080109up
12月26日から1月8日までに届いたご意見からとみんぐ さん
伊藤先生と小林先生の対談を拝読して、驚きました。
高等教育の場ですら、憲法と実定法の違いを理解していないとは…。中学・高校で憲法は国家から国民を守るものと教えられ、「憲法前文を書け」が定期試験の設問となった教育を受けたものとして信じがたいことです。(中学の時にはさらに「法律はなぜ必要か?」ということまで授業のテーマになりました)。
そういう教育を受けたものとして、小林先生の論にはちょっと違和感を覚えますが…これが現実なのですね。寂しい限りです。
かおぞう さん(45歳・女性・福岡県)
マエキタさんの「同じテーブルに」ということ、本当に大事だと思います。民主主義って時間がかかるから、話し合いこそが民主主義なんだってことを、忘れてしまうことがあって、平和や環境や、、、大切に思うあまりイラついてしまう。
権力やお金を持った大企業はジワジワと汚い手で私たちを追い込んでくる事にムカついてしまう。けれど、9条集会には9条を守りたい人しか来ないし、環境集会には興味のある人しか来ない、では、何も変わらない。ゴアさんの映画やキャンドルナイト、以前登場した鎌仲さんの「六ヶ所村ラプソディ」が環境にさほど興味がなかった人も取り込んでいったように、手をつなげる所で、どんどん手をつないでいけるようなキャッチー(?)なことを広げて行くことじゃないでしょうか、着々と。
マガ9でもそういう人を、これからも紹介して下さいね。
TY生 さん(67歳・男性・三重県)
伊勢崎賢治氏はアフガニスタンのアミン大使と会食した折、大使に国際社会に今一番訴えたいことはと質問した。大使はコラテラル・ダメージ(巻き添え被害)と答えた。
これに関して国際治安支援部隊(ISAF)に武力行使のお墨付きを与えた国連の潘基文事務総長は「事故であったとしても、敵を強化し、われわれの努力を損なう」と言わざるをえなくなった。ISAFの活動で住民被害が起こる背景について、日本国際ボランティアセンター代表の谷山博史氏は、米軍を主体とする連合軍が2006年に北大西洋条約機構の指揮に統合された。
このためISAFと連合軍の活動の線引きがあいまいになり、南部、東部ではISAFの名のもとに対テロ掃討が行われていると指摘している。日本は国連決議があれば、戦闘地域での活動、武力行使の活動に参加する主張があるが、平和憲法を持つ日本が参加する基準は国連決議ではなく、民衆の命を大切にした国際活動をしているか、どうかである。
十文字(衆愚代表) さん(32歳・男性・千葉県)
質問C.
コロンビア大学のルイス・ヘンキン教授は立憲主義の要請を、
1.人民主権とそれに基づく代表民主制
2.権力の分立および抑制・均衡、個人の人権の尊重を通じた国家権力の制限
の二つに大別する。
さて、長谷部氏は、これら二つの要素が相互に対立・衝突する可能性に加え、平和主義とも緊張状態にある事を指摘した上で、結論として「不自然で人為的な努力を続けなければ、もろくも崩れる」ものであると論ずる。これは、丸山眞男教授の「民主主義をめざしての日々の努力の中に、はじめて民主主義は見出される」という言葉に通じる。
しかし、塾長の「議会制民主主義が未成熟な日本」という概念から9条による半準則的な軍隊抑制システムに依存する事は、世界普遍的な文民統制という民主的な理念を日本人自身の努力によって確立する機会を奪い、未熟のままとなる。
それは結果としてアンチ立憲民主主義的で、世界の平和的安定も率先できないと思うが如何だろうか。
マングース さん(45歳・男性・東京都)
私も、上表題の本を読みました。著者の主張は、要約すると以下のようでしょう。
《現在、いわゆる「格差反対」「ネオリベ反対」などと弱者の味方風の主張が左翼陣営から聞こえるが、彼らの眼中にあるのは正社員すなわち安定労働層の生活であって、それ以下の派遣労働者やフリーター等不安定な労働層のことは眼中にない。だが、我々にとっては安定労働層が既得権を手放さず、我々に就業の機会を与えないことこそが問題なのだ。》
しかし、安定労働層の「安定」という「既得権」は生存に必須なものであるゆえそれが脅かされたら防衛するのが当然でしょう。それを非難することはできません。ただし、私も現状の左翼の対応が十分だとは思いません。たとえば、労働組合は非正社員の待遇改善も含めてストを打つ、派遣労働者の即正社員化や法定最低賃金の引き上げを法律として作らせるよう運動する等。口先だけでなく理想の実現に向けて本気で取り組む必要があります。
