「みなさんの話を聞いていて、社会人としていろいろなしがらみもあるなかで、こういう活動をしているなんて偉いなあと思いました」
昨年末のマガジン9のスタッフお疲れ様会。酒席が盛り上がり、「各自、自己紹介を」ということになった際、半年ほど前からマガ9を手伝ってくれている女子大生3人の挨拶のなかで語られた一言です。彼女たちは昨年のマガ9学校「怒れる大女子会!」キックオフ大集会にも参加してくれました。
10年前のマガ9立ち上げ時より編集スタッフとして関わってきた身にとって、20才前後の彼女たちからもらった言葉はとてもうれしいものでした。また、特定秘密保護法に反対するデモを運営する「SASPL」(特定秘密保護法に反対する学生有志の会)の活動に参加したり、先の衆議院選挙で大学の友人たちに投票を呼びかけたりといったエピソードからは、彼女たちの聡明で誠実な人柄が伝わってきました。
お疲れ様会にはマガ9学校「サバイバル☆セッション~フクシマからTokyoへ~」で原発事故によって避難を余儀なくされた自らの経験を語り、パワフルな歌声も披露してくれた福島県いわき市出身のママシンガー、Yukariさんらも駆けつけてくれ、すばらしい歌声を聞かせてくれました。
「こんな小さなサイトでも、続けていると、たくさんの出会いがあるんだなあ」とひとり感慨にふけっていたら、他の編集スタッフから「無理せず、楽しく、やりましょう。こういうものは続けていくことが大事ですから」とのメッセージも。
マガ9を始めて以降、世の中はよくなっているのかと自らに問えば、私たちスタッフの多くは悲観的になりがちです。でも、忘年会に集まった仲間が、これまでマガ9を続けてきたことで得られた大切な財産だと思えば、考え方も変わってきます。
社会を変える、とか、社会は変わらない、とか、いろいろ言い方はありますが、表向きは変わっているように見えても、実は旧態依然のままであったり、岩盤ゆるぎないように映る現実も本当はすでにもろかったり、ということは歴史を振り返れば多々あること。
いまの時代、私たちを取り巻く環境は、私たちが気づかないうちに、変わっているようにも感じています。その行き着く先を想像するのは難しい、いや、未来は自分たちでつくっていくものだ、などと思考は行きつ戻りつも、とりあえずは新しい出会いも含め、仲間が集まるこの場を大切にしよう――ということで気持ちが落ち着いた年末年始でした。
本年もマガジン9をよろしくお願いします。
(芳地隆之)
私が最初に拝見したのが06年だったか07年だったか、なので2年目とか3年目だったのですかな。第一次安倍様内閣のときでいろいろ気を失いそうだったのが、マガ9を発見したおかげで今日まで正気を保って来られたようなところがあり感謝しておるです。
●執筆者・インタビュー先が幅広く、元右翼の方から現右翼の方から元防衛官僚の方までカバーする懐の広さ、
●あまり原理主義に陥らない柔軟さ、一面的でない視点
●やたらに「!」をつける攻撃的な内容でない、冷静な姿勢(松本哉氏除く)
●やたらに「!」をつける元気のよい内容、マヌケさ(松本哉氏含む)
というあたりが私は気に入っておりますし、皆様に支持されている秘訣ではないかな。
今後も末永くご発展をいのります、コンチクショー!!