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11月21日から27日までに届いたご意見から熊木秀夫 さん(78歳・男性・神奈川県)
今読んだ林先生の、日本はもう戦争は出来ない国になっている、という意見に賛成です。
私は日本の食糧事情からもそういえると思います。
私の住む川崎市のとなりは東京都大田区で、ここには東洋一の青果市場があり毎日沢山の輸入野菜果物が届き、また配達されていきます。その大部分は飛行機で成田に着き、そこからこの市場にトレーラーで運ばれてきます。
米の自給率は40%を切ったそうです。野菜は中国から、果物は中南米から入っています。魚だって一番遠いチリからもくるんです。
それが戦争が始まればお金を山に積んでも私たちの食卓に届かなくなるのです。東京に原爆が落とされれば、東日本は壊滅します。
こんな簡単なことを今の政治家は分かろうとしないところが問題です。
豪傑 さん
「せいぜい国境警備隊程度で、日本列島の外側で守るという選択肢はあり得るけど、そこを破られたらもう、手を挙げるほうがいい。」とおっしゃった林博史氏に質問したい。
現在、中国共産党政府は「南京大虐殺では日本軍により、無抵抗な市民を30万人以上虐殺され、強姦、略奪、暴行、拷問、放火などが行われた。」と主張しているが、これが事実だとして、何ゆえに今の日本が侵略されたときに、日本各地で南京大虐殺と同様の、阿鼻叫喚の地獄にならないと言い切れるのだろうか。林博史氏は先進国では戦争が起きない(その後に日本が侵略される事を想定するのは文章的におかしいと思うが)と主張されるが、現実には経済的に東側で最も豊かだったユーゴスラビアの崩壊に伴い、その地域で南京大虐殺と同様の阿鼻叫喚の地獄が出現した。同じ人間のすることである。将来の日本が侵略されたとき、同様のことが起きるのは当たり前だと考えられるが、どうであろうか?
堺 大輔 さん(38歳・男性・千葉県)
今回の記事を読んで、以前から、漠然と考えていた事を、書かせてもらいます。
世界中の軍事力が、一切無くなって、平和な世界になれば、本当に理想的だと、私も考えます。そして、今回の記事にもあったように、現実問題、先進国での戦争は、非常に確率的に低いと思います。しかし、国民の安全を守るという観点から考えると、どうなんでしょうか?これは、私達、国民に対する、「安全を守る義務」を国家に放棄させることにはならないでしょうか?
今、日本という国は、私達、国民に対する、様々な義務を放棄しつつあります。年金問題然り、ワーキングプア問題然り。
国民を殺す為の軍隊は論外ですが、国民に対する義務を、これ以上放棄させることは、私達にとってどうなんでしょうか?
国の果たすべき「義務」を増やすならともかく、減らすのは不味い様に思います。
ママコト さん(54歳・女性・埼玉県)
林博史氏の
>電気が止まるとすべてがストップしてしまう現代社会は
>戦争に耐えられないので国境警備隊程度で、
>日本列島の外側で守るという選択肢はあり得るけど、
>そこを破られたらもう、手を挙げるほうがいい。
とする見解に武装の意義の一面として賛成ですが、抑止という大きな効果があると思います。電気がストップするほどに、また国境警備隊が破られるに至らないためにある程度の武装が必要だとは思います。世界の警察はないし、また世界を支配したい暴君もいることは確かなのですから・・・ただし、好戦的な思想の持ち主が支配している与党の元での武装はかえって国民は危ないと思います。
TY生 さん(67歳・男性・三重県)
林博史さんは「日本の場合でいえば、完全非武装とまでは行かないとしても、今の自衛隊のような強力な軍事力はいらない」と述べた。同感です。
