先週の火曜日に、「こちら編集部」でも告知した雨宮処凛さんの出版記念トークライブに参加してきました。そこに、韓国人の4人の青年がゲストとして飛び入り参加してくれました。一人はソウルからこのイベントのために来日。二人は留学生、一人は社会人です。
彼らは、良心的徴兵拒否の実現を求めて活動をしている仲間たちで、あまり知られていない韓国の徴兵制の実態や、徴兵を拒否したい人たちは、今どういう活動を起こしているのか、についてリアルなところを語ってくれたのですが、この時私が気になったのは、「今、朝鮮半島、大丈夫なの? ソウル市民は戦争前夜みたいな雰囲気になっているのか?」ということでした。日本では連日のように、特にテレビのワイドショーを中心に、北朝鮮情勢を伝え、「一触即発」と危機を煽っていましたから。
この私の質問について、昨日ソウルから来た彼は、「ソウル市民は落ち着いていますよ。こういうことはこれまで何度もありましたから。またか、という感じもあります。しかし戦争に対しての考えも、近年はかなり変わってきたと思います。以前よりも戦争を避けたい傾向は強いと思います」と、ちょっと拍子抜けする答え。韓国メディアもそんなに煽ったりはしていないそう。そういえば、日本のテレビでも、北朝鮮や中国、アメリカの情報は伝えていますが、韓国の様子については、ほとんど報道されていない、ことに気がつきます。
韓国人の彼らによると、5月9日に控えた大統領選挙の方が、関心は高いとのことです。そして今回パク・クネ政権を、市民が自分たちの手で倒した、ということに、市民たちはより自信を深めており、雰囲気は悪くはない、と語っていました。そして一人の韓国人青年は、「みなさんが思っているより金正恩氏は、狂人ではないですよ」とも。
彼らの話は、短い時間ではありましたし、また一面的な捉え方かもしれません。それでも目の前にいる生身の「韓国の友人」である彼らから発せられる言葉によって、危機を煽るメディアの情報を受け不必要に恐れることはないと、冷静になれたのでした。この時の模様は、連休明けの「こちら編集部」でも紹介する予定です。
そんな彼ら、実はマガ9学校の第1回目にも来てくれていたのです。この時の基調講演は、伊藤真先生。2012年6月ですから、5年前になりますが、是非、聴いて欲しい内容です。
さて、先日よりお伝えしているマガジン9のサイトリニューアルですが、連休を利用しながら進めていく予定になっています。そのため5月3日、10日はコンテンツの更新はお休みとさせていただきます。デモ情報、イベント情報は更新します。
次の更新日は、5月17日(水)の予定ですが、憲法記念日前後には、マガジン9facebook でもメッセージや情報など出していく予定ですので、チェックしてくださいね。
ではみなさまよい連休を!
(水島さつき)