今週の「マガジン9」

 マガ9読者のお一人Kさんから、こんなメールを編集部にいただきました。
 「『NHKアーカイブス〈戦後70年 日本人はなぜ戦争へと向かったのか~メディアと民衆~〉』の内容が、とてもとても良かった。時宜にかなった放送内容であった。『NHKの意地だな』と思いつつ視聴した。キャスターの森田美由紀さん、ゲストの保阪正康さんのまとめも良かった」。たまたまこの番組を見ていて同じような感想を持った私は、「Kさんに同感です! 今苦しい立場にいるであろうNHKスタッフの良心も感じました」と返信を送りやりとりをさせていただきました。Kさんは、NHKにも同様のメールを送ったそうで、現場スタッフもさぞ励まされたことだろうと思いました。
 またある読者の方からも、スタッフコラム「風塵だより」への感想メールをいただきました。非公開でということなので、匿名で文面も変えて一部紹介します。
 「~時が経てば経つほど、メディアは憲法のことにさえ、触れなくなっていきました。ここ(マガジン9)で真剣に考えている方のような人は、私の周りにはほとんどいません。何の事かわからない、自分とどう関係があるのか想像できないのだと思います。数年前まで、憲法のことや、戦争反対と言うことが、こんなにも言いにくく、タブーのようになっていくなんて、まったく思いもしませんでした。私は、わりと心身本当に落ち込んでしまう状態なのですが、鈴木さんは、どうぞお元気で、お身体に気をつけて活動なさって下さい。とても記事に励まされました~」
 こちらこそ励まされるメッセージをありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。

 今、国の形が根幹から変えられようとしている、そのただ中にいることを日々感じています。それでも安倍政権の支持率は過半数を超えています。しかし私には、「戦争が近くにある社会」になることを、国民の多くが容認しているとはとても思えないのです。 同じ考えの人たちだけで集まっても仕方がない、発展がないという意見もあり、それも運動論としては一理あるでしょう。けれども、多くの同じ思いの人たちが未だ点で存在していて、権力を持っている側の圧倒的な情報により、分断されたり孤立していたり、という中では、確認しあったり、励まし合う機会もまた必要だと私は思うのです。
 歴史はくり返されるものかもしれません。しかし少なくとも、私自身が生きている間は、戦争の芽は摘み続けなくてはならない。この気持ちが私たちの中では揺るがないものとしてあり続けられるよう、読者のみなさんと一緒に励まし合いながら、思いをつなぎながら、できることならばそれをネットワークにしながら、進んでいかなくてはならない、そう思った戦後70年目の連休でした。
 読者のみなさま、これからもよろしくお願いします!

(水島さつき)

 

  

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