河野洋平衆院議長は十九日、自民党本部で講演し、「私は憲法改正に賛成しないけれども、議論をすることはいい」と述べ、憲法改正に反対する立場を明言した。<中略>
河野氏は講演で「憲法改正にあれだけの政治的エネルギーを使うなら、なぜ教育を立て直すためにエネルギーと時間を使わないのか」と述べ、憲法改正の論議自体も牽制した。
河野氏は、元日の衆院議長年頭所感でも「中国や韓国など近隣諸国との関係の立て直しなどの課題」があると指摘、小泉純一郎首相の外交姿勢に注文をつけた。昨年六月には小泉首相に靖国神社参拝自粛を求めるなど、立法府の長として、行政府への介入とも受け取られる発言を繰り返し、党内から「慎重に考えてほしい」(安倍晋三幹事長代理=当時)との批判が出ていた。
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