071219up
12月12日から18日までに届いたご意見からつくしさん(男性・静岡県)
今週も素晴らしい内容でした。雨宮処凛さんと堤未果さんの対談、デスク日誌などです。私にもフリーターの娘がいまして何かすさんだ思いを受け止められないのと、9条の運動と25条の運動が結びつかないというか、若者自身のたたかいを切望していると言うか、非常に同情心と不信感が同居しているのです。
「親父は食えてるから」と簡単におっしゃいますが、私は1941年生まれ、空襲を生き延び、戦後の焼け野原の中で食うや食わずの生活からスタートしました。1964年になって就職してようやく満足にごはんが食べられるようになった感じです。そしてアホな日本人に中流意識が蔓延したのもつかの間、「若者は戦争の苦労を知らないなぁ」と思ったとたん悲惨な生活が襲いかかっています。
といって一面の豊かな日本が影を落としていて若者達はたたかう事を知らない、なにか「恥ずかしい事」と考えているような。大いに協力するから「自分たち自身の力で跳ね返せ」と言いたいです。その点、雨宮さんの生き方には全面的に賛成します。みんなそうあってくれれば「世の中すぐに良くなるのに」と思わざるを得ません。私達の時代は食えない人が大半だった、しかし今の人達は分断されていて闘いづらいかもしれません。しかし一人になっても「生きさせろ」とたたかう勇気と誇りが欲しい。頑張って下さい。
河馬園長さん
雨宮さん、堤未果さんの勇気と誠実さ、そして今回の掲載を英断したマガジン9条を率直に賞賛したいと思います。というのも、この堤さんの告発ほど、「憲法9条を信奉して疑わない人間」の問題点を露見させたものは他にそう無いでしょう。
この「恥ずかしくないのか?」という糾弾を、日本政府や政治家にぶつけるのならばまだ理解できます。
しかし、よりにもよって貧困に喘ぐ一人の弱き日本人に対し、同情する訳でも、ましてや困窮から救い出そうとする訳でもなく、ただ、「9条の理念」に反しただけでこうまで無神経に罵倒するとは、正直私としては、「在り得ないものが在り得た」という思いです。
この様な糾弾者にとっては、9条の理念さえ守らせられれば、個人の自由意志や死活問題、そして尊厳は二の次なのでしょうか。
せめて、マガジン9条の関係者と読者だけでも、これら原理主義者の非情を問題視し是正させなければ、憲法9条は台無しになってしまうでしょう。
十文字(衆愚代表)さん(32歳・男性・千葉県)
古典的で理想主義的な9条護憲論と比べ、生存権を主軸とした雨宮氏と堤氏の対談は具体的に一般庶民の利益に関連した事をテーマとする分、遥かに国民の理解と賛同を得易いだろう。
また、「9条と25条はつながっているので、対立してもしかたない」と雨宮氏は言われるが、確かにパワーポリティクスや人間の利己性に盲目ではない内田樹氏や藤原帰一氏的な9条護憲論ならば親和性は高いだろう。しかし古典的な9条護憲論は、日本人を利他・自己犠牲的に変える事を理想とするので、根底にあるエトスの差異は潜在的な対立要因となりえる。雨宮氏の「”おやじ”って生存権に対して鈍感…」という発言の内幕は正にそうであろう。古典的9条護憲論者は、利己性は理想を阻むエゴだと看做すからである。
だが25条重視派がそれを率直に批判しても、相手を感情的にするだけに終わる危険性がある。とはいえ、最悪9条が亡くとも25条さえ確立させれば、平和主義は堅持できると私は思う。
埴生 明さん(20歳・男性・福岡県)
とても面白かったです。
話は変わりますが、今年から私が通っている市立大学の学費が上がりました。
また、来年からは納入回数が減らされ、一回の払う額が倍になり学生の負担は増える一方です。
足りない資金は学生に求めるばかりで、大学は経営責任を放棄していると、今回のコラムを読みながら思いました。
ありがとうございます。
平和を愛するキリスト者さん(48歳・男性・東京都)
小泉構造改革が始まってから、「自己責任」「自助」の名のもと弱者がどんどん切り捨てられているように思います。
