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みんなのこえ

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070829up

8月22日から8月28日までに届いたご意見から

連載コンテンツのほか、
過去の特集にもご意見・ご感想をいただいています。

●この人に聞きたい(新藤兼人さん)について

TY生さん(67歳・男性・三重県)

【国家の使命を担う死を主張】

新藤兼人さんは、人間の大きなテーマは“どのように死ぬか”で、平和で安らかに死にたいとか家族に見守られて死にたいなどを挙げた。

ところで、国民、それぞれが生きて望む死の価値より、安倍首相は著書「美しい国へ」で、国に殉じた特攻隊員に触れて「(命を)なげうっても守るべき価値が存在する」と、国家の使命を担って死ぬことを主張する。

仮に日本が攻撃されたら国を守る使命があるだろう。内閣法制局は、日本は現行憲法の下で個別的自衛権はあるとして、自衛隊の存在を容認し、自衛隊は世界でも有数の防衛力を持つ。これで十分である。

しかし、安倍首相は、命をなげうっても守るべき価値の範囲を広げ、日本が攻められていないケースで、遠征をしている米軍を守ることを加えた。

これが改憲の最大の狙いで、これを認めるか否かが改憲の争点である。

政治家の真の使命は、武力を行使しないで済む平和な環境を外交力で獲得すること。現行憲法の理念を生かすことだ。

●この人に聞きたい(新藤兼人さん)について

オタク春夫さん(29歳・男性・兵庫県)

【だらだら暮らしたい=護憲派なのか!?】

戦争になったり、安保のために徴兵されたりしたら、だらだら暮らすことが出来なくなる。 アニメマニアで、年二回のコミケが唯一の楽しみの僕には大打撃だ。
以前は、右派こそが国家を救うと思っていたけれども、最近、安倍内閣の胡散臭さを見て、右派のほうがよほど漢らしくないと実感した。
結局俺たちを食い物にしただけじゃねーか! コラァ!
俺は、いつまでも平和な日本で萌え萌えしていたい。
エ○ゲーして暮らしたい。
こんな習慣を壊すなよ、政治家ども!!
俺たちを騙すな。

●伊勢崎賢治の15歳からの国際平和学(第4回)について

十文字(衆愚代表)さん(32歳・男性・千葉県)

【戦争を止めるための、”行き過ぎた”恩赦】

これが世界の偽らざる現実だと思わざるを得ない。現代の戦争においては「休戦」はあるが「敗戦」が存在しない故に起こることである。
仮にトップを潰したとしても、例えば「日本を民主化させた」などとトンチンカンなことをブッシュは抜かし、米国はイラクに侵攻しフセインの首を取ったが、その後は周知の通りである。
そして米兵やイスラムテロリストがいくら一般市民を巻添えにしても、彼らが法で裁かれることはなきに等しい。
この根本原因は世界人類に真の意味での人権思想が確立しておらず、それに基づいた法的システムがなく、故に戦争をした方が得だという共通認識が心の一部にあるからであろう。

結局、今現在の我々にできることは、将来の戦争を未然に防ぎ、悲劇を起こさぬことしかない。
護憲平和主義者にとって、9条を活用することで、如何に将来に世界のどこかで起こる戦争を未然に防ぐことができるのか。
それこそが護憲派の最大の懸案であると私は考える。

●雨宮処凛がゆく!(第20回)について

マーク787さん(56歳・千葉県)

【人間の尊厳を守る】

失業して1年、再就職の道は波高し。青年だけでなく、中高年も、そして高齢者も、使い捨て。
貧困層が確実に増加している。これは、国家が意図を持って政策的に進めているとしか思えない。

60数年前にも、貧困と人権を無視する政治があった。
国民主権、戦争反対を訴えれば投獄された時代。
貧困層の若者は、家族の生活のため、軍隊を選んだ。そして、
天皇制軍隊の戦争で死んでいった。

二度と繰り返させない為に、人権、権利、戦争放棄の九条を持つ国の国民として、こんな、国民を大事にしない政治を終わらせなければならない。と思う。

●デスク日誌(vol.17)について

wakさん(39歳・男性・千葉県)