平和を愛するキリスト者 さん(48歳・男性・東京都)
NHK経営委員会の委員長古森氏の強い意向でNHKの新会長に財界人の福地氏が選ばれました。
古森氏といえば戦前レジームへの回帰を目指す安倍前首相の意向で送り込まれた人間です。
古森氏の今回の非民主的で強引な新会長選びは、報道の自由、表現の自由に関わる重要な問題ですし、また政治信条もさることながらジャーナリズムには無縁の財界人が会長に適任とは到底思えません。公共放送、報道機関は、企業経営の論理で動いてはいけない世界です。
それでなくてもNHKの予算は国会承認制となっていますので、政治との関係がしばしば問題となっています。
「従軍慰安婦問題の番組」が安倍前首相、中川前政調会長の圧力で改編されてしまったことは記憶に新しいと思います。
NHKの今後に懸念を感じ得ませんが、ともかく戦前のように国家権力の一方的な意見ばかり放送するといった過ちを繰り返さないことを祈りたいものです。
たんぽぽ さん
マガ9レビューvol.39で言われているようにテロは支配者側が使う言葉だから支配者側がテロ行為をしてもテロが起きたとは言われない。
また支配者側(アメリカ)と共通の敵を殺している間はテロリストと呼ばれない。逆に武器を提供され応援してくれる。オサマ・ビン・ラディンやイスラム聖戦士のように。
不公平な言葉だ。
テロは悪い。従ってテロとの戦いは正しい事だと思いがちだが、どうしてテロが起きたのか、テロとの戦いは何なのか、もっと考える必要がある。
安易にテロとの戦いを支持するというべきではない。そういう政治家は信用できない。
YY さん(34歳・男性)
みんなの声の過去アーカイブを見ていたら、疑問を感じる投稿があった。
ソマリア沖で海賊に襲われた(日本人乗組員のいない)日本国籍タンカーが米軍により救出されたことを取り上げつつ「さて、この海賊に対して憲法9条はどのような働きかけが出来たのでしょうか?単なる理想論、お題目だけで人命など救えはしない」という内容だ。暴論も甚だしい。
同じ暴論の土俵で反論しよう。「では今までに米軍が救った人命と殺した人命はどちらが多い?」
また「実績がないと社会では信用されない」とも続けるが、伊勢崎氏らのアフガンにおける武装解除がどれだけ国際社会を驚かせ米軍から感謝されたか。中村医師らのアフガンにおける井戸掘り等、国際貢献の実績を日本は9条の下で確実に積み重ねている。助け、かつ殺していない。カルザイ氏すら知らなかった給油活動等の為に派遣された海外派遣自衛隊員の、異常な自殺者数は何を意味するのか。
河馬園長 さん
前回のマガ9で森永氏、金氏の双方とも、MD(http://www.f5.dion.ne.jp/~mirage/hypams01/md-01a.html参照)を批判しましたが、双方が異なる現状認識をされている事が面白いです。
"日朝の近くて遠い距離関係"のなせる業なのか、金氏は「MD構想の真の目的が、対北朝鮮先制攻撃と朝鮮半島の軍事覇権にある」と主張しますが、現実は日本にそんな主体性がある筈は無く、森永氏の「対米追従の形で日本が戦争に巻き込まれる可能性」という指摘の方が的を射ています。
しかし参照が示す通り、MDは専守防衛的で敵地攻撃の手段ではなく、同じミサイル防衛のMEADSは米独伊共同で開発されている等、完全否定のし辛いものです。
結局、憲法9条をタテにした批判も、「9条による国連常任理事国+αの抜本的核軍縮」の様な構想を示さぬ限りお話になるものではなく、むしろ伊藤塾長や小林節氏、マエキタミヤコ氏の様に、「憲法論議の土俵に立つ」等を話題にする方が余程有意義です。
みかん さん(18歳・女性・大阪府)
姜尚中さんが言ってる通り、憲法を改正したらとんでもない事になると思います。 憲法を改正し、こういう前例を残すと何でも簡単に改正がきいてしまいます。 アメリカが作った憲法なのに、どうしてアメリカを意識して憲法を改正しないといけないんでしょうか。 私も絶対憲法9条を押して、日本が危うくなる事はないと思います。 だけど、東アジア共同体は日本と、東アジアとの歴史の認識が大きく異なってるので難しいと思います。
2008年が始まりました。
アメリカ大統領選挙があり、
日本でも解散・総選挙が待たれる今年、
果たしてどんな1年になるのでしょう。
皆さんの声をお待ちしています。
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