その結果、明らかに生活保護が必要と思われる国民に生活保護が支給されずに餓死してしまったといった、悲惨なニュースも
よく耳にするようになりました。
自己責任とは「自分でやったことの結果は、自分で引き受ける」といった、たいへん冷たい論理で、私はあまり好きにはなれません。
自己責任とは強者の論理です。
自己責任ですべての人が生活していければ合理的かもしれませんが、生活していけない人が多々いるのが現実です。
今の日本はあまりにも自己責任に比重が偏りすぎています。
もう少し「自己責任」「社会責任」、「自助」「共助」「公助」のバランスがとれた社会に変革していくことが必要だと思います。
早川 勇二さん(30歳・男性・秋田県)
こんにちは。いつも楽しく読ませてもらっています。
今回のレヴューで「日本で戦争に加担した人を恥と思う知識人は…」のくだり、読んでいて思い出しました。
確か、高村光太郎は戦中に戦争賛美詩を書いたことに恥を感じて戦後引き籠っていたんじゃないかと思います。
違っていたらごめんなさい。
たんぽぽさん(女性)
武力を武力で防ごうとするよりも、まずは戦争をしない、恨みをかわないことが重要です。
戦争が始まってしまえば、武力で防ごうとしても防ぎきれず、双方に死傷者や被害が出るだけではないでしょうか。
恨みをかわないという点で伊勢崎さんが言っていたように、給油法は絶対に通すべきでありません。。
福田総理は「困っている人を助けるために給油法を通さなければいけない。」と言っていました。。
しかし給油法が通っても、お金に困っているアメリカ人の助けにはなっても、食べ物や住む所、命を脅かされ困っているアフガニスタン人の助けにはなりません。。
助けになるどころか、武力が強化されれば困る人が増え、恨みをかうことになります。。
そして困っているアフガニスタン人を本当に助けている、民生支援している日本人の命を脅かします。さらに日本にテロがおこるかもしれません。
テロ対策として軍事演習するよりも、給油法を通さないことのほうがテロを防ぐ効果があり重要です。
TTさん(25歳・男性・徳島県)
12月12日、無政府状態が続き、国として機能していないソマリアの沖合で海賊に乗っ取られた日本船籍のタンカーを、アメリカ海軍が救助しました。
このタンカーには、ミャンマー人やフィリピン人が乗っており、米国やドイツの海軍が追跡していました。乗組員は全員無事のようです。
さて、この海賊に対して憲法9条はどのような働きかけが出来たのでしょうか?
単なる理想論、お題目だけで人命など救えはしないと言うことを、マガジン9条の人々は知るべきです。
まさか、警察や消防の装備で海賊と渡り合えなんて言いませんよね。
貧弱な装備で死地に向など、それはあなた方が忌み嫌う戦争指導者と同じです。
ちなみに、このソマリアはあまりの酷さに国連さえさじを投げた地域です。
理想を語るのなら、護憲派は自分たちの力でこの国を正しき道へと導いてみてはどうでしょうか? 実績が無ければ、社会では信用されません。
T.E.さん(53歳・男性・新潟県)
はじめてこのホームページを読みました。
多数の若者達がワーキングプアになっているのは、自己責任ではないと思います。
私は、公務員の事務職をずっとやってきました。仕事がこなせなくなり、それが原因でそううつ病になり、現在は休職中です。
同僚達は、仕事がきつくなってもこなしています。
こなせない人は辞職しています。
私の場合は、病状は安定してきているのですが、元の職場に復帰するのは、能力的に無理と考えています。
これからの生活を考えると、仕事は失いたくは有りません。
上司に閑職に回してくれとお願いしましたが、今はどこの部署もきついと言われました。
私は、わがままでしょうか。自己責任をとって、辞職すべきでしょうか。
こんな悩みを抱えた中高年にも光を当てて下さい。
2007年は、皆さんにとってどんな1年だったでしょうか?
各コンテンツについて、政治や社会のニュースについて、
たくさんの声をお待ちしています。
ご意見募集