だが改憲派は、自衛隊に飽き足らず軍隊を持ち、海外でも武力行使可能を目論む。2007年防衛関係費は4兆7818億円で世界第6位。膨れ上がった軍需で甘い汁を吸おうとする商社、元防衛官僚、政治家たちの不透明で疑惑の持たれる事件が明るみに出た。検察の捜査が入った社団法人「日本平和・文化交流協会」は、元防衛庁長官の瓦力氏が会長を務め、久間元防衛相や民主党の前原誠司前代表ら与野党の国防族、日本の軍需産業幹部、さらにはコーエン元国防長官など米国防関係者も理事に名を連ねる団体で、日米政界と軍需産業をつなぐパイプ役の役割を果たす。
本年9月末の国の借金は833兆6982億円、借金残高はすべての国民一人当たりで約653万円。財政再建で福祉は切り下げられた。利得や利益の標的にされる軍事費こそ縮小すべきだ。
河馬園長 さん
集団的自衛権を放棄し、個別的自衛権の遂行能力を弱体化させ、伊藤真塾長が主張する「集団安全保障」にも言及せず、理想主義の代名詞である「非暴力不服従」も述べず、ただ「現実的」に、「自分の身が一番大事」という事を追求するのであるならば、市民武装権は最大限に承認されてしかるべきです。
そこで日本が侵略され、「手を挙げるほうがいい」にしろ、イラクやアフガンの様にゲリラ戦を遂行するにしろ、いずれかの選択は日本市民一人一人の個人的選択となり、ここで初めて、政治学者の丸山眞男が主張した、「日本人の政治的な当事者意識」が真に問われる事でしょう。
因みに、無防備になった日本を一番に侵略(再占領)する国は、蓋然性からみてもアメリカでしょう。批評家の由紀草一も同様の指摘をしており、「軍事的リスクが全然なく、早い者勝ちならば、他国にやられる前にやらなきゃいけない、だけでも十分な根拠になる。」と言っております。(本文敬称略)
十文字(衆愚代表) さん(32歳・男性・千葉県)
日本を「悪」と断じ、戦争責任を追及し続ければ、日本人が主体的に戦争に関わることを忌避させる効用があるが、同時にその「悪」を「改心」させた旧連合国の「正義」を確認させ、旧連合国の国益に加担する副作用がある。
その副作用の最大利用者は、言うまでもなく米国である。
http://news.goo.ne.jp/article/gooeditor/world/gooeditor-20070824-01.html
このブッシュ氏の演説が示すように、ベトナムの失敗等あったにもかかわらず、米国は未だに遥か昔の「正義の遂行」を、現在の対外政策の正当化に援用し続けている。そして「改心」した日本とドイツは概ね親米的で、基地の提供等、戦後の米国の国策を支え続けている。もちろん、これらの事実は「平和主義」と呼べるものではない。とはいえ、「戦争責任追求が世界平和に繋がる」という理論を確立し普遍化させない限り、条件反射的に利用を批判しても、米国は日独へのイニシアチブ堅持の為、利用を断念することはないだろう。
かぜ さん(54歳・男性・神奈川県)
沖縄の集団自決をめぐる林博史氏の話はおもしろかった。作家の曽野綾子氏の「死者の尊厳をおとしめる」という意見に林氏が「靖国神社をめぐる問題と同じだ」という反論は、私もそう考える。まさに「“林”を見て森を見ない」作家の詐欺的な思考に怒りを感じる。私は曽野氏と同じ信仰をもっているので、氏の作家大江健三郎氏にたいする謙遜のようで傲慢な思考には、失望しています。
それから先進国は戦争できない「ライフラインになっている」という指摘は説得力がありますね。
渡辺 さん(女性・神奈川県)
私は横須賀市に住んでいます。「再編交付金」が最高額もらえることになり、蒲谷市長は「当然」とか言っているそうです。
その態度もアタマにきています。
岩国市や座間市は外されたそうで、「こんな税金の使い方があるか」と唖然としています。横須賀市民をやめたいくらいいやです。
これは憲法に照らしても絶対変だと思うのですが、どこがどう変なのか、もっと「憲法的に」教えてほしいです。お願いします。
いちろうえもん さん(30歳・男性・山形県)
生きて行くには社会・システムを形作らなくてはいけません。
