先週金曜日、社会学者の上野千鶴子さんがコーディネーターを務めた『最新版 市民派議員になるための本』刊行記念シンポジウムの席で、パネリストとして登壇された、政治学者の宇野重規氏や山崎望氏、「ザ選挙」編集長の高橋茂氏が口を揃えて、「これほど意味のわからない選挙は日本の国政選挙で初めて」、「大学で学生から、どうして今回選挙をやるんですか?」と問われたら答えることができない」と言い、困惑の表情を浮かべました。そんな”トンでも総選挙”を安倍政権は12月に、私たちの貴重な税金と時間を使って強引にやることにしたのです。この暴挙にみんな唖然とし、あまりのバカバカしさにスルーしたい空気が漂っていますが、主権者としてここはおおいに怒るべきところです。
そもそも一人一票が担保できていない現状の選挙制度のまま、再び国政選挙を行うことは選挙の正当性がないと、弁護士の伊藤真先生らはただちに記者会見を開きました。伊藤先生らも怒り心頭です。
しかしこのままでは、おとなしい有権者はさらにしらけきって、投票率は低く、組織票だけでまたもや自公圧勝という最悪の結果になりかねません。それはなんとしても避けたい。
「辺野古の基地建設反対」「沖縄の誇りを取り戻す」という1点で結束し沖縄県知事選挙で勝利した沖縄県民のみなさんの闘いぶりについては、三上智恵さんの連載コラムでも伝えていただいているところです。ウチナンチューの怒りのマグマが爆発した結果でしょう。私たちは、沖縄の人たちにたくさん学びたいと思います。
もちろん、本土の女性たちもまだ静かですが、怒っています。「社会保障切り捨ての上に、物価が上がり生活は困窮!」、「福島の原発事故が終息してないのに、なんでまた再稼働?」、「うちの子も、よその子も、戦争に行かせられるんじゃないの?」、「こんな生きづらい社会で産めよ増やせよって無理!」など危機感と不満の声はあちこちで聞いてきました。そこで、長らくサイレントマジョリティと言われ続けてきた、女性票を候補者や政党に意識させる試みの一つとして、マガ9学校「怒れる大女子会」を企画しました。本来は来年春の地方統一選挙を睨んでのキックオフイベントでしたが、国政選挙についても、主体的に考えて動くということを、考えたいと思います。「女子会」と銘打ってますが、もちろん趣旨に賛同してくださる男性のご参加も大歓迎! ご参加お待ちしております。
(水島さつき)
解散総選挙やる理由は明白じゃないですか。アベノミクスで景気を良くしておいて、集団的自衛権の法整備からあわよくば憲法改正に進もうともくろんでたら、逆に景気が悪くなってしまって、憲法改正はおろか集団的自衛権も怪しくなってしまったから。それじゃ俺が痛いお腹おさえて総理やってきた意味ないじゃないかよ〜!ってこと。安倍総理、根本的に経済よりも日本チャチャチャの人でしょ。ただ選挙やったら自民党内の反対派、つまりハト派の親中国派が増えちゃって、ますます難しくなる可能性もあるわけだから、安倍ちゃん単純良い子だから、谷垣さんとハト派の長老たちにうまい具合にノセられて騙されたのかも?ってのはある。
いずれにせよ、マスコミが消費税!消費税!って騒いでも、それは目くらましで、選挙に勝ったらすぐに秋に出せなかった集団的自衛権の法律通そうとしてくるだろうから、9条の会としては他と示し合わせて勝手に「戦争準備解散!」とか名前をつけて、騙されんなよ〜!とやればいいんじゃないですか。自民党としては、それやられるのがたぶん一番、嫌だと思う。