第24回参議院選挙が本日(6月22日)公示されました。投開票は7月10日です。各党の公約も出揃いました。この選挙については、さまざまな言われ方をされており「アベノミクス論戦」という言葉も新聞には踊っています。森永卓郎さんは今週のコラムで「国家主義」対「国民主義」の戦い、と強い言葉で称しています。
私は、この選挙の最大の焦点は、「安倍政権下では改憲発議をさせない」という主権者の意思表示がどれだけできるか、だと考えています。権力の暴走を主権者である私たちが止めることができるか、そういった選挙なのではないでしょうか。安倍政権に、改憲発議要件である参議院での2/3以上の議席をとらせないことが必要なのですが、具体的には、参院選の改選は121議席ですから、改憲阻止の野党が54議席をとらなくてはならない、という計算になります。いうまでもなくこれはかなり大変なハードルです。
この結果・勝敗は、もちろん大事なのですが、ここまでのプロセスについても、改めて振り返っておきたいと思います。全国の32ある一人区全てで野党共闘ができたこと、また市民派選挙が保守色の強い地方から起こってきたこと、これらは画期的な出来事でしょう。今週の「どうする? 2016年参院選挙」でも愛媛のからのレポートを紹介していますが、「立憲主義と平和主義を守るため」に、市民と野党が共闘しての選挙は、まさに戦後の民主主義の歴史に刻まれることでしょう。
先日、全国を野党共闘候補者の応援にとびまわっている、ある野党の国会議員に現在の選挙区の状況について伺ったところ、「全国各地でみんな、それぞれがんばっているよ。一人区も東北、北の方はかなりいけると思う。保守的な地盤の強い西はまだ厳しい。でも、まだこれから」
昨年冬にお会いした時とは別人のような、明るい表情で語ってくれた彼女のことば。それを裏付けるような「現代ビジネス」の記事がネットで評判になっていますが、それを見て私も「これから!」という気持ちにもなりました。
これから2週間、たった2週間ではありますが、いろんなことができそうにも思います。マガ9を使っての発信もがんばります! 7月10日まで、一緒にあれこれやりましょう。
(水島さつき)