今週の「マガジン9」

 気がついたら、もう3月ですね。「マガジン9」の前身「マガジン9条」が誕生したのは、2005年3月でした。だから、今号は「マガジン9」の誕生日号です。なんともう11歳になったのです。
 ウェブマガジンとは何かも、毎週欠かさず更新するのがどんなに大変なことかも、運営資金捻出の方法さえも、よく理解しないまま「えいやっ!」と船出してから、いつの間にか11年が過ぎたのです。
 スタッフたちが、いちばん驚いています。

 いろんな波がありました。
 「憲法9条の精神を守る」ということだけを、ただひとつの共通理解として、あとは自由に開かれた議論の場にしたい、という立場は今も不変です。だから登場する筆者やインタビューなどでは、かなりの意見の相違も見られます。でも、それでいいんじゃないでしょうか。
 ここは開かれた場です。100人いれば、100通りの意見があって当然です。悪口雑言や罵倒罵声、ヘイトスピーチまがいの攻撃などは論外ですが、それ以外の議論ならば大歓迎です。

 発足当初は「憲法9条」がメインテーマでしたが、今ではご覧のように、テーマはどんどん広がっています。
 憲法、原発、沖縄、男女平等、思想・表現の自由、生きる権利、人権、労働問題、貧困や差別、ナショナリズム、戦争と平和、そしてデモや集会の告知まで、スタッフの関心の向かうところ、もう何でもありです。だから、閲覧者数も初期のころとは比較できないほど増えました。嬉しいことです。

 「マガ9学校」という読者とスタッフと、そして著名な講師の方々とを結ぶ催しも、もう50回を超えました。インタビューに応じてくださった各界の識者も300人ほどになっています。
 取材先で「マガジン9」の名刺をお渡しすると「ああ、マガ9ね。時々覗いてますよ」なんて嬉しい言葉をいただくことも多くなりました。やっと、ひとつのメディアとして足元が固まってきたのかな、とも思います。
 でも、まだまだ小さなメディアです。もっと多くの人たちとつながりたいと思います。そのためにも、これまでと同じように「無料配信」の姿勢は崩しません。

 ということで、厚かましくもまたもお願いです。
 ご支援をよろしくお願いいたします。完全独立のメディアとして、どんな制約も圧力も受けずに続けていくためには、みなさんのカンパだけが頼りなのです。ご支援の方法は「これ」です。

 いつまで続けられるのかは分かりません。でも、この社会の在り方を考えるための小さな灯になれればとても嬉しいです。

 そして最後に、みなさんへの呼びかけです。
 一緒に「マガジン9」を作りませんか。ボランティアとして参加してくれませんか。面白いですよ! 
 連絡は「こちら」へ。ドアを開けてお待ちしています。

(スタッフ一同)

 

  

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