【デスク日誌にて言及の「敗戦の日」について】

瑣末なことで恐縮ですが、「終戦」という語をごまかしと断じるのは短絡的ではないかと思います。私は終戦と敗戦のどちらでも良いと思っていますが、どうも敗戦というと、捲土重来を期すとか臥薪嘗胆とか、とにかく次の戦いには勝つという文脈を呼び込むために屈辱をあえて記念するという方法論にもつながりかねない危険を感じます(外国には、こういうやり方

それから、もし徹底して歴史的事実に照らして「敗戦」という語を使うべきというのであれば、8月14日か9月2日こそを「敗戦の日」とすべきです。
ポツダム宣言を受諾したのが8月14日で、降伏は9月2日。一方8月15日は、国内向けに天皇の声による詔書の放送ならびにその解説が行われたというだけです。いまさら「承詔必謹」でもあるまいし、降伏もしくは敗戦といった歴史的事実を意義のあることとして捉えるのであれば、8月15日という日付はむしろ排されるべきではないでしょうか。

●デスク日誌(vol.17)について

クレヨン伯爵さん(?歳)

【敗戦の日】

毎回「そうだ、そうだ」と読んでいる「デスク日誌」ですが、今回の「敗戦の日」の項はよく判らない(失礼)。私は全く戦後の生まれゆえ判らないのかもしれないのですが、負けたのは軍であって民衆には勝ったも負けたもなく、解放、終戦でいいのじゃないかしら。
慰安婦や南京事件をなかったというのが「ごまかし」であって「終戦」をごまかしと指弾するのもよく判らない。あの戦争の悪さは負けたことにあった訳ではなく、勝ち負けをここで問題にするのがよく判らない。
編集長様がそうだとは思いませんが本当は勝ちたかった人たちが負けたことに未だに拘っているような印象さえ受けてしまいます(失礼)。

ともあれアベ氏大敗の要因に、秋葉氏河野氏江田氏のスピーチに象徴される多くの人々の「戦前回帰拒否」が働いていたのであれば心強いことです、ばんそうこうだけではなくてね。

●やまねこムラだより(第2回)について

平和を愛するキリスト者さん(48歳・男性・東京都)

【安倍首相がめざす美しさとは】

安倍首相が心酔いしている母方の祖父・岸信介氏とは、どういう政治家だったのでしょうか。

1.彼は、戦前は右翼官僚として満州の植民地経営を企画。
その後、東条内閣の商工大臣として侵略戦争である太平洋戦争を積極的に推進。

2.戦後、A級戦犯として逮捕、起訴猶予となり政界に復帰、
国民の反対の声を無視して日米安保改悪を強行。総理大臣辞任に追い込まれる。

3.その後、政界の黒幕、妖怪として、平和憲法改悪、戦前体制への回帰を主張。

といったように、筋金入りの日本軍国主義者、日本帝国主義者です。
こういった政治家に心酔いしているのですから、安倍首相のめざす美しい国とはどういったものかは想像がつきます。
やまねこムラのように豊かな森、空気も清浄といった、誰が見ても美しいと思う本当の美しさはそこにはありません。

父方の祖父・安倍寛氏に心酔いしていれば、めざす方向も違っていたかと思いますが残念です。

●シムピースについて

木村宥子さん(女性・奈良県)

【シムピース】

うーん。こんなアプローチの仕方があったんだ。
おばさんには先ず言葉の使い方が驚き。言語の違いを感じながらすっかり感心!
これを見ながら仲間と勉強会をするつもり。

●マガ9モバイル国民投票について

onlypeaceさん(39歳・男性・福岡県)

【掲載された意見を見て】

私は最近このHPを知りました。アンケートの設問作成は非常に難しいものだと思いますし、またモバイル機能を扱える層だけの意見にも疑問があります。
ここで私は改憲反対の必要性を一層感じました。
確かに9条擁護派の現実的な外交政策への論拠はまだ弱いと思いますが、戦争ありきの改憲派の護憲派へのバッシングは中国の反日思想と同列に思えてなりません。
レイプの例えでは日本人を実際にレイプしているのは米軍兵です。自国の歴史や憲法の理念を無視した瞬間風速的な感情の論理は危険だと思います。

