたらもう骨も残らない。最近のマスコミはあてにならないのは承知でも、麻生氏に一般の人気があると、さも客観的のように報道しているのはこわいです。
周知の事実でしょうが、元自民党幹事長について、「部落出身者が首相になったら困るわな」と発言したことは忘れられません。当の元幹事長に咎められても何の抗弁もしなかったそうだし、このことを書いた人を訴えてもないようで、つまり発言を認めているわけですから、この様子では社会の他の弱者への差別感もたっぷり持っていそうです。
こういう人物にはそもそも政治をやる資格すらない。選挙民に「下々の皆さん」と呼びかけたのは失言としても、部落民と朝鮮人を搾取して財産を築いた家系の出身であるということは、もっと知られていいことです。「人気」でなく人物と背景がもっと報道されるべきです。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

ナインマンさん(男性)

最近思うこと

伊藤和也さん、あなたの立派なご意志を私は決して忘れません。本当に悔しいニュースでした。
突然の福田総理辞任。福田さん、お前もか。こっちのニュースには呆れました。ねじれ国会になった時点で、野党の意見を大幅に取り入れるか、解散総選挙するかこの二つしかないのは分かっていたはずなのに。本来なら今ごろ自民党は野党第一党として民主党と対決しているべきなのに。しがらみだらけで、アメリカ追従策以外何も決められない政党なんて、とうの昔に与党失格だ。
このしがらみは、自民党がもうすでに国民の声を反映できない政党になった証だ。社会党、新進党、公明党。自民党の延命治療をしたこれらの政党の責任は大きいと思う。
民主党はこのことを決して忘れず、目の前の与党の椅子に座ってほしい。幻の椅子でないことを願う。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

森正樹〔アジア人同士戦わず〕さん(45才・男性・東京都)

日本再生の鍵は安保撤廃

日高義樹氏は、多極化する今後の世界で日本の生きる道として、改憲してアメリカと対等の同盟国になる、改憲して独立独歩の道を行く、護憲で中国に従属する、の三つがあるという。ところが実際は、軍備重視の改憲派は改憲後も安保維持という人が多く、安保を撤廃して自立という人は護憲派のほうが多い。にもかかわらず護憲を中国に従属することのように言うのは悪質な印象操作で、改憲論議で安保撤廃に触れるのがタブーのようになっていることのほうが問題ではないか。
政治・経済・外交・軍事等で自主的な判断ができず、日本人が米兵に暴行されてもネット右翼が日本人を非難するような、卑屈な植民地根性の国に日本をしている諸悪の根源は安保だと思う。護憲派であっても、スネオの幸福を説く内田樹氏等は褒められたものではないのだ。
安保撤廃を前提に、日本の自主独立にはどの程度の軍備が必要かを考えることから改憲論議を始めるのが、物事の順序ではないか。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

佐野 鷹男さん(42才・男性・愛媛県)

自己責任という言葉の欺瞞

何でもかんでも自己責任という言葉で片付ける人は、自分がどのようにして育ってきたかを考えるべし。「実力」とはどのようにして養成されるのか。父母、学校の力、周囲の力なくして養成されるのか。そして、いかにして評価は生まれるのか。

天才イチローは勿論、他人よりも努力をした。だが、チチローや河村コーチ、そして仰木監督なくして、今の彼はあり得たか。D監督がオリックスの指揮を続けていたらどうなっていたのか。就職氷河期の経営者って、どうもこのD監督と重なるのだ。現に大いに素質を見込まれていたS選手は、D監督出身のチームに入れられ、潰された。

自民党総裁選がメディアを賑わしています。
それに伴って、世論調査での支持率が上昇しているとのニュースも。
皆さんのご意見もお聞かせください。

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・この人に聞きたい ・伊藤真のけんぽう手習い塾 ・森永卓郎の戦争と平和講座

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