今週の「マガジン9」

 あけましておめでとうございます。松の内も過ぎましたが、今年最初の更新号となりますので、まずは新年のご挨拶から。

 さて、読者のみなさんは、どこでどんな年末年始をお過ごしになりましたか? 個人的な話になりますが、私はこのところまとまった休みがとれると、国内の「秘境」とか「秘湯」と呼ばれるところを探して旅するのが、楽しみの一つになっています。最近、そこで驚くのは、「えっこんなところにも!」という場所で出会う外国人観光客の姿です。そしてその数は、年々増えているように感じます。今回も年始のお休みを利用して、雪深いところにある小さな温泉宿に出かけてきたのですが、宿泊客の半分が外国人では? 温泉に入っている半分は外国人では? という感覚でした。

 特に韓国や中国といったアジア系の人については、見た目は私たちと変わりませんし、まして裸になっているとまさに「我が同胞!」で、見分けがつきませんね。普通に日本語で話しかけたら、「??」な反応をされるので、そこではじめて「外国の方だったのね」とわかり、たどたどしい英語でちょこっと会話をする、という機会が何度かありました。

 英語と言えば、雪山を走るバスの運転手さん、土産物の店員さん、秘湯宿の番頭さん、みんな英語を堂々と話していたのにもびっくりしました。必要にせまられると使えるようになるもんなんですね。

 そんな風に日本にいながらにしてすっかり「人類はみんな友達」「アジア連帯」みたいな気分にもなり、「ほっこり」していたのに、久しぶりに新聞やニュースを見ると、やはり国レベルでは、韓国や中国となんかぎくしゃくしている。

 特に釜山市の日本総領事館前に、韓国の市民団体が設置した少女像をめぐっての、日本政府がとった対抗処置、駐韓大使と釜山総領事を一時帰国させるとという「ほとんどケンカごし」なこの対応は、どうしたことなんでしょうか…。

 日本政府の対応を、約50%の人が評価しているとNHKはニュースで伝えていましたが、こんな「火に油」をそそぐような未熟な外交、とても賢明なやり方とは思えません。

 そんなこんなで、やはり国際政治のニュースを見ると暗い気持ちになる2017年の始まりではあるのですが、今年は自分の目で見て感じたことをまずは信じたい。そして、「暴力で問題を解決せずに、平和に生きるとはどういうことか」を考えて、日々の「生活」をしていきたいと思った次第です。そういったことも、マガ9で微力ながら発信していけたらと考えています。今年もよろしくお願いします!

(水島さつき)

 

  

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