070711up
7月4日から7月10日までに届いたご意見から
連載第2回をお送りした、
伊勢崎賢治さんのコラムにご感想をいただきました。
政治家の問題発言についても、怒りの声が届いています。
十文字(衆愚代表) さん(32歳・男性・千葉県)
平和主義を単純明快に言い換えれば、「殺し合いをさせない主義」であろう。方法を具体的に大別すると、
1.(軍縮等で)戦争を起こさせない。
2.起きてしまった戦争を速やかに終結させる。
の二つを挙げられる。
例えば政府批判や歴史認識問題は「殺し合いをさせない」為の手段の一つに過ぎず、それを通じ軍縮や宥和に話をシフトさせなければ意味が無い。だが、多くの平和主義者は手段と目的が転倒し、机上の空論に固執し、現実の外交や「人が殺しあう」現場に立会い、具体的に問題解決を図ろうとはしてこなかった。これが所謂「反日レッテル」の要因となったのであろう。
しかし伊勢崎賢治氏には、「反日」なる言葉は当てはまらない。実際に紛争の最前線に立ち、知性の限りを尽くし、「DDR」という画期的な紛争終結法により「殺し合いをこれ以上させない」という目的を達成させようと奮闘する伊勢崎氏の姿勢には、見る者はただただ驚嘆するしかない。
かあくん さん(男性)
「お楽しみに」などと言われても、とてもそんな気持ちにはなれません。これが現実の重みというものでしょうか。
ただただ、言葉をなくしてしまいます。
平和を愛するキリスト者 さん(48歳・男性・東京都)
通常国会が閉幕しましたが、数多くの重要法案がまともに審議されることなく、強行採決で相次いで可決、成立しました。数の力でゴリ押しに押し通すといった民主主義の欠片すら見えませんでした。
安倍首相によって任命された柳沢厚生労働大臣の女性は子供を生む機械発言、久間防衛大臣の原爆投下容認発言等にみられる、人間軽視発言が相次いでとびだしました。彼らにとって一般国民は、国家権力の道具でしかないといったことを証明した発言だったように思います。そういえば戦前の日本では、一般国民は、政府の富国強兵政策の道具にされていました。
今国会をとおして明らかになったこと、それは、安倍首相の掲げる戦後レジームからの脱却とは、民主主義からの脱却、戦前レジームへの回帰以外の何ものでもないということだったと思います。
はるねこ さん(55歳・男性・山梨県)
天木さんの「憲法9条こそ最強の安全保障だ!」という護憲論はとてもユニークです。それに説得力あります。ぜひ彼の登場をお願いします。
冬山千加子 さん(42歳・女性・京都府)
「どうしてこんなに国民は怒ってるの?」と最も納得がいっていないのは、久間氏本人ではないでしょうか。
世の中は右傾化していますし、マスコミ報道も極めて不均衡です。武器輸出制限を一刻も早く取っ払って、巨大な利益を生み出したい大企業が主なスポンサーになっているからだと思います。当然非核三原則もいずれは取っ払いたいと思っているのが今の安倍政権だと思います。
水面下では、「国民はみんなバカだから、ハンカチ王子だのはにかみ王子だのに浮かれさせておいて、どんどこ戦争へ向けての法律を作ってしまおう!誰から戦争に行ってもらうかな?ウッシッシ・・」みたいな会話はされているはずです。
だから久間氏にしてみれば、「日常会話がぽろっと出ただけなのに、なんで怒るの?」って不思議なのでしょう。
TY生 さん(67歳・男性・三重県)
久間章生氏は、米国の広島、長崎への原子爆弾投下について「しょうがないなと思っている」と述べた。この発言は当時のトルーマン米大統領の「原爆投下は戦争終結を早め、本土上陸作戦を無用にすることで米軍兵士50万人の生命を救った」という、民間人の悲惨な犠牲より軍隊を守ることを優先させた考え方を認めるようなもの、なのに、安倍首相は久間防衛大臣をかばい罷免せず。久間氏は昨年12月沖縄戦について「私が米軍だったら硫黄島と同時に沖縄を占領する、戦略上それはあっただろう」とも発言。
これも軍事的観点からの発想で軍事を職業とする人の性である。それゆえ文民統制が必要となるがそれも弱い。情報保全隊の活動が露呈。沖縄住民は捕虜となり軍情報が漏れるのを防ぐために日本軍は自決を強要したが、文科省は検定で軍を免罪にする検定を行う。政権党は法案の強行採決を連発する強権体質。憲法の民主の理念と平和主義の規定は益々重要性を増す。
渡り鳥 さん(48歳・男性・神奈川県)
外国から侵略される可能性はゼロとは言えません。だから、自衛権はあるし、自衛隊が存在します。しかし、侵略される可能性は、極めて少ない。北朝鮮が日本を侵略すれば、米国らによって、北朝鮮は占領されます。だから北朝鮮は侵略してこない。中国は、国際経済の恩恵ににどっぷり漬かっており、戦争を起して経済制裁されたら、今の中国経済は失速する。侵略される可能性を過大に評価して、軍備を増強すれば、防衛費は今の2〜3倍になるでしょう。米国の軍事費対GDP比が4.1%、英国は2.6%、日本は今1.0%です。増税され、社会保障が削られるでしょう。集団的安全保障を認めたら、日本が侵略されていなくても、海外で武力行使しなければならなくなる。そうなってもよいのでしょうか?
古鳥羽護 さん(男性)
はじめまして。古鳥羽護(ことばまもる)と申します。私もアキバデモの賛同人です。オタク解放を求めてブログ活動を始めたきっかけは大谷昭宏氏のおかしな報道に疑問を持ったからなのです。最近は、その大谷氏も関与しているテレビ朝日の若年ホームレス報道での過剰演出疑惑について書いていました。
雨宮さんのエントリーは、その両方に関係ありますので、トラックバックさせていただこうと思ったのですが、出来ない様なので、代わりにメッセージを送らせていただきます。よろしければ、感想を聞かせて下さい。よろしくお願いします。
http://blog.goo.ne.jp/kotoba_mamoru/
佐野鷹男 さん(41歳・男性・愛媛県)
昨今の「右傾化」が北朝鮮問題に起因するところであることはかなりの人が同意することであると思います。
さて、護憲派こそが右傾化を補完しているという論理的連関を明らかにしていると思われる本が出版されております。知人によると、著者は人権問題や労働問題で有名な弁護士とのことです。皆様、一度手に取られてはいかがでしょうか。
『金正日と日本の知識人—アジアに正義ある平和を』(川人博著、講談社)憲法9条擁護を訴える者は、9条が本質的に持つ弱点を突いた北朝鮮と最先頭で闘うべきだという主張および著者の実践には、胸を打たれます。
たんぽぽ さん(36歳・女性)
パキスタン、アフガニスタンで医療活動から用水路建設まで支援している日本のある非政府組織は非武装、丸腰です。しかし、彼らは一度も襲われたことがないそうです。対して、アメリカ援助の道路建設をしている人達は完全武装した民兵に護衛され作業しているにも関わらず数回襲撃され拉致・殺害されたそうです。武装すれば安全というわけではないのです。日本政府も彼らを見習い、信頼という安全保障を築く努力をするべきです。九条を変えて戦争をしないという信頼を壊すのはとんでもないことです。
久間防衛大臣の「しょうがない」発言による辞任に続き、
今度は赤城農水大臣の事務所費疑惑が発覚。
こんな内閣はもうたくさんと思いますが・・・。
今週公示の参議院選挙。しっかりと考えて投票しましょう。
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