日本が属するアジアを中心とした平和構築を可能にするために自衛隊をどう扱うのか、真の平和と現実の妥協点は何か、その歴史を踏まえた議論と綿密な政策立案は数年では不可能な問題でしょう。
こんな国民世論の段階で国の根幹をなす9条の改憲には危険を感じます。
主催者には、引き続き善良な議論の材料や場の提供に努力してもらいたいと思い期待します。

●マガ9モバイル国民投票について

田上晴彦さん(39歳・男性・三重県)

【9条の重さ】

この投票結果は、ショックでした。
本当にこんな大多数の人が、武力の応酬に賛成しているとは・・・
幼い子供ががけんかをしていて、やられたらやり返せという教えをしているお母さんがほとんどでしょうか?
どうにも出来ないのでしょうか?

ですが、9条を本当に有効にするには、大変な覚悟が要ります。 海外からミサイルが飛んできて、日本の街に着弾し、大勢の人が焼き殺されても、愛する人が無残な姿になったとしても、私達は戦いませんと声を揃える事が出来なくてはなりません。
そして相手国にその気持ちが伝わり、やがて戦争が終結しなくてはなりません。
夢物語に近いことは良く分かりますが、いつの日か世界がそのような一つの考えを持つようになれると信じています。
地球が滅びなければ・・・

伊藤塾司法書士科0051771さん(32歳・男性)

【テレビで聞いた話です】

自分なりに伊藤塾で憲法を学んでから5年くらい憲法に興味をもってきましたが、先日テレビで六星占術の細木先生が、憲法論とか政治とかではなく歴史から日本の平和主義について語っていました。
それは鉄砲伝来から織田信長まであれだけ鉄砲が広まっていたのに、徳川の時代は当時最新兵器だったその鉄砲を放棄して銃社会にはならず太平の世を築いたという話で、日本にはそういう時代もあったんだ。と。
日本の歴史のなかに武器の放棄による平和主義があったということを、日本人として現実的実感と、できるんだという自信をもって、武力によらない平和を世界に主張できると思いました。 

森正樹〔アジア人同士戦わず〕さん(44歳・男性・東京都)

【国家を超えた人の繋がりが世界平和を生む】

改憲派によると中国とは付き合わない方が良いそうだが、そう言われると一層付き合いたくなる。
遣唐使・和寇・山田長政等のように昔から日本は海を通じてアジア大陸と繋がっていたのである。
日本が中国を侵略していた時でも、満州を舞台に日本軍人とロシア娘の恋を描いた夢野久作の『氷の涯』のように、日本は海を通して世界と繋がっていたのだ。

グローバル化の時代に日本と中国が距離を置いたままというのはありえないから、互恵の関係を築くしかない。
改憲派には、護憲派は周辺国に配慮しすぎていて「反日」に見えるかもしれない。
護憲派は日本の右翼政治家を信用していないし、近代の国民国家の枠組が揺らいでいる現在、国境を越えた人の繋がりが世界平和につながると信じているのだ。
来年には九条世界会議が東京で開かれるそうだが、同盟国ドイツの意向に反してユダヤ人を救った杉原外交官のように、国家を超えた発想を持たない限り戦争はなくならない。

TTさん(25歳・男性・徳島県)

【メタンハイドレード】

あまり改憲とは関係ないことですが、トップの記述について。
「日本近海に膨大な埋蔵量があり、新世代のエネルギーとして温暖化ガス抑制にも効果があるとされる“メタンハイドレード”利用についても、政府は熱心ではありません。」

政府は2016年までに実用化のための研究を終えると言っています。あと10年以内ですが。
それに、メタンハイドレードは下手に刺激すると、爆発的な二酸化炭素を空気中に放出してしまうかもしれない諸刃の剣です。
慎重に研究するに越したことはありません。
ただ政府を批判しかしないマガジン9条と護憲派は、だからこそ支持されないのだと思います。

安倍改造内閣が始動。
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