●格差社会
その好景気という掛け声の裏で、深刻な事態が進行している。
企業は正社員を減らしパートや臨時、派遣社員など、つまりいつでも馘を切れる非正規社員を増やすことで収益を上げてきたのだ。
かくて、格差は拡大し、生活保護所帯は急増し、学童補助を受けざるを得ない家庭も激増している。
特に生活保護所帯は14年間連続して増加しており、2005年の統計によれば、その数は104万1508所帯となり、1951年に統計を取り出してから初めて100万所帯を超えてしまったのだ。
こんな状況の中で、9年(1998年〜)連続自殺者3万人超という悲惨な事態が報告されている(2005年は32,552人。今年2006年も3万人超は確実視されている)。
この3万人の中で、経済的事情から死を選ぶ人の率も伸びている。確認されただけで約7,800人。原因不明の人も多いから、本当は経済的原因で死を選んだ人はもっと多いに違いない(ほぼ3割ぐらいと推測する研究者もいる)。
格差社会は拡大の一途なのである。 |
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