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その12
今週のネタはこちら↓
●「論座」6月号から
 今週は、ちょっと趣向を変えて、雑誌の記事へのツッコミです。
ネタ本は「論座」6月号(朝日新聞社)。かなり、スッゴイですゼ。
クールな!憲法の論じ方
〈資料編〉
自民党議員は
    こんなことを言っている!
■<略>間違った平等、人権が日本を毒している。この自然環境の中で生きていくには強さが必要だ、男は男としての力もいるんだという気持ちをどこかに出してほしい。(谷川弥一衆議院議員)
■<略>私は徴兵制というところまでは申し上げませんが、少なくとも国防の義務とか奉仕活動の義務というものは若い人に義務づけられるような国にしていかなければいけないのではないかと。(森岡正宏衆議院議員)
■<略>憲法とは何かと言えば、やはり愛国心の一番の発露なのではないか。(西川京子衆議院議員)
■<略>例えば、国内で善人に銃を持たせたら何をするかもしれないと。悪人がいっぱい銃を持って跋扈しているのに、それについてはしようがないかというような感じで、やはり正義と不正義ということが我々は判断できるんだ、国会も判断できるんだと、そういう強い意志がなければ何もできないと思う。<略>これは本当に根本的に我々の思想の構造を考えないといけないので、アメリカ人がネオコン派閥で、ものすごく自信過剰だと言うが、ああいうふうに考えるのが基本でなければいけない。(熊代昭彦衆議院議員)
■<略>精神的な落差、ギャップ、こういったものはもとに戻さなくちゃいけないのではないかという気がしており、そういう面から言うと、神道の復活というのもあるのか。国民の心の拠りどころというのが必要なのではないかと。それは一つは神道であって、象徴天皇ではないか。(奥野信亮衆議院議員)
このほかにも、ソートーすんごいのが載っています。自民党のホームページなどからの引用とのことですので、じっくり探してみるのもいいかもしれません。
私はもうこれだけで、ゲップが出てるので勘弁していただきますけど----。

 ねっ! スッゴイでしょ。いやはや、復古調なんて範囲をすでに大幅に踏み越えて、ボーンっとどっかへ飛んでっちゃっていますよね。
  ほんとにこんなことをマジメに話し合っているんでしょうか。
  ネオコン万歳、天皇制に徴兵制、はては神道復活、そして定番の愛国心。さらには、男たれ!とのお説教やら奉仕活動の押し付け。もう言う言葉をしりません。
  ほかにも、「多くの国民は自由をもとめているようでいながら、実は自由から逃れたいと密かに思っている」(伊藤信太郎衆議院議員)
とか「夫婦別姓が出てくるような日本になったということは大変情けないことで---」(前出・森岡)とか、「(権利などは)ある程度以上主張できないことを憲法上明記する必要があると思う」(松村龍二参議院議員)などなど、もう言いたい放題の雨アラレ。
  こういう方たちの議論から「憲法改定案」が生まれてくるのだとすれば、やや肌が粟立つ気がするのです。
  本当に国民のためを思って政治をしてくれているのならば、権利の制限など、口が裂けたって言えるわけがありません。
  自分たちの都合のいい方向に政治をもっていこうとするから、都合の悪い条項はすべて改めたい、というわけでしょう。私たちの知らないところで、やたらに威勢のいい言葉を吐き散らすのは、居酒屋の酔っ払いの議論と大差ない。それでコトが済んでいるうちは、まあほっといても構わないかもしれません。
  しかし、これが政党という場でやりとりされている中身であり、それが国会の場へつながる、というのであれば、やはり見過ごすわけにはいかない!
 
私たちには「選挙」しか手段はないのかもしれませんが、とにかくその機会を逃してはいけません。

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