071121up
11月14日から20日までに届いたご意見から平和を愛するキリスト者さん(48歳・男性・東京都)
落合恵子さんのお話を2回にわたって読ませていただきましたが、自らの体験と憲法を絡ませて語っておられ大変参考になりました。
日本は、ここ10年位の間に有事法制の成立、教育基本法の改悪等、公の名において国民の権利が制限される法律が次から次へと成立しているように思います。
また国民にとって必要な社会福祉が、自己責任、自助の名においてどんどん切り捨てられ、再び命が軽んじられる時代になろうとしているように思います。
まさに自民党が発表した憲法改悪案の先取りをしているといった感じで懸念を感じます。
落合さんがたとえで挙げられた絵本『ガンピーさんのふなあそび』のように「みんな乗っていけばいいじゃないか、沈んだらまたそこから新しくみんなで行こうよ、そしてみんなで仲良くお茶を飲もうよ」といった世の中であってもらいたいものです。
「後から来たやつ乗せないよ」という切り捨てが行われる世の中にはなってもらいたくありません。
三十郎さん(30歳・男性)
伊勢崎先生の憲法九条活用論は、学ぶところ大です。
九条改正論者は、擁護主義者に「現実を知らない」とか「平和ぼけ」とか言う。ある面その指摘は、正しい。
擁護者もただ護憲を主張しているだけで、この憲法をどのように活用するかと言うことを明確にしていないからだ。
私は、一般的に両者とも現実を理解していない平和ぼけだと思う。その中で伊勢崎先生の主張は、実体験に基づいているだけ多少複雑な部分もあるけれども、九条を活用することで国際貢献できる主張は、私たちが選択すべき考え方であると感じた。
現在では、改憲論者も護憲論者も大半は戦争未経験者である。
紛争及び戦争がどのようなものであるかを学ぶところから始めなければならない。そして敢えて自分の主張に不都合な事実も、認めていかなければ
ならないと思う。
河馬園長さん
【「憲法が認める国際貢献と自国の防衛、非軍事による国防」を 検討されるなら】
紛争の原因として第一に挙げられるのは民族間対立です。
その次に挙げられるのは宗教、歴史、政治、経済でしょう。
具体的に列挙すれば、台湾、チベット、ウイグル、朝鮮半島、北アイルランド、キプロス、クルド、タミル、ソマリア、バスク、ユーゴスラビア、ルワンダ、そしてパレスチナ等の問題です。
それらの問題に対し、日本は憲法が許容する非軍事的な貢献でどのように等しく(ごく一部地域だけに係わるのは差別・非憲法的です)かかわり、憲法前文の理念を遂行すべきなのでしょうか。
また、集団的自衛権を放棄し、個別的自衛権の遂行能力を弱めれば、それだけ伊藤塾長の主張される「集団安全保障」は日本人の生命線となります。
しかし、今までの塾長の「集団安全保障」の解説は観念論的で、いまいち合点がいきません。
「集団安全保障」について具体的かつ詳細に聞きたいです。
スピカさん(47歳・女性・兵庫県)
マガジン9条、いつも盛りだくさんな内容でどれも興味ありますが、毎回欠かさず読んでいるのはデスク日誌です。
これまで愛読してきた「今週のツッコミ」、「今週のキイ」と分類的には同じカテゴリーかなと思うのですが、何と言ったらいいのでしょうか、非常に読みやすくわかりやすく、しかも後味がいいところが大好きです。
決して明るい話題が多いわけでもないのに、「デスク日誌」を読むといつもホッとします。
執筆者の方の等身大の思いがそのまま伝わってきて、共感できるところがいっぱいあるからでしょうか。
連載の最初からいいな〜と思っていて、一度それをお伝えしたいなと思いつつ、なかなかうまく感想が書けず先延ばしにしていたら、連載もはや30回目なんですね。
感想うまく書けないままですが、とりあえず毎回楽しみにしていることをお伝えしたくてメールしました。
かぜさん(54歳・男性・神奈川県)
[偽装問題]についての視点はおもしろかったです。
たしかにこれまでの会社人間から、派遣、パートなどの労働者ではなく、労働力としての人間を求める経営者たちは、利潤を得るでしょうが、たえず[内部告発]という経営上負の遺産を抱えることになると思う。
インターネットでその情報は発信され、停止できないし、その結果営業停止になり、その仕事に関わる人はおおきなダメージをうける。
不安が蔓延した社会生活は破壊されると思うし、企業は社会責任の重さがますます要求されると思う。
TY生さん(67歳・男性・三重県)
11月9日の公判で大江健三郎氏は、
「“元隊長の具体的命令の有無を問題にしているのではない”、軍は“軍官民共生共死”の方針を県民に担わせており、集団自決は“タテの構造”の中で“すでに装置された時限爆弾としての『命令』”で実行された」と述べた。
これは沖縄県民大集会での「隊長の命令で北山(にしやま)に人びとが集められなければ、一夜にして200人が死んでいくはずはない」との指摘と同じで、隊長と軍隊の存在が集団自決死に果たした客観的な役割の認識が必要だ。
私は1970年9月刊行の「沖縄ノート」が、2005年8月になってから、その記述が名誉毀損だとして訴えられたことを奇妙と思っていた。
公判で原告の一人は「沖縄ノート」を読まずに提訴。
もう一人は人に勧められて提訴したことを述べた。
裁判が名誉毀損という仮面を被った軍隊を免罪にする企てであることは明確だ。
教科書5社は軍隊の責任を記した訂正申請を行なった。
軍免罪の企ては失敗するだろう。
今週はブログへのご意見もいただきました。
ありがとうございます!
引き続き、お待ちしています。
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