人生は不平等で不条理です。しかし、システムは平等でなくてはなりません。
生存は無条件に肯定されるものです。しかし、助け合うのにも資金が必要であり、システムが不可欠です。
それが日本にとっては税金であり法です。
日本人であるならば誰かの払った税金の恩恵を受けて育ったはずです。
国民としての義務を果たすのは国家というシステムの成員としての勤めであり、連帯の証明でもあります。
いわゆる団塊の世代が労働の前線から退き、その長い労働の対価を受ける時に、若いのが支えず誰が支えるというのでしょうか。
労働し、税金を払う事こそが本当の「優しさ」なのではないでしょうか。
働き、その税金で誰かが助けられている事は私にとって誇りであり、だからこそ私の税金が戦争等の殺戮に使われる事に深い怒りを覚えるのです。
それと、学歴が無くとも家が無くとも仕事は有ります。
平和を愛するキリスト者 さん(48歳・男性・東京都)
雨宮さんはプレカリアートの運動に出会い、「無条件の生存の肯定」という言葉を知り、自らの人生観の大きな転機になったのではないかと思います。
雨宮さんが言われるように「貧乏でも馬鹿でも役立たずでも生きていていい」当たり前ですし、その通りだと思います。
またこのことは人道の基本だと思います。
だから国連の世界人権宣言でも、日本国憲法の13条、25条でも保障されています。
「条件つき」でなくては生きていけない世の中や「自己責任」の名によって切り捨てられる世の中は、生きづらいばかりでなく、決して自他共を幸せにしないと思います。
人は、どんな人でも生きる権利はありますし、生きていける世の中でなければならないと思います。
冬山千加子 さん(43歳・女性・京都府)
私はいままで、在日の問題に無関心だったのですが、在日の人達は憲法からも疎外されていると知り、この問題に関心を持つようになり、先日、ある大学でのこの映画の上映会と井筒監督のトークショーに参加してきました。
「在日の人達がカミングアウトして、国籍を明らかにし、一つの名前で生きていく覚悟をし、アイデンティティーを確立するということと、カミングアウトした人達をフォローする社会づくりが必要不可欠」「在日を排除する社会の責任は、政治家でもメディアでも無く、大衆そのものにある」など、心に突き刺さるお話を聞くことが出来ました。
テレビと一緒でちょっとおっかない印象の監督でしたが、「君達は素晴らしい憲法に守られてるのだから、存分に自由を謳歌して下さい。未来なんて考える必要ないよ。過去をさかのぼって見つめていけば、おのずと君達の未来も見えてくるからね。」の暖かいメッセージには思わず涙しました。
Y さん(28歳・女性・東京都)
28歳のフリーターです。今年、三年間アルバイトをしていた会社を辞めました。将来を考えた時、自分の続けるべき仕事の内容を思ってです。最近ハローワークに通って気付いたのですが、雨宮処凛さんがどこかで仰っていた通り、社会は経済に有用な人間のみ欲しているように見えます。雨宮さんも参加されている「クリエイティブな仕事に就きたいニート・引きこもりのための神保町小説アカデミー」のような団体のフリーターバージョンがあればいいと思います。お金はあればあったで幸福ですが、年収100万円くらいでも自分の能力を使って生きている感じがすればそれはかなり幸福でしょう。美術の専門学校を出た私は何かを作ってそれを経済に還元して生きてゆきたいのです。人が簿記や英語の資格をとっている間に私はデッサンをとっていたのです。そんな奴が自分の自信のある能力を持って社会に参加する突破口はやはりないんでしょうか?
林博史さんのインタビューに
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興味をもたれた方は、是非、
林氏の著書もあわせてお読みください。
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