自民党大会(1月17日)
この原稿を書いているのは16日なので、まだ中身は良く分からないが、ここで安倍晋三総裁が「憲法改正」をぶち上げることは確実。
その前哨戦となる「憲法改正のための手続法・国民投票法案」を早期に成立させることも議決されるはず。中川秀直自民党幹事長も「憲法記念日(5月3日)までには、国民投票法を成立させたい」と表明しているのだ。私たち「マガジン9条」にとっても、本気の闘いの始まり。
なお、民主党大会も1月15日、16日の両日に行われた。
参院選をにらんで、安倍内閣との対決姿勢を鮮明にする、との決意を表明したが、憲法問題などでは自民党よりもむしろ右寄り、といわれる議員をかなり抱えているだけに、どこまで本当に対決できるのか、との疑問の声も挙がっている。
山梨、愛媛、宮崎の各県知事選挙投開票(1月21日)
「対決姿勢を示して存在感をアピール」したい民主党だが、独自候補も立てられないありさま。これでどうやって「2大政党」だの「政権奪取」などが可能になるというのだろう。
宮崎では、あのそのまんま東氏がかなり有力との情報も。ああ、と、私はこれを書きながら、深いため息。こんなことで、地方崩壊を食い止めることはできるのか。
教育再生会議が第一次報告書を提出予定(1月中)
なんだかとてもヤバイ報告らしい。報告の目玉が「高校生の社会奉仕活動を義務化」だということになりそうなのだ。
知人の教育ジャーナリストの取材結果は、次のようなものだという。
「これまでも森首相などが同じ提唱をしたことがあったが、さすがに反対論が多く、見送られてきた経緯がある。今回の再生会議の議論でもこれが大きなテーマではなかったのだが、安倍首相が『強制してでも公の概念を若者に教え込むべき。そのためには大学入試の条件にボランティア活動を義務付ける』などと発言。安倍べったりの再生会議担当の山谷えり子首相補佐官が、そっくりそれを飲んでしまった。
ところが、この『奉仕活動』の内容はまるで考えられてはいない。会議では、トイレ掃除だの公園の清掃だのという程度の意見がちらほら出ただけ。
しかしやがて、自衛隊への協力や体験入隊、地域自警団への参加など、治安維持や密告などの奨励などにつなげるためなのだから、当面の活動内容など適当でいい、というのが安倍首相やその意を受けた山谷補佐官らの本音らしい。
いずれ、自衛隊で2週間の訓練を受ければ大学入試に有利になる、などという事態になることも、決してありえない話ではない」
このジャーナリストの観測、当たらないことを祈る。けれど----。
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