週末、東京・渋谷で開催された、「ママの渋谷ジャック!」と題するデモに参加してきました。
「安保関連法案に反対するママの会」主催ということで、デモの列の中にはバギーがずらり、抱っこや手つなぎでお子さんと参加している方もたくさん。暑い暑い日だったけれど、デモコースの途中に給水スポットやミストマシンが用意されていたり、「暑いから無理せずに」との声があちこちで聞かれたりと、「お互いさま」な心遣いに溢れた気持ちのいいデモでした。昼間の開催だったので、「夜の国会前は無理だけどこれなら」と駆け付けた人も多かったのではないかと思います(実は私がそうでした)。
さて、この「ママの会」の合言葉が、「だれの子どもも、ころさせない」。デモ当日のコールにもなっていたこの言葉には、社会的状況や国籍や年齢を問わず(「誰かの子ども」である大人も含めて)、どんな子どもにも「殺される」ことや「殺させる」ことがあってはならない、という意味が込められているのだそう。性別や子どものいるいないにかかわらず、多くの人が共有できる願いだと思います。
そして、現在国会で審議されている安保関連法案は、その「殺される」「殺させる」リスクを、高めることはあっても低くすることがあるとはとうてい思えない。政府の説明を聞けば聞くほど、そう感じます。だからこそ、これだけ多くの人が「反対」の声をあげ続けているのではないでしょうか。
自分の子も友達の子も、知らない人の子も、誰も殺さず、殺されずに生きられる社会。おなかいっぱい食べて、好きなだけ笑ったり泣いたりしながら、毎日を過ごしていける社会。そんな社会に私は生きたい、と思います。
そのために、オトナのひとりとして何ができるだろうか。すやすや眠る息子の手を握りつつ、ママデモで会った子どもたちのことを思い出しつつ、ここ数日、そんなことをずっと考えています。
(西村リユ)